宮本圭吾さん
神奈川県立 多摩高等学校
国際基督教大学 教養学部
その他の合格大学
神奈川大学 経済学部 経済学科
~入塾してわずか3カ月でのICU逆転合格。『学校生活では休みがちでした。でも、ちょっととしたことで人って変われるんだと思いました。受験は情報戦、大学受験専門の塾に入って知っているか知らないかで大きな差を生むことを実感しました。』~
入試データ
国際基督教大学(ICU)
所在地:東京都三鷹市
募集人員:240名(一般選抜 A方式)
試験科目:
①人文・社会科学または自然科学(80点)
②総合教養(ATLAS)(80点)
③英語(リスニング含む)(90点)
倍率:1032名受験(2022年)288名合格 倍率 3.6倍
―国際基督教大学(以下、ICU)合格、おめでとうございます!
ありがとうございます。
―ICUの学部は教養学部という1つの大きな学部にみんな入る感じでしたね?
そうです。2年次の終わりまでに、それぞれ学びたい分野を選択して、3年次から専門的に学んでいくそうです。
―アメリカの大学みたいですね。
ではまず入塾までの流れを教えて頂きたいのですが、入塾は高校卒業後でしたね?
はい。実は自分は高3を2回やっていまして、その後一年浪人して合格したので、浪人した年の10月に入塾したことになります。
―それは、波乱万丈な3年間でしたね。
そうですね(苦笑)。高校生活は楽しく過ごしていて、何があったわけではないんですけど、高3のときにふと不安定になってしまった時期があって、学校を休みがちになり、もう一年、高3生をやりました。
―2回目の高3は、苦労されたのでは?
自分より一学年下のクラスに入ることになるので、友達がいなくて、コミュニケーションが取りにくかったです。知り合いは、部活の後輩くらいしかいなかったので。
―そうですよね。部活は何部でしたか?
合唱部です。
―合唱部ですか!宮本くんのちょっと上の学年ですが、多摩高校の合唱部の生徒さんが一会塾に通ってくれていましたよ。卒業後も、母校に観に行っていた覚えがあります。
そうなんですね。多摩高校はけっこう結束が強いので、OBやOGの先輩方がよく観に来てくれます。
―一会塾に入塾される前も、どこか塾に通われていましたか?
高校時代はずっと、どこかしら塾に通っていました。ただ、どこもあまり肌に合わず、短期間で挫折してしまうことが多かったです。高校受験のときに通っていた塾には、そのままずっとお世話になっていましたね。
―高校受験では、どちらの塾に?
ラサール進学予備校です。高校入学後もお世話になっていたんですけど、大学受験に特化している塾ではないので、並行して大学受験予備校に通いました。でも、そこは、あまりなじめず、続かなかったですね。
―一会塾は、どのようにして見つけてくれたのですか?
母親が探してくれました。浪人してからも、心身ともに調子が万全でなかったので、半年くらいは自分のペースで勉強していて、10月に一会塾に入塾という流れです。
―ということは、入塾されてから3ヶ月で合格を手にしたんですね!入塾して、何か変化はありましたか?
ありました。それまでは、大学受験について何の情報ももっていなかったので、具体的なイメージがなく、志望校も決まっていませんでした。でも、一会塾に通い始めて、自分の目標が明確になり、勉強のモチベーションが上がっていきました。
コロナで座席間隔を空けて座る 自習室
―志望校も、入塾してから決められた?
はい、自分の将来などについて新保(しんぼ)さんに話を聞いてもらい、アドバイスをもらいながら決めていきました。目指すものができると、勉強にも気合が入り、積極的に勉強を進められるようになりました。
宮本さんの担任 進路指導スタッフ 新保(しんぼ)
―宮本くんは、神奈川大学(以下、神大)も受験されていますね?
佐藤雄一郎先生が神大受験について教えてくれて、受験しました。自分は精神的に強いほうではないので、いち早く神大に合格していたことで安心でき、その後の勉強や受験にも、落ち着いて挑めたと思います。
校舎長 数学科 佐藤雄一郎講師
―なるほど、神大受験してよかったですね!
はい、いきなりICUだったら緊張でどうなっていたか…もちろん受験本番はこわかったですし、最後まで浮き沈みはあったけれど、入塾しなければ神大受験も知らないままだったと思うので、一会塾に入ったことは大きかったです。
―その後の受験は、中央、青学、慶應、ICUと、強気受験ですよね!
調子を崩したくなかったので、受験の日程も詰めすぎないようにしたくて。神大に合格できていたから、ハイレベルの大学だけを残すことができました。
―一会塾では、何の授業を受講されていましたか?
受験科目が、英語、数学、国語、SFCのみ小論文利用だったので、それぞれの科目を個別指導で受講していました。
―数学受験なので、社会は使わずに受験できたんですね。
そうですね。一応、ICUは人文・社会科学という科目なんですけど、知識というより、考え方や読み取り能力といった国語力が問われる問題なので。
―社会を選ばずに数学受験をされたということですね?
はい、数学はもともと苦手だったので一会塾でお世話になりました。・・・
―でも、今年の神大はけっこう難しかったみたいだから、ちゃんと点数が取れていたんだと思いますよ。個別指導で、力をつけてくれたのかな?
それはあると思います。個別指導を受けてから、知識ももちろんですけど、頭の使い方が身についた気がします。頭がよくなった気がするというか・・・
―そうなんですね!
知識を習得することによって、脳みそが刺激されて動き出した感じです。12月ごろに模試を受けたんですけど、高校時代よりずっと手応えを感じることができました。さらに、模試を受けた後、12月以降にも、ぐっと能力が伸びたと思います。
―素晴らしい。短期間で、効率的に力をつけられたのかもしれませんね。
英語は、どのような勉強をされていましたか?
英語は、テキストや過去問で長文問題を解いていました。
ICUの英語問題(2021年)クリックすると問題が閲覧できます。
―過去問はけっこう解いたのですか?
そうでうね、ICUはもちろん、受験する大学の過去問は、科目に関わらず解きました。
―国語はどうでしたか?小論はSFCだけですよね?
はい、国語は原田友弘先生の個別授業をとっていて、SFCの小論を中心に勉強しました。
国語科 原田友弘講師
―SFCの小論、難しすぎるよね。今年もすごく難しかった。
そうですね、難しかったです。小論文といえど、国語力も問われる問題だったので。ただ、そのおかげで国語への効果もありました。小論を解くことで国語力もついて、相乗効果だったと思います。
―ICUの試験は、英語は共通で、自然科学と人文社会科学は選択方式でしたね?
自然科学はいわゆる理系、人文社会科学は文系の要素が強く、自分は人文社会科学を選択しました。
自然科学の問題(2021年)クリックすると問題が閲覧できます。
人文・社会科学の問題(2021年)クリックすると問題が閲覧できます。
―当日の試験はどうでしたか?やはり不安だった?
人文社会科学に関して言うと、文章を読んで選択肢を選ぶ問題形式なんですけど、自分の中で曖昧な問題はありませんでした。
―すごいですね!宮本くんは、もともと読解力に優れていたように感じるけれど、本を読むのが好きだったりするのかな?
子どもの頃はたくさん本を読んでいました。言葉の習得も早かったそうです。
―納得です。ICUは詰込み型の受験勉強だけでは通用しない試験なので、潜在能力が呼び覚まされた宮本くんに、すごく合ってる試験形態だったのかもしれないですね。
もしかしたら、そうかもしれません。原田友弘先生が最初の授業で、考える力を鍛えて地頭が良くなるような授業をしたいと仰っていたけれど、その通りになった気がします。
現代文・古文・漢文・小論文 原田友弘講師
―素晴らしいです。ICUを受験された生徒さんから、他の大学と雰囲気が違うと聞くことがありますが、いかがでしたか?
確かに、少し雰囲気が違いました。机も、椅子と一体型の小さい机で、試験監督の方もみなさん名前を名乗ってくれたり、温かみのある雰囲気でした。試験監督に外国の方がいたのも、ICUならではという感じでしたね。
ICUのキャンパス 東京ドーム13個分の広大な敷地で有名
―独特な雰囲気の大学ですよね。ICUを受験しようと思った理由は何かありますか?
読解力に少しだけ自信があったので、試験問題含め、自分と相性が良いのかもしれないと思ったのがきっかけでした。本番も、受験する時間がばらけていたので、会場で生徒数に圧倒されることもなかったです。
―合格したときは、どんな気持ちでしたか?
神大に合格したときは、とにかくほっとしました。よかったぁ、と。ICUは、中央大学受験の昼休みに合否が出て、見るか見ないか悩んだんですけど、見ないほうが気になって試験に集中できないと思って見ちゃいました。
―やっぱり嬉しかったですか?
もちろん嬉しかったです。ただ、試験会場にいたので、静かに喜びました。すぐに母親に連絡して、母も喜んでいろんな人に連絡していたそうです(笑)
―お母様にも喜んでもらえてよかったですね!
宮本くんの生い立ちについても少しお伺いしたいのでが、小学校は公立ですか?
はい、地元の公立です。ただ、かなり休みがちでした。
―そうなんですね。体調崩されていたとか?
いえ、身体は丈夫だし、友達もいて、いじめとかも全然なかったんですけど。自分は提出物に追われるのが苦手で、もし忘れたり遅れたりしたときに先生に怒られてしまうという恐怖心を、強く感じてしまうんです。それを結局、高校まで引きずっていたのかもしれません。
―なるほど、お母様や先生も心配されていたのでは?
はい、心配かけてしまって、先生が家庭訪問にくることもありました。母も心配して、休学中にはフリースクールに通ったりもしていました。
―中学ではいかがでしたか?
そのまま公立の中学に進学しました。中1は、小学校の流れのまま休んでしまうこともあったんですけど、中2からはちゃんと通っていました。
―多摩高校に受かるくらいだから、成績もよかったのでは?
そうですね、体育以外はよかったです(笑)ラサール進学予備校に小4から通っていたので、そのおかげもあったと思います。高校受験に向けて通い続けていたけれど、地元の校舎だと友達に会ってしまうので、わざわざ遠い校舎に通ってました。
―とてもデリケートなんですね。
多摩高校に合格されたときは、どんな感じですか?
嬉しかったです。初の電車通学も新鮮で、校舎がちょうど新しくなったり、合唱部に入ったりと楽しい高校生活でした。成績も最初は良いほうで。ただ、そのあと勉強しなくなって徐々に下降していきましたが・・・(苦笑)
―宮本くんのように、繊細なタイプの後輩に向けて、何かアドバイス頂けますか?
自分に似たタイプの受験生がいたら、適度に休みをとるように伝えたいですね。根詰めて勉強することも大事かもしれないけれど、自分の心や身体と相談しながら、休むときは休んで、メリハリをつけて勉強してほしいです。特に、夜はちゃんと寝てください。睡眠時間を削るのはよくないと、自分は思っていたので。
―とてもタメになるアドバイス、どうもありがとうございます。貴重なお話、たくさん聞けました。これからも、宮本くんのペースで、楽しく有意義な大学生活を送ってください。本日は、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。