講師自己紹介:熊谷 善博(担当:生物)

Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください

国内外の大学医学部・研究機関奉職中より、米国・欧州の大学や大学院入学、日本の大学医学部への社会人入学、ならびに、学士入学等の受験対策相談を個人的に受けてきました。4年前に丁度20年間奉職した医科大学を退官しましたが、過去40年に及ぶ、内外4000人以上の医学部大学生・博士課程大学院生の研究教育指導の経験を生かし、いっそのこと、医学系入試専門予備校で指導をするのが、日本の医学教育研究の底上げにもつながると思い、退官と同時にいくつかの予備校の採用試験を受け、入試対策用の教材の作成と実際の集団・個別指導指導を開始しました。

Q2.どんな授業を心がけていますか

小手先の受験参考書に頼った授業では、医学系入試には対応できません。生命現象の根底にある遺伝子発現、代謝、情報の受容と応答のメカニズムと本質にかかわる分子機構を専門用語の起源と発見の糸口から解き明かすことにより、生命活動を身近な現象として、学生個々が理解できるまで掘り下げます。解明されていることと未知の部分の境目を明らかにし、学生それぞれが多様な生命現象について自問自答を習慣化するように誘導します。また、実際の入試問題や模試問題作成の経験を生かし、出題者の視点から問題を投げかけていきます。

Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください

板書を中心として、生徒各人の疑問点や理解にてこずる部分を浮き彫りにした後、理解の程度を適切な基礎演習で確認する作業が大切と思っています。理解できた内容をさらに、応用考察演習で掘り下げ、理解の深度と生命現象の分析力の向上を狙います。忍耐強く継続すると、自然に、模擬テスト等の偏差値は高いところまで上昇していきます。

Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください

投げかけた質問に対して、各生徒が自分の言葉で即答したり、楽しそうに返答する瞳が眩しく感じられた瞬間。生徒が自力で解答の糸口を発見し、正答にたどり着いた後、顔を上げたとき。

Q5.受験勉強をしていく上で一番大切なことはなんだと思いますか?

日々の生活の中で決まった時間に決まった作法の勉強をルーティンとして確立することができた生徒は確実に成績を伸ばしていきます。その過程で、自分のルーティンの勉強で解決できなかった問題を講師に相談してくる生徒は更に伸びていきます。 受験勉強をする上で一番大切なのは、自分に必要な勉強の内容を明確にし、それを最小のエネルギーで自分を喜ばせながら克服するための期限付きの計画を立て実行することです。

Q6.一会塾の良いところはどんなところですか

指導者と学生の距離が適度に近いところと思います。

Q7.受講される方へのメッセージをお願いします

「生物」は、段階を踏んで基礎力と応用力を研鑽し、生命現象を理解するための総合力を一度身に付ければ、成績・偏差値は上位で安定し「出来・不出来」が少なくなる科目です。また入試の演習自体が、医学部入学後1・2学年時の講義・演習の予習としても役立つため、貪欲に取り組むに越したことはありません。具体的には良問やしっかりした知識、情報を含む教材を使って丁寧に問題演習をしていきましょう。それと同時に、自分独自の学習の記録をノートにまとめる整理学習を遂行していくことが、学力向上に直結していきます。

Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします

生物が苦手の理由を探ると、その多くが「生物」の専門用語が難解であることに端を発しています。そのため私の授業では原語(英語、ラテン語、ギリシャ語など)の意味から説明することで、生徒の苦手意識を払拭してきました。難しいという先入観は、教科書や参考書の説明の不適切さによることも多いものです。 よく理解できると親しみが沸き、多くの事象が自分にとっても身近な現象として見えてきます。丸暗記は無意味ですから、中身をよく理解することが苦手意識を取り払うためには重要です。また、医学系入試の「生物」の出題には、医学研究の流れも大きく反映されています。こうした傾向を受け、医学・生物学の最新の研究成果を含む新スタイルの問題や、少し踏み込んだ学習も入試対策に取り入れています。新しい医学生物学の潮流にも臆せず、挑戦していきましょう。

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