横山進乃助さん 宇都宮大学 地域デザイン科学部 社会基盤デザイン学科(県立 生田)現役合格
インタビュアー:山口(英語科スタッフ)
高校時代は登山部でした。険しい道もある中で、ただひたすら頂上に向かって行く。成績が伸び悩んだ時でも自分のポテンシャルを信じて勉強を続けることができたのは、そこで培った精神力が生かされたのかもしれないですね。
物理は本当に色々な公式があって覚えるのも大変ですが、塾で教えてもらう内容をひたすらやっていくうちに解ける問題が増えて、それがすごく楽しかったです。
~センター試験は67%~
(山口) センターは67%だったね。
(横山) はい。
(山口) 物理が何点だっけ。
(横山) 最終的には75点でした。
(山口) 化学は。
(横山) 33点です。
(山口) センターのリサーチだと、宇都宮は何判定だったんですか。
(横山) B判定です。
(山口) かなり確度高い状態で受けたんですね。
(横山) そうですね。
(山口) 67%で、2次試験は何の科目でしたか。
(横山) 数学と物理でした。
(山口) その出来は、どんな感じでしたか。
(横山) 解いた後は、過去問をやっていた時よりも、すごく解き心地がよかったんです。その時は特に物理に絶対的な自信を持っていたんですけど、大問4つのうち3つはパーフェクトに答えられたんですが、1つだけ全然だめなのがあって、そこがすごく悔しかったです。
(山口) でも4つ大問があって、3つほぼできた感じがあったと。つまり75%ぐらい解けた感触があったということだよね。それって物理ではすごく珍しいかもしれないね。
(横山) そうですね。
(山口) 物理って、どんなふうにして力がついていったんですか。
(横山) 塾で教えてもらっていたのが結構ハイレベルなテキストだったんですけど、それをひたすら。取りあえず基礎部分というか、単元の土台となる部分だけをひたすらやって、その後に問題集の発展問題とか、そういうところをどんどん手を付けていったという感じです。
(物理科 真木先生と)
~高2の9月入塾 部活一色だった状態からスタート~
(山口) 横山君は、塾に入ったのはいつ頃ですか。
(横山) 高校2年の9月ぐらいです。
(山口) それまでは、どんな生活だったんですか。
(横山) それまでは本当に勉強をする習慣が全くない、だらけた高校生活でした。
(山口) 勉強はだらけていたかもしれないけど、何か一生懸命やっていたことはあるんですか。
(横山) 登山部に入っていたんですけど、ちょうど高校2年の時、登山の全国大会を目指していた時期があって。その大会というのは、ただ山に登るだけじゃなくて登山の知識を問うペーパーテストもあって、それに関しては結構勉強したり、力を入れていました。
(山口) それが9月にあって、それで一会塾に来たきっかけみたいなのはあるんですか。
(横山) きっかけは、もともと別の塾に通っていたんですけど、その時からやっぱりちょっと志を高く持っていたので、もっと高いレベルの授業を受けてみたいなと思って、そこで武蔵小杉を自分で探したら一会塾があったので。
(山口) ありがとうございます。じゃあ、高2の9月に入って、高2の間は何の科目をやっていましたか。
(横山) 英語と数学です。
(山口) 英数の基礎力をつけた後、3年になってから、中でも集中したのはどの科目ですか。
(横山) 物理と数学と英語をやって、最初はどれもまんべんなくという感じだったんですけど、受験をするにあたって一番数学が弱いなとだんだん分かってきたので、そこからは結構数学をやったと思います。
(数学科の佐藤悠太先生と)
(山口) 横山君の高校は、公立ですよね。
学校の中で、横山くんの合格はどのように受け止められていますか?
(横山) そうですね。現役で国公立に行った人は、10人しかいなくて。
(山口) その中の1人なんだね。振り返って、自分はここが受験勉強に成功したポイントかなみたいなことってありますか。
(横山) 3年生になってもずっと成績が伸び悩んでいて、それで親にも浪人するんじゃないかと言われていたんですけど、だけど自分はきっと受験本番になったら、これくらいできるんだと、自分にはポテンシャルがあるんだと信じ込んで、ずっと勉強をし続けてきました。
(山口) じゃあ、精神的なコントロールをしっかりしたから、それが合格につながったということですね。
(横山) そうです。
~受験での精神力はワンダーフォーゲル部で養った~
(山口) それって高校時代の何によって培われたと思いますか。
(横山) 登山において、目標はただ山の頂上に立つことだけなんですけど、当然険しい道もある中で、そこにただひたすら向かっていくという精神力が受験にも生かされていたかもしれないです。
(山口) 高校の部活って、週に何回ぐらいあったんですか。
(横山) 週3回です。
(山口) キャプテンをやっていたんだっけ。
(横山) そうです。部長をやっていました。
(山口) 部長をやっていたんですか。部長ってどういうふうになったんですか。
(横山) ただ、先輩になれよって(笑)。
(山口) 勧められたのね。話は変わりますが、
センター試験の思い出みたいなものってありますか。ここが上手くいったとか、ここでちょっと失敗したとか。
(横山) その時は完全に自分はできる、成功しかしないとずっと思い込んで挑みましたね。
(山口) 集中したと。
(横山) そうですね。集中したと思います。
(山口) 休み時間がやたらと長くて、だれる感じの部分とかはなかったですか。
(横山) なかったですね。終わった瞬間にイヤホンを付けて、音楽を聴くなどして自分の世界に入っていました。でもそこでちょっと自分的に意識していたのが、休み時間に少しでも知識を付け加えようとするんじゃなくて、頭の混乱を防ぐようなことをしていました。
~センター利用の出願戦略で成功!~
(山口) なるほど、いいことですね。センター試験を使って合格した大学はありますか。
(横山) はい。日本大学の理工学部と、東京都市大学と芝浦工業大学です。
(山口) センターだけで、3つも受かっているんですね。それってどうやって決めたんですか、出願。
(横山) 出願は、そのとき目標とした公立大学の、センターのボーダーライン付近の大学を選びました。
(山口) ちなみに宇都宮大学のボーダーって、何パーセントだったんですか。
(横山) 66~67%くらいだったと思います。
(山口) じゃあ、予定通り取ったんですね。
(横山) そうですね。本来はもうちょっと高いところを志望していたので、そこはちょっと悔しいんですけど。
(山口) じゃあ、見事ですね。センター試験で合格した大学って、いつ頃分かるんですか。
(横山) だいたい2月の10日以降。
(山口) ということは、ほかの私立が、ある程度受け終わっている段階で分かってくるんですね。
(横山) そうですね。
(山口) 一般入試でも都市大とか日大理工とか受かっていますよね。
そこに矢継ぎ早にセンターに出していたやつが、合格がかぶさってくる感じですね。
(横山) そうです。
(山口) それってどうですか。センターに出しておいてよかったという気持ちはありましたか。
(横山) ありましたね。特に芝浦工業大学は結構一般試験のレベルが高くて、実際全然解けなかったんですけど、そのわりにはセンター試験入試が意外とボーダーが低くて、現代文もいるところなので、ちょうど国公立を志望している僕にとっては、おいしいところだと思って。
(山口) それで芝浦を出していたんですね。戦略的ですね。地域デザイン科の社会基盤デザイン学科というところに進学したんですけど、どんなことをやるところなんですか。
~宇都宮大学 地域デザイン科学部とは?~
(横山) 一般的には土木工学の分野を勉強するところで、宇都宮大学の地域デザイン科学部というのが、土木工学と建築と、あとは文系の総合製作学科みたいなところが一緒になっている学部で、その3分野を融合させて、より良い地域を作り上げていこうみたいな、そういう感じです。
(山口) すごい壮大な感じで。そうしたら理系、文系、ごちゃ混ぜみたいな感じ。
(横山) そんな感じです。
(山口) じゃあ、文系の受験生もいるんですか。
(横山) そうですね、学科によっては。
(山口) ちょっと大学の話に入りますけど、これから受ける人に向けて、ここがいいよみたいなのってありますか。宇都宮大学のおすすめポイントとか、楽しいところ。
(横山) 地方国立大学って、結構町の中心部から離れていたり、へんぴなところにあったりするところが多いんですけど、宇都宮大学はメインのキャンパスは中心部からバスで10分で来れる距離で、2つキャンパスがあるんですけど、そこの間も自転車で行き来できるようなところで。またすごく緑が豊かなキャンパスだったり、結構歴史のある建物だったり、庭園とかもあって、国の登録文化財みたいに指定されているところもあって、結構歴史あるところなんですね。僕の地域デザイン科学部もそうなんですけど、結構地域に根ざした教育を重視していて、栃木県の仕事とか、文化を知るみたいな授業が全員必修であったり、そういうところが魅力だと思います。
(山口) 地域密着みたいなところがあるんですね。大学の中で栃木県内出身者は、やっぱりかなり多いんですか。
(横山) そうですね。栃木県出身者は、25%ぐらいと言われています。
(山口) 25%か。意外と他から来る人が多いんですね。
どんなところからの友達がいましたか。
(横山) 結構東北の人が多いです。
(山口) 東北の人が多いんですか。ほどよい地方みたいな感じなのかもね。
(横山) そうですね。東京にも電車1本で来れますし。
~慣れない一人暮らしも楽しんでいます~
(山口) 一人暮らしのいいところと、悪いところ。
(横山) いいところは、自由に外に出て、やっぱり国立大学ゆえ一人暮らしをしている人が多いので、友達の家に行って何気ない話をしたり、勉強の話もいろいろ情報共有ができたり、たくさん友達を作りやすいところとか、学校に通いやすいところですね。
(山口) 今は学校まで、何分ぐらいのところに住んでいるんですか。
(横山) 自転車で5分ぐらいのところです。
(山口) じゃあ、自転車通学。
(横山) はい。だめなところと言えば、完全に自由になっているので、ついつい夜更かししちゃうところとか、生活リズムが乱れがちなところです。
(山口) 地元と比べて何か不便なところってありますか。
(横山) コンビニも結構近くにあって、これはかなりいいところなんですけれども、大学の近くに宇都宮でトップクラスに大きいショッピングモールがあって、映画館もあって、結構遊ぶところとか買い物をするところにはまったく困らないです。あと、3年後に新しく路面電車が開通するんです。宇都宮の町に。
(山口) それって時代に逆行するみたいなイメージだと思うけど、レトロな感じで。何か理由があるんですか。
(横山) 宇都宮大学がある通りから、ちょっと外れる道なんですけど、近くを通るところで。基本メーンの目的としては、工業団地が結構奥の方にあって、そこに人を輸送するみたいな。車社会なので、交通渋滞緩和だったり、人々の移動を活発化させたりとか、そういう感じです。
(山口) めちゃめちゃ宇都宮大学地域デザイン科学部に適したような内容ですね。そういうことを勉強するんでしょう。社会基盤デザイン学科。
(横山) そうなんです。
(山口) 教授の先生が、本とかいっぱい出していしそうな雰囲気ですね。学科と専門内容からするとね。
(横山) そうですね。実際土木工学の中に交通計画という分野もあるので。
(山口) じゃあ、後輩にもかなりお薦めの大学ですね。
(横山) これから熱くなる町です。
~物理の克服が成功のカギ 英語は・・・・~
(山口) 素晴らしい。話は戻るんですけど、横山君は物理で合格したかもしれないと。それは1年間の授業を通して、いろいろ波があったんですけど、物理って挫折する人が多いんですよ。嫌になっちゃったり、難しすぎて心が折れちゃったり。横山君の場合は、どんな感じで物理がよくなっていったんですか。
(横山) 最初はただ公式を組み合わせて、何だこれって感じが正直な意見だったんですけど、そういうのをだんだん繰り返しているうちに、たくさん問題が解けるようになって、それでどんどん難しい問題になっていくと、今まで学んできた公式とかを複数色々なところで活用させたりとか、本当に色々な公式があって覚えるのも大変なんですけど、それを身に付けることによって解ける問題が増えていったのがすごく楽しかったです。
(山口) じゃあ、毎週毎週の中で、物理は必ず勉強していた感じ。
(横山) はい。
(山口) 勉強していなかったら、もうすぐに付いていけなくなる。
(横山) そうですね。
(山口) 物理が得意にしたいから逃げなかったとか、そういうのが大きいのかもね。じゃあ、英語はどうでしたか。
(横山) 学校の英語ってひたすら文法とか学ばせるので、そこら辺がすごく苦手だったんですけど、受験勉強をするようになってからは、理系だと結構読解の問題が大半だということを知って、英単語にかなり力を入れていたら、本当に色々な英文を読めるようになって。英単語もただ単語帳を出されても2000語とか、もう嫌になる数字だと思うんですけど、それくらいちゃちゃっと覚えられることに気付いて、これに関しては、もっと早くやってもよかったなと後悔しました。
(山口) 何を使って、単語を勉強していたんですか。
(横山) 一会塾の1900の単語シートを、ひたすらやりました。
(山口) コピーして持ち歩いたりとかして。
(横山) ずっと持ち歩いて、暇な時間には勉強しました。
(武蔵小杉校 自習室)
(山口) 熟語って覚えていますか。
(横山) 熟語もやってはいたんですけど、ちょっと今は英単語ほど覚えていない気がします。
(山口) 単語に特化してやっていたんですね。それである程度覚えたら、長文が結構読めるようになってきたんですね。
(横山) 世界が違いましたね。
(山口) 世界が変わるまでやることが大事ということですね。
今日はいろいろとお話が聞けて楽しかったです。ありがとうございます!
(横山) こちらこそありがとうございました。