講師自己紹介:西原 大祐(担当:国語)

Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください

四国の高松市に生まれたんですが、小学校のときから妹や従姉妹を集めて、勉強を教えていました。「西原勉強教室本校」なんていう恥ずかしい名前を付けて。もちろん「本校」しかありません笑。将来は本物の教師になりたい、と漠然と思っていました。妹たちが「わかった」と言ってくれるのは嬉しかったです。上京し大学入学すぐ、学生課の掲示板に「講師募集」の求人広告を見つけました。これは天命だと思いその場で(今はなき)PHSで担当者に連絡をしました。

Q2.どんな授業を心がけていますか

もちろん自分の原点でもある「わかった」を感じてもらうことが重要ですが、それだけでは入試で闘えませんよね。講義中も常々言っていることですが、試験会場にぼくたち教師はいません。たったひとりきりで試験用紙に向かいます。とても孤独だと思います。その孤独に打ち克つのに必要なのは、自分を信じて疑わない力。だから授業中に「できる」という自信まで持って行くことを心がけていますね。

Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください

国語で扱われる文章は、難しいことを難しく書いている。もっとわかり易く言いなよって笑。それはいろいろな制約があってのことだと思うけど、現代文でも古典でも、あくまでも書いているのは人なんです。その人は「楽しい」と思って書いているはずです。だから読む側もその「楽しい」に気付けると「わかり」も早いと思うんです。「楽しい」は生きていく中で欠かせない感情ですよね。だからぼくの授業の合い言葉は「楽しい→わかる→できる」です。

Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください

楽しんでもらうには、ぼく自身が楽しんでなければそれは無理です。「楽しい」って愉快なことだけじゃない。胸を突くような何かが見つかった瞬間、単純なことだったんだけど回路がつながった瞬間って「楽しい」って思いませんか? ぼくも授業中、生徒にその「楽しい」の顔を見つけたとき、はっとします。長年教鞭取ってても「やった」って思いますよ。それに向けて準備している時間ももちろん「楽しい」の連続なので、幸せなことだと思っています。

Q5.受験勉強をしていく上で一番大切なことはなんだと思いますか?

くり返しますが、受験勉強って孤独だと思います。よく生徒には「出家しろ」と言います。何も頭を丸めて世俗を捨てよってわけじゃなくて、受験勉強はある種、世間の時間と隔絶したところがあります。いまはスマホやSNSがあって(ぼくの時代はポケベルしかありませんでした笑)、なかなか人とのつながりは容易なんだけど、一旦そういったものと距離を取った方がいいように思います。孤独に打ち克つ「自信」から、本当の「自分」が見えてくるのではないでしょうか。

Q6.一会塾の良いところはどんなところですか

そんな「自分」を一緒に探せるところですね。ぼく自身は大手の予備校に通っていましたが、受験を振り返るとつらかったです。もう二度とやりたくない笑。ときには映画を観たり、瀬戸大橋を渡って岡山にまで逃げたりしました。そのくせ「情熱大陸」に出る自分を想像(妄想)したりして笑。かつては百人を超える教室でも講義をしてきましたが、いま一会塾の生徒たちを前にしていると、それぞれ模索する「自分」が見えるし、話し合えます。受験の悩みは勉強だけではないですよね。走者と伴走者のような存在でいられるよいところです。

Q7.受講される方へのメッセージをお願いします

国語のことはすべて任せてください。この言葉に尽きますが、大事なことは完走することです。体調悪いとき、気が進まないときはあります。負けるときもある。ゴールまでまだまだ長いですからね。休んでもいいし、ぼくのように逃げたっていい。それを弱さと感じるかも知れないけど、弱くてもいいじゃないですか。でも、やめたら終わりなんです。その弱さを「自分」だと思えば、一歩じゃなくても半歩前に出られる。今の「自分」が、未来の「自分」を創るのです。

Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします

「簡単にやせられる!」というダイエット法がありますが、だいたいうまくいきません。同様に受験勉強においても同じで「これさえやれば」「たった〇分で」のような一見spicyな勉強法は一時だけの効果はありますが、長続きしません。まずは、しっかりと「基本ルール」を身に付けることから始めましょう。(1)タテにつながる論理、(2)ヨコにならぶ言葉、そして(3)〈現代日本〉を見つめる奥行き。これがそろえば、全ての文章は読め、問題は解けます。

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