このたび『医学部入試研究所みらい』からの報告として巻頭40ページの記事、そして一会塾の講師陣からの特別誌上講義が掲載されています。
~目次~
・・・医学部入試研究所みらいからの報告・・・・
1)2023年医学部入試総括。国公立大医学部医学科・私立大医学部医学科ともに前年から志願者数・志願倍率ともに上昇
2)海外帰国生・国際バカロレア(IB)生・国内外インターナショナルスクール生から見た日本の医学部入試の妙味
・医学部入試での異変(1)英語で医学を学ぶ!?~今注目の国際医療福祉大 医学部医学科の人気の理由~
・医学部入試での異変(2)学費の安さで明暗を分ける私立大医学部の人気の下剋上
・医学部入試での異変(3)私立大だけでなく国公立大も注目し始めた国際バカロレア認定校出身者や帰国生の増加
・医学部入試での異変(4)世界的に見て日本の大学の学費は驚愕の安さ
・医学部入試での異変 (5)それでも安いと言える日本の医学部の学費、海外帰国生から見た場合に日本の大学の学費はかなり魅力的!
3)私立大医学部、おすすめ推薦入試TOP10
~推薦入試が主流になりつつある医学部入試~
4)2024年に向けての面接対策 ~MMI対策と面接用語集~
5)2024年に向けての小論文対策 ~小論文の基礎と小論文“精選”用語集~
記事の一部はこんな感じです
・医学部入試での異変(2)学費の安さで明暗を分ける私立大医学部の人気の下剋上
私立大医学部の学費は国公立と比べるとかなり高額です。私立大の平均学費は6年間の合計で3000万円を超えています。私立31大学中安い順で真ん中の15位が岩手医科大で3400万円です。国立大が約350万円ですからその差は約10倍です。私立大医学部の人気御三家と言われる慶應義塾大、日本医科大、東京慈恵会医科大の学費は6年間で平均2200万円ほどです。これら御三家以外で近年人気を集めているのが、国際医療福祉大、順天堂大など、学費の安い大学です。この2つの大学は英語教育に力を入れており、帰国生に人気があるということも重要な要素です。国際医療福祉大の学費は6年間で1850万円(私立大で1番安い医学部)、順天堂大は2080万円(私立大で2番目に安い医学部)と、私立大医学部の平均を大きく下回る学費で、国公立大第一志望の受験生に併願先として選ばれています。順天堂大に至っては、御茶の水という立地の良さも加わって御三家に匹敵する地位を固めたと言っても過言ではないでしょう。また2024年から関西医科大・医学部が670万円値下げして6年間で2100万円で通えるようになったため、来年度はさらなる人気を集めると思われます。
2023年 私立大医学部『6年間にかかる学費 安い順』と河合塾偏差値
2023年 | 1985年 | ||
1位 | 国際医療福祉大(1850万円) | 65.0 | ― |
2位 | 順天堂大(2080万円) | 67.5 | 50.0 |
3位 | 関西医科大(2100万円) | 67.5 | 55.0 |
4位 | 日本医科大(2200万円) | 67.5 | 65.0 |
5位 | 慶應義塾大(2206万円) | 72.5 | 70.0 |
6位 | 東京慈恵会医科大(2250万円) | 70.0 | 60.0 |