埼玉医科大学 医学部 帰国生選抜
現役合格 A.Tさん(慶應ニューヨーク学院)

数ある予備校の中から、一会塾を選ばれたのはなぜですか?決め手はどこでしたか
私は中学3年の9月から4年間、アメリカの慶應義塾ニューヨーク学院に在籍していました。高校ではアメリカの課程で履修していたので、普通の日本の医学部受験塾ではついていけないだろうと思いました。そこで、帰国生入試の対策に慣れている塾にしようと決めました。また、自宅が栃木県にあるためオンライン授業をやっているところに絞っていました。一会塾のホームページでネイティブの生徒さんでも日本の医学部に合格されている記事や、国際医療福祉大学の帰国生入試の対策をやっていることを知り、母のすすめもあり入塾しました。
小中高のバックグラウンドについて教えてください
小学校は栃木県の公立小学校に通学していました。中学校は中学受験をして埼玉県の私立栄東中学校に入学しました。中学2年生の時に、海外留学に行きたいと強く思い、慶應義塾ニューヨーク学院を受験し、中学3年の9月から4年間在籍し、卒業しました。コロナ禍で1年間はオンライン授業となってしまいましたが、残りの3年間はアメリカで寮生活を送りました。卒業後、帰国、5か月間の受験期間を経て、埼玉医科大学に帰国生入試で合格しました。
インター・IBでよかったと思うことを教えてください
慶應義塾ニューヨーク学院ではほぼすべての授業が英語で行われますので、最初は授業を理解するのが大変でしたが、すぐに慣れました。いまは英語のリスニングにおいて困ることはほとんどありません。
また、エッセイやレポートなどのライティングの課題が多いので、こちらも得意になりました。そのほか、プログラミングの授業なども充実していたので、将来的に役立つ技能が身についたと思います。
進学先の大学・学部を選んだ理由について
両親が医師で、幼いころから医師になりたいと思っていました。慶應義塾ニューヨーク学院に在学中もその思いが変わることはありませんでした。埼玉医科大学は帰国生入試があり、自宅からも比較的近いので選びました。
一会塾で受講された授業について教えてください。
また授業で特に印象に残っているものは何ですか?(科目・講師名・具体的な内容)
物理の上田先生の授業はとても分かりやすかったです。アメリカでも物理を選択していましたが、内容がだいぶ異なっており、また日本語の物理用語が分からず最初は戸惑いました。ただ上田先生のプリントを何度も復習し、質問を繰り返すことで言葉を覚え、解法も自然と身に着きました。5か月で何とか仕上げられたのは上田先生のお陰です。
また、小論文の濱田先生の授業もとてもわかりやすかったです。もともと日本にいた時でも国語が苦手だったうえに、日本語に触れる機会が減っており、小論文には苦手意識しかありませんでした。しかし、論理的に誰にでもわかる書き方を教えてくださり感動いたしました。個人的な意見ですが、理系の人でも濱田先生の小論文の授業を受ければ、上手に書けるようになると思います!埼玉医大に合格した後も課題に必要な書籍などを快く教えて下さり大変感謝しています。
受験勉強で苦労したこと、それをどう克服しましたか?
物理と化学の範囲が日本とアメリカではだいぶ異なっており、ほとんどゼロからの勉強になりました。また、日本語の用語が分からず、それらを調べながらの勉強だったので、特に最初の2か月ほどはなかなか進まず焦りました。
また、国際医療福祉大学の帰国生入試も併願していたため、日本語の用語を習得するにつれて忘れてしまいそうになる英語の用語をキープするのにも苦労しました。
さらに、国際医療福祉大学の帰国生入試の翌日が埼玉医大の帰国生入試日で、英語での出題から日本語への出題へと1日で頭を切り替える必要があり、混乱して埼玉医大の入試が終わったあとは非常に疲れました。
成績が伸びたきっかけや勉強方法の工夫を教えてください。
授業の復習や問題集の復習を繰り返し行いました。時間がない中での受験だったので、沢山のことをやるのはあきらめ、同じものを繰り返すことに注力しました。おそらく帰国時にはそもそも問題文も理解できず、偏差値がつけられないような成績だったと思うのですが、埼玉医大の帰国生入試直前に受けた模擬試験では埼玉医大でA判定、国際医療福祉大学や日本医科大学でB判定をいただけるまでに成績があがりました。
メンタル面や生活リズムなどモチベーションを維持するために意識していたことはなんですか?
睡眠時間の確保です。どんなにやることがあっても8時間は寝るようにしました。私は睡眠不足になると集中できなくなるタイプなので忙しくてもこれだけは守りました。あとは自宅では集中しにくいので、図書館に通ったりして気分転換をしながら勉強しました。
出願書類や実際の面接で苦労したことについて教えてください。
国際医療福祉大学の帰国生入試の出願書類がとても多く大変でした。TOEFLのスコアなど、あらかじめ用意しておかなければならないものも多く、とても時間をとられました。私は帰国後に開始しましたが、可能なら早めに準備しておくと焦らなくてよいと思います。
講師やスタッフとはどのように関わっていましたか?(メンタルケア・勉強の進捗確認など)
私はオンラインでの受講だったので、困ったことなどがあれば、LINEで質問などをしていました。大体は当日中に返信を頂けたので、とても心強かったです。
塾のサポート体制(質問対応・面談・weekly、monthlyテスト等)はどのように役立ちましたか?
LINEでも質問や課題を送ることができたのがとてもよかったです。受験直前のトラブルの際も親身に対応していただけました。
最後に受験勉強全体を振り返って感じたことを教えてください
私は元々、付属校の内部推薦を利用しての医学部進学を目指していましたので、高校在学中はアメリカでの勉強や課外活動、ボランティア活動などで忙しく、日本の医学部受験対策はほぼできていいませんでした。6月に帰国したときには、英語以外はとても年内に医学部に合格できるような状態ではありませんでした。学力も重視される埼玉医大の帰国生入試で合格できたのも、一会塾の先生方が一から丁寧に根気よく私に付き合ってくださったからです。そしてどんな時もすぐに相談することができたことは心強かったです。
入試までの一番のトラブルは、専願である埼玉医大の帰国生入試の発表直前に、帰国後初めて受けた模擬試験の結果の返却があり、ほとんどの私立医大でB判定以上の評価がでていたことです。この時は、受験校を誤ったように思い、母が佐藤先生に緊急で相談しました。本当に親身に相談に乗って下さったと聞いています。佐藤先生の話を母から聞いて、私自身、心を保つことができました。紆余曲折ありましたが、その後の埼玉医大の合格発表で “合格” の二文字を見た時はやはり喜びで涙がでました。佐藤先生や新保さんなど支えて下さった先生方にも合格のご報告ができて、とても嬉しかったです。大学生活は思っていた以上に楽しく、帰国後5か月間という短い受験期間でしたが、自分のできる限り頑張ってよかったなと思っています。そしてどんなときも励まし支えてくださった一会塾の先生方やスタッフの方々に心から感謝したいと思います。
帰国生入試は本当に多様で苦労も多いと思いますが、その分得られるものも多いと思います。私の反省点としては、模擬試験は入試までに複数回受けておくべき!です!!