Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください
大学卒業後すぐに私立の中高一貫校に専任教諭として採用していただきました。以来30年以上にわたって同じ学校で研鑽を積んで参りましたが、近年、文部科学省の学習指導要領が急激に劣化し、以前は高校1年で教えていた内容が、高校3年の学習項目に移されるといった有様で、とても科学技術立国を標榜する国のやることじゃないなぁと大きな疑問を感じるようになり、学習指導要領の縛りの無い予備校業界に進出することを決めた、というのがきっかけです。
Q2.どんな授業を心がけていますか
基本的な考え方や手順がきちんと理解でき、定着するようにということを強く意識して「どうしてそのような式変形をするのか」「なぜ、このような置き替えをするのか」といったことが塾生の皆さんに伝わるように指導しています。また、問題文の意味、出題者の意図を正確に読み取るところから最終的な答案作成に至る道のりをすべてお見せし、解説するように努めています。これが問題集や参考書で独習するのとの決定的な違いです。問題集や参考書の正解は限られたページ数に納めきるために途中の式変形などは書かれていないことが通例です。そして完成された結果を見ても、どのようにしてそこに至ったかが見えないということが数学ではよくあります。一方、私の授業では、何をどのようにどのような順序で答案に書いていくか、どの部分は欄外で計算するか、を説明しています。さらに多くの答案を採点してきた経験から、どこで間違えやすいかといったことも伝えるように心がけています。紙ベースの教材を使ってひとりで勉強するのとの違いを感じ取ってもらいたいと考えております。
Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください
塾生の皆さんの理解の度合いを確かめながら進めていくということです。どれほど入念に準備して自分では完璧と思える授業をしたとしても、肝腎な塾生の方が置いてきぼりでは全く意味がありません。たとえ授業がスムーズに進まなくても目の前の塾生の方の頭に残りやすいように、時には何度も説明の仕方を変えることも厭わないようにしています。
Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください
以前は解けなかった問題に対して、生徒がきちんとした解法で正解に到達しているのを目の当たりにしたときですね。たとえ小さなことであっても教わったことをきちんと習得して自分のものにしていく、ということを積み重ねていってくれれば、生徒は勿論、講師にも励みになり、ともに成長していけると思っています。
Q5.この生徒は「伸びる(た)!」と感じる生徒さんの「特徴」(具体的な「指導例」等もあれば)を教えてください
当たり前のことですが、講義に熱心に耳を傾け、復習や基本的な手技の反復練習を嫌がらずに行う生徒は確実に伸びます。具体的には目標や自分のやりたいことが明確で、そこに向かって努力している生徒ですね。それから予備校の学費を親が捻出してくれていることを感謝している生徒は、ご両親にそのことを伝えているかどうかまではわかりませんが、確実に成果を出すように感じています。授業を受けてできればその日のうちにおさらいする。それが無理なら2日後でも構いません。「いつ復習すればいいでしょうか」と講師に質問してくる生徒は逆に厳しいです。人間は時間がたつと当然、忘れます。早ければ早いほどいいのです。親が自分のためにお金を出してくれているんだ、という気持ちの強い生徒は、それに応えようとして習ったことをすべて自分のものにしようと努力する傾向が強いのだと思います。勿論、勉強は自分のためにするものですが、誰かの期待に応えようとすることも大切な要素なのではないでしょうか。
Q6.一会塾の良いところはどんなところですか
真面目に勉強したいという気持ちを胸に抱いていろいろなところから通って来る生徒さん、その熱意に真摯に応えようとする予備校業界でも名の知られた有名講師、そしてとても優秀で親切なスタッフ、この三者が集い若い才能が切磋琢磨できる最高の学び舎だというところです。まさに令和の「梁山泊」(中国の伝奇小説「水滸伝」の舞台で、優れた人物が集まる場所のたとえ)だと思います。特に武蔵小杉校の校舎は少人数での授業や個別授業が多く開講できるように一つのビルが複雑に間仕切りされ、いろいろな大きさの教室や自習室が設けてあってとてもユニークだと思います。外階段を利用して塾生や先生やスタッフが移動しているのも何やら要塞というか基地のような感じで面白いです。一会塾を巣立った塾生さんたちが将来、思い思いの分野で活躍してくれることを期待しています。ともに頑張りましょう。
Q7.受講される方へのメッセージをお願いします
復習も反復練習もきちんとして欲しいですが、特に高校生の皆さんは、学校の勉強も部活も学校行事もあってさぞかし忙しいことでしょう。だから、復習も反復練習もできないことがままあると思います。そんなときも、気後れすることなく授業に参加して欲しいと思います。余裕がでてきたらできなかった分を取り戻しましょう。習ったことが定着していなくても叱ったりはしませんよ。時間をかけてゆっくり身につければいいのです。
Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします
一会塾の授業はどの講座も受講生一人ひとりの理解の程度を確かめながら行われます。これは大手の予備校の集団授業では出来ないことです。リーズナブルな価格で内容の充実した講義と演習が受けられます。また、スタッフの人たちは全員、親切で、塾生の話にきちんと耳を傾けてくれます。是非、私たちと一緒に勉強して希望する進路を実現させましょう。こころからお待ちしています。