【2025年】東北大学 法学部 AOⅡ期 現役合格 S.Oさん(白百合学園高等学校)

数ある予備校の中から、一会塾を選ばれたのはなぜですか?決め手はどこでしたか
中高一貫校に通い、当初は理系志望だったため大学受験に向けて早めの準備のためと周りの友達の影響で中3の夏頃から大手予備校に苦手な数学の授業を受け始めました。高1の秋頃まで通っていたのですが、私自身が予習復習をしっかりと回せず通っているだけの状況になってしまっていることに嫌気を覚え、手厚く面倒を見ていただける他の塾を探し始めました。中学受験の際に通っていた塾で面倒見の良い先生方にお世話になったため、大手予備校ではなく少人数の塾に通おうと決めました。その中で一会塾は理系受験に強いこと、最初の面談で先生方が親身にお話をしてくださり雰囲気が気に入ったことから入塾を決めました。
中学・高校生活について教えてください
高校で最も悩んだことは文理選択です。学校の先生や塾のスタッフさんにも相談に乗っていただき、興味関心のある分野を学ぶため文系に進もうと決めました。また、正直に言うと高一の時点では数学が苦手だったということも理由の一つです。
部活動は茶道部と聖歌隊に所属し、部活は週一の活動だったので気楽に取り組んでいました。周りの友達が部活に打ち込む中で私も自分の得意を生かし、何かに熱中したいと思うようになりました。そのような中AIG高校生外交官プログラム、通称HSDというプログラムに応募し、東京代表として参加しました。プログラム選考前から準備がとても大変だったのですが、高1の3月から高2の8月は勉強が追いつかない程にHSD に全力を注いでいました。学校や塾の勉強と思うように両立できないことはとても辛かったです。しかし、このプログラムに参加できたことが私にとって大きな転機になりました。HSD は日米高校生の異文化交流を掲げた国際交流プログラムです。私は京都で米国高校生を受け入れる日本プログラムに参加しました。感想を語りだすと止まらないので(一会塾のスタッフさんには1時間以上語りました)かなり簡略化しますが、ディスカッションを通して平和について米国視点から考えたり、茶道を教えることを通して日本文化の魅力に気づいたりと多くのことを学び、自分に新たな可能性と価値観を与えてくれるプログラムでした。何よりも、プログラムで出会った仲間はかけがえのない存在で今でも連絡を取り続けています。また、ここで私はルームメイトにアメリカ憲法を実際に見せてもらいながら社会問題との関連を聞いたことで法律に興味を持ち、大学でも法律や政治を学びたいと強く思うきっかけになりました。進路や将来にまでも影響を与えてくれたほど人生の一部となった経験でした。(プログラムの概要や参加者の感想などネットで是非見てみてください!)
中高生活全体ではカトリックに基づいた教育を受けたことで人としての考え方、振る舞いが成長したように思います。一生の友達ができたことも大きな財産です。

進学先の大学・学部を選んだ理由について
理系に進学せずに文系と決めた際に漠然と国立大学を目指していました。そのような中、高3の6月に東京で東北大学の説明会があるのを知り行ってみました。そこで東北大学の留学制度の充実さや研究第一の理念、また法学部が国際法で有名であることを知って、東北大学に絶対行きたいと思うようになりました。また、この説明会で東北大学にAO入試があるということを知りました。ただこの時点ではAO入試は視野に入れず一般入試のみを考え勉強していました。
1カ月程ですが実際に大学に通うと真面目で興味のある研究分野への志が高い学生が多く日々刺激を受けるばかりです。東京とは異なり、仙台は自然が多く、混雑もないので大変過ごしやすいです。
一会塾の授業で特に印象に残っているものは何ですか?(科目・講師名・具体的な内容)
国語の原田先生の授業です。原田先生はとっても優しい先生です。というのは大嘘で(笑)厳しくもあり生徒に理解を示してくださる優しい先生です。感覚で解きがちだった現代文も文中に根拠を見つけ、論理的に答えを導くという解法が身につきました。また、現代文に限らず、古文も漢文もマクロとミクロの視点を持つ大切さを学び、問題になっている文章箇所だけでなく全体を捉える読み方ができるようになりました。共通テストの国語も苦手でしたが夏以降はおかげで安定して得点できるようになりました。特に、高3前期の古文の授業が一番憂鬱で、小テストの勉強に毎週必死になっていました。現代文や小論文の授業では自分の回答を見せ合って話し合うので予習に何時間もかけて自分なりの回答要素、根拠を説明できるようにしてから授業に臨んでいました。
また、国語とは関係ないですが精神的に支えていただきました。授業中、その時々に生徒が抱えているであろう悩みに寄り添い、論理的にアドバイスや励ましの言葉をくれました。個人的には10月が精神的に一番きつく、様々な先生にサポートをいただいていたからこそ結果を出すことに躍起になっていました。そんな時に先生は「ただ全力でやればいい、全力を尽くす人を応援するから。」と声をかけてくれて私は受付で号泣しました(笑)また、AOの受験と合格発表が国語の授業日にあたるため一般への勉強に妥協ができない気持ちと原田先生に会う一心で塾に行き、話を聞いていただいていました。毎週の私の感情のアップダウンに付き合っていただいた先生には感謝しかないです。
また数学の増子先生の授業です。高2の一年間お世話になりました。数学への解き方が根本的に変わり、解法をパターン化して考えるという習慣が身につきました。わからない問題にあたっても問題の意図を考え自分の解法を引き出すことができるようになりました。さらっと莫大な宿題が出されるのでこなすことで精一杯でしたが、その分確実に実力がつきました。高2の一年間で数学が最も伸び、次第に数学の勉強が楽しくなっていました。
そして数学の佐藤悠太先生の授業です。高3では学校で数学の授業を受講していなかったので授業の予習、復習に頼って勉強していました。小テストも授業問題も良問ばかりなので復習しないと損だぞと自分に言い聞かせ心を鬼にして取り組んでいました。授業では予習問題を先生が一人一人指名し、答えていくスタイルだったので気づいたら5時間以上予習に時間をかけ、考え粘っていたこともありました。授業を受けているどのメンバーも医学部、国文志望と実力が高く、前日から塾に行くのが憂鬱だなとプレッシャーになった時も多くありました。ですが、高いレベルの中にいたことで必死になれ、様々な視点からの問題への解法を聞けて大きな学びになりました。先生は時には厳しくもありましたが、数学の実力が不安になった時にもアドバイスをいただけて心強かったです。
最後は世界史の渡辺先生の授業です。世界史に興味が持てない私にも丁寧に説明してくださいました。時代を流れで理解することができ、先生の教養が大変豊かで小話を聞くことがいつも楽しみでした。新課程の世界史へ柔軟に対応していただきありがたかったです。

受験勉強で苦労したこと、それをどう克服しましたか?
最も苦労したことはAO入試と一般入試の両立です。
私は評定が出た時点で東北大AO II期の受験資格である評定を超えていたのですが、受験しようかとても悩みました。一般との両立や決定の時期が遅いと感じ不安だったからです。ですが、自分の中で英語が最も得意な科目であること、東北大に行くチャンスを一回でも増やしたいこと、一般受験にも繋がる経験になるだろうと考え高3の7月中旬にAOⅡ期受験を決めました。AOに向けても全力でサポートするよとおしゃってくださった一会塾のスタッフさんの後押しも大変心強かったです。
書類作成は主に8月中に行いました。夏休みは9時から21時まで塾で一般の勉強、帰宅し書類作成を繰り返していました。秋からは学校が始まると大変だと考えたため夏頃に書類作成を終わらせました。正直にいうと夏は一般の勉強のみを100でできないことが辛かったです。ですが、AOも受験すると決めたからには全力でやり切ると決めていたので書類も納得いく形に仕上げたと思います。
AOⅡ期の簡単なイメージは共テ前に筆記試験があるという感じです。法学部は英語の試験が2つあり、記述がとても長く半分国語だと私は思っています。一度AOの過去問を解き、また、自信をつける、一般受験の先取りの意味で東北大一般入試英語の過去問15年分を夏に取り組みました。英語がある程度仕上がっていて一般英語の過去問に取り組めていたことで一般受験へのメンタル維持になっていたと思います。一般の勉強も同時に進めることは不可欠だと思います。また得意科目を早めに作っておくと安心だと思います。数学は夏までに5年分程取り組み、良いペースで進められていたのではないかと思います。国語は記述対策が遅れていたのでかなり反省しています。
夏明けは東北、私立の英数国の過去問を中心に勉強していました。
11月上旬にAO Ⅱ期の筆記試験、中旬に面接があったのですが11月は一般そっちのけでAOにかかりっきりでした。共テ対策も疎かになっていたので何事も早め早めに余裕をもって計画すべきだと思います。
成績が伸びたきっかけや勉強方法の工夫を教えてください。
私の最も苦手な教科は数学でした。高2の間は受講していた増子先生の授業でいただいた教材と文系の数学という基本問題の参考書を何周もしました。定義を確実に覚えるとともに、パターン化して考えることを意識していました。恐らく勉強時間の6、7割は数学に捧げていました。最後の方では気づいたら数学を解くことが楽しくなっていました。高3に入ってからも過去問や佐藤悠太先生の授業での発展問題に取り組みつつも、不安になっては基本にまで立ち返るようにしていました。夏休みにも網羅系の問題集を解き、基本問題はもう十分では?とスタッフさんから言われるくらい繰り返し取り組みました。確実に基礎を固めることは数学に限りませんが最も重要だと思います。また、時間を置いてから間違った問題をもう一度解いてみることは有効であると感じます。私は塾の授業の小テストや模試で間違えた問題を集めた間違いノートを作り、繰り返し解いていました。高3夏明けの模試で入塾当時から数学の偏差値を20上げることができ、平然を装っていましたが内心とても嬉しかったです。東北大の受験との兼ね合いで世界史ではなく数学で受験しようと決められたのも数学の実力がついたからこそだと思います。一会塾で数学を伸ばせたと自信をもって言えると思います。

メンタル面や生活リズムなどモチベーションを維持するために意識していたことはなんですか?
模試の結果に一喜一憂しすぎないようにしていました。最終的に各大学の過去問を解き点数がとれるようにしようと思いつつ勉強していました。また、他人と比較しないと常に自分に言い聞かせていました。目標は人それぞれですし、無駄に焦りが出てきてしまうのと自分のペースが崩れてしまうからです。特に高3夏休みからは自習室をフル活用し、勉強していました。生活リズムを崩さずに勉強が習慣化するのと周囲の仲間が頑張っているところを見ると自分も頑張ろうとモチベーションになっていました。
試験で志望理由書や面接があった方は、対策はどのように行いましたか?
AOの過去問には解答がなかったため鍋谷先生にAOの過去問を見ていただきました。ほとんど記述問題のわりに試験時間がタイトなため手こずっていましたが、文章の読み方、回答の書き方など細かくご指導いただきコツを掴めました。先生には問題独自の特徴を教えていただいたり、出題されそうな社会問題に関する知識を教えていただいたりと大変学びになりました。授業や添削を元に分析ノートを作り、本番のシミュレーションをしながら解き直しをしました。最初は文章がわからなさすぎて原文をネットで調べたりもしていました(笑)とにかく問題形式に慣れることが重要な気がします。筆記試験の直前に急に不安になったことを伺っても丁寧に答えていただき安心しました。鍋谷先生から教わった、やれる勉強は全部やったと本番は絶対的な自信をもって臨めました。一次試験が通過できたという報告を鍋谷先生にできたことが一番嬉しかったです。
宮下先生には書類作成をメインに面接対策もしていただきました。自分の将来のビジョンが言語化できない時期がありましたが、そのような際にも粘り強く私の考えを上手く引き出していただきました。最初に比べ最後の書類では自分らしさを自分の言葉で表現することができたと思います。面接練習は喋りすぎず簡潔にという練習や想定問題練習もしていただき自信をもって本番に臨めました。
中埜先生との面接練習も面接の経験を積む良い機会でした。私の弱点を指摘いただき本番に大変役立ちました。
塾のサポート体制(質問対応・面談・weekly、monthlyテスト等)はどのように役立ちましたか?
過去問などで質問があるときは受付に行くといつでも大学生の方がわかりやすく理解できるまで教えてくれたため大変助かりました。またスタッフさん方にも大変お世話になりました。雄一郎さんは勉強計画の面談に乗っていただいていました。状況を整理しながら秩序立てて計画していただき私のやるべき勉強が明確化しました。新保さんはメンタル的に不安になった時にも気軽に声をかけ、励ましてくれるので本当に大きな支えになりました。過去問の進捗状況も共有し確認していただいていたのでモチベーションになっていました。AOの書類の確認や受験前々日にも面接練習をしていただき感謝してもしきれないです。テスト面では特に数学のMonthlyテストは間違えた問題のみを洗い出し、正解できるまで繰り返し解くようにしていました。毎月、出題範囲が決まっているので勉強の進め具合の指標となり、また自分の不得意分野の把握、理解度の抜けを確認するとても良い機会になっていました。
最後に受験勉強全体を振り返って感じたことを教えてください
一度きりの中高生活ですので、勉強に励みつつも部活でも小さなことでもいいので一つでも頑張った、全力で楽しんだと胸を張って言える経験を是非して欲しいです。そして、周りの大人、先生方を最大限に頼ってみることをお勧めします。一会塾の先生方、スタッフさんはどの方も親身に接してくださるので最大の味方です!
また、結果論になってしまうとは思いますが、私はAO受験をして後悔はありません。むしろ、東北大へ進学したい思いは強くなっていましたし、AOでの経験はAOだけにとどまらず、一般受験にも必ずつながります。色々と書き並べましたが、私は本当に勉強しないとできないタイプの人間なので目標を立てて学校の勉強から少しずつ勉強していました。辛い時期は誰しもが経験すると思いますが、まずは目の前のことに全力で、自分を最後まで信じ続けて絶対に諦めないでください!応援しています!
最後に一会塾の先生方、スタッフさん、大学生のみなさん全ての方に感謝申し上げます。
