小池亮介さん 聖マリアンナ医科大学 医学部医学科 (暁星高校)
~小学校のころは運動と進学塾を両立~
(川浦) 小池君が小学校から中学校、高校、そして今、大学に行かれていると思うんですけど、大学に合格するまでの軌跡みたいなものをインタビューをさせてください。まず小学校のころの様子を、ちょっと聞きたいんですよ。たぶんお母さんとか、お父さんから聞いた話でもいいんだけど、自分がどんな子供だったかって、いかがですか。
(小池) 小学生のときは、動くのがめちゃくちゃ好きで。例えば校庭を走り回っていたとか、とにかく落ち着きがない子でした。
(川浦) なるほどね。何か好きだったものってありますか。
(小池) 好きだったものは、友達と普通に遊ぶことなんですけど、勉強というよりは、もう無邪気に遊んでいる感じの小学生でした。
(川浦) どんなことをして遊んでいたんですか。
(小池) 例えばドッジボールだったりとか、ドロケイとか。
(川浦) 小学校のときに通っていた塾について教えてもらいたいんですけど、何か塾に通っていましたか。
(小池) 小学校2年生ぐらいから地元の個別塾みたいなところに行っていて、小4からSAPIXという塾に通っていました。
(川浦) SAPIXは、何がきっかけで入ったんですか。
(小池) 親に勧められて、中学受験を目指す中で、やっぱりそれなりの塾に入った方がいいんじゃないかということでSAPIXに入りました。
(川浦) その塾のときの1つ思い出とか、そういうのはありますか。
(小池) とにかくSAPIXって、きつくて。
(川浦) どんなことがきつかったの。
(小池) 毎週テストだったりとか、あとは授業の速度が結構早くて、ほかの子も結構できるクラスに入っちゃっていたので、ついていくのに結構必死で大変でした。
(川浦) クラスって、どの辺のクラスにいたの。
(小池) 僕が通っていた校舎は、ABCDEαの6クラスだったんですけど、最初は上から2番目だったんですよ。
(川浦) どこが高いの。
(小池) Aが一番低いです。αが一番高いです。
(川浦) αが一番高くて、じゃあ、Eクラス。
(小池) Eクラスだったんですけど、最終的にちょっと落ちちゃって、Cぐらいまで落ちちゃった気が。小6のときにCぐらい。
(川浦) それは何でだったって、自分で。
(小池) ただ単に勉強不足。
(川浦) そこから最終的にどうなったんですか
(小池) 最終的に中学受験をしまして、暁星中学校と、あとは東京都市大付属中学校に合格しました。
(川浦) 合格して、暁星に行かれたということですよね。
(小池) はい。
(川浦) じゃあ、ちょっと中学生のころの様子を聞いてみようかなと思うんですけど、そこは中高一貫でしたね。
(小池) はい。
~中学は男子校へ~
(川浦) 中学に入ったころの様子って、覚えていますか。
(小池) 入ったころの様子。当然知り合いは誰もいなくて、その中で友達づくりに最初は必死で、必死というか大変だったなという記憶はあるんですけど、男しかいない学校だったので、自然と仲よくなれました。
(川浦) 勉強自体は、中学校のときって前向きだったかな。
(小池) いや、もう勉強というより、バスケ部に入っていまして、部活一筋でした。中学は勉強というより、学校の勉強を、ただ復習するぐらいでした。でも高1に入ってすぐ辞めました。それから音楽部に入って、高2の冬ぐらいまで音楽部にいました。
(川浦) 音楽部ね。これは切り換えた理由とかあるの。
(小池) バスケ部のコーチが、ちょっと厳しくて、練習がすごくつらくて、このままじゃあ、結構勉強というか、その先を考えてみると、やっぱりきつくなっちゃうので。
(川浦) そうかそうか。きついというのは学校の高校ぐらいに入ってから、ちょっと勉強がきつくなってきた感があるということ。
(小池) はい。少しちょっとやっぱり受験を意識した感じのクラス分けだったりとかあったので、そういう面も考えて、やっぱり。どうしても運動部で疲れちゃうと、家に帰ってからすぐに寝ちゃったりとか、授業中とかも寝ちゃったりしていたので、そういう面も。
(川浦) なるほどね。じゃあ、高校生に上がって勉強が中学よりも、ちょっと難しくなってきたという感じで、高1、高2ぐらいのころというのは、やっぱりどうだったんだろう。部活も変わったんだけど、勉強面とかはどうですか。
~高1から英語の個別塾と大手予備校へ~
(小池) 勉強面で言うと、塾に通い始めて。英語の個別塾に、まず高1から通って。
(川浦) 高1の、いつぐらいから通ったの。
(小池) たぶん夏明けぐらいです。
(川浦) 夏明けね。
(小池) あとSで始まる大手予備校に通い始めました。
(川浦) それは英語とは別。
(小池) はい、化学です。
(川浦) 高1から始めたの。
(小池) 高1からです。
(川浦) それは何で大手予備校の化学に行ってみようと思ったの。
(小池) まず市ヶ谷校舎に通ったんですけど、その校舎が医学部専門の校舎で、自分は化学がちょっと苦手だったので、化学をちょっと勉強したいなということで。
(川浦) 行ってみたと。なるほどね。それは自分から行こうと思ったの。
(小池) はい。そうです。
(川浦) そのときって高校1年生だよね。
(小池) はい。
(川浦) 周囲の人ってどうだったの。
(小池) 周囲も結構塾に行き始めて、みんな学校の勉強もしつつ、塾の勉強も、もう始めているという感じでしたけど、早かった気がします。
(川浦) そうなんだね。クラスのだいたい、どのぐらいが行っていた感じ。
(小池) そうは言っても、半分は行っていないぐらい。
(川浦) まあ、行っているか、行っていないかぐらい。
(小池) そうです。やっている人は、やっている感じです。
(川浦) ずっとその塾で英語と大手予備校の化学、高1、高2と行ってという感じだよね。高3の受験生のときってどうだったの。
(小池) 高3の受験生は、まず学校の勉強がすごく大変になってきて、いっぱいやることも課題とか増えてきて、あとはクラス分けも結構はっきり分かれて、難易度別の勉強をしてという感じで、上のクラスはすごく頭がよかったので、もう本当に国公立の医学部とか、そういうところ目指すみたいな感じのクラスだったんですけど、僕は中ぐらいのクラスで、基礎から応用をちょっとかじるぐらいのクラスで、英語と数学をやっていたんですけど。あと塾は高3の夏休み、夏期講習。少し後悔しているんですけど、今でも。たくさんコマを取りすぎて。
(川浦) なるほど。
(小池) 夏期講習を取りすぎちゃって、全部中途半端に終わっちゃったんです。それがやっぱり今でもちょっと後悔して。結構絞って、1つの教科書をちゃんと完璧にやったりしていた方が、やっぱり自分のためになったかなと。
(川浦) いっぱい入れすぎちゃったって、全部の英語、数学、生物、化学。
(小池) そうです。
(川浦) いっぱいやって、結局 中途半端に終わっちゃいました。
(川浦) なるほどね。分かりました。それで高3受験しましたよね。
(小池) はい。
(川浦) ちょっと振り返りなんですけど、高3のときはどこを受けたんですか。
(小池) まず順天堂大学と、日本医科大学、東邦大学、昭和大学、東京医科大学、東京慈恵医科大学、聖マリアンナ医科大学です。
(川浦) どうでしたか、結果は。
(小池) 結果は全敗です。
(川浦) 全敗しましたか。そのとき、どう思いましたか。
(小池) そのとき、このレベルじゃだめなんだなみたいな。行ける気がしていたんですよ(笑)
(川浦) 今の状態でもというふうに、正直思っていたということね。
(小池) はい。正直手応え的に、東邦と聖マリアンナは結構手応えがよくて、行けたんじゃないかなと思っていたんですけど、だめでした。
~さまざまな経験を経て、一会塾へ~
(川浦) それで、一会塾に来てくれましたよね。
(小池) はい。
(川浦) 一会塾に入ったきっかけについて、教えてもらっていいですか。
(小池) まず大手とかって集団授業でやると思うんですけど、集団授業が自分に向いていないなと思って、個別のちょっと規模が小さい塾を、医学部専門塾みたいな塾に入りたいなと思っていて、そこで探していたんですけど。まず家の近くの塾を探していたところ、小杉の一会塾があって、ちょっとそこに行って、どんな感じか見てみようみたいな感じで親と行って、武蔵小杉の先生と面談して、この塾だったらできそうだなって感じがしたのが最初でした。
(川浦) 何となくできそうと思ったというのは、何がやっぱり決め手というか。
(小池) まず成績とか結構張ってあると思うんですけど、そういうのって自分のモチベーションになるとか思って、そういうのもいいなと思ったのと、あとは先生との距離が大手とかと違って、やっぱり近いなと思ったのが、質問もできやすいと思いました。
(川浦) 高3のときに通っていた塾と一会塾とちょっと比べて、ちょっと繰り返しになっちゃうかもしれないけど、一会塾での思い出って今振り返ってみると、どんなことが挙げられますか。
~一会塾はどんなところ?~
(小池) よかったところは、自分のやりたいときに、例えば数学だったら、数学をちょっとやりたいと思ったら、数学のプリントが塾内にあるので、自分が今やりたい分野の数学ができたりとか、あとは毎日テスト、小テストとかやってくれるので、自分がどれぐらい今できているのかみたいな確認が結構頻繁に取れるので、そこはよかったなと。あと、自習室がよかったです。
(川浦) 自習室の、どういうところがよかったですか。
(小池) ブースなんですけど、あんまりうるささがないというか、自分が集中できる環境があったのが、よかったなと思います。
(川浦) じゃあ、ちょっと受験勉強のことについてなんですけど、得意科目と苦手科目というのがあったと思うんですよ。それぞれの勉強法について教えてもらえますか。
(小池) 僕は得意・不得意というほどでもないんですけど、全部平均的だったので。自分の好きというか、一番点数が取れる教科は英語で、英語の勉強法は、毎日15分ぐらい取って英単語を覚えて、それを毎日繰り返すことによって、英単語を覚えていました。英単語を覚えると、自然と文章を読むときに、こんな文章なんだというのが結構分かってきて、それをすることで結構読むのが早くなった気がします。
(川浦) 一会塾の授業だと、英語の授業もあったと思うんですけど、一会塾のカリキュラム内のものでの私の勉強法、工夫していたこととか、そういうものってありますか。
(小池) これは当たり前なんですけど、英語の長文の課題が出されて、次の週までやってきたみたいなやつは必ずというか、ちゃんと単語とか分からないところは調べて、予習するようにはしていました。あとはそうですね、イディオムとか、じろうさんの中の授業なんですけど、テキストで分からなかった間違えた問題を、自分でまとめていました。分からなかった問題だけをピックアップしてまとめて、それを覚えるようにしていました。
~苦手科目の克服法~
(川浦) 分かりました。逆に苦手な科目はありましたか。
(小池) 数学ですね。
(川浦) 数学はどんなふうに克服しましたか。
(小池) 数学は、さっきも言ったんですけど校舎内にプリントがあって、それをひたすらやっていたかなと思っていて、あんまり難しいのをやっていても進歩がないというか、進歩がないというとあれかな、思ったので、基本的なことを繰り返すようにはしていました
(川浦) これでやって、成績が上がったなというエピソードはありますか。
(小池) そうですね。僕、参考書、フローチャートと、あとはフォーカスゴールドという、広い分厚い冊子みたいな参考書があるんですけど、それを辞書というか分からなかったら、ちょっと見てみるということをやっていたら、自然と見えてくるようになりました。
(川浦) なるほどね。一会塾のカリキュラムとか教材とかを使って、点数に結び付いたとか、例えばこの先生の授業を受けていて、模試でよかったとか成功した例とかありますか
(小池) 数学の先生が作ってくれた、こういうのが出るだろうなみたいなやつのプリントがあったんですけど、それは結構ほかの大学の数学に出たときが、本番の入試に出ているときがあって、それは助かりました。
(川浦) 授業の数学も、大学別の対策の授業ということだよね。
(小池) そうです。授業自体が少人数だったのでほとんど個別に教材を作ってくれている感じがして、それをやるだけで十分でした。
(川浦) なるほど。分かりました。じゃあ、ちょっとここからは本番での体験を経て言えること。小池君の場合だと、高3のときの経験と、あとは浪人して1年勉強して、本番を迎えて2回体験していると思うんですけど、それを踏まえて、ちょっと今年の受験生、これからの受験生に対してアドバイスをするとしたら、どんなことをアドバイスしてくれますか。
(小池) 普段から凡ミスとか計算ミスとか、本番でやらないように結構気を付けると思うんですけど、やっぱり本番になると、どうしても凡ミスが。自分が本当に気を付けていても、あれ、間違えちゃったみたいな問題が結構いっぱいあって、そういった問題はやっぱりもったいないので、見直しというか、自分が大丈夫だって思ったことも、必ず見直しをしてほしいなというのが1つ。あと、やっぱり思ってもうまくいかないことがあって、やっぱり本番は本当に多いので、数学の解答も全然思い付かなくても何か書いて、思い付かなかったらしょうがないですけど、最後まであきらめないというか、そういうのが必要だったなと。
(川浦) なるほどね。やっぱり合格を勝ち取ったじゃないですか。苦しいところもあったと思うんですけど、どのようにそのときに自分を奮い立たせて頑張りましたか。
(小池) そうですね。ここでやっぱりあきらめちゃったら、また勉強が待っているんだみたいな。あとは医学部の勉強、結構時間をむだにしちゃっていると思ったので、浪人しているときは。そういった意味で、医学部に絶対入って、医学部の勉強をしたいという気持ちを持ってやってほしいです。
(川浦) なるほどね。ありがとうございます。医学部を志望したのって、小池君っていつごろから希望しましたか。
~面接で重要な医師志望理由は?~
(小池) 結構早くて、小学生のときからなんですけど。もともと人を助けたい、助けられるような仕事に就きたいなと思っていて。就きたいというか、なりたいなと思っていて。小さいころに、小学校のときに小児喘息を患っていて、頻繁にかかりつけのお医者さんのところに行くときがあって、そこで本当に優しく診察していただいたお医者さんに憧れというか、こういう人、癒せるというか、心を癒せるというか、そういうお医者さんに憧れて、そこから医者というか、そっちの道に行きたいなとは思いました。
(川浦) なるほどね。今日はありがとうございました。
(小池) ありがとうございました。