講師自己紹介:小田宏(担当:世界史)

Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください

受験生時代に、ある予備校で講師の方に学習法について助言を受け、合理的なやり方をすれば得点力がどんどん上がることを実感しました。また、当時選択していた受験科目にはそれぞれ思い入れがありますが、論理的に理解し、解く際にも理詰めで考えることで、“暗記科目”と誤解されやすい世界史の力がぐっと伸びたことに強い印象を持ちました。 講師の仕事自体は、大学生時代のアルバイトから始まっており、教え子たちの学力が伸びることに大きな喜びを感じていました。卒業後、選んだ会社が自分に合わないと判断したため退職したのですが、そのまま自然に予備校講師の仕事を選択しました。 その際に世界史を選んだのは、世間一般の先入観と異なり、理解力と問題への即応力こそが重要な科目であることを、もっと多くの受験生たちに知ってもらいたいと思ったからです。

Q2.どんな授業を心がけていますか

1.古代ギリシアや中世西欧といった、大きな枠組みの範囲について、政治・社会・経済のイメージが理解でき頭に残るように、現代の我々との相違点とその背景を、妥協せずに説明するよう心がけています。
2.生徒さんの頭の中で、教わった事項が有機的につながって定着するように心がけています。そのために、それぞれの範囲の中で、個々の事項が原因→経過→結果→影響→次の原因、というつながりを持って流れになっていることをはっきり示して授業を進めています。
3.よく「横のつながりも大事」と言われますが、同時代に他の地域では何が起こっているかを、生徒さんたちがスムーズに連想できるよう、その範囲の流れを教えながら、可能な限り同時期の他地域での事項にも触れるよう心がけています。

Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください

1.自分で理解できていることと、生徒さんたちに理解してもらうことは、同一のことではありません。現在の我々とは常識も状況も異なる過去の海外の歴史は、いわば異世界のようなものです。事項の内容を、ただ事実の通り話すだけでは、印象が薄く理解も記憶も進みません。ですので、現在に置き換えるとどういうことなのか、自分自身の言葉に置き換えた説明を織り交ぜることが大切だと思っています。
2.理解してもらったポイントが、実際の各大学の入試問題でどのように使われているかを示しながら授業を進めることが重要だと認識しています。そのためにこそ入試問題の分析を続けているのですが、その知識をもとにして、ポイントを教えた際に、たとえば「○○大や△△大の正誤判定問題では、ここをこう変えてウソの文章をよく作るから、騙されないようにしよう」などと付け加えます。 学んでいる事項やポイントがどのように入試本番で活かされるのかという認識があれば、生徒さんたちの学習意欲も高まり、印象も深まって理解と知識の定着が進むからです。

Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください

生徒さんたちが理解しやすいように、授業の構成・毎回の進め方を考えて準備していますので、ポイントの説明に対して生徒さんが「なるほど」という表情を見せてくれる瞬間が、何よりうれしく楽しい瞬間です。自分なりに努力したことが報われたと思うことができますから。 さらに言えば、最初は世界史が苦手、あるいは好きではなかった生徒さんが、ある程度授業が進んだ段階で意識が変わり、授業の中で理解している表情が増えてきた時、これはもっと楽しい瞬間かもしれません。

Q5.受験勉強をしていく上で一番大切なことはなんだと思いますか?

世界史に限定してお話させていただくなら、無味乾燥な暗記科目という印象を捨てて、内容理解の積み重ねこそが得点力アップの秘訣なんだと肝に銘じておくことです。「とにかく覚えるんだ」ではなく、「なぜこうなったんだ?」と、常に意識して学習することですね。 というのも、首都圏の中堅以上の私大では、近年は内容理解の度合いを図る正誤判定問題が、配点の多くを占める傾向に変化し定着しているからです。さらに、小規模な論述問題を出す私大も増えましたし、大型の論述問題を出してくる国立大ならなおさらのことです。 そして、理解の積み重ねにより自分の中で各範囲のイメージがはっきりすることが、世界史に対する楽しさと意欲を自然に引き上げてくれます。そうした段階に達するまで、ある程度の時間と労力が必要ですが、そこまで行かないと安定した得点力を持つことはできませんから。

Q6.一会塾の良いところはどんなところですか

講師である自分にとっては、その時点での生徒さんたちのために、最適なカリキュラムをいつも一緒に考えて対応してくれるところが大変ありがたいですね。 一方で、生徒さん一人一人の特長をよくつかみ、的確な指導をしてくれるスタッフの方々にはとても感心しています。生徒さんからの要望や質問にも、決してはぐらかすことなく正面から最良の解決法を考えようとしていらっしゃるし、また厳しくすべきところはきちんとしている。こうした体制なので、こちらとしても生徒さんのためなら多少の無理も気持ちよくできるというものです。

Q7.受講される方へのメッセージをお願いします

私の世界史では、ともかく分かってもらうことを最優先にした授業を進めていきます。そして、すべての事項について、背景・原因・契機・経過・結果・影響と、つながりの要素をふんだんに盛り込んだ教え方をします。ですので、最初は「情報量が多い」と思うかもしれませんね。しかし、そうした要素を吸収するうちに、各範囲の理解が進んでイメージがわくようになり、結果として世界史の面白味がわかるようになることでしょう。 そのために私はさまざまなたとえ話やふざけた話もしてしまいますが、それはあくまで分かりやすくし、世界史の理解を深めるため。生真面目に構えずリラックスして授業に臨んでくれれば良いのです。しかし、得点力を上げるため、まず授業中に理解し、さらに家庭学習でそれを思い出しつつ記憶の定着に励む努力は怠らないでくださいね。

Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします

世界史は暗記科目だから独学で済ませよう、と思っているのでしたら、それは違いますよ。歴史は知識型の科目ですが、それは現代文のようにその場で読解した内容ではなく、自分が学習により積み上げた知識を基にするというだけで、問題自体は文章型の正誤判定問題など、理解を基に選択肢を比較するタイプのものが多数を占めますし、そこで大きな差がついてしまいます。ただの語句の暗記では、合格点になかなか届きません。正確な理解を進めて流れを身に付け、また論理的に選択肢を比較できるスキルも重要です。一会塾の世界史の授業では、そうした点こそを大事にしていますので、それを体感してもらいたいと思います。

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