講師自己紹介:石井 雅史(担当:英語)

Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください

大学院に進学するときに、並行して塾講師の仕事を始めました。最初に入った塾では、中学生の高校入試対策の仕事をすることになり、英語の教科以外に国語や社会も教え、さらにクラス担任として生徒指導をしたり、専任の代わりに父母面談など学年運営に関わる仕事もやっていました。その当時の生徒応対や父母のご意見から学んだことが今の仕事の土台になっている気がします。後に、研究職からの延長で大学(短大)の講師として働くようになってから、その副業として予備校講師を始めました。徐々に後者の仕事の方が多くなり、志望校合格という共通の目標に向かって生徒と力を合わせて努力して行くこの仕事の魅力に導かれて今に至っています。

Q2.どんな授業を心がけていますか

「英単語集と文法・読解問題集を何周もやりました。でも成績が上がりません」と相談に来る生徒たちの話を聞いていると、「問題の説明と解答を覚えただけになっている」という場合が多く見られます。つまり「問題のパターン練習に終始していて」「その前段階の基礎事項(例えば「名詞、形容詞、副詞の判別」など)の理解を疎かにしたまま、先を急ぎ過ぎている」という人がとても多いのです。ネット環境が整い、受験教材が配信で手軽に手に入る今の時代でも、この傾向が大きく変わったわけではありません。授業では「多分この答えだと思う」というあやふやな理解の状態にある生徒の様子を見ながら、どこに理解不足の種(ミッシングリンク)があるのか、何を補えば「確かにこれが答えだ」と納得してもらえるのかをその場で判断・指摘するのが自分の仕事と捉えています。そのために、カリキュラムで指定の教材以外にも、自分が適切と判断したプリント類を配り、理解の助けとなるように配慮しています。

Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください

受験勉強に割ける時間には限りがあります。できるだけ効率的に勉強を進めてもらうために心がけているのは、
1. 説明は明快に:当然ですが、それだけでは講師の自己満足になってしまいます。生徒の反応を見ながら、きちんと伝わっているのかどうかの確認を怠らないようにしています。
2. 理解度のチェック:授業を聞いて理解しただけではまだそれを使えるようにはなりません。授業内や宿題でチェックテストを定期的に行い、理解度を把握するようにしています。
3. 背景説明:読解問題では時事問題や歴史的な話題など背景知識がないと内容がつかみにくい英文も出てきます。そのために、学問的な知識や筆者の立場の解説(歴史的背景)などを途中に入れ、より深い理解ができるように心がけています。
4. 質問の場を設ける:復習してみたら疑問点が出るのは普通のこと。その時、何を見落としているのかが自分で分からない時に相談に来たら、できるだけ時間を取りようにしています。

Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください

調子が良い時もあれば、帰りの車内で「こう説明した方がもっとよかった」と至らなさを反省する時もありますが、授業をすることは常に楽しいです。受け持っている生徒たちとは週に一度か二度、わずか90分くらいの時間しか直接教える時間がないので、「日々の成長」というよりは「週ごとの変化を見る」と言った方が正確ですが、その短かい時間の中でも彼らの言葉遣いや勉強に対する姿勢は変化していきます。最初は文型の判別もおぼつかない生徒たちが、何度も同じ間違いを繰り返す自分自身を嘆きながら忍耐強く演習を積んでいき、ある時「なるほど、分かりました」と言ってくれた時には、こちらも大きな喜びを感じます。大学での勉強につながるような様々な研究の紹介や時事問題と関連させて読解問題の解説をすると、目を開いて反応してくれる生徒もおり、そういう時は時間をかけて準備した甲斐があると感じます。

Q5.この生徒は「伸びる(た)!」と感じる生徒さんの「特徴」(具体的な「指導例」等もあれば)を教えてください

「好奇心」と「忍耐力」の二点だと思います。たかが大学受験、でも知らないことを学ぶのですから、生徒が「自分でできるのか?」と不安に思うのは当然です。ですが、その時「知らないことばかりだが、何か面白そうだ」と前向きになれる人、そして「いきなりできることではないのだから、気長にやっていこう。そうすれば大丈夫」と思える方、このどちらかでも資質として持ち合わせている生徒さんは、他よりも早く成績が伸びていくようです。授業を理解し、課題を淡々とこなしていくことができるようになると、受験までの長い過程が苦にならず、「今やるべきことに集中する」姿勢ができて、その経験の蓄積がある時点で飛躍的な理解の向上をもたらすのだと考えています。

Q6.一会塾の良いところはどんなところですか

講師としての立場から見て一会塾が他と違う点は、
1.他の講師の方々も担当教科のプロであり、研鑽を怠らず授業を少しでも良いものにするために日々努力されています。特に生徒が持ってくる質問への受け答えは、どの先生方も丁寧にされており、時間が足らない時は「次の時間の後に受けるから」など必ずフォローをされています。その様子を傍らで見ると、教育の一翼を担っているという自負と責任感を感じます。

2.運営に尽力されるスタッフの方々の努力も特筆すべきです。他塾では名簿や教室設定など運営に関わることはスタッフの責任として行うが、授業は講師に任せきりで、授業中の生徒の様子にはあまり関心がないというところもあります。しかしこちらでは、名簿に新規に載った生徒のことをスタッフの方に伺うと、成績レベル、志望大学など必要な情報を的確に提供してくれます。そのため、一会塾で授業に入る前に授業の方向・方針で不安を感じることはまずありません。また生徒応対に時間を割くだけでなく、親御さんとも連絡をよく取り合って、ご家庭での様子を把握し、生徒の成績向上のために何ができるかを日々考えています。時には面接で生徒に厳しく接してる様子も目にします。こうした努力が塾内のアットホームな雰囲気を作ることにつながっているのだと思います。

Q7.受講される方へのメッセージをお願いします

どのクラスでも年度初めの授業では、「成績を上げるには、〈集中力〉〈授業理解〉〈日々の反復練習〉の三点が必要、一つでも欠けたら上手くいかない」と話しています。今までの自分では分からないこと、考えたこともないことを理解しようというのですから、普段の日常の感覚の延長で聞いて理解できるわけがありません。そのためには集中の妨げになるもの、例えばスマホは手の届かないところに置いておきましょう。そして日々の授業を楽しんで聴いてください。その場を提供するのが講師の役目です。ただ、聴くだけでは「面白かった」で終わってしまいます。その知識を演習問題で試し、どこまで理解しているかチェックするようにしてください。こうした反復練習を繰り返すことで必要な知識が皆さんの頭に定着し、受験に必要な集中力の高め方と勉強の進め方が少しずつ身についてきます。火事場の馬鹿力よりも「淡々と少しずつ進む努力の価値」が実感できれば合格も夢ではありません。

Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします

「怠けてきたわけではないが、英語が苦手」と悩んで相談される方に多く見られるのは、 1.英文法に途中で挫折した。英語の参考書は厚くて、自分で読んでも文法の用語がはっきり分からないから、仕方なく単語・熟語を暗記して、文法と読解は問題集で何周もするくらいやった。でも、模試などで新しい問題を前にすると、どうしたらいいか分からない。
2.学校で「説明も含めて英語のみの授業All English Class」が始まったが、授業についていけない。大学受験で何をどう準備していったらいいか不安。
というパターンが多いです。心境は察して余りありますが、実は英語を理解していくために要求される原理(2.でも触れた「品詞の判別」など)は、実はシンプルで平易に理解できるものなのです。それを理解することは、単に受験だけでなく、ネイティブスピーカーの感覚を掴むことでもあり、スピーチやライティングでも使えるくらいに広い応用範囲を持っています。授業では語学理解のための基本から応用が利く考え方までお役に立てる話をしていこうと思います。ぜひ私たちと一緒に勉強してみませんか?

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