皆さん、こんにちは。
武蔵小杉校スタッフの星です。6/16(日) 医学部受験生を対象とした 集団討論対策「メディベイト」を実施しました。
【画像】メディベイト当日の様子。
今年の武蔵小杉校は、2つのテーマで集団討論を行っています。
各班には医療系学部志望の塾生5~6名に加えて、現役の医大生が各班に入り、議論のアドバイスやフィードバックを行います。
【画像】メディベイトでは、班ごとに医大生が1名ついて、議論の活性化を促します。
・1つ目のテーマは「患者の行動を変えてもらうために必要な伝え方」です。
「厳格な菜食主義者が手荒れの悩みで受診したところ、食事のバランスが悪いことが要因と判断されました。患者は菜食主義を変えるつもりはないという。
あなたが医師ならば、患者に行動を変えて欲しい時どのように伝えるべきか。」
という課題を出し、厳格な菜食主義者の患者を想定して「伝え方」に必要な配慮とは何か、班ごとに議論をしました。
・頭ごなしに否定するのではなく、選択肢を与える方針で接した方が良いのではないか。
・親族などにも状況説明をして、協力を仰ぐことも必要なのではないか。
・菜食主義になった背景を知り、相手に寄り添う形で説得を試みる方が良いのではないか。
等、様々な意見が飛び交いました。
【画像】討論後は班ごとに意見をまとめて発表を行います。
・2つ目のテーマは「少子化」です。
「新聞記事と資料を参考にして、少子化について話し合ってください。」
という課題を出し、テーマ1と同様に議論をしました。
・少子化が進む背景は金銭的な理由だけでなく、高齢出産のリスクを考慮して消極的になってしまう夫婦が数多くいるはず。
・少子化がもたらす社会への影響として考えられることは、働き手の不足による経済的な損失、保険制度や年金制度といった社会保障の縮小が考えられる。
・改善策として、お見合い婚婚代わるインターネットを利用した出会いの場(マッチングアプリ)の提供や、不妊治療の保険適用をはじめとした制度の拡充とその周知が必要。そのほかにも、卵子の冷凍保存などの技術的な進歩も必要になる。
という意見が出ました。
【画像】当日は、講師と医大生によるフィードバックが行われます。
今回、チームリーダーとなった医大生たち
・東海大 医学部 3年生 Oさん(合格体験記はこちらをクリック)
・国際医療福祉大 医学部 2年生 Sさん (合格体験記はこちらをクリック)
・昭和大学 医学部 2年生 Yさん (合格体験記はこちらをクリック)
校舎長からのコメント
武蔵小杉校校舎長:佐藤雄一郎
『毎年恒例の、メディベイトが行われました。
普段、受験科目の勉強がほとんどの予備校生活で、このような非日常的なイベントは思考の活性化にもつながり、とても良い機会だと思います。
メディベイトのスタートですが、生徒それぞれが様子を伺いながらのスタートであり、場の空気を読んだ者、覚悟を決めて大きな声で議論に参加する者、本来の自分の姿を表現し始める者、・・・など、それぞれのタイミングで動き出してきました。』
普段、それほど深く話あったことがない仲間との討論ですから、「得手」「不得手」があると思います。
その中で、メモを取りながら一生懸命参加している生徒達を見て、我々スタッフも非日常の光景を見ることができて、とても頼もしく思いました。
今回はテーマが2つあり、それぞれのテーマで発表がありました。
テーマ1
「厳格な菜食主義者が手荒れの悩みで受診したところ、食事のバランスが悪いことが要因と判断されました。患者は菜食主義を変えるつもりはないという。
あなたが医師ならば、患者に行動を変えて欲しい時どのように伝えるべきか。」
テーマ2
「新聞記事と資料を参考にして、少子化について話し合ってください。」
テーマ1で縮こまってしまった生徒も、テーマ2で復活する生徒もいました。
要所要所で、一緒に参加してくれている医大生が議論を盛り上げてくれます。ときには軌道を修正してくれることで、最終的に「形にする」というところまで、陰ながら引っ張ってくれます。
また、講師の水谷先生からの講評も優しさの中にピリッとした指摘があり、グループごとの発表の後の水谷先生からの講評に良い意味で緊張する生徒がとても頼もしく思えます。
例えば、
・グループ内での全員の発言回数を気にすること
・協調性を気にする(発言回数が少ない生徒に気を配る)
・姿勢(座り方、足の組み方など)
・単語(言葉)を大切に
・出題者が何を意図した問題なのか
などを講評で仰っていましたが、面接対策にも十分応用できる内容だと思います。
水谷先生も、ディベイトの対策に特化せず、面接対策につなげた講評をしてくださいました。今日のメディベイトで感じたこと、学んだことを心に刻み、また明日からの勉強に精進して欲しいと思います。