一橋大学 商学部
現役合格 R.Tさん (豊島岡女子学園高等学校)

数ある予備校の中から、一会塾を選ばれたのはなぜですか?決め手はどこでしたか
私はとにかく数学が苦手で、このままでは大学受験のときに困ると思い高1の冬〜高2の春頃に塾に通うことを検討し始めました。学校の周辺にも塾はありましたが、授業が終わってから夜遅くに長い時間電車を使用して帰宅するのは安全面や健康面で不安があったためあまり家から遠くなくて通いやすい塾に行こうと思いました。何個か候補があった中で一会塾を選んだのは、人数が多かったり映像授業だったりすると授業を受けている実感が湧かず、やる気が起きない性格の私には少人数制の対面授業で生徒一人一人をきちんと見てくれるという一会塾の方針がぴったりだと思ったからです。
中学・高校生活について教えてください
中学生の間は勉強も部活もほどほどに頑張っていて、高校生になってから勉強も部活も真面目に取り組むようになりました。特に、高2からは文理が分かれて本格的な受験へ向けた授業がはじまり、部活では幹部になるので急に忙しくなりました。私は高2では部活を頑張ろうと心に決めていたため、定期考査は約2週間前から勉強をはじめ、この期間以外は部活関連のために時間を使っていました。そして、ほとんどの部活が高2の文化祭を機に引退で、そこからみんな本格的な受験モードに入ります。私の部活も文化祭で幹部交代をしたのですが、3月まで部活に参加していたので高2の間は受験に向けての勉強はほとんど何もしていませんでした。
高3からは演習形式の授業が増えたため、授業内で与えられた課題を早く解き終わったら自分の好きな勉強を進めていました。
豊島岡の文理の比率は文系2:理系4で女子校にしてはめずらしく理系が多かったです。そして、文系の人のうち約半分は東大志望でした。私は文系だったので理系の詳細はあまり知らず、正確な割合までは把握していないのですが、学校としても医学部志望者・合格者が多いことを売りにしており、理系の人は医学部志望の人が多かったのではないかと思います。(実際、私の友達もほとんどが医学部志望でした)
また、中高ともに月に1回ずつ漢字テスト(高2からは古文単語)と英単語テストが行われるのですが、このテストに毎回合格していた子は希望する進路に進んだ子が多いように思います。月に2回も朝テストがあるのはめんどくさいと感じていましたが、今、中高の生活を振り返ってみると早いうちに古文単語や英単語を覚えられたからこそ、その後の学習がスムーズにすすんだと思うのでコツコツ勉強してきて良かったと感じています。

進学先の大学・学部を選んだ理由について
一橋大学を選んだのは何となくでした。
「かっこいい大学にはいりたい!けど、東大は勉強が大変そうだな……じゃあ、次にかっこいい一橋にしよう!」ぐらいで特に深い理由はありませんでした。それから一橋のことを調べたり、先輩の話を聞いたりして、「自分に向いてるかもしれない」と思いはじめ、本格的に目指すようになりました。
もともと数学が苦手だったので高2までは法学部か社会学部を受けようと考えていました。しかし、一会塾に入ってから数学の成績が安定するようになり、数学を好きになったこときっかけに高3の春頃から商学部を視野に入れ始めました。その後、高校の好きな先生から「数学できるのかっこいい!公認会計士の資格とったら良いじゃん!」って言ってもらったのをきっかけに夏頃から本格的に商学部を目指し始めました。 経済学部ではなく商学部を選んだのは、経済学部では社会全体の経済全般を、商学部では企業間でのお金の流れや活動を学ぶという主な違いがあり、私はより身近なことを学びたかったので商学部にしました。
一会塾の授業で特に印象に残っているものは何ですか?
私は一会塾で数学の授業しか受けてこなかったのですが、高2のときの増子先生の高校数学ⅠⅠα、高校数学BCαを受けて良かったなと心から思っています。私は元々数学が全然できず、高1の冬に受けた駿台模試で数学の偏差値39をとってしまいました。しかし、増子先生の授業で基礎固めを何周もしながら同時に少しずつ発展的な内容を学習したり、毎週授業前に確認テストをしてもらったことで数学の成績が飛躍的にのびました。偏差値39をとった模試の1年後に受けた高2の冬の模試では数学で偏差値約65をとることができ、約25ものびました。数学を楽しく感じられるようになり、数学が大嫌いだった私が数学を好きになれたのはこの授業のおかげです。
高3では佐藤悠太先生の受験数学ⅠAⅡBαを受けていました。この授業では実際の入試問題を解いていました。ほどよい難易度の問題を解いてる時は楽しかったし、難関大と言われている大学の入試問題を解けたときは自信がつき、より数学が好きになれました。この頃の駿台模試では数学の偏差値は安定して55〜60をとれるようになれました。
どちらの授業でも共通していたことは、授業中に先生に当てられて問題を解く方針を答えるということでした。当てられるのは嫌だという人もいるかもしれませんが、私は授業に参加しているという感覚が得られるため好きでした。また、当てられた時に答えられるように予習をする習慣もつくので一石二鳥でした。解説を聞くことで学べることもありますが、それ以上に自分で考えるというのが解法を身につける上で特に大切だと思います。

受験勉強で苦労したこと、それをどう克服しましたか?
私が勉強で苦労したことはそもそも「勉強をする」ということでした。私は模試や試験のギリギリになるか、危機感を覚える出来事が発生しない限りあまり勉強をしてきまませんでした。みんなが放課後、学校や塾で自習してるときも私は学校で先生とおしゃべりしたり、引退した部活に顔をだしたり、家に帰ってからもYouTubeを見たりして平日はほとんど勉強をしていませんでした。特に夏休みまでは土日もほとんど勉強をしていませんでした。
夏休みは受験の山場だとよく言われる上に周りも沢山勉強していたので、私もそれに合わせて夏休みには少しだけ勉強しました。一会塾のスタッフさんと一緒に立てた計画に従って過去問を解きはじめ、また、社会2科目(日本史、地理)と国語の共通テストの過去問を1周しました。他には、最後の基礎確認ということで古典漢文の教科書を読み、英語はスクランブルを解いていました。
夏休みが終わってからは引き続き過去問を解いていましたが、それ以外はほとんど勉強していませんでした。登下校時に電車で英単語帳、日本史の一問一答をしていたのと趣味で数学はプラチカ、一橋の数学20ヵ年を、英語は好きな先生のプリントを学校の授業中に内職していたぐらいですかね……
意識的に行った克服方法は特にありません。時間的に追い詰められ、勉強せざるを得なくなったから渋々はじめただけでした。
12月の定期考査が終わり、共通テストが残り1ヶ月というところまで迫ってきていよいよ本格的な勉強をはじめました。と言っても、共通テストパックを解いていただけですが……共通テストが終わってからもしばらくはほとんど勉強しない日々が続いていましたが、2月になって早慶の受験本番までのこり2週間しかないということに危機感を抱いたので勉強をはじめました。早慶5つと一橋で計6学部の過去問をやらなければならないのに2週間しかなかったので、1日2学部ずつ解いていました。一橋は日本史の20ヵ年もやっていたため、1日で4,5年分ずつぐらい進めていました。
成績が伸びたきっかけや勉強方法の工夫を教えてください。
数学は一会塾に通い始めてからすごい伸びました。基礎を何周もしたのと、定理を丸暗記せずに何故そうなるのかという根本的なことを説明できるまで理解を進めたからだと思います。
英語は毎日少しだけでも英文を読むようにしました。毎日読んでいたら自然と読むスピードもあがるし、英語の表現が身につくので英作文に応用することができます。短くても良いし、理解できなくても良いからとりあえず毎日読んでみる、というのは大切だと思います。
どの教科でも言えることとしては「この1回で覚える」という意識で勉強していました。私は他の人に比べたら勉強時間は短かったけれど、1回での吸収量が多かったのではないかと思います。
メンタル面や生活リズムなどモチベーションを維持するために意識していたことはなんですか?
11月までは割とメンタルが安定していた方だと思います。「早慶5つも受験するんだからどこかしらは受かるでしょ」という謎の自信に満ちていました。
12月の中旬から本格的に共通テストの対策をはじめたのですが、予想問題集を解いたときに得意なはずの数学で思うように点数がとれず不安になりました。けれど、友達もみんな難しいと言っていたし、「私にできないならみんなもできない。」と思い込むようににすることでメンタルを安定させていました。
共通テストが終わってからは本格的に過去問を解き進めていたのですが、11月頃までの根拠の無い自信は完全に消え去りました。早慶は英語が合否を決めると言っても過言ではないぐらい英語が大切なのに、その英語で点数がとれなかったのですごく焦りました。しかし、過去問を何年も解いていくうちに時間配分や学校・学部ごとの特徴が分かるようになり、それに合わせて対策をしたら少しずつ合格最低点をとれるようになったので段々と落ち着いていきました。
また、友達や仲の良い先生とお話して気分転換をするのも良いと思います。私は毎日放課後に学校で先生たちとお話していました。
生活リズムに関しては夜は10時台〜11時台にはベッドに入り、8時頃に起きていたため受験生にしてはかなり寝ていたと思います。しかし、そのおかげで勉強中は集中できたし、受験期を健康にすごす事ができたので、十分な睡眠をとることはすごく大切だと感じました。

講師やスタッフとはどのように関わっていましたか?(メンタルケア・勉強の進捗確認など)
スタッフさんには定期的に面談して勉強の計画を立ててもらっていました。私は自分で計画を立てるのがとても苦手だったのでとてもありがたかったです。また、長年に渡って多くの受験生を見てきた受験のプロとも言えるスタッフさんが受験校や受験戦略を一緒に決めてくださったのはすごく心強かったです。そして、授業の前後に雑談したり、愚痴を聞いてもらっていたのも私のメンタルが安定していた理由の一つに挙げられると思います。
塾のサポート体制(質問対応・面談・weekly、monthlyテスト等)はどのように役立ちましたか?
定期的にテストがあるのはモチベーション維持にとても役立ったと思っています。
一会塾ではテストでの成績上位者が張り出しされるのですが、英語で1位を取れた時はすごく嬉しかったです。英語は苦手だと思っていたので1位をとれたことが自信と、その後の点数に繋がったと思います。数学は得意だったのでmonthlyテストでは基本、1位か2位をとることが出来ていたのですが、そのことがより一層、私の数学へのやる気を引き出してくれたと思います。
最後に受験勉強全体を振り返って感じたことを教えてください
私は比較的、時間と心に余裕のある受験生だったんじゃないかなと思います。
時間に余裕があったのは一会塾で高2のうちに数学の基礎を固め終わったからだと思います。他の受験生が数学の対策に追われる中、私は他の科目を勉強したり、自由時間を確保したりすることができました。時間の余裕は心の余裕に繋がるので、早めに基礎固めができたのは受験においてとてもアドバンテージになったと思います。
心の余裕を保てたのは一会塾のスタッフさんや、友達、学校の先生など色々な人を頼り、支えてもらっていたからだと思います。また、1つでも得意教科をつくっておけば他の科目で少し失敗しても「私は○○ができるからこれくらいの失敗なんてことないよね」と思うことができて、焦りからくるその後の大失敗がなくなると思います。
そして、自分を知っておくというのも重要だと思います。今までにも書いてきたように私は勉強することそのものが苦手であまり勉強時間をとってきませんでした。しかし、自分があまり勉強しないことを理解していたからこそ勉強するときは集中していたし、何度も同じことを勉強しなくて良いように1回で覚えるように工夫しました。自分のことを理解して自分にあった勉強法を見つけてみてください。そうすることで変なストレスもかからないし、勉強効率がよくなるはずです!
