【合格体験記2022】福井大学 医学部 看護学科 石渡 柚野さん 森村学園 ~医学部を念頭に勉強を始めた柚野さん 救急救命に強い国立の看護学部から世界を舞台に活躍するNurse Practitionerを目指して新たなスタート~

石渡 柚野さん

福井大学 医学部 看護学科 一般前期合格

森村学園

 

 

 

 

-合格おめでとございます!

 

ありがとうございます。

 

-まず初めに、一会塾に入ったきっかけは覚えていますか?

 

最初は兄が浪人した時に塾を探していて一会塾を見つけたんですが、私に合っている塾かもしれないという印象を持ちました。その時は、目的意識もハッキリとは持っていなくて・・・とりあえず塾には行ってみようかという感じでした。

 

 

 

 

-なるほど、何年生くらいでしたか?

 

3だったと思います。

 

-その時の受講科目のことは覚えていますか?

 

中3生の時は『特訓教室』(現『定期テスト対策教室』)を受けていました。もうひとり男子と2人で一緒に受けてましたね。高1のときは英語と数学を取っていました。

 

 

-高校生活について教えていただけますか?部活が割と大変でしたよね。何部でしたか?

 

テニス部です。すごくハードな訳ではないですが、それなりに体育会系的な感じでした。

 

-週にどのくらい部活がありましたか?

 

5で部活がありました。

 

-それは勉強と両立するのはなかなか難しいですよね。元々国公立を目指されていたと思うので、共通テストの5教科7科目、私立でも理科は2科目、数学も数Ⅲまで学ばなくちゃいけないし、相当大変だったんじゃないですか?

 

自分の中で覚悟をしっかり持てたのが高2の春でした。それまでも医療系を目指したいと目標は持っていて、数学は頑張っていましたが・・・

 

-得意科目は何でしたか?

 

・・・数学か物理。数学ですね。

 

-数学が最終的には得意になった。そうでしたね。英語がネックだったんですよね。物理もしっかり鍛えられて・・・高校3年生の時は、忙しかったですか?

 

そんなに忙しくなかったです。どちらかというと高2の延長でそのまま来ちゃった感じでした。コロナ禍ということもあって、受験の空気感もよく分からないまま少しダラダラ過ごしてしまいました。

 

-そうだったんですね。危機感を感じなければいけない時に、あまり受験というリアリティがないまま時間が過ぎてしまった・・・・、部活の引退はいつ頃でしたか?

 

 

 

 

本来は高3の夏なんですが、コロナの影響で実質的に高22月に引退でした。

 

-高2の時にコロナが直撃したんですね。最近ではウクライナ侵攻や昨日は大きな地震もあって、落ち着かない状況ですよね。周辺が慌ただしすぎていろいろと大変な1年でしたね。

 

ほんとうに、そう思います。

 

-コロナの影響もあって勉強に真剣に向き合うタイミングが遅くなり、不完全燃焼な状態で浪人生活に入ってしまったんでしょうか。浪人生活はやっぱり戸惑いましたか?

 

いえ、正直あまり。朝から塾に来いと言われ()、夜まであったので、自然にスタートを切れました。

 

-朝から夜まで塾で勉強しましたね。一会塾の場合、浪人生は全体でも例年10名~20名くらいの少人数ですが、規模に関して不安はありませんでしたか?

 

私は大手に通ったことがないのですが・・・一会塾は、その人、個人の性格をよく見てくれているなあというのを実感しています。たぶん大手だと授業内容の変更は原則できないと思いますが、一会塾では先生が生徒の様子を見て授業内容を工夫してくれたりと柔軟に対応してくださる点がいいところです。例えば物理の授業だったら、思ったより皆が理解できている部分よりも、できていない分野を重点的にやってくださったり。生徒が少なくて、なおかつ先生が柔軟だからこそ、授業を臨機応変に対応してくれて、すごくよかったです。

 

 

 

 

-なるほど。あとは集団授業と個別指導を上手に選んで取っていらっしゃいました。習った先生について伺っていきますね。まず物理の授業はどんな感じでしたか?

 

岩佐先生の授業では受験の物理を解くためのテクニックをフローチャートで繰り返し演習しました。上のクラスだったら難しい理論を詳しくやるのだと思うのですが、私のクラスでは受験物理を攻略するということを掲げて、テクニックを中心に学びました。

 

物理科 岩佐講師 ↑詳しくは写真をクリック

 

 

-ほう!問題を解くために効率的に学習するスタイルだったんですね。ご自分には合っていましたか?

 

はい。理科の他の科目でもそうなんですが、細かく物事を追及するよりも、大枠を理解して問題をドンドン攻略していくほうが自分には向いていたかなと思います。

 

-なるほどね。それで物理が得意科目になっていったのですね。数学はいかがでしたか?

はい、数学は集団クラス授業も個別指導も一瀬先生に教わりました。

元々数学は好きなほうだったんですが、高校3年の受験期に問題を解くに際に、問題の種類の判別できなくて、どの問題も「はじめまして」みたいに感じてしまって・・・()。どの分野の出題かがまったく整理できていない状況でした。

 

-なるほど。それはまずそうですね・・・

 

でも一瀬先生の授業では、問題がどの分野とリンクしているかをレクチャーしてくれて、自分自身できちんとノートに整理するところまでやってくれるので、頭の中が整理できました。それで数学がさらに伸びました。

 

-一瀬先生の個別指導ではどんなことをやっていましたか?

 

秋くらいになるとの数学の項目学習は大体できあがるんですが、入試問題を解くと上手く点につながらなくて困っていました。授業でやった内容と入試問題の関連性を掴んで発展させていくことが苦手で・・・高3の時はそれでつまずいて伸びませんでした。でも浪人してからの一瀬先生の個別では、志望しない大学の医学部の過去問も解いて、発展させる練習をとにかくやり続けて、少しずつ得点できるようになっていきました。

 

 

数学科 一瀬講師 ↑詳しくは写真をクリック 

 

-ありがとうございます。次はあまり(苦手で)触れたくないかもしれない英語についてですが・・・()

 

英語はなんかもう中学生の頃から分からないまま、高校生まで来てしまいました。浪人生になってもほとんど中学生のままで、偏差値も低いままで・・・だからその分注力して、SVOCの構造で理解するところからやって、文章がちょっとずつ読めるようになって、夏までに少しずつ成績も上がっていきました。でも英語は、あるレベルまで来たら、次のレベルまでまた苦しい時期があって・・・・山口先生の個別指導の中で推薦入試を受けるための過去問を沢山英文を読んだことで、またちょっと力がつきました。苦手な科目だったけど、受験生としてそれなりのレベルにはなったのではないかと思います。

 

英語科 山口講師  ↑山口講師のCovid-19の英語講義はこちら

 

 

-個別指導では基本的な読解から始めて、医学部の推薦問題とか色々な英文を読みましたね。確かにしっかり読んで行く作業はしんどかったですね。でもそれなりに検討をつけて読解できるようになっていったので、他の受験生と遜色ないレベルにはなったのかなと思います。

 

はい、標準くらいにはなれたと思います。

 

-最初は全然歯が立たない状態から、勝負できるかなというレベルには到達しましたね。1対1で苦手なところをやるというのはしんどいと思いますが、それだけに効果はありましたかね。

 

たしかに、それまではあまり手応えはなかったですが、秋くらいに英語が上がったと実感しました。

 

-なるほど。また原田広幸先生の指導も受けられていましたね。どんな先生でしたか?

 

とてもやさしい先生でした。・・・こちらが焦るくらい ()。でも逆にその雰囲気が安心しますね。

 

-穏やかな先生ですよね。

 

あとは、先生の言葉選びも上手だなと思いました。高3まではどちらかというと、医学部に対する思いはあっても、上手く言葉に表せないところがありました。私が拙い感じで説明すると、原田先生が「こういうことなんじゃない?こういう思いなんじゃない」と言葉に落とし込んで整理してくださいました。他にも、将来の具体的な職業像を考える時に、確かに潜在的に興味があることを見出して提示してくださったり、私のことを理解した上で、色々なことを気づかせてくれました。とても感謝しています。

 

メディカル小論文 原田広幸講師  ↑詳しくは写真をクリック 

 

 

-願書や志望理由の作成で色々とアドバイスをしてもらっていたのですね。この1年間を振り返ってみて、ご自身は波があるほうですか?それとも安定していましたか?

 

うーん、どちらかというと平坦なほうですかね。テストの結果でのアップダウンはありましたが。

 

-塾内のmonthlyテストやweeklyテストはいかがでしたか?

 

正直、英語は毎週あってきつかったです。

 

-英語は覚えないといけないことが沢山ありますもんね。

 

そうですね、逆に理科や数学は現状の実力を測るために取り組んでいました。

 

-塾での生活を振り返ってみて、一会塾のスタッフは誰とよく話しましたか?

 

佐藤雄一郎先生です。

 

-佐藤雄一郎先生とはどんな風に話されていましたか?

 

私泣き虫なんで、話す度に泣いちゃって()・・・別に怒られている訳でもないんですが「毎回泣くねえ・・・泣かせたい訳じゃないんだけど・・。」とおっしゃっていました。

 

 

校舎長 数学科 佐藤雄一郎講師  ↑詳しくはこちらクリック(ラジオが聞けます)

 

 

-目に浮かぶようです()。苦しい状況で頑張っている訳ですからね。分かってくれる人がいるとホロっときてしまうタイプですね?

 

はい、国語の原田広幸先生とか一瀬先生とかも、さりげなく私の様子を気遣って声かけてくださったのが、とても嬉しかったです。

 

-原田先生にも一瀬先生にも、柚野さんの結果を都度お知らせしていたのですが、お返事がすぐに返ってきました。先生方もいつも気にされていたようで、柚野さんの合格には、非常に喜んでくれていました。本当におめでとうございます。

 

ありがとうございます。

 

-改めて合格した大学を教えていただけますか?

 

武蔵野大の看護と、杏林大学の看護と、福井大学の看護です。

 

-ちょっと聞きにくいことをお伺いたいのですが・・・2022年の共通テストは本当に難しかったと思いますが、実際に受験されたとき、どのような心理状況でしたか?

 

1日目の英語が一番緊張したんですが、割と手応えがあったので、得意の数学は大丈夫だと考えていました。あとは理科がネックで、そこまでメンタルがもてばいいなと思っていました。ところが、いろいろマスコミでも話題になっていたように・・・数学でやられてしまいました。

 

-数学でやられた?数学は日本中の受験生ができなかったようですが、何がそんなにできない、つまり難しく感じたのでしょうか?

 

もうⅠAはあまり覚えてないですね()。ただ言えるのは割と得意なはずのⅡBがダメでした。ベクトル、数列、確率分布の3つから2つ選ぶ形式で、確率分布はあまり塾などでもやらないので、ほとんどの受験生はベクトル、数列の2つを選択します。数列が得意だったのですが、難しすぎて日本語の意味が理解できずに苦しみました。

 

 

 

-ふむ。意味不明なままで時間だけが過ぎていった?

 

自分なりに解釈して最初の問題を解きましたが、次の問題に進んだ時に、前提となるルールが合っていたのか疑心暗鬼になって、なかなか先にも進めず・・・。

 

-共通テストのマーク模試などで類似予想問題をやっていたと思いますが、それと比べていかがでしたか?

 

全然違いました。

 

-共通テストの方針が大きく変わったところに当たってしまったんですね。物理や化学も変化はありましたか?

 

物理・化学は予想していた範囲内でした。英語も形式が変わる想定で勉強していたので。数学だけ変わってしまった印象を受けました。どちらかと言うと形式というより、難易度があがっていたと思います。

 

-できるはずの数学がなかなか結果が出ずに、医学部出願は難しいとなった時に、看護に切り替えた訳ですが、気持ちの切り替えはできましたか?

 

 

 

元々国立医学部が確実という成績でもなかったですし、私立医学部も残っていたのでモチベーションはありました。でも共通テストの数学ができなくて、かなりショックが大きかったです。

 

-そうでしたか・・・福井大学の看護を受験された際の2次試験はどのような感じですか?

 

看護は共通テストをクリアしたら、小論文と面接だけです。

 

入試データ:福井大学・医学部・看護学科

★共通テスト(800点)

国語 200点 地歴公民 100点 数学ⅠA 100点 数学ⅡB 100点 理科 100点 英語200点

(物理基礎・化学基礎・生物基礎から2科目、または物理、化学、生物から1科目)

★2次試験(250点)

小論文 150点 面接 100点

 

 

2次では学科はないのですね。共通テストの結果がA判定で2次試験に進まれたということですね。覚えている範囲でいいので、面接と小論文のことを教えていただけますか?

 

はい。2次試験は2日間に分かれています。1日目は、小論文12時くらいから、1時間半やって終わりました。2日目は9時頃から面接だけやりました。

 

-小論文の内容は覚えてますか?

 

自然と人間の共存というテーマの文章で、それぞれ200字、300字、400字くらいの記述問題があって、全体で1000文字くらいの量です。

 

-国語の問題に少し近いですね。どのくらい書けましたか?

 

はい、割と書けました。原田先生の『メディカル小論文』が役にたったと思います。

 

-定員はどのくらいですか?

 

前期30人、後期5人、推薦25人で学年全体で60人です。受験生は2教室分くらいいました。

 

-面接官は何人でしたか?また時間はどのくらいでしたか?

 

はい、1対3で、10分くらいでした。去年の福井大学医学部の面接官は男性3人でしたが、看護の面接官は女性3人で・・・何というか女性らしい質問でした。

 

-どんな内容でしたか?

 

最初は志望理由を聞かれると思っていましたが、それは最後に確認されました。「(交通手段は)何で来たんですか?」という会話から始まって、私の調査書をしっかりと読み込んでくださって質問されてる感じでした。去年は「SDGs分かりますか?」というような知識の理解度の確認でしたが、私が高校でSDGsに取り組んできた内容を理解した上で、その課題を選んだ理由など、細かい視点で質問されました。

 

柚野さんも参加したメディベイト(メディカル・ディベイト)

この日は、医師の方や、医大生も参加して真剣なディスカッションが行われました。

 

 

 

-雰囲気はいかがでしたか?

 

和やかでした。

 

-じゃあ、緊張はしなかった?

 

緊張せず、今までで一番楽しい面接でした!

 

-小論文も書けた手応えがあったし、和やかな面接で、ホッとして帰られたんじゃないですか?

 

それが、学科じゃないので、結果が出るまで緊張して過ごしました。

 

-看護は小論文と面接の2つで決まるところが多いですからね。では柚野さんはもう福井に行くんですね!

 

行きます!

 

 

 

-一人暮らしですか?おばあ様のお宅が福井でしたね?

 

1人暮らしの契約をしてきました。祖母の家に遊びに行ったこともあるので、割と土地勘はあります。

 

-柚野さんは小さい頃から福井に行かれていました。福井の良いところを教えていただいたも良いですか?

 

山も海もあって自然が豊かです。私は海での花火大会が好きです。あとはあまり知られてませんが、歴史的な史跡が結構あります。永平寺は有名ですが、朝倉遺跡からは古い鏡が出土したり、あとは他には恐竜の骨も発掘されました。

 

-朝倉遺跡ですか!福井が好きでこれから4年間過ごされるのですね。その後の展開は何か考えてますか?

 

福井大学は救命救急の分野が有名な環境なので、福井大学の救命に入れたらいいなとは思いますが、まずは働いてみてからですね。あともう1つの選択肢としては、日本より仕事の幅が広い海外で看護をしたいです。NPNurse Practitionerナースプラクティショナー)といって、看護師でも、薬の処方を含めた治療が認められています。試験の通りやすさでオーストラリアや、最先端のアメリカなども考えています。

 

-アジアの状況はどうですか?

 

日本赤十字に代表されるように、社会貢献という意味では意義のあることだと思います。

 

-福井の救急救命は有名なんですね?

 

有名な先生がいらっしゃいますし、色々な手法がある中で北米型救急医療(ER型救急医療)モデルを取り入れて実践しています。私は、そのERの看護師を目指しています。

 

-そこまでしっかりとした考えを持って福井に進学されることも分かって大変、頼もしく、安心しました。ここまで頑張ってこられた成果ですね。あとは・・・何か言いたいことはありますか?

 

長い間お世話になりました!

 

-はい、こちらこそお世話になりました。ではこの辺で、今日は、ありがとうございました!

 

こちらこそ、ありがとうございました。

 

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