医歯薬進学8月号がまもなく発売されます。
この号では、大学と連携した、各大学の医学部・薬学部・歯学部などの2022年最新情報のまとめを見ることができます。
・2022年入試結果(倍率)
・2023年入試の定員・入試方式・推薦情報・出願期間
さらにさらに、一会塾の講師4名の書きおろし誌上講義、夏にやるべきことも連載しています。ぜひご一読ください。
1.英語科 鍋谷講師 第1回 和文英訳&英作文へのアプローチ
- はじめに
医学部受験生は、誰がどう見てもいわゆる理科系ですので、数学と理科に多大なる時間とエネルギーを割きたくなるのは当然です。それに加え昨今の大学入試では小論文や面接も重要視される傾向にあり、その対策にも日々追われているという状況ではないでしょうか。医療系学部志望者をはじめとする理科系の人たちは、一般に数学や理科といった科目には興味を持って取り組めますが、英語はというと、イマイチ興味がわかない、どう勉強していいのかわからない。何から手を付けていいのかわからないという声をよく耳にします。私も理科系出身ですから、なるべく英語の勉強に時間とエネルギーを割きたくないという学生たちの気持ちは痛いほどよくわかります。しかし冷静に見てみると、英語の配点が理科と同等、あるいはそれ以上の大学も見受けられ、英語を軽視するのは受験戦略上非常にもったいない話です。あくまで私見ですが、英語は数学や理科よりも問題の性質に左右されることが少なく、安定的に点数が見込める科目です。その中でも和文英訳や自由英作文といった問題は事前の対策次第で確実に高得点が見込める分野だと思います。現在国公立大学はもちろんのこと、私立医学部でも英語の問題の中に、和文英訳や自由英作文を課している大学が存在しております。よって効率よく英作文の対策を行えば、確実に得点でき、受験という競争を有利に展開することができるようになるでしょう。ここからはそのための基本的なアプローチを解説していきたいと思います。・・・・
2.面接・小論文 高橋優子講師 第2回 合格の決め手!志望理由は夏に書こう!
はじめに
はじめまして。一会塾の高橋優子です。私は長年、推薦入試に特化した予備校で「面接」、「志望理由書作成」の指導をしてまいりました。現在まで、何百何千もの「志望大学への熱い思い」を受け止め、相手に伝わり易く、心に響くような「受験生の思いを最大限に引き出す志望理由」をモットーに、生徒の皆さまと共に挑んでまいりました。
医学部の入学試験には、1次試験のペーパーテストに加えて、小論文や面接といった人物評価を重視する2次試験が課されます。一般的に医学部入試は難易度が高いといわれていますが、学力鍛錬だけでは合格を勝ち取ることは出来ません。この2次試験では、多角的にその人となりを見られることになるわけですが、その「核」となるのが「志望理由」と「自己アピール」になるでしょう。
大学入試は「ゴール」ではなく、夢の実現のための「スタートライン」です。「原点回帰」を図り「どこの大学で、どのような研究や学びを経て、どのような医師になり何をして行きたいのか」思いを表現することは容易ではありません。視野を広げ、現在の医療問題や社会問題を自分事として捉え、解決に向けてどのように役立って行きたいか…夏に「志望理由」を固めてまいりましょう。
今回は、医学部志望者が避けては通れない一つの重要な選抜資料である、「志望理由」についてお伝えしてまいります。・・・・
3.メディカル小論文 原田広幸講師 第2回 常識を疑え!医系小論文の書き方
本号では、医学部の小論文試験で合格レベルに達するために必要となる、書き方の基本ルールを説明します。もちろん、歯学部や薬学部の推薦入試でもルールは同じです。例題を用いて解説します。
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■ テーマ:「制服」
例題:「制服」について、800字以内で論じてください。【杏林大学医学部の類似問題】 |
(1)問題を分析する・・・・・
4.生物 高橋やすし講師 第2回 夏の生物勉強法
一会塾MEDICALの高橋です。この3か月間の成果はいかがでしたでしょうか。しっかりやってきたものと思います。
前回は、知識をつることの重要性についてお話ししました。今回も引き続き、「夏までに終わらせておきたい生物の知識」についてお話します。
医学部受験生物の基本は知識です。これが東大や京大の入試だと知識が薄くても思考力があれば何とかなってしまうのですが、医学部、特に私立の医学部の場合は豊富な生物知識を前提とした問題が多いのです。
これは医師国家試験の出題傾向と関係があると思うのです。医師国家試験は知識の勝負です。生物の知識が暗記できる人は、医学の知識の暗記力も高い、そう考えての出題なのではないでしょうか。
では実際どんな問題ができればいいのか。入試問題を例に見ていきましょう。入試でこんな風に知識を活用するんだという感じを掴んでくださいね。・・・