2021年　夏期授業　推薦対策がスタートします

共通テストなど新しい入試のトレンドとして、国公立大学も私立大学も、後期日程、Ⅱ期入試、後期入試と呼ばれる、いわゆる遅い日程で高倍率だった入試を廃止して、学校推薦型入試や総合型選抜（旧AO）の定員を増やす大学が急増しています。これには、文部科学省のかかげる新しい『学力の３要素』を抑えておく必要があります。

学力の３要素　 　

① 主体性・多様性・協働性・コミュニケーション力

② 思考力・判断力・表現力　

③ 知能・技能

各大学は、すべての入試において、上記の３要素を反映させる方向で入試改革を行ってきました。これを踏まえて、急増する推薦入試では、①を重視する分、一般入試に比べて学科試験、つまり上記の③の要素の優先順位が下がる入試となっており、その結果、現役生に有利な入試が増えています。

特に、資格系の難関大学は、チャンスは多ければ多いほど勝率はあがります。以下のポイントを踏まえて、夏から本格的な推薦対策をスタートさせて参りましょう。

＜医学部の推薦対策はこちら＞

医学部入試において、願書に付随する志望理由（医師志望理由・本学志望理由）は、１次通過後の面接試験にも影響する重要書類です。３回の指導を通じて自己アピールの方法・長所・短所・自分はなぜ医師に向いているのか、など多様な視点で、実際の面接場面を想定したシュミレーションと模擬面接を行います。推薦入試を予定している人にも最適の個別指導です。高２生・高１生も受講できます。志望理由だけでなく、医療倫理、医療現場、社会医学、一般社会に関わる問題を扱い、医師にとって必要な資質を開花させます。※この講座で推薦対策をスタートさせましょう。こちらの個別指導は、志望理由書を含む書類作成、面接対策になります。小論文や学科の対策は原則として含まれておりません。

★国公立大　おススメ推薦

国公立大学	出願条件・評定	出願締切・定員(倍率)	試験内容
筑波 医学群	現役・4.3以上・国際性重視	11/11　・ 44名　(4.8倍)	学科は(英数理2)型 ＋ 適正試験Ⅰ(300点) ,適正試験Ⅱ(200点)：面接(15分×2回)
横浜市立 医	現役・4.3以上・英検2級以上等	11/5 ・ 県内校12(3倍)県外6(4倍)	学科は共通テスト(1000点),１次:書類、2次:12/5面接[MMI](1000点)
秋田 医	現役・4.3以上	12/12 ・ 20名(約2.95倍)	学科は共通テスト(450点)、小論文[日本語・英語](100点)、面接[集団] (150点)
浜松医科	現役・4.3以上	11/24 ・ 21名(約2.7倍)	学科は共通テスト(900点)、小論文(100点)、適性検査(300点)、面接(150点)

 

★私立大　おススメ推薦

私立大学	出願条件・評定	出願締切・定員(倍率)	試験内容
東海 医 『希望の星育成』	併願可 現役 3.8以上	10/15・ 5 (6.13倍)	学科は共通テスト8割、1次：書類・小論文・面接 2次：オブザベーション評価・面接
東邦 医	1浪・3.8(数理4.0)以上	11/5  ・ 10 (6.6倍)	学科なし、適正試験・基礎学力(国語語彙・グラフ読み取り)・面接(MMI)・調査書
帝京 医	現役・4.0以上	11/20 ・ 10 (4.7倍)	学科(英数理1)型 ⇒ 基礎能力適性検査、小論文、面接(個人)、調査書 　※数Ⅲなし
岩手医科	1浪・4.0以上	11/11 ・ 15 (2.7倍)	学科(英数理2)型 ⇒ 基礎学力試験、面接(個人＋MMI) 　※数Ⅲなし
東京医科	現役・4.0以上	11/20 ・ 20 (4.9倍)	学科(英数理3)型 ⇒　基礎学力試験(数理)、小論文(日本語・英語)、面接(個人/MMI) ※数Ⅲなし

 

 

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＜薬学部の推薦対策はこちら＞

薬学部入試においては推薦入試が定員の約４割を占めています。併願を選んで合格を確保することで、一般入試は第１志望だけを安心して受験できるメリットもあります。もし現役で薬学部の合格を希望するならば、推薦を受けないというのはもったいない限りです。昭和大では、薬学部Ⅱ期(25名)が総合型選抜にとって代わるという話も入って来ています。一会塾の合格先輩も薬学部志望者は約8割が推薦に挑戦してきました。原則個別指導は３回以上のセットですが、小論文・英語・数学などの学科対策を含めることが可能です。昭和大では、昨年から数学の代わりに現代文の試験も選択可能になっています。まずは、スタッフへ相談して先手必勝で準備しましょう。

★私立薬学部　おススメ推薦＆スカラーシップ入試

大学	試験方式	試験日/２次	出願方法	定員（６年制/4年制）	2020年倍率	試験科目	条件(評定/卒年)
星薬科大	学校推薦型選抜A（専願）	2021年11/28(日)	郵送	80名/なし	3.1	数学ⅠAⅡB、化学、英語各80点(40分)×3＋調査書・面接で60点	なし/１浪
	学校推薦型選抜B（併願）			20名/4名	3.2/2.4
明治薬科大	公募（専願制）	2021年11月20日(土)	郵送/web	25名	4.0	英語、数学ⅠAⅡB、化学各100点(60分)+面接(15分)および書類審査で40点	なし/１浪
	公募（併願制）			15名/5名	3.6
北里大	学校推薦型選抜(専願)	2021年11月13日(土) /11月20日(土)	web	30名/10名	4.4/2.5	１次：数学ⅠAⅡB、英語、化学、各100点(各60分) ２次：調査書100点、面接100点(15分)	3.5以上/現役
昭和大	学校推薦型選抜(専願)	11/28(土)	郵送/web	55名(指定校含む)	1.7	数学Ⅰ(または現代文)、英語、化学、各100点(3科目で140分) 小論75点(60分)、面接75点(10分)	なし/現役
昭和大	総合型選抜(専願)	新	郵送/web	25名(Ⅱ期は廃止)	新	学科試験はない	なし/現役
東邦大	公募併願制	2021年11月20(土)	web	20名	2.5	数学ⅠAⅡB、英語、化学、各100点(3科目で140点分)(各40分) 、面接・調査書および推薦書(70点)	なし/１浪
昭和薬科大	学校推薦型選抜(併願)	2021年11月21(日)	web	30名	2.1	英語、数学ⅠAⅡB、化学各100点、面接・調査書	なし/１浪
東京薬科大	学校推薦型選抜(併願)	2021年11月27日(土)	郵送	男子部・女子部共25名(薬学部)	1.7	英語80点(50分)、化学120点(60分)、グループ面接(20分)、推薦書・調査書※ 面接および書類審査で40点	なし/１浪
帝京大	学校推薦型選抜・公募制 (併願)	11/29(日)	郵送	48名(指定校含む)	3.1	化学、英語・数学ⅠAⅡ(いずれか選択、2科目通しの120分)、面接(10分)、書類審査	なし/現役
帝京平成大	学校推薦型選抜・公募制 (併願)	2021年11月27日(土)	web	24名	2.4	化学1科目(マークシート+記述式60分)、面接(5分)、調査書・推薦書	なし/１浪
武蔵野大学	ムサシノスカラシップ選抜	12/6(日) /12/20(日)オンライン	web	20名	2.1	英語、数学ⅠAⅡB、化学各100点(各60分)、2次：書類審査（エントリーシート、調査書類など）、オンラインにて面接・口頭試問(10分)	なし

 

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＜獣医の推薦対策はこちら＞

獣医入試におけるポイントはとにかく受験の機会を増やすことです。日本に６校しかない私大獣医学科の一般入試では、受けに行く試験会場で出くわす受験生は、みな重複して受験しています。それだけ競争が激しいということになります。

　一般入試を受けて、初めてその難しさを体感、慌てて出したⅡ期（後期）入試は高倍率というのが典型的なNGパターンなのです。推薦に出せる条件を備えている人は、必ずや、下記の推薦を視野に入れて臨んでいきましょう。

【獣医学科 Ⅱ期入試 参考倍率 】　※推薦の倍率と比較してください。

 / 北里18.6倍(2021) / 日本獣医 18.1倍(2021) / 麻布38.4倍(2020)

 

★私大獣医　おススメ推薦

大学	試験方式	試験日/２次	出願方法	定員（６年制/4年制）	2020年倍率	試験科目	条件(評定/卒年)
星薬科大	学校推薦型選抜A（専願）	2021年11/28(日)	郵送	80名/なし	3.1	数学ⅠAⅡB、化学、英語各80点(40分)×3＋調査書・面接で60点	なし/１浪
	学校推薦型選抜B（併願）			20名/4名	3.2/2.4
明治薬科大	公募（専願制）	2021年11月20日(土)	郵送/web	25名	4.0	英語、数学ⅠAⅡB、化学各100点(60分)+面接(15分)および書類審査で40点	なし/１浪
	公募（併願制）			15名/5名	3.6
北里大	学校推薦型選抜(専願)	2021年11月13日(土) /11月20日(土)	web	30名/10名	4.4/2.5	１次：数学ⅠAⅡB、英語、化学、各100点(各60分) ２次：調査書100点、面接100点(15分)	3.5以上/現役
昭和大	学校推薦型選抜(専願)	11/28(土)	郵送/web	55名(指定校含む)	1.7	数学Ⅰ(または現代文)、英語、化学、各100点(3科目で140分) 小論75点(60分)、面接75点(10分)	なし/現役
昭和大	総合型選抜(専願)	新	郵送/web	25名(Ⅱ期は廃止)	新	学科試験はない	なし/現役
東邦大	公募併願制	2021年11月20(土)	web	20名	2.5	数学ⅠAⅡB、英語、化学、各100点(3科目で140点分)(各40分) 、面接・調査書および推薦書(70点)	なし/１浪
昭和薬科大	学校推薦型選抜(併願)	2021年11月21(日)	web	30名	2.1	英語、数学ⅠAⅡB、化学各100点、面接・調査書	なし/１浪
東京薬科大	学校推薦型選抜(併願)	2021年11月27日(土)	郵送	男子部・女子部共25名(薬学部)	1.7	英語80点(50分)、化学120点(60分)、グループ面接(20分)、推薦書・調査書※ 面接および書類審査で40点	なし/１浪
帝京大	学校推薦型選抜・公募制 (併願)	11/29(日)	郵送	48名(指定校含む)	3.1	化学、英語・数学ⅠAⅡ(いずれか選択、2科目通しの120分)、面接(10分)、書類審査	なし/現役
帝京平成大	学校推薦型選抜・公募制 (併願)	2021年11月27日(土)	web	24名	2.4	化学1科目(マークシート+記述式60分)、面接(5分)、調査書・推薦書	なし/１浪
武蔵野大学	ムサシノスカラシップ選抜	12/6(日) /12/20(日)オンライン	web	20名	2.1	英語、数学ⅠAⅡB、化学各100点(各60分)、2次：書類審査（エントリーシート、調査書類など）、オンラインにて面接・口頭試問(10分)	なし

 

 

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さらに　以下、2021年の＜医学部＞推薦入試のポイントを説明します。

 

１）総合型選抜について

倍率は最新 各大学HPより

 

１）―A　これまでの私大医入試では珍しい推薦形式だった。

 

（私立では、獨協医科大と金沢医科大の２校のみだった）

・独協医科大 (14.7倍)　 30歳以下[出願条件、最近26歳から上昇]

・金沢医科大 (10.9倍)　 25歳以下[出願条件]

・日本医科大は、2020-2021で廃止、代わりに2022年からは早稲田系列附属校の指定校推薦実施　

 

１）―B　私大医では近年増加中

 

・藤田医科大　「藤田未来入試」 1浪まで　定員15名（高３枠・高卒枠合わせて　半々が目安）

　　[配点]　英語100点 数学100点 面接・小論・課題・書類で200点

　　[2020年の志願者] 208名（高３枠117名、高卒枠91名）倍率13.9倍

　　[2019年の志願者] 251名（高３枠106名、高卒枠145名）倍率16.7倍

・東海大　「希望の星育成」 現役のみ　評定3.8以上（共通テスト必須）定員５名　

　[配点]　 1次：書類・小論文(60分800字)、面接(20分)

　２次：オブザベーション評価※（170分）、面接20～30分

　最終：大学入試共通テスト（英数理２科目600点中80％以上）

　 [2020年の志願者] 49名　合格者８名（併願可）　6.13倍 　☞2020年は３名合格（１名辞退）

　        ※「個人やグループで課題に取り組む態度などを通して、思考力、発信力等を評価する」

・杏林大 １浪まで  定員１名　1次：書類 / ２次：共通テスト / ３次個別試験（面接＆小論文）

・東邦大 １浪まで  定員10名 適正試験・基礎学力・面接・調査書（学科試験なし）

総合入試         [2020年の志願者]  92名(うち女子56名)　合格者14名（うち女子11名)

同窓生子女入試  　[2020年の志願者]  65名(うち女子28名)　合格者7名（うち女子4名)

 

１）―C　国公立大の総合型選抜は、ハイレベル（全国レベル）な入試が多い　

（　　）は定員※住居地域に制限のある方式は除く

　　  ・旭川医科(5)、北海道(5)、東北([現役Ⅱ期]15,[1浪Ⅲ期]12)　・筑波(若干名)

・神戸(10)、広島(5・国際バカロレア5)、徳島(8)、高知(30以内)、大分(22)、大阪市立(5)、

 

例：東北大の総合型選抜　

Ⅱ期　[配点]　筆記600点（英語300点、数学、理科　※２次試験より少し易しめ、英語は要約など含む）　

書類150点

Ⅲ期　[配点]　１次：共通テスト５教科７科目　と２次　筆記250点（医療系英文）面接250点

 

 

２）学校推薦型選抜について

 

学校推薦型選抜の種類について

①一般公募　☞出願条件を満たせばだれでもOK。

②指定校　☞特定の高校対象だが、医学部の場合は倍率が存在する。

③地域枠　☞出身地に制限ある場合が多いが、無い場合もある（関西医科・埼玉医科）

また東京枠・神奈川枠も当然ある。

④附属校推薦・卒業生子女など　☞慶應の内部推薦や東京女子医の「至誠の愛」入試。

 

 

2)―A　私大医学部の場合

・現役生に配慮した範囲が多い（理科の範囲、数Ⅲなしなど）小論文や面接がほぼある。

・学科試験は、得意・不得意を考えて出願できる。 ※出身地制限のない方式を「一般」と表記、人数は定員数

①英語・数学のみ	②英数＋理科１科目	③英数＋理科２科目	④英数＋理科3科目
愛知医科(一般4.4倍) 20名　評定3.7以上	帝京(一般4.7倍) 現役のみ 10名　評定4.0以上	岩手医科(一般2.7倍) 15名　評定4.0以上	東京医科(一般4.9倍) 現役のみ 20名　評定4.0以上
久留米・福岡 評定3.8以上・3.7以上	近畿(一般7.7倍) 25名 評定なし・併願可	埼玉医科(一般3.5倍) 14名 評定4.0以上
		北里(指定校2.1倍) 35名 (神奈川地域枠2.6倍)

⑤特殊型

※東京女子医科大 一般4.9倍 20名、『至誠と愛』8名　評定4.0以上　 SPI試験に近いテスト

※聖マリアンナ      一般7倍 10名　評定4.0以上　

英語＋自然科学総合(数理の知識の必要な国語の試験)　現役のみ

 

東京医科大　　合計（159点） Hさんの資料による　

・小 論 文 （20点） ：2課題（日本語の課題1題、英語の課題1題）

※90分 日本語は文章を読んで500字で自分の意見を書く、長文(例：認知症の英文)を読んで要約を

300字、自分の意見を100字　
・面　　接（24点）：面接 　

※10分程度で面接官は３人
・書類審査（15点）：調査書、志望の動機(800字)、推薦書
・基礎学力検査（100点）：数理的問題　　

※数学・物理・化学・生物を合わせて70分　※数学はⅠAⅡBのみ（易しめ）

理科は化学基礎、生物基礎、物理基礎など（易しめ）

 

2)―B　国公立大の「学校推薦型選抜」の特徴

①　およそ９割の大学で実施

②　評定は4.0以上で、共通テストを課す場合も多い。

③　小論文・面接・プレゼンや資格・検定試験など何かしらの学力を確認することが必須

④　「地域枠」推薦が多い。50大学中39の大学で実施。出身地や卒業後の勤務地の制限あり（９年程度）奨学金が支給され、勤務終了後、免除される。

 

2)―C　一般枠の「学校推薦型選抜」を設けている国公立大（地域枠の定員を除く人数）

 

	現役	１浪まで
①	秋田(20) 山形(25) 筑波(44) 群馬(25) 東京医科歯科(５) 横浜市立（県内12、県外6） 新潟(20) 金沢(15) 浜松医科(21) 名古屋(12)	福井(10) 岐阜(20) 福島県立医科大(15)
②	京都(約５) 鳥取(15) 山口(５) 愛媛(25) 佐賀(20) 長崎大(５) 熊本(15) 宮崎(15)	三重(10) 滋賀医科大(約14) 島根(25) 香川(12) 徳島(25)