合格体験記(既卒) 信州大学 医学部 石井さん(県立多摩)

石井孝房さん

信州大学医学部 既卒合格

県立多摩

石井孝房さん 信州大学医学部(県立多摩高校卒)

“受験は、正直ずっときつかった。だけど、受験を通して培ったメンタリティのお陰で、今も、これからも続いていく勉強に上手く向き合えるようになり、受験やってきて良かったです。医学部は、変な人のパーセンテージがダントツに高いコミュニティ(笑)本当に色んな人がいて面白いです。あと信州大医学部の1人暮らし率は97%。長野県は広くて通えないのでみな下宿なんですよ。今は精神科の勉強に興味がわいています”

【石井くん その他の合格大学】

東京慈恵会医科大 医学部 正規合格

東京医科大 医学部 特待生合格

早稲田大 生命理工 生命医科

早稲田大 人間科学部

明治大学 農学部 給費生合格

 インタビュアー:山口(英語科スタッフ)

石井くんは、ウルトラマンみたいにいつも夕方の5時にカラータイマーが切れていました。5時以降は集中して勉強できないので自分は5時までが勝負なんだと。本当に合格したくて毎日、神社に朝言って今日の勉強が1日集中できますようにってお祈りしてから塾に来てるって聞いたときは、本当にあっぱれと思った。それだけに合格の瞬間は2人で抱き合って喜んだね笑

 

(山口) 昔の話からいこうと思いますが、石井君は他の予備校で1浪したんですよね。

 

(石井) そうです。

 

(山口) 当時はちょっと体調面で不安があって、今はもうそれは完璧?

 

(石井) 全然です。もう体は弱いままです。

 

(山口) じゃあ、今勉強も前と同じような時間帯で。

 

(石井) そうですね。それこそずっと、この3カ月はテスト期間だったので。でも16時間ぐらいしかやっていないです。暗記の方が体力を使うので、6時間やったらもうお腹一杯です。

 

(山口) でも石井君の場合、選択と集中みたいな感じで。

 

(石井) そうですね。

 

(山口) 決めたことは、がーっとやるタイプだったもんね。

 

(石井) はい。あんまりこういうのもよくないと思うんですけど、コスパ重視で、費用対効果も時間対効果も一番高まるようにやっています。

 

(山口) 多摩高校を受けた時は、塾に通っていたの。

 

(石井) 塾は通っていました。栄光ゼミナールに行っていました。

 

(山口) 元住吉校。

 

(石井) そうです。

 

(山口) あらゆるところにありそうだね。

 

(石井) そうですね。

 

(山口) めっちゃ勉強した?

 

(石井) 結構やっていました。普通に78時間とかやっていましたね。偏差値的に言うと高校受験と大学受験の時で一緒ぐらいです、。

 

(山口) 多摩高では学校生活を楽しんで、合唱部で、あっという間に3年を迎えちゃったと。

 

(石井) そうです。

 

(山口) 志望校も医学部というわけじゃなくて、理系。

 

(石井) 薬学だったんです。

 

(山口) そうだね、薬学だったね。浪人した時も薬学を目指していたんだね。

 

(石井) 最初はそうでした。最初は医学部にしようか、薬学部にしようかなぐらいで1浪目の7月ぐらいまできて、ここまできたら医学部かという感じですね。

 

(山口) 1浪目が終わった段階で医学部は、千葉医だけ受けていたっけ。

 

(石井) はい。たぶん受からないなという実感があって、今入れるところに入ってもいいけど、ちょっと後悔が残るというか、これは勉強したらまだ伸びるぞという実感が、すごくあって。

 

(山口) 確信犯的に浪人したという感じ。

 

(石井) そうです。2浪目もそうですね。(笑)

 

(山口) 2浪目で重要視したのはコスパでしょう。コスパは、どうなんだろうね。

 

(石井) 余白がほとんど無かったというか、休むにしても明日勉強できるようにする為に休んでいただけなので、もう勉強以外無かった。

 

(山口) ぐらい、やっていたということ。

(信州大学へお邪魔しました)

 

(石井) はい。体を動かさないと体調が悪くなるので、近くのスポーツジムに通ったりとか、あとはこれ以上勉強すると、明日頭が動かなくなるからこれでやめて早く寝ようという感じ。

 

(山口) なるほど、面白いね。じゃあ、勉強することが最高の効率になるような感じで。

 

(石井) そうですね。

 

(山口) わざと、ここまでで今日はやめる、という。

 

(石井) 勉強するために休んでいるところがあって、ずっと緊張の糸がほぐれなかったので、ちょっとやりすぎていたのかなというのはあるんですけど。

(紅葉がきれいなキャンパスでした)

 

(山口) それで夏ぐらいに、どこか旅行に行っていたよね。

 

(石井) そうです。四国の自然に触れに行ったんです。

 

(山口) たしか石井くん、受験のプレッシャーで思い詰めてしまって・・・。

 

(石井) そうです。

 

(山口) 限界だと思って、先生ちょっと話があります、ちょっと行ってきていいですか、って言ってね。(笑)それでリフレッシュできたんだね。

 

(石井) リフレッシュできたのはできたんですけど、でも結局勉強しないと不安になって、その不安は勉強しないと取り除けないので、休むよりかは勉強した方がいいなと思ったんです。

 

(山口) 旅行に行きながら、そういう結論に達したんだ。

 

(石井) そうなんです。

 

(山口) 悟ったんだね。

 

(石井) 結局きついからって逃げたらジリ貧になるので、やって成績が上がった方が楽になったんですけど、きついはきつい、と感じることはずっとありました。

 

(山口) 後半よく言っていたのが、俺はもう次の年度は無理だから、絶対今年は決めたいということだったよね。

 

(石井) 実はもう夏前に限界だったんですよ。6月ぐらいで限界を迎えてからの半年以上だったので。

 

(山口) まだまだ続くんだ、しんどいな、と思いながら。

 

(石井) そうなんです。はたと気付いた時があるんですよ。元気の貯金が底を突いた瞬間が来たんです、ある日。それが6月ぐらいだったんです。だけどやめるわけにいかないので、そこから借金に入るんですよ。借金でどんどん寿命を食いつぶしている感じというか、どんどん辛くなってきて、それが受験が終わっても借金が積み上がったままで、しばらくきつかったです。たぶん燃え尽き症候群かなとは思うんですけど。

(信州大学の学食で)

 

(山口) でもパワーを増しているような気がするよ、今。

 

(石井) 本当ですか。

 

(山口) そういうメンタルトレーニングとか、コンディションを調整するのは、少しは上手になった。

 

(石井) なっていますね。いかに楽にというようには考えています。

 

(山口) それはやっぱり受験を通して培った部分はあるね。

 

(石井) そうですね。やっぱりやってよかったなと。今も、それこそ3カ月間ずっとテスト期間みたいなのが続いて、俺、上半期に23個ぐらい試験を受けたんですよ。

 

(山口) すごい数だね。

 

(石井) そうすると、月水金とそれぞれ試験があって、試験が終わったら次の日の試験準備をして、12日ぐらいで整えてというふうになるので、それこそメンタルトレーニングだったり、持っていき方だとか、これ以上やったらちょっとやばいなというのは、やっぱり受験期に培われたところはあるので、やって良かったなというのはあります。どう考えても、これからずっと勉強なので、勉強の基礎というか、ひな型というか、やり方を学べたのは良かったかなと思っています。

(大学のとなりにある信州大学付属病院)

 

(山口) ではちょっと大学の話を聞こうと思いますが、信州大学の魅力ってどんなところですか。

 

(石井) 一人暮らしが97%ぐらいなので。

 

(山口) すごいね。

 

(石井) そうなんです。たぶん、そういうところはないんじゃないかなと思うんですよ。

 (大学病院の食堂でお昼をいただきました)

 

(山口) 何で、地元が少ないのかな。

 

(石井) 地元は3割いるんです。でも長野県は広いので、通えないんです。学校から歩いて10分、20分ぐらいのところに松本深志高校があるんですけど、そこに通っていた人ぐらいしか自宅生じゃないです。

 

(山口) そんなに確率が低いわけだ。

 

(石井) そうなんです。そこに通っていた人たちも諏訪湖から、諏訪という駅から電車で12時間ぐらいかけてきたというような人もいるので、そうするとその人たちは下宿になるので。

 

(山口) 一人暮らし率が、ダントツ高い大学であると。

(シンポジウムやサークル活動も盛んでした)

 

(石井) そうなんです。そうすると家族に近くなるんですよ、友達が。飯も一緒に食いますし、それぞれ自分の家があるから家には帰るんですけど、でも本当に寝に帰るだけみたいな。あとはずっと一緒にいたりするので、良くも悪くも相手のことがよくわかって、あいつあんなやつだとは思わなかった、ということにはほぼならないですね。

 

(山口) 97%というのは、医学部に限ったわけじゃないの。

 

(石井) 他の学部でも多いです。たぶん90%は超えています、一人暮らしは。

 

(山口) 特に医学部は、ほとんど下宿であると。

 

(石井) そうです。

 

(山口) 男女比って分かる。

 

(石井) 男女比は21です。男が212060ぐらいなので。たぶん毎年そんなに変わっていないかなと。

 

(山口) 最高年齢って分かる?医学部の学生で。

 

(石井) 僕らの代で、142歳がいます。

 

(山口) すごいね。

 

(石井) すごいです。よく詰め込めるなと。

 

(山口) すごい、尊敬するね。信州医学部の卒業生の就職先は、やはりほとんど信州っぽいですか。

 

(石井) 大まかでしかないんですけど、長野が半分を超えます。あとは全国に散らばって行くんですけど、多いのは名古屋、大阪、あとは東京、首都圏になります。東京から行って長野に残る人もいれば、長野出身の子で、ちょっと一度東京へという人もいます。

 

(山口) じゃあ、わりと開かれているというか、いろいろなところに行くんだね。

 

(石井) そうですね。

 

(山口) 専門の科というのは、いくつかイメージがわいてきていますか。全然ですか。

 

(石井) ぼちぼちぐらいですかね。一応座学は終わったという段階なので。

 

(山口) 現時点で、何に興味があるんですか。

 

(石井) 内科系統か、あとは精神科をやって面白かったです。

 

(山口) 診療科を一通りやるんだ。その中に精神科もあると。

 

(石井) はい。精神科の授業は結構面白かったです。

 

(山口) それは人によると思うんですけど。

 

(石井) と思います。(笑)

 

(山口) どんな勉強をしたんですか。犯罪?

 

 

(石井) 大まかな代表的な疾患を。これにはこういうのがあって、というような。

 

(山口) 統合失調症とか。

 

(石井) そうですね。社会への適応が困難になっている患者さん達の話を聞いたりとか。

種類も強度も様々あって。

 

(山口) それこそ色んな症例があるわけですね。

 

(石井) そうなんです。少し変な言い方かもしれないですが、そこに興味を抱けるかどうかが、やっぱり向いているか、向いていないかということなんだと思います。

 

(山口) 興味がわかないと調べないだろうしね。

 

(石井) そうですね。そういう点でも、やっぱり医学部は、僕が今までいたコミュニティーの中で一番変わった人たちが多いコミュニティーだなと思いますね。

 

(山口) 今、自分がそう感じるの?(笑)

 

(石井) そうですね。それこそ中学校とか高校とか、一会塾もそうですけど、ぱっと人が集まった時に、変な人のパーセンテージが多いのは、間違いなく医学部です。

 

(山口) それは自分も入っているんですか。

 

(石井) 入っていますね(笑)。それはそうです。変わっていないと、やっぱりできないですね。

 

(山口) 面白すぎる。

 

(石井) 面白いです。色々な人がいます、本当に。

 

(山口) 精神科の話に戻るんですけど、遺伝で起こるのか、学習した後に精神が病むのか、それって分からない。

 

(石井) 色々なパターンがあります。

 

(山口) そうだよね。色々なパターンがね。

 

(石井) 遺伝でなる場合もあるんですけど、もともと持っている性格ってあるじゃないですか。それが遺伝なのか後天的なのかも判断が難しいですし、真面目だったり完璧主義な人とかは、やっぱりなりやすいというのはあります。うつとか。僕もいつなるか分からないですけど。

 

(山口) 聞きながら自分に当てはまるかなと思ったら、より一層興味がわく。

 

(石井) とかもありますね。あとはADHDの話を聞いたりするんですけど。

 

(山口) 注意欠陥多動性障害。

 

(石井) じっとしていられない障害なんですけど、そういう人はいっぱいいます。

 

(山口) 医学部に。

 

(石井) います。

 

(山口) あれは多動性障害かもしれないみたいな。

 

(石井) どの面が出るかは人によって個人差があるんですけど。じっとできないけど勉強はめっちゃできる、という人とか。そうすると、あいつは人の話も聞かないし、絶対ADHDだなみたいな(笑)。いるんですよ。ばーっと自分の言いたいことだけしゃべって、ぷいっといなくなって、あいつ何なんだみたいな。

 

(山口) 色んな出会いや発見があって、毎日楽しそうだね、大学。

 

(石井) そうですね。結構面白いですね。

 

(山口) 人間の集まり、いろいろな特徴を持った人たちがいっぱい集まっているんだね。

 

(石井) そうですね。

 

(山口) 元気に楽しくやっているみたいで、本当に良かったです。

今日はありがとうございました。

 

(石井)ありがとうございました。

(最後に合格の瞬間です)

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