杏林大学 医学部 医学科
三田国際高校
Sさん
~現役のときは、自分なりに一生懸命勉強していたのですが、勉強法を間違えていました。2年間浪人して、感じたことは、たまたま合格するということは絶対に無いこと、そして2次試験の重要性。自分に合った勉強法は一会塾で見つけました。今は受験を通じて成長できたことに素直に感謝しています!~
ーお疲れ様でした。受験を戦って、そして終わって今の心境はどんな感じですか?
はい。達成感はありますね。今年1年は、絶対に受かると決めてやって来ましたので。
ーSさんは、浪人して1年間、一会塾で過ごしてくれたわけなんだけど、残念ながら、1年では医大に届かず、大手予備校でもう1年過ごれました。そうして迎えた2浪目の受験シーズン中に、再び一会塾での指導を受けに戻って来てくれました。そのとき面接対策を行った、高橋優子先生からも、お言葉をいただいているんですよ。あとでお伝えしますね。(※1)
そうなんですか?ありがとうございます。高橋先生には本当にお世話になりました。
ーそれでは、医学部受験全体を通して、いかがでしたか?
はい、自分の合格の基礎・土台は、一会塾で作っていただきました。 2年目から大手予備校に変えた理由は、優秀な人がたくさん集まるところで刺激を受けたかったから。そして自習時間を確保したかったからです。一会塾で基礎を学び、あともう1歩のところで自分に何が足りなかったのかを考えました。なので、大手予備校では、友人はほとんど作らず、行って帰るだけの受験勉強でしたし、ほとんど1人で戦っていた感じでした。人とも話さず、志望理由を誰にも聞いてもらわずに2次試験に行くのはとても不安でした。それでまたお世話になろうと思いました。
ーSさんは、高校受験と大学受験と2回、受験を経験されていると思いますが、高校受験で学んだことは何でしたか?
はい、音楽を聞きながら勉強するのが好きでした。でも、それでは結局、力はつかないということを実感しましたね。だから大学受験で「~しながら勉強」は辞めた方が良いと思いますし、自分も心掛けています。
ーなるほど、中学・高校とサッカー部でしたね。医学部受験はどのあたりで意識されていましたか?あと、現役のときの受験の様子を教えてください。
はい、小学校の時から救命救急医になろうと決めていて、それから夢は変わっていなかったので医学部に行こうとは前々から思っていました。また、兄弟も医学部に進んでいましたし、親の影響も少しはあったと思います。
それで高2の時に大好きなサッカー部を辞めて勉強に専念しました。それなのに現役時の受験でダメだったときは、「自分はこれまで、何をやって来たのだろう」と、目の前が真っ暗になってしまい、絶望的な気持ちになったりしました。
ーそれは、大変なプレッシャーでしたね。ご兄弟と比べられたり、つらいことも多かったかと思います。それでなぜ、一会塾を知ったのでしょう?
はい。それまで兄の通っていた渋谷にある医学部専門予備校で個別指導を受けていました。そのあと、そのつながりで、もう一つの医学部専門予備校に入学をほぼ決めていたのですが、母の知り合いの方のお子様がそのとき、一会塾を卒業されたばかりで、またその方が、医大を8つくらい受けてすべて合格されたと聞いて、一会塾の説明を受けに行きました。なるほどこういう環境だったら医大に全勝することもあるかもしれない、と思い、入塾を決めました。
ーなるほど、一会塾での1年はどんな1年でしたか?
はい。毎日、授業があって大変でした。英語9時間、数学9時間、理科9時間にメディカル小論文とコミュニケーション個別指導など。とても大変でしたが、自分の知識もほとんど無かったので必死でついて行きました。おかげでざっくり偏差値で言うと平均50くらいが60を超えるくらいになりました。
Sさんの受講科目
1週間にクラス授業を30時間、質問教室を1時間、個別指導を6.5時間で、週37.5時間受講。
ーそうでしたね、もともとストイックだったSさんだったので、時間とともに成績は上昇して行くと思っていましたし、実際そうでした。現役のときと1浪目で受けた医大について手ごたえの違いはありましたか?
それは断然違いました。自分は医大の成績開示を請求していたのですが、1次通過まで聖マリアンナ医科大であと6点、東京医科大であと10点足りませんでした。自分でもその通りの手ごたえはありました。
ーほんとうに、あと、もう少しのところでしたね。自分の中での反省点などはありますか?
はい。自分は、自分で考えて決めたことはやり通したいというのがあって、一会塾の授業は、2つほど途中で出なくなりました。英語1つと数学1つです。自分にはまだまだ学ばなきゃいけないことが多くあったはずなのに、そのときはあまり深く考えていませんでした。時間の方が大事だと思っていました。それで、もう1年浪人することにした大手予備校では、すべての授業に出ることを誓って通いました。
ーそうだったのですね?大手予備校の方ではどんなコースに所属されていたのですが?
国公立医学部コースです。
ーあれ?、私立医学部志望だったのに?
はい。そうなんですけど、大手予備校の私立医学部コースは、値段が高いだけで、良い先生は国公立医学部コースに多いと聞いていました。それで試験を受けて国立コースに入りました。
ー一会塾にいらしたころと生活は変わりましたか?
はい、もう全然変わりました。一会塾は少人数でしたので、先生に質問に行ったり、友だちともそれなりに話したり、面接コミュニケーション個別指導などでは、医学部の志望理由や、面接対策をしてもらったり、話す機会がたくさんありました。大手予備校では、そのようなことは自分は求めていなかったし、1人でじっくり深く思考するということを追及したいと思っていたので、授業はほとんど午前中で授業は終わるんですけど、ずっと自習室やラウンジで1人になって勉強しました。
医大生になったSさん
ーそれはさみしい気もしますが、本当に話す人は作らなかったのですか?
はい。1年を通して口を聞いた人は1人だけ。でもその人とも連絡先を交換するというこはなくて、たまたま隣の席になったりしたときの挨拶程度。「遊んでいるやつはどんどん、くたばれ~」っていう先生もいたりして(笑)。でも自分は、その先生の言葉が好きで、自分を鼓舞してくれているというか、「そうだよな、ここが踏ん張りどころだよな」って言い聞かせたりしながら、闘志を燃やしていましたね(笑)。
ー2浪目の成績的な伸長に関してはいかがでしたか?
はい、一会塾で基礎を固めていただいたいたので、2年目ではさらに10くらい伸びたと思います。問題を解く際の確実さが増したというか、知識の面でも質の変化はありました。あと、自分に足りなかったのはスピードでした。物理と数学とか、考えちゃダメな問題ってありますよね、こうきたら、こう解く、といったように条件反射的に答えがでいるような訓練を、直前は気を付けて行っていました。思考の深さとスピード、この2つを2浪目では身に着けたかな、と思っています。
ーコロナ禍における大手予備校の授業は、全部、ビデオになったりしたという話がありしましたが、実際はいかがでしたか?
はい。前期は11週のうち、9週間が録画された授業でした。でも自分は、基礎は一会塾で固めていたので、ビデオでも良いかもしれない、と思っていました。あまり気になりませんでした。
最初の3週は、関東の先生、次の3週は関西の先生、最後の3週は中部地方の先生が担当されて、言葉使いも、服装も違ったりして、面白かったです(笑)。
ーなるほど。それはSさんだから、良かったのかもしれませんね。予備校は現場の空気感など、生でないとなかなか伝わらない部分もあったりするので、基礎が十分確立していない受験生は、大変だったかもしれませんね。
ー大手予備校での医学部2次対策については、どんな感じでしたか?
2次対策は、ほとんど無かったです。いや、正確に言うとあったのですが、ほとんど誰も受けていませんでした。小論文は、それなりに受講者はいましたが、面接対策は1~2名?くらい受けている人がいるかいないか・・・・。たぶん、そもそも、面接では合否は決まらない、っていう指導だったと思います。あまり面接対策を薦めている感じはなかったです。成績を取る方が断然、大事だよって言われていました。
ーSさん自身は、2次対策は大事だと思いますか?それとも・・・・?
いや、それは2次対策はめちゃくちゃ大事だと思います。実際に、自分が合格した大学でも、学科の点数の得点率と、補欠の繰り上がり順位については、逆転現象を目の当たりにしてきました。面接試験次第で順位は簡単にひっくり返されてしまいます。自分はこのことを実感していたからこそ、最後は一会塾で面接指導をしていただきました。
ーほんとうに、いろいろな経験を積まれて勝ち取った合格ですね。話し方も風格も立派な医大生になりましたね。頼もしい限りです!ぜひ大学では、たくさん友だちも作って、立派な医師になってくださいね。今日は長い間、ほんとうにありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました!
(※1)面接コミュニケーション担当 高橋優子先生
Sさんとは、月2回、90分の授業の中で、面接のテクニックではなく、受験用ではない適応力や人間力を深めて参りました。自己の原点を見つめ直し、志望理由に関すること、医療倫理や現場に関すること、社会医学に関すること、一般社会に関すること、各大学について等、小論文、面接の過去問題や想定問題も多く使用しながら、掘り下げ解答いただくのですが、感心させられる解答が多く、コミニュケーションが膨らみ私自身も豊かな時間をいただきました。 時に、解答の方向が違ったり、相応しくない表現が出て指導をさせていただくと、頭を掻いては「やっぱりおかしいっすよね!」と肩を竦め、素直に受け入れ、新たな解法を見出したり調べたり努力しました。 彼は正義感の強いスポーツマンですが、少し模試や小テストの点数が良かったり、授業で褒められたりすると安心して気を抜いてしまうことを自覚しており、私に会うたびに「勝手驕らず負けて腐らず!」と伝え、笑顔で一礼し、自分を戒め自習室の定位置に向かい本当によく学習していました。 一年目、力及ばず… でしたが、再び一会塾に2次対策を求めて下さった時は、本当に嬉しかったです。1年ぶりにお目に掛かかった姿は逞しく、謙虚な姿勢は見事でした。 授業スタート3分後に、「先生!ちょっといいですか?やはり今日ここに来て本当に良かった、本当によかったです!じゃないとまずかった。改めて、本日はお忙しい中、僕のために時間を作っていただき本当に有難うございました!」とSくんが言って下さり、心の中で「君が医師にならなければ誰が患者さんを助けるんだ!良医になれよ!多くの患者さんが待っているよ!」と叫び願い祈り、授業にも力が入り、送りださせていただきました。
・医学部入試における集団討論対策『メディベイト』に参加しているSさんと高橋先生