藤井柚寧さん
東京薬科大学 薬学部 学校推薦型選抜 現役合格
目黒日本大学高等学校
<その他の合格大学>
帝京大学 薬学部 学校推薦型選抜
―お名前と進学先をお願いします。
藤井柚寧です。進学先は東京薬科大学 薬学部です。学科は入ってから決まります。
―合格おめでとうございます!薬学部を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
高校受験時の面接対策をしていた際に、「何になりたいか」について考えることがあって、その時に薬剤師になりたいと思いました。薬剤師への希望は、父がMRとして薬に携わる仕事をしていることが大きいです。父も薬に詳しいので、薬学部に進学する際にとても頼りになりました。また、自分自身が幼少期から吐き気をもよおす病気や喘息などを患っていまして、治療の時に病院にお世話になったこともつながっていると思います。治療で注射をしたときにすぐに元気になったりすることで薬の力に興味を持ちました。
―なるほど。ご家族と藤井さん自身の体験から影響を受けていらっしゃったんですね。ところで藤井さんは日大の薬学部に進もうとは思わなかったんですか?
はい。距離的な問題が一番大きいです。あとは、高校的に日大に進む人が多いので大学の先生などが来てくださって説明会を開いてくれる機会があったんですけど、その時に自分のイメージとは少し違う感じがしていました。そこから、他の大学も意識するようになりました。
―そうだったんですね。オープンキャンパスなどで薬学部のある大学を色々見に行かれましたか
薬学部と並行して、理工学部にも興味があったので、高1の時に上智大学と横浜薬科大学に行きました。他は来年また見に行こうと思っていたら、コロナが流行し始めてしまったんです。でも、その時点で薬学部を見に行けたことは大きかったですね。
―確かに、コロナ前に直接足を運べた体験は貴重ですね。コロナが流行ってからはオンライン開催が主流になってしまいましたが、やっぱり直接見られるのとは違いますからね。
そうですね。その違いはとても実感しました。
一会塾にはいつ頃から通われましたか。入塾のきっかけは。
塾探しが少し遅くなってしまって、高3の5月に一会塾に入りました。塾は父がいろいろ調べてくれて、「ここどう?」って教えてくれたのが一会塾でした。
―実際に通ってみていかがでしたか。
周りも薬学部志望の生徒が多いところがいいと思いました。一会塾に来るまでは、推薦で大学に入ることは宝くじに当たるようなものだよと高校で言われていたので、薬学部に入るためには推薦を使うという道もあるのかと考え方が変わりました。
―ありがとうございます。そこから推薦入試を上手く取り入れられたんですね。
―入塾した時にはすでに受験学年という形でしたが、高3で取っていた受講科目を教えてください。
川原先生の化学と一瀬先生の数学、それから石井先生の英語の読解文法を受講していました。夏からはメディカル英語を取っていました。
一会塾の授業の印象はどうでしたか?
学校では定期テストのために勉強していたんだということが身に染みて気づかされました。一会塾の授業を受けることで、受験のために勉強するという意識に変わっていったんだと感じます。
―受験勉強の体制に向かって行けたと。具体的に、科目別で見るとどんな変化がありましたか。
数学に関してはもともと得意だと思っていたところ、医学部とか理工学部志望の周りの子と比べた時にもっと頑張らなきゃって思いました。メディカル英語は、単語を覚えるのがとても苦手なので、実際に文章を読んでいくうえで単語を覚えるようにしました。
―学校の勉強との変化は、高校的にそのまま日大進学という人が多い環境だったというのも大きいかもしれないですね。高校のクラスでは、薬学部志望はどれくらいいましたか。
高校では、特進クラスに入っていたので多かったです。特進クラスは学年で文系理系の2クラス、難関私大とか国立を志望するクラスで、私を含めて5人くらい薬学部を志望している子がいました。勉強は学校だけじゃなくて各々で頑張る感じでしたが、情報とかも共有しあってとても心強かったです。モチベーションの維持も特進クラスだったからできたと思います。
―塾でも学校でも、同じ薬学部志望が周りに多かったのは、藤井さんにとって良い環境でしたね。
―では、ここからは受験の話に移りますが、実際に推薦入試に挑戦してみてどうでしたか。
結果的には帝京大学と東京薬科に合格できました。東京薬科を受ける前に帝京大学の試験で、入試に慣れることが大切だよと塾で言われていたのですが、自分的には受かる自信があまりなかったんです。なので、東京薬科大に受かってとてもびっくりしました。
―そうだったんですか。二つの大学の入試は比較するとどこか違いがありましたか。
まず試験科目が違って、帝京大学は数学ⅠAⅡ、化学と面接で、英語はありませんでした。東京薬科は化学、英語で、数学はありませんでした。しかも、化学が120点なのに対して英語が80点と化学の配点が高いんです。そこで、夏から東京薬科の化学の勉強をしていたので解きやすく感じました。
―ちゃんと科目の配点を見て対策を取っていたのが、功を奏したんでしょうね。素晴らしいです。
対策はしていても、それぞれの合格ラインの点数などの情報は全く公開されていなかったので不安な気持ちも多くあったんですが、良かったです。
―面接はどうでしたか。
面接の配点は40点でした。時間は20分くらいで、内容としては、志望理由と、理想の薬剤師、薬剤師のイメージ、コロナ化で変わったこと困ったこと、自己PRでした。
―形式は個人? グループ?
グループ面接で、4人でやりました。実は、そのうちの一人が高校の友達で、少し緊張がほぐれた部分もありました。私の前に面接を受けた子が医療系の言葉をとても使っていたのでどうしようという気持ちがあった一面、同じ話はしたくないなと思って自分らしさを出して面接に臨みました。
―帝京大学の時と比べて緊張具合はどうでした?
すごく緊張しました。私が緊張しいなところもあるとは思うのですが、個人面接よりもグループ面接のほうがさらに緊張しました。試験監督の先生が優しかったのが救いでした。(笑)
―推薦入試当日のスケジュールとしては、先に面接でしたか。それ学科試験の後でしたか。
午前に化学と英語の試験を受けてお昼休憩の後に面接でした。トイレに行ける時間も決まっています。
―しっかり時間が決められていた感じなんですね。推薦入試で東京薬科を志望した理由を教えてください。どんな印象の大学ですか。
大学の“らしさ”をすごく感じる学校だと思いました。教室の席の感じとかも含めて自分の理想に近いと感じています。研究分野も多くて薬学分野だけではなくて化粧品の分野についても学べるところに魅力を感じました。
―推薦入試を終えて、一般入試に向けての準備はされましたか。
家からも近い星薬科に向けた勉強は続けました。推薦入試で東京薬科の合格をもらえたことで自信もついた分少しだれちゃったかなと思うところもありますが(笑)
いい環境で一般入試に向けた勉強ができました。第一志望に対してしっかり挑戦できたと感じています。
―では最後に、受験生活を振り返ってみて、一会塾での勉強はどうでしたか。
成績の変化の面では、化学が目に見えて伸びたと感じます。共通テスト模試は最初10数点だったところが60点代に乗れるようになったりと、本当に成績が伸びたと実感しました。数学は早く解く方法なども教えていただいて、早く正確に解けるようになりました。推薦後からは英語が伸びたのではないかと思います。メディ単も活用しながら勉強しました。単語を覚えることで長文の読みやすさを感じるようになりました。特に医療系の長文だと読みやすいなと思います。
薬学部受験生 必須のメディカル英単語(音声付き)
一会塾 公式メディカル英単語集 『メディ単1000』
―推薦入試の勉強は一般とは別で対策をされていましたよね。それは大変ではありませんでしたか。
一般入試対策は、推薦よりも特殊な問題も多く出るので個別指導を取って一瀬先生の数学と石井先生の英語で勉強しました。英語は問題傾向を研究しながら勉強して、数学も、よく出題される「空間」が苦手だったのを重点的に教えていただけたので、きちん対応できるように仕上げられました。試験当日にも「空間」の問題がでて、しっかり解けました。また、メディカル英語を個別指導で習ったことで、大学に入ってから実感するのは、大学の授業でも医療系の英語が出て来て、とても役に立っていることです。鍛えてくださった先生方には本当に感謝しています。
―沢山の嬉しい言葉、ありがとうございます。藤井さんの合格は本当に努力の賜物だと感じられますね。
実は、高校受験に失敗してしまっていて。その理由の一つとして大好きだったアイドルグループの休止発表がとてもショックで、メンタル的に崩れていってしまいました。そのあとも何をやっても中途半端にしかできないという経験が多かったんですけど、大学受験は最後までやり遂げられて自分自身にも自信がつきました。
―そうだったんですね。ここでの努力は、藤井さんの人生における土台にもなる、本当に尊いものだと思います。これからの大学生活やその先も自信を持って頑張ってください。今日は貴重なお話ありがとうございました。
こちらこそ、今まで本当にありがとうございました。