【2027年度・第2弾】国際医療福祉大学医学部「総合型選抜」の試験内容を徹底分析
帰国生第2回との比較で見えてきた“出題の正体”
2027年度入試(2026年度実施)から、国際医療福祉大学医学部で新たに始まる総合型選抜(専願制)。
一会塾では以前の記事で、この新しい総合型選抜について、
「帰国生・外国人学校卒業生特別選抜、特に第2回試験との共通点が非常に多い」
ことをお伝えしました。
今回はその第2弾です。
国際医療福祉大学が公表した募集要項をあらためて詳細に比較してみると、単に「試験日が同じ」というだけではありません。
試験科目、配点、試験時間、科目の並び方、一次・二次選考の仕組みまで、驚くほど共通しています。
そして比較を進めていくと、一会塾では、
「総合型選抜の学科試験は、同日に行われる帰国生・外国人学校卒業生特別選抜第2回の試験をベースにして作られる可能性があるのではないか」
と考えるようになりました。
もちろん、これは大学が公表している事実ではありません。
以下では、まず募集要項から確認できる事実を比較したうえで、最後に一会塾独自の出題予想をお伝えします。
① まず驚くのは「試験日を含む入試日程がすべて同じ」
総合型選抜と帰国生・外国人学校卒業生特別選抜第2回の日程を比較します。
| 総合型選抜 | 帰国生特別選抜 第2回 | |
| 一次選考 | 11月21日(土) | 11月21日(土) |
| 試験会場 | 成田 | 成田 |
| 一次合格発表 | 11月30日 15時 | 11月30日 15時 |
| 二次選考 | 12月5日(土) | 12月5日(土) |
| 最終合格発表 | 12月14日 15時 | 12月14日 15時 |
| 入学手続期限 | 12月21日 | 12月21日 |
つまり、一次試験から二次試験、合格発表、入学手続まで、ほぼ完全に同じスケジュールです。総合型の募集人員は10名、帰国生・外国人学校卒業生特別選抜は第1回・第2回を合わせて若干名とされています。
ここまで一致すると、一会塾としては当然、
「試験問題の作成や試験運営にも共通する部分があるのではないか」
という点に注目します。
② 一次試験を比較すると、さらに驚くことが分かります
まず実際の試験時間を並べてみます。
| 科目 | 総合型選抜 | 帰国生第2回 |
| 理科 | 80分 | 80分 |
| 数学 | 60分 | 80分 |
| 英語 | 60分 | 50分 |
| 小論文 | 70分 | 60分 |
| 筆記試験合計 | 270分 | 270分 |
| 集団面接 | 約40分 | なし |
ここで、一会塾が非常に注目している数字があります。
両試験とも、筆記試験の総時間は「270分」
なのです。
総合型は、
80分+60分+60分+70分=270分
帰国生第2回は、
80分+80分+50分+60分=270分
です。
単に試験日が同じだけではありません。
理科・数学・英語・小論文という4つの筆記試験を、まったく同じ合計270分で実施する。
これは今回の比較で、一会塾が最も興味深いと感じた点の一つです。
③ 理科は「80分・2科目・200点」で完全に同じ
理科は両試験とも、
- 物理
- 化学
- 生物
の3科目から2科目を選択します。
試験時間はともに80分。
配点も100点×2科目=200点です。
ここは試験設計がほぼ同一です。
ただし、出題範囲には違いがあります。
総合型選抜では、
物理
「交流回路および原子」を除く
化学
「高分子化合物」を除く
生物
「生態と環境」を除く
と明記されています。
一方、帰国生第2回は日本留学試験(EJU)の最新シラバスに準拠します。
ここからは一会塾の予想です
一会塾では、
総合型で「除く」と指定された単元以外については、帰国生第2回とかなり近いレベル・形式・内容の問題が出題される可能性がある
と考えています。
たとえば同じ物理のテーマを、
帰国生第2回では英語で出題し、
総合型では日本語で出題する、
ということも十分考えられるのではないでしょうか。
もちろん、「同一問題の翻訳版になる」と大学が発表しているわけではありません。
しかし、同日・同会場・同じ80分・同じ2科目・同じ200点という設計は、対策を考えるうえで無視できない共通点です。
④ 数学は「帰国生80分 → 総合型60分」
数学は両試験とも200点ですが、時間が異なります。
帰国生第2回は80分。
総合型選抜は60分です。
また、出題範囲にも違いがあります。
総合型は、
数学Ⅰ・数学Ⅱ
数学A(全範囲)
数学B(数列)
数学C(ベクトル)
です。
一方、帰国生第2回が準拠するEJU数学コース2はさらに広く、数学Ⅲに加えて、数学Bの確率分布や数学Cの複素数平面・式と曲線なども対象になります。(ジャッソ)
したがって、
「数学Ⅲだけが違う」
というわけではありません。
ただし見方を変えれば、
総合型の数学範囲は、帰国生第2回の数学範囲の中にかなり大きく含まれている
とも言えます。
そこで一会塾では、
帰国生第2回の問題のうち総合型の出題範囲に該当する内容は、総合型でも非常に重要な研究対象になる
と考えています。
60分という短い時間の中で200点分を処理する試験です。
単に難しい問題を解けるだけではなく、
標準~やや難レベルの問題を素早く、正確に処理する力
が要求される可能性があります。
⑤ 英語は「50分 → 60分」。なぜ10分長くなったのか?
ここも一会塾が非常に興味を持っているところです。
帰国生第2回の英語は、
50分・200点
です。
一方、総合型は、
60分・200点
です。
配点は同じですが、総合型の方が10分長くなっています。
ここからは一会塾独自の仮説です
帰国生特別選抜を受験する生徒の中には、英語圏の学校やインターナショナルスクール等で長く学び、非常に速い英語処理能力を持つ受験生が多く含まれます。
それに対して総合型選抜は、国内の高校で学んできた一般的な日本人受験生も多数受験できます。
そのため、
「問題で問いたい能力や問題量は近いが、受験者層の英語処理速度の違いを考慮して、総合型では10分長く設定したのではないか」
という可能性も、一会塾では考えています。
もしこの仮説が正しければ、
帰国生第2回の英語問題は、総合型英語を予想するうえで極めて重要な資料
になります。
総合型だからといって、いわゆる一般的な「推薦入試向けの易しい英語」を想定するのは危険かもしれません。
⑥ 小論文も非常に興味深い
帰国生第2回は、
60分の英語小論文
です。
一方、総合型選抜は、
70分・1200字以内
とされています。
さらに重要なのは、両試験とも、
小論文は一次試験当日に受験するが、一次合否には使用しない
という点です。
小論文の評価結果は、二次選考の合否判定に使用されます。
この仕組みまで両試験で共通しています。
一会塾では、総合型の小論文について2つの可能性を考えています
一つ目は、
国際医療福祉大学医学部の一般選抜で実施されてきた日本語小論文に近いタイプ。
もう一つは、
帰国生第2回で出題される英語小論文と近いテーマ・設問を、日本語で考え、日本語で記述させるタイプ。
です。
いずれの場合も、医療・医学・社会問題などについて、
資料を読み、内容を整理し、自分の考えを論理的に述べる力
は重要になると一会塾では考えています。
⑦ 総合型だけにある「約40分の集団面接」
ここが両試験の最大の違いです。
総合型では、筆記試験終了後に約40分の集団面接が実施されます。
そしてこの集団面接は、小論文とは違い、一次選考の合否判定に使用されます。
つまり一次合格のためには、
理科
+数学
+英語
+出願書類
+集団面接
を総合的に突破する必要があります。
学科試験だけを勉強していればよい入試ではありません。
一会塾では特に、
「集団の中で、自分の考えを短時間で整理して発言する力」
「他の受験生の意見を聞き、それを踏まえて発言する力」
「医学・医療を学ぶ人物としての協調性や論理性」
が重要になると考えています。
新設入試ですので、ここは早い段階から実戦形式で練習しておく必要があります。
⑧ 二次試験まで比較すると、やはりよく似ています
一次合格者に対する二次試験も比較してみます。
総合型選抜は、
個人面接 約30分×2回
です。
帰国生第2回も、
個人面接 約30分×2回
です。
総合型は9時~18時、帰国生第2回は9時~18時30分と若干の違いはありますが、面接の基本構成は同じです。
さらに両方とも、
一次選考の結果
+一次で実施した小論文
+二次の個人面接
を総合して最終合否を判定する構造になっています。
ここまで比較すると、総合型選抜と帰国生第2回は、
出願資格は大きく違うものの、選抜試験そのものの基本設計はかなり近い
と考えてよいでしょう。
⑨ 一会塾が予想する「総合型選抜の試験の姿」
ここまでの内容を整理します。
これは大学発表ではなく、一会塾による現時点での独自予想です。
一会塾では、2027年度の国際医療福祉大学医学部総合型選抜について、次のように予想しています。
- 物理・化学・生物
総合型で除外された単元以外は、同日の帰国生第2回と近いテーマ・レベル・形式で出題される可能性がある。 - 数学
帰国生第2回の広い出題範囲から、総合型指定範囲に絞った形で、類似した問題設計が採用される可能性がある。 - 英語
帰国生第2回と近い問題量・難易度・要求能力としつつ、国内高校出身者の英語処理速度を考慮して50分から60分へ延長している可能性がある。 - 小論文
一般選抜の日本語小論文に近い形式、あるいは帰国生第2回の英語小論文と共通するテーマを日本語で出題する可能性がある。
そして総合型独自の試験として、
約40分の集団面接
が加わる。
これが現時点で一会塾が考えている、総合型選抜の試験像です。
⑩ なぜ一会塾は帰国生第2回に注目するのか
帰国生第2回と総合型選抜は、
同じ11月21日。
同じ成田キャンパス。
同じ理科2科目。
同じ理科200点・数学200点・英語200点。
そして筆記試験の総時間は、ともに270分。
さらに、
小論文を一次当日に実施しながら二次判定に使用する仕組みや、
二次試験の30分×2回の個人面接まで共通しています。
ここまで共通点が多い以上、
帰国生・外国人学校卒業生特別選抜の研究は、新設された総合型選抜を攻略するうえでも重要
と一会塾は考えています。
一会塾ではこれまで、国際医療福祉大学医学部の帰国生・留学生選抜を継続的に研究してきました。
その蓄積を生かしながら、今年初めて実施される総合型選抜についても、試験直前まで分析を続けていきます。
初年度だから過去問がない。
だからこそ、比較できる試験を徹底的に研究する。
これが一会塾の総合型選抜対策の基本方針です。
※本記事について
本記事は、国際医療福祉大学が公表している2027年度入学者選抜の募集要項および日本留学試験(EJU)の公表資料をもとに、一会塾が独自に比較・分析したものです。
大学から公表されている試験内容と、一会塾による出題予想を区別して記載しています。
実際の出題内容については、2026年11月21日に実施される本試験によって初めて明らかになります。
「総合型選抜」対策の決定版、化学に続いて開催決定「数学 4大重要分野対策」

「化学 4つの重要対策講座」も受付中です!
-725x1024.png)
ついに開催決定 「総合型選抜シミュレーションテスト」10/17(土)

なぜ過去問がない のに対策テストが作れるの?



