合格体験記(現役) 薬学部編 住吉高校から昭和薬科大学 薬学部へ 現役合格 松尾くん

松尾いつきさん 昭和薬科大学 

インタビュアー:進路指導スタッフ 関(化学担当)

 

やっぱり受験は自分の進路が決まることだから、すごく緊張します。だけど最後の最後まで頑張れば、その自信が気持ちを落ち着けてくれるし、絶対いいことがあるので、これから受験をする人たちも頑張ってください。

(※※) 卒業して1年半経ちましたけれども、今、大学生活はどんな感じですか。

 

(松尾) 2年生になって薬学部っぽい勉強が始まって、薬理学の授業とかでは薬の名前を覚え始めて。

 

(※※) 1年生と2年生で、どれぐらい差を感じていますか。勉強の中身みたいな。

 

(松尾) 1年生ではやっぱり物理と化学と生物を、一通りやろうみたいな感じで。

 

(※※) 基礎的なものという感じですかね。

(松尾) そうです。薬学部っぽいことはなかったですけど、やっぱり薬学部に来たみたいな。

 

(※※) 最近勉強したもので興味があるとか、特に授業が面白いなって印象に残っているのって、何かありますか。

 

(松尾) やっぱり薬理学がすごく印象に残っていて、実際の病気の人を症例に挙げて授業を進めてくれる先生がいるんですけど、その先生は権威のある医師らしくて、実際に自分の経験を踏まえて話してくれるので。

 

(※※) その辺が実践的というか、イメージがわきやすい。

 

(松尾) そうです。

 

 

(※※) だからこういうふうに使うんだというものが結構頭に、ストンと入りやすいというような感じかな。

 

(松尾) はい。

 

(※※) 分かりました。では、受験生の頃のことを少し思い出してもらいながら、お話を進めていきたいと思います。松尾君は、高校受験を確かしているのかな。中学受験は。

 

(松尾) していないです。

 

(※※) 小学校の時に、塾とか通っては。

 

(松尾) いないです。

 

(※※) 高校受験の時に、塾って通いましたか。

 

 

(松尾) 通いました。

 

(※※) 何年生から通ったか、どういう塾に行ったかって覚えていますか。

 

(松尾) 確か中2ぐらいから、ラ・サール進学に通っていて、でも全然勉強していなくて。好きな科目だけ、数学が好きなんですけど、数学だけは勉強するみたいな、塾でちゃんと。学校でも寝なかったですね。授業を聞いていれば、定期テストは取れていたので。高校受験の時は、145時間勉強すれば、めちゃくちゃ勉強した方だったので。

 

(※※) 高校受験に向けての勉強ですね。

 

(松尾) そうです。

 

(※※) 高校生になって、その後1年生、2年生の頃って、どういう生徒でしたか。

 

(松尾) 学校中心ではなかったです。ずっとバイトばかりしていたんですよ。学校って、ついでに行くみたいな。

 

(※※) アルバイトが中心で、学校がついでにみたいな。

 

(松尾) そうです。

 

(※※) アルバイトは、1週間にどれぐらいしていたんですか。

(松尾) 多い時は週56ぐらいですね。スーパーでやっていたんですけど。

 

(※※) 行事とか、学校生活で印象に残っていることって、何かありますか。

 

(松尾) 学校自体は、体育祭とか文化祭とか、すごく盛り上がるんですけど。でも3年生になって追い詰められていた時に、その間にも英単語を見なきゃいけない自分がいて、すごく嫌でした。

 

(※※) それは楽しめない自分が嫌。

 

(松尾) 余裕がなくて、今まで勉強してこなかった分が回ってきて、遊んでいるのが怖いみたいな。

 

(※※) 薬学部を目指そうと思ったきっかけと、塾を選んでいく中で一会塾を選んだきっかけを、教えてもらってもいいですか。

 

(松尾) 姉が薬学部志望だったんですけど、受験に失敗したんですね。その時に通っていた大手の予備校、どこだっけな、映像の授業。それで、大手は怖いなと思って。

 

(※※) お姉さんの経験を見て、ちょっと怖いなという印象を持った。

 

(松尾) それで姉が薬学部志望だったので、この塾も調べていたんですよ。それで教えてくれて、この塾に行こうと思いました。薬学部は姉が薬学部志望だったというのもあるんですけど、母が看護師で、母に勧められて興味を持って調べたのがきっかけです。

 

(※※) 松尾君が入ったのが、高校2年の冬ぐらいかな。

 

(松尾) そうです。

 

(※※) 丸々1年ぐらいになると思うんですけど、今、受験生活を振り返って印象に残っていること。いいことも、悪いことも含めて、強く印象に残っていることがあったら、教えてもらえますか。

 

(松尾) やっぱり一番印象に残っているのは昭和薬科の公募推薦のところで、その前に帝京平成大学の薬学部にAOで受かっていて、1個合格を持ってしまって浮かれていたというか、勉強できなかった時期があって、このノリで受かるんじゃないかみたいな勢いもあって、昭和薬科の公募推薦に結局変えたんですけど、結果落ちて、落ちたことを自分の中でなぜかすごく意外に思っていて。何で俺が落ちるんだろうみたいな。それで塾に来たらすごく怒られて、やっぱり自分は全然勉強できていなかったなみたいな、客観的に見れたのが、その瞬間だったと思います。

 

(※※) 夏休みあたりのところで、推薦入試を受けることを多分勧められたと思うんですけど、最初はそれに対してあんまり前向きじゃなかったですよね。

年内に入試を受けることに関して、これからの受験生に向けて、受けるべきだと思うか、受けない方がいいと思うかって聞かれたら、松尾君はどっちの方を勧めますか。

 

(松尾) 僕は受けた方がいいと思います。

 

(※※) もし理由がはっきりあれば、教えてもらえますか。

 

(松尾) 僕はまず公募推薦のことを知らなかったんですよ。それで、塾で公募推薦を受けられるよみたいに言われて、でも学校の成績はいいわけじゃないし、受けられるのかなみたいに思っていて、でも受けられたんですよ。だからそういうのを知ってもらって、もしチャンスがあるんだったら受けた方がいいし、やっぱり受験の雰囲気が分かるので、僕は受けた方がいいと思います。

 

(※※) 推薦入試のお話をさせてもらったのって、本当に夏に入ったぐらい時期だったと思うんです。多分その時って、考える余裕があんまり無かったと思うんですね。本当に受けるか、受けないかに関して。もし松尾君が受けた方がいいって勧めるなら、いつ頃までに知っておきたいですか。推薦入試のこと、成績とかも関係なしのAO入試とか方式はあると思うんですけど、そういう情報っていつ頃欲しいとか、今考えるとどうですか。

 

(松尾) 高校2年の夏が終わったあたりぐらいかな。

 

(※※) それぐらいに知っておくと、ちょっと心づもりとしては違うかなって。

 

(松尾) そうですね。

 

(※※) 受験の科目について、質問をしていきたいと思います。一会塾で英語、数学、化学の3科目を受講していたと思うんですけど、約1年間受けて成績が上がったなって実感した科目があれば、教えていただけますか。

 

(松尾) やっぱり化学と数学ですかね。化学は学校でもやっていて、テストの点数が取れるので、楽しいなと思っていて。

 

(※※) 高校のテストで点数が取れるから。

 

(松尾) そうです。この塾に来て川原先生の授業を受けて、こんなのがあるんだみたいなのがあって、化学を全然知らなかったなと実感して。だから化学は楽しかったです、勉強しても。

 

(※※) 塾の授業で、1時間受けて。

 

(松尾) そうです。数学は、何をすればいいか分からなかったんですよ。勉強方法が。でも、毎回授業をやるごとに難しい問題をくれたりとか、1週間悩むぐらいの問題があって、それをやっているうちに力がついていったなというのはあります。

 

(※※) 力がついてきているなって実感したのって、どれぐらいの時期か覚えていますか。高33月から一会塾のカリキュラムがスタートして勉強していって、まずこれができるようになったなって、ちょっと肌感覚で感じるような時期。

 

(松尾) 夏の終わりにあった薬学部生だけのテストで、数学の成績が、順位がよかったんですよ。それで、勉強したかいがあったみたいな、夏頑張ったなみたいなのはありましたね。

 

(※※) 夏の最後の方にテストがあるというのは、松尾君にとってはよかった。

 

(松尾) はい。ありがたかったですね。

 

(※※) 推薦入試を受けたのは、3校かな。

(松尾) そうです。

 

(※※) 最初の1校目の合格をもらった瞬間って、どんな気持ちだったかって覚えていますか。

 

(松尾) 帝京平成ですよね。帝京平成は、授業中に合格発表があって。

 

(※※) 高校の授業中。

 

(松尾) そうです。高校の授業中にあって、授業中に見て。でも、絶対に受かっているなというのはあったんですよ。自分でできたという実感があって。英語がなかったので。

 

(※※) そうですね。

 

(松尾) 英語がなかったので、これはもういけただろうみたいなものがあって、それを見て、よっしゃみたいな、やっぱりなみたいな。

 

(※※) 推薦入試の間は、面接の練習も沢山したと思うんです。高校3年生の4月、春休みの段階で、一会塾のAOのプログラムも受講してもらって、夏も受講して、最後は個別で授業を受けてもらったと思うんですけど、AOの授業の中で、すごく発見できたこととか、印象に残っていることってありますか。

 

(松尾) すごく緊張しちゃうんですよ。それで人前でしゃべれなくて。それに、自分のいいところみたいなのは全然ないと思っていて。でも薬学部の入試を受ける子たちが、色々言ってくれて、こういう自分もあるんだみたいな、気付かせてくれたというのがあります。

 

(※※) 緊張しやすいのは、よく覚えています。入試の前日とか、すごく緊張していたと思うんですよ。自分の中で、入試を受けていく中で、緊張のほぐし方とか、何かアドバイスはありますか。たぶん同じようにすごく緊張しやすい生徒って、沢山いると思うんですよ。こうやると、ちょっと落ち着くよとか、何かあれば。

 

(松尾) 周りを見て、自分より絶対緊張しているだろうみたいな人を探して、自分よりやばいなと思って、それで自分を落ち着かせる。(笑)

 

(※※) 入試会場で。

(松尾) そうです。

 

(※※) 夏が終わって9月、10月となり、これから入試に向かって行く受験生に対して、これからできることとか、もし何かアドバイスがあれば、一言二言いただけますか。

 

(松尾) やっぱり受験って自分の進路が決まるから、すごく緊張すると思うんですよ。でも、そんなに緊張をしすぎていると実力が発揮できないというか、僕がそうだったんですけど。東京薬科とか星薬科を受けている中で、すごく自分は緊張しすぎていたなみたいなのがあって、ぎりぎりまですごい、数学はできていたからいいやと思って、ずっと英語ばっかりやっていたんですけど、その数学が原因で落ちたという実感があって、昭和大学の数学も全然できなくて。そこから1週間塾に来なかった時期があって、家でずっと数学をやっていたんですよ。それで一番最終日の昭和薬科大学で、緊張してもこれがラストだし、落ち着いていこうと思って。適度に緊張感を持っていって、まじめに解いて、数学もあれだけやったし、自分は大丈夫だと思ってやったら受かったという感じだったので、やっぱり最後の最後までやれば、その自信が気持ちを落ち着けてくれるし、絶対にいいことが起きるので、頑張ってほしいです。

 

(※※) 自信はあった方が、やっぱりいいと思いますか。直前の時。

 

(松尾) 過度すぎるものはいらない。

 

(※※) これだけやったというものがあれば。

 

(松尾) そうです。もうボロボロになった参考書とかを持っていって。

 

(※※) 結構持っていったりしていましたか。

 

(松尾) そうですね。でも化学は本当に川原先生のプリントを全部持っていって、ずっとファイルをばーっと開いて見ていて、落ち着かせていましたね。これをやっていたから、いけるだろうみたいな感じで。

 

(※※) 分かりました。

今大学に通っていて、入る前の期待と、入ってからのいいところとか色々あると思うんだけれども、これからこの大学を考えている薬学部志望の生徒に、こういうところがいいとか、もし何かお薦めポイントがあれば教えてください。

 

(松尾) 他の大学も多分、1年生の間って薬学部っぽい感じが薄いと思うんですよ。でも、昭和薬科大学って人と文化という授業があって、薬草とか毒を持っている植物とかを、自分たちは植物園に行ってリポートをまとめたりして、薬学部っぽいみたいな実感を得られるのが早い。

 

(※※) 1年生の時に、そういう授業があるから。

 

(松尾) そうです。あと動物の解剖とかは、1年生の内にどこの大学でもするんですけど、昭和薬科大学は聖マリアンナ大学で人の解剖の見学実習があります。自分で見たり触れたりして、臓器がどこにあるのかとか、動脈や静脈の硬さとか、直接触れて見ることができるんですよ。例えば、たばこを吸っていて癌になったりする人とかは、肺がすごく黒くなってしぼんでいたり硬かったりとかして、そういう健康リスクについてとか、直接見たり触れたりして感じることができるところがいいところだと思います。

 

(※※) 病気のこと、専門的なものに、早いうちから自分の目と感覚を使って触れられるというところが魅力かなというのは、入ってから気付いたのかな。

 

(松尾) はい。

 

(※※) 分かりました。では、これで以上とさせていただきます。ありがとうございました。

 

(松尾) ありがとうございました。

 

(武蔵小杉校 新自習室 2020年6月リニューアル)

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