Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください
受験生時代に、医師になるために医学部医学科を目指して勉強をしていましたが、入学は叶わず、浪人の末、国立大学の理工学部(化学生命系)に入学しました。在学中は、将来やりたいことも特にない中、とりあえずは研究者になろうと思い、勉学に励み、研究室では研究に勤しんでいましたが、研究者になるよりも、かつての自分と同じように医学部医学科を目指したり難関大合格を目指す受験生の力になりたいという思いが強くなり、講師をはじめました。
Q2.どんな授業を心がけていますか
“化学は丸暗記”。そう思っている受験生は非常に多いです。確かに暗記すべきポイントが多いのは事実ですが、丸暗記は化学の勉強法としては良い方法ではありません。例えば、高校化学を学ぶ上で、重要な化学反応式は多数ありますが、それらをすべて暗記することは大変ですし、応用が利かなくなるだけでなく危険でもあります。実は反応の理論をきちんとさえ理解していれば、自分の手で一から反応式を書くことができます。本当に丸暗記しなければならない反応式はほんの一部なのです。このように、化学を“賢く学ぶ” ことを念頭に置き、授業をしています。
Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください
授業を進めるうえで大切にしているのは、「なぜ?」を徹底的に追及することです。これは、化学を“賢く学ぶ”上で必要なことだと思います。反応の理論、本質を理解するためには、ささいなことも疑問に感じ、突き詰めていくことが大切です。また、こういった姿勢は理系であれば大学で実験をするとき、レポートを書くとき、論文を書く場面においても役に立つと思います。大学受験を終えた後でも、学問や研究を進める上で大切なスキルとなります。
Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください
生徒がしっかりと理解できたときです。ある現象について理解できなかったところが理解できたとき、前回は自力で解けなかった問題が解けるようになったとき、生徒は「できた!」という自信たっぷりな顔をしてくれます。そういうとき、生徒の成長を感じて楽しいと思いますし、講師としてやりがいを感じます。また、鋭い質問をされたときにも楽しいと感じます。化学を意欲的に勉強し、さらに深く理解しようとする熱心な気持ちが見え、うれしいです。
Q5.「この生徒は伸びる(た)!」と感じる生徒さんの「特徴」を教えてください
理論的に考え、あらゆることに「なぜ?」と思うことができる生徒は伸びると思います。なんとなくではなく、理論に裏打ちされた解法で問題を解くこと、あらゆることに対して疑問をもち、自主的に深堀りして学習すること。こういったことができる生徒は、難しい問題であっても解くことができるようになります。
また、復習をこまめにできる生徒は絶対に伸びます。どれだけ頭が良くても、今日学習したことは明日にはほとんど忘れてしまいます。それを忘れたままにせず、事あるごとに復習して思い出すことがとても大切です。バスや電車に乗っている間、トイレに入ったときなど、5分でも10分でも時間を見つけ、こまめに復習することを心がけてほしいと思います。
Q6.一会塾の良いところはどんなところですか
大手の予備校とは異なり、一会塾の授業形態は1対1や、少人数の集団授業であり、スタッフ、講師と生徒との距離が小さいところが魅力だと思います。そのおかげで、スタッフ、講師と生徒間の信頼関係が築きやすいですし、勉強の内容に関する質問だけでなく、受験勉強を進める上での悩みや不安について、相談しやすいと思います。親身になってくれるスタッフ、講師に囲まれて勉強ができるこの環境を存分に利用してほしいと思います。
Q7.受講される方へのメッセージをお願いします
分からないところを放置しないでください。授業中でも授業後でも、次の週の授業でも、少しでも腑に落ちないと思ったところは質問してください。できないこところをできるようにするのが勉強です。できないところを1つずつ確実に潰していきましょう。
また、繰り返しになりますが、こまめな復習を心がけてください。時間があるときにまとめてやろう、というのではなく、スキマ時間を見つけては復習に充ててください。必ず伸びます。
Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします
丸暗記から脱却し、賢く化学を勉強しましょう。そのために、理論、本質を突いた授業を心がけます。化学が苦手で偏差値が伸びないと悩んでいる人でも、賢く学べば必ず伸びます。また、本質を知ると、きっと化学が楽しくなると思います。身の回りにはいろんな化学であふれており、高校化学でも身の回りの化学について触れる機会もあります。高校化学の勉強を通して、化学に少しでも興味を持ってもらえればうれしいと思います。