~麻布大学 獣医学部 獣医学科 学士特別入学 再受験合格~
静岡県の高校を経て青山学院大学 地球社会共生学部 地球社会共生学科を卒業後されたY.Sさん。就職や退職も経験され、動物関連の学校に通いながら再受験を決意しての合格となりました。ぜひ最後までお読みください。
Q1. 数ある予備校の中から、一会塾を選ばれたのはなぜですか?決め手はどこでしたか
一会塾卒業生の方からご紹介いただき、入塾することを決めました。特に学士選抜での入学を目指していたので、志望理由書などの出願書類を一緒に創り上げていく授業に惹かれました。
また、他の予備校とは異なり、生まれてから現在までの話を事細かにヒアリングして志望理由書を仕上げていくという授業スタイルにも大変魅力を感じ入校しました。
Q2. 中学・高校生活(大学生活)について教えてください
大学は社会学系の学部に通っていました。高校時代に漠然と医療系の道に進みたいと思っていましたが、現役時代は夢叶わず諦めて別の系統の大学に決めました。しかし、大学入学してからも「医療に携わりたい」という気持ちがなくなることはなく、犬猫保護のボランティアを通して獣医療と関わる機会を増やしてました。
大学卒業後は営業系の仕事に就きましたが、やはり自身のやりたい事をやろうと思い退職をし、動物看護専門学校に通い愛玩動物看護師免許を習得しました。動物専門学校での授業を通して獣医師への憧れが強くなり、改めて獣医師を目指す事を決意しました。
受験勉強は動物専門学校の最終学年時より始めました。愛玩動物看護師の国家資格試験の勉強と受験勉強が被ってしまい非常に大変でしたが、一会塾の先生方とスケジュールを調整しながらなんとか勉強は継続する事が出来ました。日々のスケジュールとしては朝8時〜17時まで専門学校に通い、18時〜24時の間でオンライン授業または自学習をするというスタイルで勉強していました。
Q3. 一会塾での受講科目について教えてください。また特に印象に残っている授業はありますか
高橋優子先生の面接・志望理由書作成の授業を受講していました。
先生の授業は、先生からの「なぜ?なぜ?」という質問を通して、改めて「自分自身を見直すことが出来る」他にはないユニークな授業だと思います。先生との授業の中で、なぜ獣医師になりたいのか、なぜ私が獣医師になる必要があるのか、なぜ麻布大学なのか、という事をじっくり考え直す事が出来ました。この授業のおかげで面接の際に様々な角度から質問を投げかけられても、全て正確に打ち返す事が出来たと思っております。
Q4. 受験勉強や学習計画について教えてください
元々は医学部受験も視野にいれて勉強をしていたので、獣医学部受験に向けて特別に追加した勉強法などはありません。
私は再受験組で高校の勉強からは約10年ブランクがあったので、まずは基礎をしっかり固めました。特に数学が苦手だったので個人授業を週に2コマ、英語は週に1コマ取っていました。数学はシグマベストの「高校これでわかるシリーズ」の問題集を約3周、「10日あれば!」の問題集を約3周し、先生からいただいた宿題を出来るまで解く事を徹底しました。
英語は先生オリジナルプリントで文法と熟語を叩き込み、単語は英検準一のテキストを使用したり、長文問題で出てきた単語を拾ってまとめていました。また、テキストの長文だけだと飽きてしまうのでNATUREから興味のある記事を探して、翻訳機を使いながら自習を行い、例文をスマホのボイスメモで録音し車移動の際に流して暗記をしていました。
生物は高校時代から得意な科目だったので独学でYouTubeやテキストを活用して勉強しました。イメージが大切なので積極的に動画を見ながら、図説(スクエアneo)を使用して勉強することを心がけていました。
どの授業もオンラインで受講していたので、自習室に通えない事、切磋琢磨し合う仲間がいない事が大きな悩みでした。その為、受験の雰囲気を掴むために積極的に模試や英検などに参加してモチベーションを保つ努力をしていました。
Q5. 一会塾の学習環境について教えてください
全てオンライン授業を取っていたので、教室に伺う機会はあまりありませんでした。オンラインでは困った事は特にありませんでした。
Q6. 受験当日のことは覚えていますか
受験当日の学科試験は数学と生物の自信が無かったので、試験終了時点で落ちたなと思っていました。
生物は細かい知識まで求められるので、図説を使い具体例まで十分に頭に入れておく必要があると感じました。数学に関しては、在校生から教科書の例題レベルの問題しか出ないと聞いていたので、応用レベルの問題が出て正直驚きました。一般受験レベルの対策をしておく必要があると思います。英語は文法や熟語の穴埋めが多く、問題数も少ないので満点を取れた感触がありました。
小論文は「AIと獣医療」がテーマでしたが、医学部受験用でかなりのテーマに触れていたので困る事なく書き上げる事が出来ました。60分で800字を書く必要があるので普段の練習ではスピードを意識する事が大切だと思います。
面接は圧迫面接を受けました。終始意地悪な質問をされましたが、「何が何でも獣医になり、1匹でも多くの命を救い支えたい」という事を何度も何度もお伝えしました。圧迫面接をされても、諦めずに食らいついてくマインドが大切だと思います。
全体的な感覚として、学科試験がメインではなく小論文や面接を重視しているのでは無いかと思いました。
※一会塾では受験生から詳細なアンケートを回収して次年度の塾生への指導に役立てております。
Q7. 大学・学部志望動機について教えてください
将来は獣医師として研究をしながら臨床を行う事を目標としていたので、低学年次より研究に携わることの出来るプログラムがある麻布大学に大変魅力を感じました。また先生や学生の方々の雰囲気やアットホームな点も志望理由の1つでした。オープンキャンパスの際には再受験組の在校生の方がわざわざ研究室に招いて下さり、受験についてのお話をしてくださいました。この経験をきっかけに麻布大学のファンになり、受験することを決意しました。
Q8. 今、受験勉強を振り返っての感想はいかがですか
再受験かつ地方組ということで、同志がいない事が何よりもつらかったです。また、動物専門学校での愛玩動物看護師国家試験の勉強と同時進行で受験勉強を行っていたので精神的に追い詰められることが多かったです。
再受験で医学部に通う仲の良い先輩に、悩み相談や愚痴など色々な事をお話ししたり、動物園や水族館に通い、リフレッシュをしつつモチベーションを維持していました。
全てがオンラインで済むのは便利ですが、やはり教室に通い仲間と共に切磋琢磨し合う事が大切だと感じたので、教室に通える環境がある人は活用した方が良いと思います。
Q9. これから獣医を目指す人へのメッセージをお願いします
獣医師へのニーズが高まる一方で大学が非常に少ない為、夢叶わず心が折れる事があると思います。何故獣医になりたいのか、獣医になって何がしたいのか、私にしか出来ない事は何か、自問自答を繰り返し、ビジョンを持ち決して諦めないでください。獣医師としての覚悟や動物への深い愛情を先生方はきっと理解してくださると思います。
本当につらく苦しい道のりだとは思いますが、諦めないで頑張ってください!