【2025年】国際医療福祉大学 医学部 医学科 帰国生徒特別選抜 S.Oさん(Sacred Hearts Academy, Stanstead College)

帰国生徒特別選抜 S.Oさん(Sacred Hearts Academy, Stanstead College)

再受験生として日本の医学部を受けるようになった経緯について教えてください。

元々私はカナダの大学卒業後、アメリカの医学部に進む予定でした。 アメリカやカナダではまず4年制の学部生(undergraduate)を卒業してから4年制の医大に通います。生物学への興味の探究を諦めたくない気持ちも大きく、高校卒業後に直接医学部を受験して入学する道は考えておりませんでした。 なので私は「トロント大学へ入学、卒業、そして再受験。」というステップを踏んでいます。

私は日本とアメリカでのダブルライセンス取得を計画しています。

当初はアメリカの医学部卒業後、日本語で学び国家試験を受ける予定でいました。しかし、11 歳から海外で学んでいたこともあり日本語での医学の勉強を独学でやることに限界を感じ、先に日本の医学部で学び、後に自分で英語で学び直す方が楽で早いという結論に卒業2ヶ月前に至りました。幼い頃から家族と離れていたので、 「両親や祖母と過ごす時間を増やしたい」という思いもありました。

小中高のバックグラウンドについて教えてください

小学校は小6の1学期まで日本の私立に通っていました。当時からアメリカのサマースクールに参加するなど英語を培う環境に入れてもらっていたこともあり英語圏へ行くことに不安はありませんでした。

11歳のときに学年を繰り上げてカナダの留学校(Stanstead College)に中学1年生として入学しました。

中学3年間、秋にサッカー冬にバスケ春にバドミントン、ラグビー、クロスカントリーランニングのチームに所属していました。

高校1年生だけハワイの聖心女子学院(Sacred Hearts Academy)に通いましたが、自分には合わないなと感じスタンステッドカレッジに戻りました。高校1年生の夏休みはハーバード大学とワシントン大学で行われた医学系のNational Student Leadership Conferenceに招待を受け参加しています。

高2と高3はサッカー、バスケ、バドミントンのチームに所属しました。高校2年生の夏休みにカンボジアとベトナムにボランティアとしてコミュニティサービストリップに参加しています。国際医療福祉大学の活動実績報告書には高校2年生の時のCAIS全国大会四位と高校3年生の時の州大会二位を記載しました。

そしてスタンステッドカレッジを卒業し、トロント大学へ入学。生物学 (biology specialist) 専攻でhonorsとして卒業しました。在学中に大学1年生レベルの無機化学と2年生レベルの有機化学まで履修しました。物理は高校で受けたことがなかったので一度だけ夏に短期コースを履修していましたがほとんど記憶には残っていませんでした。大学在学中は2年半のクリニックでのボランティアと半年間の研究室でのボランティアをしながら勉強していました。それ以外に大学4年生の終わり頃から障がい者支援係の団体の運営にも携わっています。

数ある予備校の中から、一会塾を選ばれたのはなぜですか?決め手はどこでしたか

一会塾を選んだ理由としては、個別指導があること、普段から自習している間にも質問があるときにすぐに対応してくださること、過去に順天堂大学や国際医療福祉大学の医学部に一会塾から帰国生の方が合格していて、その経験から帰国生に対してのサポートをしてくださるのかなと思ったからです。

受験科目を物理と生物を選んだのですが、物理は問2で答えたように基礎さえわからない状態でした。それに加えて授業は聞くだけで残りは自習する。という勉強のスタイルは慣れておらず個別授業でないと上手くいかないとわかっていたので、個別授業を実施している塾を選びました。

その中から前年度に順天堂大学、国際医療福祉大学の医学部に帰国生の方が受かったという合格体験記を読んで前例があることに安堵したのも決め手の一つでした。帰国生と日本の学生では学び方ややり方も違う、知っている情報も違う、ということを知って理解してくれているかどうかは私にとってとても重要でした。在塾中の質問のしやすさにもつながったと思います。

そして一番の決め手となったのは一会塾に面接に行ったときに川浦先生とお話ししたときの空気感でした。話のわかりやすさや話し方から「教わるときにスッと入ってきて質問もしやすそうだな」と思い、基礎から教わりたいと思っていた私にとってはとても重要なファクターでした。その時は他の先生方とはあまり話さず帰宅しましたが、どの先生も話しやすく質問しやすい環境だったので自分に合った塾を選べたと思っています。

他大医学部の受験経験について、またIUHW2回された経験について詳しく教えてください。(順天堂の受験経験など書いてください)

6月頭にトロント大学を卒業したのち帰国、独学で受験勉強をしながら塾を探しました。7月終わりに一会塾に入塾し、その後授業を受けながら軽い自習をしていました。国際医療福祉大学は1回目を「どんなものか」みるために受けました。生物・物理を選択、試験の結果は撃沈。

生物・物理を選択した理由としては、大学で生物学を学んでいたこと、化学は日本の受験の範囲は自分が過去に学んだものと被らない部分が多く、過去に学んだものも名称を覚え直さなければいけなかったこと、物理は公式を覚えたらあとは記憶することがそんなに多くないのかなと思ったことが挙げられます。下にまた記載しますが、実際に国際医療福祉大学の2次試験を受けたときに物理は公式が完全に入っていたからこそ通過したように思います。

その後授業と勉強を続け、11月に順天堂大学の入学試験を受けました。面接の1次試験は通過。

私は順天堂大学の入試にEJUを選択しました。SAT、ACT共に期限が切れていたこと、もうあまり内容を覚えてなかったこと、国際医療福祉大学の入試勉強と違う勉強をしなくてはならないこと、などが選択の理由です。(参考までに、高校3年生のときに受けたSATは1回目で数学満点英語500点代、2回目と3回目で段階的に英語の点数を上げて700前半まで上げてスーパースコアの制度で大学に受験していました。)

EJUの勉強も含め医学部受験の勉強は入塾してからは一会塾以外では行いませんでした。EJUの過去問や自分が欲しい単元の類題を先生に作成してもらい、周回していました。

EJUでも生物・物理を選択。当日あまり上手くいかず生物学ではうろ覚えな部分が出題されてしまい点数が伸び悩み、物理では公式を完全に覚えていなかったため、解けないものが多く試験直後の感触としても「これじゃ受からないな」と思ったことを覚えています。 その1週間後くらいが国際医療福祉大学の2回目の1次試験でした。1週間しかないのでやることを絞る必要がありました。生物は一度日本語の教科書を流し読みして完全に放置、物理と数学の公式を全て暗記して類題を解きながらその1週間を過ごしました。今年は受からないだろうと思いながら試験を受けましたが、無事1次試験を通過。面接に関しては何も心配していなかったので気楽に面接に行きました。

受験勉強で苦労したこと、それをどう克服しましたか?

一番の苦労は数学と物理で覚えなくてはならない公式やルールが多かったことです。

カナダでは大抵ベースとなる公式は試験と共に与えられるものが多く電卓を使用するのが当たり前なので知らない公式や覚えていないルールが多く、理解と暗記に時間がかかったように感じます。物理に至っては日本の教育では中学の時に学ぶ内容から教わる必要があったので、試験まであまり時間がないこともあり苦労しました。マンツーマンの授業の際に基礎中の基礎から教えていただき、問題を自分で解いて質問を繰り返しすることによってまず日本の出題に慣れ、公式や問題を解くときの感覚・思考回路をとにかく記憶に定着させることに努めました。

受験勉強を始めたばかりの頃に苦労したことは勉強スタイルです。私はずっとディスカッションスタイルと、質問することによって覚えるタイプの人とタッグを組んで、質問してもらって口述で返し、間違っているところやわかっていないところを教えてもらってその答えをその場でオウム返しにすることによって記憶に定着させる方法で学んできました。帰国してその相手がいないことが本当に難しかったです。これに関しては克服した方法というよりは帰国生が多かった一会塾で自分と似た勉強法を使う別の帰国生の方と出会えたことが支えになったと思います。いろいろな勉強法を試す時間もなかったのと上記のやり方が自分に一番あっているのを知っていたため早めに入塾して仲間を得られたことがとても良かったなと思います。今でも仲のいい大切な人たちです!

そしてずっと海外で勉強していたこともあり、自習室の一つの机で周りがシャットダウンされた環境で集中することがあまり続きませんでした。これに関しては自分のペースや好みを優先し自分に余分なストレスがかかりすぎないようにしていました。

一会塾に入ってから合格するまでの期間について、またなぜ短期間で合格できたと思うかについて教えてください。

7月終わりごろに入塾してから11月の試験まで4ヶ月ほどの受験期間でした。どのように過ごしていたかは問4と問8で話しているのでここでは省きますね。

なぜ短期間で合格できたのか、推測でしかありませんが1回目と2回目の出来の差が大きかったことは一つの理由なのではないかと思います。問4にも書きましたが、1回目の学科試験はあまり出来がよくありませんでした。2回目の学科試験では数学と物理が思ったより解けたこと、生物も単純なミスが少なかったのかなと思います。短期間での成長を見ていただけたのではないかと思います。

メンタル面や生活リズムなどモチベーションを維持するために意識していたことはなんですか?

生活リズムはトロント大学にいた時のものからあまり変わらないように意識していました。

ストレス負荷が大きくかかってしまうと自分はやる気が起きなくなることを知っているので、毎日塾に通うけれど朝塾に着く時間は厳守にしないことを決めていました。9時から10時くらいに着けばいいよね、くらいの感覚でいました。いきなりリズムをガラッと変えても長く続かず上手くいかないことが明白だったからです。それ以外にもたまにカフェなど違う場所で勉強すること、毎日スーパーやコンビニまで一度は歩いて外の空気を吸って体を動かすことを決めていました。私は受験勉強に限らず一つだけに絞って集中していたらモチベーションが長続きしないタイプなので、勉強をしながらもいろんな人と会うこと、運営に携わっている団体の仕事をやめないこと、イベントにちゃんと顔を出すことも自分を見失わないためにしていました。

出願書類や実際の面接で苦労したことについて教えてください。

出願書類に関して、国際医療福祉大学の活動実績報告書は記入欄が少なく書ける量にかなり制限があり、とても悩みました。海外では生徒がボランティアや活動をすることがとても推奨されていることもあり私は活動実績となるものが大量にありました。書きたい事が多すぎて、何を書いたらいいのかの取捨選択とどう書いたら簡潔により多くの情報をうまく伝えられるかの文章構築にとても悩みました。高橋先生が私の出願書類のお手伝いをしてくださったのですが、親身になって細部まで話を聞いてくださり最後まで一緒に考えてくださいました。おかげで納得いく活動実績報告書の作成ができ、出願後に提出したものに自信がありました。

面接対策では先生方と時事・政治の問題やニュースに関して話し合ったことが私にとっては一番対策となった授業のように感じます。私はニュースを日頃から見たり政治に興味があったりするタイプではないので「最近の気になるニュースは?」と聞かれても何もわからなかったのです。高橋先生と共に医療システムに関する最近のニュースに関して教わり、ラント先生との授業で医療以外の多様なトピックに触れました。気になったトピックを自分で調べて興味深かったものを次の授業持って行って話すことでインプットアウトプットができ、その成果を実際に面接で発揮することができました。私が知らない時事の話を、「これ知ってる?これ知ってる?」と広く話してくださったおかげで面接では全く知らない件をきかれることはなくて落ち着いて話せたのと、一問一答ではなくちゃんと会話をすることができました。

その他にも、帰国生特有の面接での気をつける点を教わりました。例えば手振りが多いこと。帰国生あるあるらしいのですが、気をつけたほうがいいと教わって注意を向けてみると自分は手振り身振りが普段の会話から大きいのだということに気がつきました。普段はそれでよくて例えばプレゼンの場では長所となったとしても、日本の面接では少し控えめにした方が印象がいい、など自分一人では気が付けない日本の面接官側の意見を知ることができてとてもためになりました。

塾のサポート体制(質問対応・面談・weekly、monthlyテスト等)はどのように役立ちましたか?

ここまで読んでくださった皆さんはもう知っていると思いますが、私は塾での質問のしやすさ含む質問対応のサポートにとても支えられていました。

私は他の塾生とスタート地点が違ったためweekly、monthlyテストは受けませんでした。

大学始まってからの様子やご学友の特徴と留学生のことなどIUHWに通ってみて感じたことを書いてください。

大学では1学期の間は医療化学や医療物理など基礎を学ぶ時に日英両方で授業を行ってくださったり日本の法律に関する授業では日英併記のスライドと試験、授業は日本語で行われていました。1学期後半からは授業はほとんど英語で行われています。一般で受けて入学した生徒でも帰国生の方が多い印象です。(英語全然できない人もいます。) 留学生は日本語をかなり頑張っていてみんな日常的なものならなんの問題もなく会話しています。

1学期のうちに医療面接の試験がありました。英語と日本語どちらで医療面接の試験を行うかは自分で選べて、教授が患者の役をやってくれます。症状を聞いて、それによって次に何を聞くべきか考えながらの医療面接を1年生の1学期から日英で教わって試験を受けることは特別だと思います。そして9月10月は早期体験実習で老人ホームや子供の家、訪問医療などに体験実習をしに行きました。施設の利用者さんの生の声を早期に聞くことができ、現場で働く看護師やPTの方々と話せるとてもいい機会を与えられています。そして1学期中に実際に聴診器を使っての心音と肺音の聞き分けや血圧の測定等も学び実技試験が行われました。早い段階で学ぶ事ができることは将来実際に患者さん相手に行うまでの練習期間がその分長いということ。早い段階からこのような学びが行われていることは4年生という早さで実習に行くための下準備だと思います。この大学のとてもいい特徴です。

※校舎未定の場合は武蔵小杉校へご相談ください。

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