講師自己紹介:上原 清香(担当:生物・化学)

Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください

私は元々教員志望だったのですが、大学生の時に、地元の塾で中学生理科を担当することになったのがきっかけで、授業が仕事の大半である予備校講師の方に興味が湧き、この道を歩むことにしました。大学の学部が早稲田大学教育学部理学科数学専修(現数学科)卒なのに、化学・生物講師をしているのは、初めて講師として触れた教科が理科だったからです。 それからしばらくたった大学院修了直前に、新たな出講先を探していた時、偶然一会塾のホームページが目に留まり、当時武蔵小杉というエリアが私としては斬新に感じられたことから、採用試験に応募しました。実際に採用して頂いたのは、それから約一年後でしたが、今もこうして授業の依頼を頂けていることに感謝しております。

Q2.どんな授業を心がけていますか

まずは講師自身が担当科目のことを入試レベルで熟知しているだけでなく、受験生と同条件で、制限時間内に圧倒的高得点もしくは高偏差値を取れる実力を有していることが絶対条件だと思います。時間をかけて用意された授業はできても、合否に関係ない難問は別として、合否に関わる重要問題の解法が短時間で導き出せないというのは論外だと思って、最新の入試問題や模試などから、ぜひともマスターしてほしい知識や内容の収集に日々取り組んでいます。 さらに、一見関係なさそうな複数の分野の知識をつなげるという発想は、入試で定番の融合問題に対応できる実力を養うという意味で非常に重要です。例えば、有機化学の構造決定問題でギ酸という物質を登場させた後、このギ酸が一酸化炭素の実験室的製法に用いられるという無機化学の知識へ、さらには、ギ酸のpHを求めるといった理論化学の電離平衡の問題へといくらでも分野を拡大させることができます。このように、教科書や一般の参考書からは決して気づけない視点が得られることに予備校の授業を受ける価値が存在すると考えて、授業を展開しています。

Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください

多くの受験生が苦手とする計算問題は、化学はもちろん生物にも出てきます。化学や生物の計算は、ほとんどが「比」を利用したいわゆる比例計算で解決できます。生物でも代謝の分野でモルの理解が必要であったり、腎臓の再吸収の計算では濃度や単位の換算もできるようになる必要がありますが、やはり比例計算ができるかどうかが最大のポイントになります。まずは、この第一関門を突破し、速く正確に筆算できるようになることが、安定して合格点を取れるようになる出発点であるということを強調していきます。 とは言っても、計算はとっつきにくいですが、知識は少し後からでもつけられますので、マスターするのに時間がかかる手法から取り組むのが合格には必要不可欠であり、それが最短コースなのです。

Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください

私自身、化学や生物などの理系科目好きな少数派で、ある意味変わった人だと思っています。だからこそ多数派の、興味がないけど仕方なく勉強している受験生に少しでもこれらの科目に興味を持ってもらえたらと思って、授業の随所に工夫を施すのが楽しみの一つです。例えば、化学は本来物質の性質や反応を扱う学問なので、物質の実際の色やにおいなどについて語ったり、生物については、暗記量を減らす理解の仕方や、単純暗記事項についてはオリジナルのゴロを考え出したりしています。 それでも大多数の受験生には、ただひたすら勉強し続けるのは、やはり苦痛だと感じられてしまうかもしれませんが、苦痛なものをやり続けるのはさらに苦痛だと思います。そのような中、以前よりも化学や生物に興味を持ってもらえた生徒が現れた時、勉強の苦痛を和らげる対症療法薬としての役目を果たせたと実感できることが最大の楽しみです。

Q5.受験勉強をしていく上で一番大切なことはなんだと思いますか?

医学部志望者の中には、医学部の多浪生や高齢の再受験生、帰国子女の医学部受験生で、見事合格を勝ち取った異色の経歴の持ち主が多くいます。ただ、その一方で、残念なことに成績が上がらず、合格を果たせなかった受験生も存在します。前者と後者の違いは何でしょうか。スタート時の偏差値が違って、もともと優秀だったから合格できただけと言われてしまえば、確かにそれも一理あるかもしれません。しかし、たとえ最初の成績が低くても、受験勉強や模試を経験するうちに自分の実力をしっかり把握できるようになるか、スタッフとの面談でそれを真摯に受け止めて軌道修正し、そこから少しずつ努力を重ねて着実に成績を伸ばしていきました。これが後者のタイプの受験生に欠けていた学習姿勢です。 結果として、年数こそかかりましたが、見事私立医学部に合格した受験生を何人も見てきました。最終的に合格をつかみ取れるのは、今の自分に足りないことを受け入れて修正できる「素直さ」と、あきらめずに努力し続けられるかという「忍耐力」を持った人だと思います。さらに、このような人は、社会に出てからも医師に限らず、様々な業種で成功できる考え方を持った人だと思います。

Q6.一会塾の良いところはどんなところですか

理系、特に数学に力を入れているところです。非常に質問の多い数学で、両校舎ともに質問可能な講師がほぼ常駐しているのはとても心強いと思います。さらに、武蔵小杉校はついにビル全体が一校舎化して内装も新しくなり、また恵比寿校も移転により駅から非常に近くなって、学習環境が飛躍的にアップしたことも魅力的です。 さらに、講師も決して大手予備校に引けを取らない優秀な先生方ばかりだと思います。よく質問で生徒と講師がやりとりしている光景を目の当たりにするのですが、非常に的確なアドバイスをされていると感じています。もちろん、私の担当外の科目にも遭遇しますが、自信を持って回答されているのはよくわかります。

Q7.受講される方へのメッセージをお願いします

私は、医学部受験者を指導することが多いので、入試問題も私立医学部を中心に傾向分析したり、実際に解いたりしています。ただ、多少の傾向の違いはありますが、理学部や獣医学部などであっても、結局はQ3で書いたようなことが達成できるかが最低ラインとなることに変わりはありません。それに加えて、授業では必要知識の整理の仕方も伝授します。 最新の入試傾向を反映させられるよう、私の持っている情報も日々更新していきますので、ともに精進しましょう。

Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします

Q1のきっかけのところにも書きましたが、今の私が化学・生物講師として一会塾で仕事ができているのは、初めに講師として出会ったのが理科だったということと、ホームページで一会塾を見かけたという偶然が重なったからです。やはり、初めの出会いというものが非常に重要だと思います。これから受講するかどうか迷っているみなさんの良いきっかけになれれば幸いです。 それでは、校舎もしくはオンラインでみなさんとお会いできることを楽しみにしています。

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