嶋 啓二朗さん
東京都立大学 法学部
県立 新城高校
【その他の合格大学】
明治大学、中央大学、専修大学
塾の自習室にこもってとにかく自習。塾選びも勉強方法も周りに流されない。基本ペンは持たず、塾のテキストを紙で隠してひたすら考えるという独自のスタイルを貫き、掴み取った現役国公立合格。
―嶋君、お久しぶりです。小学校のころからの学習習慣などについてお聞きしていきます。
どうも、お久しぶりです。小学校の時は通っていないです。公文だけ嫌々行っていました(笑)。
―嫌々行っていた感じですね(笑) 中学校は地元の中学校に進学して、どんな生活でしたか。部活漬けだったとか、何かを中心にされていましたか。
中学1年生の時に地元の塾に通い始めて。だから基本的に、ずっと勉強は、一応していました。
―中1の時に地元の塾に通ったというのは、失礼ですが・・・・自分のご意志ですか。
そうですね。定期試験が結構よくない感じの点数で、これはまずいなと思って自分から・・・。
―どんな規模の塾ですか。一会塾と比べて。
本当に小さいと言うとあれですけど、小さいですね。先生が2人、みたいな。そこは個別指導の塾ではなくて一応、集団です。部屋も小さいんですけど、結構ぎゅうぎゅうな感じでしたね。
―じゃあ、そこで高校受験まで勉強したの。
そうですね。そこだけです。中3の時は、公立を志望している子だけ土曜日追加みたいな感じで、たぶん週4ぐらい行ってました、5教科習っていました。
―高校は第一志望でしたか。
第一志望です。
―すごいじゃないですか!新城高校は人気校ですもんね。中高で部活動は何をしていましたか。
中学の時は剣道部。高校では入っていないです。
―じゃあ、高校1年生になって、中学との違いって感じましたか。
もう本当に自由になりましたね。スマホがあったり。中学は結構、やんちゃなやつらが多かった感じではあるんですけどね。中学は先生も結構厳しい人が多かったんですけど、それに比べると本当に優しい先生が多くて。
―自由で自己責任で放任されている感じがして。それはよかったですか、悪かったですか。自分にとって。
先生が結構親しくしてくれたので、そこは本当によかったです。
―じゃあ、高校は大好きだったんですね。
まあ、先生は・・・好きでした。(笑)
―高1の時は、主に何に時間費やしましたか。
バイトですかね。ブックオフで。レジとか棚整理とか色々やってました。週3回、高校3年生になる前に辞めました。
―このネット全盛期の時代に、ブックオフで学んだことは。どんなバイトでしたか。
気付いたら自分からやるって感じで、電話対応とかもやっていました。
―高校は部活をやっていなくて、塾にも高1の時は行かなかった。一会塾に行こうと思ったきっかけは何でしたか。
そうですね。知り合いの紹介で入って。
―そういえば、お母さん同士がお知り合いでしたっけ。こういうところがあるよ、ちょっと行ってみたら、ということで一会塾に来てくれたのは、何年生の何月ごろ?
高校2年生の終わりですね、3月だったと思います。
―そこで入って、すぐに4月を迎えて。取っていた授業を1個ずつ月曜日から言うと、どんな感じでしたか。
石井先生の英文法と、木村先生の英文読解。あと国語は、最初は現代文を取っていなくて、古典だけだったんですよ。古典は1年間やって、現代文は夏ぐらいから。
英文法 石井先生
現代文・古文 原田先生
―夏ぐらいからやって、後期もやった。
はい。あと日本史はずっと。
日本史 佐藤一郎先生
―高2の終わり頃からいて、1年間で伸びたなというのを、ちょっと科目ごとに教えてほしいんですけど、英語はどうでしたか。
基本高1、高2で、まったくと言っていいほどやっていなかったので、授業をやっていて、その復習を繰り返していたら結構レベルアップできたと思っています。
―勉強のくせはついたんですか。予習、復習とか。
もう基本自習室。この塾の自習室にずっと入りっぱなしで、もう勉強をせざるを得ない状況に。
武蔵小杉校 自習室
―追い込んだ。追い込んで、使っていたのは、塾の教材とか参考書とか。
そうですね。基本は塾の教科書ぐらいです。あとは『ターゲット1900』。
―『ターゲット1900』とか覚えまくって。一会塾の語彙リストも覚えた?
基本やりました。後半のイディオムの方。全部覚えました。
―そうやって単語力とか語彙力が増えていったら、文章は読みやすくなりましたか。
本当に読みやすくなったと思います。知っている単語が増えて。
―全然違うよね、たぶん。自分が一番実感するよね。ああ、読めるとか、分かるようになるって変化が。1年間のどのぐらいで、その伸びを実感しましたか。
7月の終わりぐらいの模試とか結構できてたと思います。
―それはよかったね。そのぐらいで実感できたら、ちょっとこれでいけるかもって思うもんね。
そうですね。
―日本史はどうでしたか。勉強の仕方とか、どこで勘をつかんだとか。
最初僕が入ってきた時は、もう平安の末期からだったので、取りあえずそこまでを自分でやらなきゃいけないなと。それで塾のテキストで、取りあえずずっと見て暗記です。
―じゃあ、基本一郎先生のテキストを、繰り返し繰り返し読んだり書いたり。
書いてはいないですね。基本は見て思い出すという感じで、その繰り返しです。
―問題集みたいなものは、いつぐらいからやりましたか。
あんまりやっていないです。
―そうなんだね。じゃあ、習ったことを本当に入れていく。模擬試験で試すぐらいな。
そんな感じです。
―最後の方は、自分の志望する大学の問題とかをやりましたか。
過去問をやりました。 夏が終わった後くらいから、過去問ばかり。
―結構早いね。日本史とかって、すごい難易度がいろいろ大学によって違うと思うんだけど、どの大学が相性がいいとか、ここはきついなとか、ありましたか。
明治大では、日本史は結構取れたのかな。
ー相性がよかったのかなと。一郎先生の教え方はどんな感じでしたか。後輩、受ける人に向けて、何かアドバイスはありますか。
最初は面食らう感じはありますけど、でも慣れれば別に普通に聞いている感じなので。
―嶋君はある程度成績は上がっているので、そういう達成した人から見て、一郎先生の特徴、良さというのは、どんなところですか。
テキストが進むごとに関連したワードとかを書くんですよ、何回も。それを繰り返し繰り返し書いていくので、その単語を覚えたりとかするのが結構楽というか、関連付けられたり。
日本史 佐藤一郎先生
―じゃあ、中心的な内容に対してキーワードみたいなものがあって、そのひも付け方が上手なのかな。
そうですね。比較したりとか、ちょっと混同しやすい単語とかをわざわざ書いて、それを間違えないようにしてテキストに書いていく感じ。
―じゃあ、訳が分からないように聞こえるのは、気のせいなのね。
まあ、訳の分からないことは言っていますけどね。(笑)
―素晴らしい。(笑)それで力が付くんだから、絶妙に関連付けられているんだろうね、色々なものが。
―国語の原田先生の古文の授業は、どうでしたか。
現代文・古文 原田先生
最初は結構不安でした。本当にまったくやっていなかったから、3年からやって追いつくかなというのがあって。だけど本当に最初から説明してくれて、本当に最初の初歩の初歩から。その授業の復習ともらったテキストを、ただ覚えていくという感じだったと。
―じゃあ、本当に塾のもの以外は、あんまりやらなかったという印象なのかな。
古文はそうですね。まったくやっていないです。
―まったくやっていない。それでこの難しい大学の問題、古文をある程度読めるようになったんですか。
読めるようになりました。
―謙譲語とか尊敬語とかも習得して、人物関係とか。古文が苦手な人が多くて、英語と比べると論理的じゃないとか、宇宙語としか思えないという人がいるんだけど、それはどうですか。どういうところにポイントがあると思いますか。
原田先生にもらった2つの冊子があって、単語と文法のやつ。それを本当に覚えて使っていくという感じです。それ以外は、あんまりやっていない。
―それを信じてやれば、もうMARCHとか。
だいたい読めます。
―現代文はどうでしたか。
現代文は途中からだったんですけど、基本読解とか、センター試験の評論とか小説の解き方とかを、ちゃんと丁寧に見てくださって。
―何か論理的なようで論理的でなかったり、何でこの選択肢が合っているかとか、迷うのがいっぱいあるじゃないですか。そういうのをやっぱり自分の頭で考えて、読んでいけたんですか。
小説は難しかったです、センターの。模試は結構毎回取れていたんですけど、本番で全然取れなかったという感じ。
―センター試験の点数って、覚えていますか。英語から順番に。
英語は166点かな。リスニングは、34点とか。国語は200点満点で172点、日本史は、86点です。
―バランスがいいね。東京都立大学は、この3科目だけでしたか。
そうです。
―2次試験は何でしたか。
英語と国語だけです。国語に古文は入っていました。
―2次試験は記述とか和訳がいっぱい出たと思うんですけど、どうだった。
それなりに書けました。
―じゃあ、受かった実感があるんですね。ある程度勝負して、自分の力を出し切っていけた。
はい(笑)。
―出願大学の選び方とかって、どうやって決めましたか。
基本、商学部志望だったので、それがある大学を選んでいった感じです。
―じゃあ、首都大学は法学部ですけど、ちょっと違うのかな、志望とは。
ちょっと、学部としては違いますけど。
―商学部を選んだ理由ってありますか。
特にやりたいことがなかったので、学校の先生に取りあえず、この学部はこういうことをやる、というのを1つずつ説明してもらって、その中で合っているというか、やりたいなと思ったのが商学部で。
―びびっときたのが商学部だったんだね。
―新城高校について教えてほしいんですけど、進学の指導というのは親切に教えてくれたり、こういう時期にこうしなさいというのはありましたか。
2年の終わりぐらいから、学年で集まって説明してもらったりという感じですね。
―受験ってこうなんだよとか、そういう説明があって。周りのお友達とかはいつぐらいから塾に行ってたんですか。
人それぞれだと思いますけど、2年の夏から行く人もいるし。
―どこに行く人が多かったですか、塾は。
臨海セミナーはよく聞きました。
―でも、一会塾というのは聞かなかった(笑)。何か珍しがられたりしたことはありますか。何それみたいな。
知っている子もいて、あそこは医学部のところでしょうとか言われたんですけど、僕は文系じゃないですか。でも、自分は文系でも全然大丈夫みたいな感じだったので。
―なるほど。日本史の授業なんかあるの?みたいな感じだよね、きっと。
そうですね。理系って感じのイメージだと思います。
―そういうちょっと人とは違う道を選らんで、それで合格するというのは面白いじゃないですか。みんなが行くところに流れていかないというのは、1つ人生の中で大事な選択だと思うので。みんなが行っているから安心とかって、あんまりほとんど関係ないと思うので。
はい。そうですね。
―そういうポリシーが嶋君の中にはあったと思います。それで揺れ動かないというか、自分のやり方を貫いて合格していった強さがあると思うので、自分でもそういうところが長所だと思うかな?
そうですかね(笑)
―やっぱり1回やったことをやめないとか、やり続けるって大事だと、振り返っていかがですか?
そうですね。基本勉強しているときもペンを持たなかったんですよ。あんまりペンを持つ機会がなくて、でも周りって基本ペンで何か書いているじゃないですか。それで不安になることは結構ありましたけど、それで模試の成績も上がっているので、別にいいかなと。
―ペンを持たずにテキストを持って、何をやっているんですか。
適当な紙とかルーズリーフとか、紙で隠して、ひたすら考えているみたいな。
―自習室にこもって、結構集中してやったって言っていましたけど、頭の中で唱えるみたいなことをやっていたのかな。暗記とか整理とか。あとは授業を復習して追いかけていくとか。
そうですね、はい。
―古文だったら、習った文をもう1回自分で読んでみるとかですか。
そうですね。もう1回復習して、答えを見ながら。
―予習と復習だったら、どっちに重点がありましたか。
基本は復習ばかりです。古典とか現代文は、予習もありましたけど。
―やったことを身に付くまで何回もやる。最低3回ぐらいやる。
日本史は、もう本当にそんな感じですね。1ページずつ、ひたすら覚えていく。ずっと繰り返していました。
―よくそこまでできましたね。もう授業を受けたら二度と見たくないという人が、結構いると思うんですよ。
へえ。
―あはは(笑)。でもそれを粘り強くやって、記憶に成功したんだろうね。記憶するということが文系の受験では大事なので。途中でやめちゃうじゃないですか、単語の暗記とかでも、日本史でも。何でそんなに続けられたんですか。受かりたい気持ちが強かった。
いや、何か自分の中で一定のラインがあって、それより下は嫌だっていう、ただそれだけ。できないというのが何か腹が立つというか、それが嫌だったので、ただもう本当に覚えるしかないって。
―それで割り切って、着実にやり続けたということなんだね。
―新城高校での成功の仕方、コツ、振り返って、今高3に上がる人とか、あとはこれから新城高校に入ってくる人とか不安だと思うんですけど、何かアドバイスはありますか。
僕は本当にこの塾の自習室しか使っていないんですけど、学校にも自習室はあるので、そこも使えるので、そこも使えばいいんじゃないかな。
―自習がポイントだと。聞いても、自分でやらなきゃ身に付かないという感じかな。
はい。僕はそうですね。
―ありがとうございます。では以上で終わります。
ありがとうございました。
次はあなたの番です!