Aくん
昭和大学 医学部医学科
城北高校
【その他の合格大学】
北里大学 医学部医学科
~小さいころに大病を患ったことがきっかけで医師を目指す。大家族で育ち、自分だけ理系。通学時間60分でも最後まで自習室を使って勉強を続けられたのは小児外科医への夢があったから。現役時の甘さを克服して1年で決めた夢の医学部合格~
ーこの1年間ほんとうに良く頑張りましたね。お疲れ様です。どうして医師を目指そうと思ったのですか?
自分は、赤ん坊のころに重い病気になりまして、その後も薬を飲んだり、今も継続して病院に通っています。そのようなこともあって、医師へのあこがれが小さいころからありました。中学3年生のときに、医師になるなら、現状のままでいいのかな、と考えはじめて高校受験することを決めました。高校から受験できるところで、受験体制を整えているところを探して受けました。
ー中3のときに医学部受験をすでに決めていて、実際に行動に移せたのは、時期としては理想的だと思います。では、高校に入って塾などに通って対策を進めていったのですか?
そうなんですけど、高校3年間は、まだまだ自分は甘いところがあって、本当に真剣に取り組んでいたかと言われると多分、そうではなかった、と思っています。一応、高校1年~高校3年までは、日本でも有数の大手大学受験予備校に通って、周りはとても優秀な人たちに囲まれながら勉強していました。高1・2は数学、高3では物理・化学も増えて行ったのですが、完全に消化不良でした。そのときの自分のレベルよりも数段上のことを習っていたからだと思います。
あと、そのころ同時に英語だけ通っていた、少人数の塾(1クラス10名くらい)の塾では、かなり力がついて成績も伸びたので、少人数の塾の方が自分には合っているのかな、とうっすら思っていました。
ーそれで現役の受験はどんな感じでしたか?
はい。どこか1校くらいは受かるんじゃないかと思っていました。今から考えると甘かったです。6~7校は受けたと思うのですが、途中で落ち続けると、もうショックとさえも思わなくなっていました(笑)。
ー一会塾を選んだ理由を聞いても良いですか?
はい。もともとは母の知り合いからの紹介でした。その方は医学部受験業界について、とても詳しい方でした。少人数制の予備校について母も探してくれて、いくつか選らんで話を聞きにいったんです。でもピンと来るところは、ありませんでした。小さいところは雑居ビルの奥の方にあったり、なかなか、ここでやろうっていう気持ちにはなれませんでした。
ー決め手は何でしたか?
自習室の環境と授業です。一会塾で昭和Ⅱ期対策の授業を受けたのですが、どの先生も素晴らしい授業で、これで1年やったら受かるかもしれない、という感覚を持てました。
Aさんが使用した自習室
ー入塾後に、1年間授業を受けてみて実際はいかがでしたか?
英語は、英文法・英作文・英文読解・メディカル英語と分かれていて、十分な演習量と内容的なバランスが自分にとても合っていたのだと思います。
Aくんを担当した英語科 鍋谷講師
数学も、授業中にやる復習プリントが程よく、全体を網羅する内容になっていました。個別指導も受講していたのですが、佐藤先生には大変お世話になりました。
講師からのメッセージ 数学科 佐藤悠太講師
「Aくんは、最初の頃は計算ミスも多く、字もあまりきれいとは言えないため(笑)、自分の書いた字が自分で読めない事もありました。力はありそうなのでその辺りのケアレスミスを減らす事が大事だと思いしつこく(厳しく)指摘して行ったところ、持ち前のストイックさと粘り強さを夏頃から発揮し、徐々にケアレスミスが減っていき、模試などの点数も安定してきた印象です。その後秋から冬にかけて応用力もつけていきました。最後は安定感も出て来て、手堅く合格を出せたのだと思います。本当におめでとうございます!」
化学は、付録でもらったプリントがとても良くまとまっていて重宝しました。でも一番良く伸びたのは物理でしたね。公式の導き方や、教材の問題がすべてをカバーできるように作られていました。なぜこのような公式になるかの説明が毎回あってすんなり理解できるようになっていきました。
化学科 川原講師
物理科 真木講師
ー志望理由や面接対策についてはいかがでしたか?
面接で聞かれることは志望理由など当たり前のことも多いのだと思うのですが、でも、これってあらためて確認されないと、やはり自分一人ではどうにもならない、と思いました。1次合格後のマンツーマン指導で、つきっきりで対策をしていただきました。特に、自分の長所と短所のプレゼンでは、やったことが、翌日の北里大でも聞かれ、実際にその通りに話してうまく行きました。昭和大学の質問で一番、答えにくかったのは、「最近、感動したことは何ですか?」というもの。これも対策の中で言うことを決めていたので、しっかり返答できました。
講師からのメッセージ 面接コミュニケーション 高橋優子講師
Aくんは、病気のことや、大家族の中で育まれた協調性、そして、バイオリンやピアノ、さらにはアメリカンフットボールなどもこなしてきた努力家です。そのような自分史をたっぷりと志望理由書に織り込んでいき、豊かな感性と経験に裏打ちされた完成度の高い出願書類をいっしょに作成することができました。大家族は医学部面接では大変有効です。さまざまな世代の患者さんの気持ちを想像できるからです。また、面接コミュニケーション個別指導の中では、「一番嬉しかったこと、最大のピンチは」など、感じ取る力という要素を盛り込んでいます。大学もそのような感性の部分の質問を必ず出すようになっていて、それに対応していく必要があるのだと考えています。
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