Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください
推薦入試に特化した大手予備校で、進路指導、校舎運営、AO・総合推薦対策指導に携わり指導させていただいたことが一番のきっかけでしょうか。一会塾の代表、山口じろう先生との出会いも20年前のこの時です。
大学時代より、本気で「日本の教育を何とかしたい!」と思っていました。特に「教育原理」「心理学」に興味を持ち、卒業後、また就職、出産後も、夏休みに開催されるシンポジウムや研究会、分科会に参加していました。研究と臨床という教えの基、カトリックの幼稚園、その後、大手出版社の指導事業部幼児指導科に12年間勤めました。カリキュラム作成、体験授業選抜チーム、拠点校となる複数の場所で講師をさせていただきました。ここでは6領域を駆使し、バランスの取れた人間形成の礎を築くため、幼児、児童だけでなく、親御さんへ向けての幅広いカリキュラムを作成。全精力を傾けることができました。しかし、残念ながら出版社の中で指導事業部門だけが赤字(涙)撤退。その後、大手予備校とのご縁がありました。恵まれた環境の中で三児の母親として学ばせていただいたことや、姑の介護、看取り、自らの病の克服を糧に、更なる夢に向かい、大学受験推薦対策指導に辿りつきました。
Q2.どんな授業を心がけていますか
概念の枠に捉われないこと、すなわち先入観や偏見を持たずに、毎回、一人ひとりの生徒さんと丁寧に向き合い敬うことを大切に…信頼関係を築くことを心がけています。また、メリハリのある楽しい授業です。COM個別指導(コミュニケーション個別指導)は、一会塾オリジナルの授業で盛りだくさんの内容が詰まっています。面接のための所作、立ち居振る舞い、マナー、発声練習から、社会に出ても通用するコミュニケーション力を養います。また、広く社会に関心を持ち、将来の目標や明確な目的意識を探り、医師、医療人としての資質を育んで行きます。特に医学部の二次面接や小論文では、多角的にその人となりを見出すために質問内容も多岐に渡りユニークです。優しさや思いやりをもちつつ、論理的に相手を説得するためのトレーニングを積みます。常に本質を見極め、掘り下げ、気付きを持っていただくことに時間を掛けて行きます。
Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください
豊かなコミュニケーション力を養うことは、人間関係を豊かにすることと繋がって行きます。相手を思いやり、広く社会に目を向けて、物事を自分事に捉え伝達することが大切です。その上で論理的に結論から話すことを大切にしています。
声の大きさ、話す速さ、相応しい言葉の選択、時と場合を考えて、わきまえを持つ適応力、相手に分かりやすく伝わるように伝えることも相手への気遣いです。
医師や医療従事者は、老人から子どもまで社会的背景が多岐にわたる方との出会いの繰り返しです。
また、毎回最近の気になるニュースをあげていただき、共に考えて行きます。ニュースを取り上げるだけではなく、自分が何故そのニュースを選択したか、いま自分に何が出来るのか?どのような考えを持つか?共に考え、時に授業内でリサーチをしていきますが、何より講師自身が向学心を絶やさず学修する姿勢が大切かと…
Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください
生徒さんのパーソナルヒストリーを紐解くお手伝いをするのですが、どの生徒さんにも素晴らしいあゆみ、ドラマがあり、この中で頑張ってきたのだな…と思うと親の気持ち、いや、それ以上の気持ちになり、愛おしくなります。
また、授業内では、過去問も使用して行くのですが、特に医学部の小論文、面接の過去問題は先程も記したように、多角的にその人となりを見出したいという意図があるため、斬新でユニークな問題が多く、生徒が懸命に答えている姿を見る時です。ときに途轍もなく、驚きの解答が飛び出すこともありますが(笑)
そして、入塾当初、傍若無人、自分以外の他者への配慮に欠け、計量的にみえるものに価値をおいている環境で育った生徒さんの内面に変化が見え、柔軟に優しさを持ちはじめた時など、生徒さんに変化が見られる時は幸せを実感します。
Q5.この生徒は「伸びる(た)!」と感じる生徒さんの「特徴」(具体的な「指導例」等もあれば)を教えてください
素直で柔軟な思考を持つ生徒さん、謙虚さのある生徒さんは伸びます。自我の強い生徒さんにお会いすると、私自身の我の強さとお馬鹿っぷり、失敗、後悔をたんと話します。生徒さんが柔軟な思考を持てないまま自己主張を繰り返す時は、講師自身に問題があると思っており、「私が至らぬため、時間が掛かってしまいました。本当にごめんなさい!」と丁寧に謝り反省します。我流で進むことほど、危険で勿体無いことはないと思っております。
Q6.一会塾の良いところはどんなところですか
一期一会の「一会塾」。その名の通り、出会いを大切に、講師、スタッフ、先輩方が一丸となり、温かく優しく学びたい人を徹底的にサポーとすることが出来るところです。また、一人ひとりを丁寧に把握し、その人に合った学習、進路指導、声掛けが行われています。そして、環境。全てが揃った塾だと思います。
私は一会塾に御出講の、多くの先生方の授業を、長年見せていただいて来ました。いま、直ぐにでも学生に戻ることが出来たら…(無理~涙)受けたい授業ばかり!キャリアと拘りを持つレベルの高い素晴らしい先生方です。熱のこもった迫力のある授業で、先生方の声が漏れて来ると、やる気パワー全開にになります。余談になりますが、実は、我が末娘が10数年前、こちらの多くの先生方に御世話になり、現在も教員として活躍させていただいております。授業ノートを今でも大切に宝物にしています。
Q7.受講される方へのメッセージをお願いします
大学入試は、夢の実現のための「スタートライン」です。ここがゴールではありません。どこの大学でどのような研究や学びを経て、今後どうしたいのか…。授業の中で、課題を発見する力、社会に目を向ける力、自己表現力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力、理解力、適応力などを身に付けて行きます。 授業では、自分を知る、社会を知る、大学を知る この三本を柱に進めて参ります。
しっかりと掘り起こしをし、リサーチをし、社会に目を向け自ら気付きを持つと、「明確な目的意識」が見えて来ます。志を高く持ち目標が定まると、各教科への学習意欲も上がり、思いもよらぬ力が発揮できます。
何故なぜ?どうして?の鬼刑事!と言われることがあります。が、ご安心下さい。子どもの頃から探求心好奇心が半端なく、私の口癖です。
小手先や付け焼刃では人の心を動かすことは出来ません。ユニークで質の良い過去問を使用し、共に学んで行きましょう。
Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします
今年度も、HPで一会塾を見つけて下さった他県の生徒さんと、秋の推薦入試対策授業と一般入試対授業を行わせていただきました。ご自宅だけでなく、移動先のホテルでの授業も昨年から行っております。正直、リモートの授業で、ライブ授業と同じ様な体感をどう伝えることが出来るか?毎回悩み通常授業以上に工夫を重ね、プレッシャーとの戦いで毎回の授業に臨みます。ところが、リモートでも生徒さんの変化や成長は素晴らく、全くライブ授業と変わらぬことが解りました。
先日、このようなことがありました。リモート授業を受講された生徒さんが、首都圏で行われる試験前日、ライブ授業を希望されました。初めての東京。羽田空港に降り立ち、お母様とスーツケースとスーツをお持ちになり、恵比寿校に直行して下さいました。画面越しでなく、実物の生徒さんは、リモートより遥かに素敵な生徒さんで感激いたしました。沢山の力を兼ね備えた素晴らしい生徒さんでした。そして、晴れて第一志望の医学部に合格されました。
一期一会を大切に、受験用ではない人間力を身に付けて行きましょう。