S.Jさん
国際医療福祉大学 医学部「帰国生および外国人学校卒業生特別選抜」第二回合格者
米国Grinnel Collegeからの再受験
【試験日程】
第一回
2022年 9月6日(火) 1次試験 主要4教科(英語)+英語小論文(300words)
2022年 9月17日(土) 2次試験 面接20分×2回(英語面接)
2022年 9月30日(金) 合格発表 補欠合格
第二回
2022年 11月26日(土) 1次試験 主要4教科(英語)+英語小論文(300words)
2022年 12月10日(土) 2次試験 面接20分×2回(英語面接)
2022年 12月16日(金) 合格発表 正規合格
※詳しくは医学部入試研究所みらいの入試要項をご覧ください。
―最初に、お名前と進学される大学、学部をお願いします。
S.Jです。国際医療福祉大学医学部に進学します。
―おめでとうございます!
ありがとうございます。
【小学校から大学までをインタビュー】
―まず、一会塾に来てくださった経緯について教えてください。
自分は米国大学在籍中に、医学部の再受験を考えた始めました。志望校を色々調べていく中で国際医療福祉大学の入試形態が自分に一番合ってるなって感じました。なので、そこをまず、一番の目標にして、塾選びを始めました。その中で今までいろんな(国際医療福祉大学医学部の)合格者を出されているので、一度話を聞いてみたいなと思いました。
―その時はアメリカにいらしたのですか。
その時ちょうど冬休みで日本には帰って来ていました。
―その当時は、どういう環境で、アメリカで勉強されていたんですか。
すごい田舎の、アイオワ州のちっちゃい大学で勉強していたんですけど。ほんとにド田舎の大学で、大学と寮しかない、周りにほとんど何もないような・・・・
―アメリカの大学に行くと決めたのは、きっと高校生の時ですよね。かなり決意がいることだったと思いますが、そこはどのような経緯でしたか。
高1までは日本の海陽学園っていう中高一貫のところに通っていたんですけど、そこからイギリスに2年間通い、卒業しました。
*海陽学園は、愛知県にある、全寮制の中高一貫の男子校。JRやトヨタが出資していることで有名。S.Jさんは中学受験をして、中1から4年間通われていました。
―なるほど、高校1年時に、イギリス行こうって決めたんですね。何かきっかけとかはありましたか。
その学校がちょっと嫌になっちゃって…(笑) 経団連がやっている留学支援団体があって、それを通して、派遣されるような形でイギリスの高校に。国の希望は出せるんですけど、学校は選べないんです。
―高校1年生のS.Jさんの英語力はいかがでしたか。
一応、英検1級は持っていました。小学5年生までインター(インターナショナルスクール)に通っていて、イギリスにもちょっとだけ住んでいたことがありました。逆に、日本の小学校の経験というのは、1年半くらいしかないです。中学受験も帰国入試から入ったので、英語自体そこまで苦手ではなかったです。
―なるほど、だから留学の抵抗も低かったんですね。
そうですね、どちらかというと、言語ではなく文化の面で苦労しました。自分が通っていた高校は、ロンドンから5時間くらい西のほうにある、ウェールズという所にあって、イギリス人だけじゃなくて、色んな国から集まってきているような場所でした。世界90か国以上から集うような、しかもそこも全寮制だったので。そういう面で、違う文化だったり、いろんな国の人とうまく生活していくっていうのが、少し難しかったです。
―そこからまた、アメリカの大学と外に出られましたが、その選び方というのは。
アメリカに対する憧れというのも多少ありました。それまで、アメリカにはちゃんと行ったことがなかったので。あとは大学に進むにあたって、学びたいことが決まっていなかったので、リベラルアーツカレッジに行きたいと思ったんです。リベラルアーツと言えば、アメリカが一番、色んな大学があるので。
―そこからどちらの大学に。
グリネル大学です。生徒数は4年生までで1600人くらいでした。
―そしてそこから医学部へ・・・何かきっかけがあったんですか。このままここを卒業するのもな…みたいな?
それはありましたね。コロナが流行って、日本に帰国しなくちゃいけなくなったんですけど、それがちょうど大学一年生が終わりかけていたときで。帰ってきて、最初の半年はオンライン授業だったんですけど、全然うまく行かなかったです。オンライン授業が自分に合ってないなと思いました。それで、半年間休学して、就活も考えながらインターンなどもしていました。その時本当に時間が余っていたので。ただ、そのインターンも自分に合っていないと思いました。働き方も含めて、やりがいも全然感じられなくて…。そこで真剣に、卒業後の進路を考え直しました。
―なるほど。それで進路に悩んで、医者の道はどうだろう、ということになったと。それで、調べて一会塾を見つけてくれたんですね。運命ですかね(笑)
はい(笑)
―ひとつひとつを自分で選択して、体験して、方向性を決めていった。とても行動力がありますね。全寮制で鍛えられた部分も大きかったでしょうね。
【アメリカの大学から一会塾へ】
―それで、アメリカの大学に籍を置いた状態で、一会塾に入塾されました。当時はどのくらいの回数で一会塾とやり取りされていましたか。
2022年の1月から一会塾にお世話になっていたんですけど、最初はオンラインの週1回、数学の授業を1コマだけ取っていました。大学の授業受けながらだったので大変でした。部活もやっていました。アメリカ時間で、土曜日の夕方にオンラインをつないで授業を受けさせてもらっていました。
↑オンラインでS.Jさんを指導した川浦先生
↑オンラインでS.Jさんを指導した佐藤悠太先生
―それは忙しいそうですね。ダブルスクール状態ですね。
そうですね、なるべく大学の授業は楽なやつばっかり取ったりして(笑) ちょっとうまくそこは調整していました。そのあとは、学期が終わった段階で1年間休学を取りました。その間に、国際医療福祉大学や、その他の日本の大学を受けようと思って。5月くらいに帰国して、6月くらいからは一会塾へ毎日通ってました。
―そして、そこからあっという間に9月の試験がやってくるよね。今まで医学部に向けての勉強を全くしていなかったと思われる人が、週一回くらいの数学の授業を半年くらいだけ受けて受かった。一般的な医学部入試を受けている人からしたら、『なんじゃそりゃ』ですよ(笑)。受験生のとき、そのあたりはどうとらえていましたか。
日本の大学受験に必要とされるものに関しては、自分はたぶん不足していたと思うんです、学力という面では。ただそれ以外、英語も含めていろんな経験は、他の人には負けていないなという自信はありました。なので、そこは割り切って、足りないところは頑張るしかない、プライドは捨てなきゃなと思ってやりました。一会塾入ってから、自分より全然できる子もいっぱいいましたし・・・
―謙虚な気持ちで、足りないところは埋めていこうと。なるほど。
【入試の勉強法について~国際医療福祉大 第一回 帰国生特別選抜を受験】
―そんな状態から9月に第一回の試験が来たけど、これが事実上、日本の入試の最初ですよね。いかがでしたか、緊張しましたか。
一回目の一次試験は意外と緊張しなくて、自分でも結構驚きました。普段通りに出来たかなっていう感じです。
―一会塾のテキストや、特に日本留学生試験(EJU)というのをお手本にして勉強したと思うんだけど、実際の受験とはギャップはありましたか。役に立ちましたか?
日本留学生試験(EJU)とは・・・・
独立行政法人 日本学生支援機構HPより
「日本留学試験は、外国人留学生として、日本の大学(学部)等に入学を希望する者について、日本の大学等で必要とする日本語力及び基礎学力の評価を行うことを目的に実施する試験です。日本留学試験は、これまで日本の大学(学部)等への入学の際、日本の大学(学部)等高等教育機関の多くが受験を義務づけていた「日本語能力試験」と「私費外国人留学生統一試験」(2001年12月の実施をもって廃止)の二つの試験に代わる試験で、2002年より年2回(6月及び11月)日本国内と国外で実施しています。
日本留学試験の出題科目は、日本語、理科(物理・化学・生物)、総合科目及び数学ですが、志望校が指定する受験科目を選択して受験することになります。また、出題言語は、日本語と英語があり、出願時に選択できます(ただし日本語科目の出題言語は日本語のみ)。」
ここがポイント!
国際医療福祉大の帰国生用試験は、すべて英語で出題される。試験科目の英語は良いとしても、数学と理科2科目については、日本のカリキュラムで習得したものを英語で出題されるため、留学生試験を使って英語表現に慣れていく必要があり、一会塾では留学生試験などを土台としてカリキュラム化している。
数学に関してはすごい役に立ったと思っています。ずっと僕は教科書とか参考書をやりつつ、授業を受けつつ、あと過去問を参考に図と説いていたので。あとは試験の出題形式も結構似てて。そういう意味では留学生試験の過去問をやるということはすごく意味のある勉強法だなと今でも思います、数学に関しては。
【入試問題はすべて英語で出題される点について】
― 一会塾の授業では日本語で受けたり、日本語の参考書を使ったりするけど、実際には英語で出されてくる。その辺のどういう風に対策しましたか。
そこが、留学生試験を土台にした一会塾のテキストでうまく対策できたかなって思っています。日本語も英語も両方書いてあったので、基本は英語で解いて、ほんとにわからない単語だけをすぐに確認しながら・・・という感じでした。あまりそこで苦労はしなかったです。高校2年間は、英語で数学を受けていたので、新しく学ぶところも多かったんですけど、感覚的にはそこまで抵抗なくできました。
―じゃあ逆に日本の参考書で、日本語で数学受ける方が、抵抗があったりはしましたか。
僕、そっちの方が自分に合ってて、日本語の方が全然得意なんで(笑) 日本語で勉強することは新鮮だったんですけど、すんなり全部入ってくるので楽しくやってました。
【化学の勉強法と出題傾向について】
―じゃあ次に、化学は。
化学は本当に苦手で、中高の頃からずっと化学だけ苦手でした。高校では、イギリスだと化学やらなくていいんですよ。理科は自分の好きな一科目だけ取ればいいので自分は物理選択で、高1の段階で化学がストップしちゃっている状態でした。それこそ、5年以上ブランクがあったので、本当に0から。アメリカにいるときに、今授業を受けてもあんまり意味がないと思って一時期はずっとスタディサプリで、本当に中学レベルのものを動画で見ていました。
―高校までのレベルに達していないからと中学のレベルから徹底してやられたんですね。そこから、一会塾では化学は、個別指導を受講されていましたね。
はい、週1回、個別指導をうけました。集団授業も受けていました。そして途中からは個別だけにしました。
―集団授業受け始めたのが5月とかだったから、最初の方がちょっと抜けてる、そこを個別で補いながらっていう感じだったよね。
普通は、医学部レベルの化学をゼロから仕上げるには丸2年くらいかかるんですが、どうでしたか、9月の試験の段階で。間に合いましたか。
ちょうど9月の時点で、そこそこ、まあ化学理論の部分は…。一通りは基礎のレベルですけど、一巡できたなという感覚で。そこから無機・有機は苦労しました。
―そうですよね。でも実際の試験は、有機はそんなにたくさん出ないですよね。やっぱり時期が9月だし、理論と無機が中心で出てくる、そこは習った範囲だから点がそこそこ取れたと。
↑日本留学生試験を分析したシート 出題範囲が一覧できる。
はい。有機だけ一回目の試験は捨てて、理論と無機だけやって行ったんですけど、無機有機もちょろっとやったところが出たので、ラッキーでした(笑)
―良かった(笑) 留学生試験との本番の試験の問題の傾向はどうでしたか、比較すると。
ほぼ一緒と言っても良いと思います。数学よりも似ていると思います、出題形式だったり問題数も含めて。僕は、化学はほんとに過去問しかずっとやっていなかったんです。直前の2週間とか、本当にあれを何周もする感じでした。
―化学は本当に0から積み上げたのに、すごいですね。
ええ、化学が一番きつかったです。
【物理の勉強法と出題傾向について】
―問題は物理、難しいみたいな話を聞きますが。
でも物理は、僕は化学と比べると好きだったというのが大きかったです。もちろん全然、レベルとしては化学と同じ中学レベルでした。でも物理はどちらかというと、一回わかっちゃえばどんどんできるようになっていったので。鳥田先生の授業も、自分と相性が良くて楽しくやれました。最初、一回目の授業は「なんか合わない先生だ…」って正直思っちゃって(笑) どうしようかなって思ったんですけど、何回か受けていたら、すごい楽しくなっていました。
―面白い先生ですよね(笑)。そうでしたか。実際本番では物理は力を出せた。
↑S.Jさんの「物理」クラス授業を担当した鳥田先生
何とも言えない…一回目の試験の時は、それこそ留学生試験とかなり違っていました。そこの部分でちょっとびっくりした部分がありましたね。英語の文章をたくさん読ませた後に、解かせる。留学生試験が一問一答で短い問題文で解いていくというのに比べて、問題文の量で最初圧倒されちゃった感じがします。
【小論文(英文エッセイ)の勉強法と出題傾向について】
―小論文はどうでしたか。英語のエッセイで、「研修医の勤務時間についての制限の是非」(2022年9月第一回試験の問題)について出題されました。普通に書けました?
あんまりこれ書けた印象は無くて…。まあそれなりのことは書けたんですけど、もっと上手く出来たなーって終わった後に思いました。やっぱり、対策が手薄になっちゃたなという部分でしょうがないとは思ったんですけど。
※一会塾の国際医療福祉大コースでは、英語講師と国際医療福祉大の帰国枠で合格された先輩による英文エッセイの添削講座を実施、S.Jさんも受講されていました。
―学科の勉強の方で必死だったからね。
そうなんですよね。逆に言うと、化学・物理で、本番の試験でそこそこ出来たので、そうやって小論文もやれば良かったなって思えたのかなっていう所もあります。
―その結果、見事一次試験通過されました!二次試験、英語面接の個別指導受けてもらいましたよね。どんな印象でしたか。
でも安心しましたね。英語での面接に、自分はすごい苦手意識があったので。話すのはやっぱり、メンタル的に日本語で話しているほうが楽というのはあるので。
【1次試験を突破、2次面接試験では・・・・】
―当日は、圧迫系・優しい系、あるいは両方。どんな感じだった。
少し優しい感じでした。圧迫はほぼなかったと思います。ただ、先生方がすごい上の、学長クラスの面接官もいらして・・・・それだけで結構…その存在感だけで「恐れ多い」というのはありますね(笑) でも、内容としては一次試験についての話で、結構成績良かったよっていうのを言って頂いて。そこで、なんでこの短期間でここまで点数とれるようになったのっていう風に聞かれました。それは自分でもびっくりしちゃって(笑)
―そんな点数の結果とか言われると思わないもんね(笑) しかも、そこそこ取れてたってことを言ってもらえて、嬉しいよね。面接官の先生方は、S.Jさんのどこに興味を持って聞いてきましたか。
アメリカの大学での話だったり、後は特にイギリスの高校で、色んな国の人たちと2年間過ごしたっていうのは、質問していただけました。あと、高校生の時にキャリア甲子園という大会に出て、優勝していたので、そこについてもかなり触れていただけました。大学が経済学部だったので、そことのつながりを話せて、その点印象は良かったかなって言うのはあります。
ここがポイント!
国際医療福祉大学 医学部 帰国生特別選抜においては 活動実績を事前に提出している。1040字程度の志望理由と高校以降に経験した活動実績を3点(各215字以内)が主な面接資料となる。
*キャリア甲子園というのは、高校生を対象に行われているビジネスコンテスト。S.Jさんのときは、「日本の農業が世界の食糧問題にどう貢献できるか」というテーマだった。
S.Jさんは4人1チームで、「インドに日本の備蓄米を輸出する」というアイディアをプレゼンして優勝。
【出願書類の対策は・・・・】
―志望理由書や活動実績などは主に誰に見てもらいましたか。
高橋優子先生です。アメリカの大学受験もエッセイが大事になってきて、成績よりもパーソナルエッセイみたいなのが核だっていう感じなんですけど、そことも勝手が違うのでお世話になりました。どうしても僕はアメリカでの大学受験に似たような書き方をしちゃったり、国際医療福祉大学について僕は何も知らなかったので、そういう面でアドバイス頂いたりしてました。細かい表現だったり、効果的な書き方を教わって、自分のどういうエピソードを書くと伝わりやすいかとか、自分のたくさんある経験の中で、何を選ぶべきかというのに焦点を当ててアドバイスをいただきました。
↑S.Jさんの志望理由書、願書作成を担当した高橋優子先生
―それで満を持して二次試験まで行って。もうほぼ受かると思っていたんじゃないですか?
いや受かると思ってました、自分でも(笑) でも結果としては補欠合格で。最初は何も考えられなかったですね。不合格じゃないからまあ、嬉しいけど、惜しいところまで行ったという所で、逆に何が足りないんだろうってすごい考えて。でも正直思い浮かばなくて、そこも含めてショックでしたね。
―放心状態というか。学科のテストも良いって言ってくれたし…。じゃあそこから、どう持ち直して第二回の11月の試験に向かっていったんですか。
ちょうど10月1日の結果発表の次の日に、獨協医科大学の一次試験があって。合格発表出た2時間後にはもう家を出ないといけない(笑) そこが結構切り替えるいいタイミングだったなと思います。あとはもう、やるしかないって。
―じゃあそこでうまく切り替えて独協は受けることで吹っ切れたと。やる気の継続になったんですね。
そうですね、二回目の試験まではちゃんと勉強できてたなと思います。
―そうして迎えた二回目の試験、一回目と比べてどうでしたか。まず学科の方は。
そうですね、感覚としてはそんなに変わってないかなと思います。数学は結構出来たなって感じで、やっぱり物理だけ一回目と同じようにやっぱり時間がどうしても足りないなっていう所ではありました。
―じゃあ一回目の経験を踏まえて、二回目もそのまま同じような傾向で問題が行われているような感じがしましたか。
しましたね。あんまり変わってなかったです。化学に関しても、有機とか無機の出題数もそんなに変わってなかったです。全く同じ問題が出たりはしないんですけど、出題方針とか、難易度的にはほぼ同じだと思います。
―二回目、小論文(英文エッセイ)の方はどうでした。「日本の国民健康保険について」(2022年11月問題)でしたね。
これは、二回目は上手く書けました。出題形式だったり、採点のされ方がTOEFLのライティングと一緒だな、って予想してTOEFLのテキスト買って、ライティングはずっと練習しました。国際医療はTOEFLをベースに英語力をはかっているので、たぶん先生方もTOEFLを見てると思うんですよね。
※一会塾で事前に出題予想をしていた問題「日米の保険制度の違いについて」が的中しました。
↓以下は予想問題とサンプル解答例
Compare and contrast the Japanese medical insurance system with that of another country
that you know, and elaborate on the possible transitions of the Japanese system in the
coming years.
【想定外の1次試験通過の内容にびっくり!?再度ピンチに・・・】
―なるほど、だから一回目のエッセイよりも上手くかけたんですね。それで再度、1次試験通過されて2次試験へ進まれたと・・・?
それが一次試験通過の連絡で、自分は「二次試験免除」とされたんです。合格とは書いてなかったので とても不安な気持ちになりました。二次試験免除ってことはほかの人は二次試験を受けていて 自分はずいぶん前の二次試験の結果で判定される。結構不利なんじゃないかな、もう一回やらせてほしいなって思いました。
―なるほど。 まだ受験勉強を続けなきゃいけない ダメだったらどうしよう S.Jさんは一般受験も考えていたので 頭の中パニックですね
そうなんですよ。
―そして、 いよいよ二次試験の結果 合格されました その時の気持ちは
本当にうれしかったです。国際医療はもちろん学費が安いっていうのもありました それだけじゃなくて 今まで自分が経験したことを 一番活かせる大学が国際医療福祉大学だって思っていたので、そういう意味でも本当に嬉しいって思いました。父も母も本当に喜んでくれました。一会塾で頑張って本当に良かったと思いました。
※国際医療大学は31ある日本の私立大学医学部で、学費がもっとも安い。6年間で約1850万円。米国では、一般学部の授業料と変わらない。日本の大学の学費はとても安いので、海外帰国生の間では人気となっている。
― S.Jさんのお父さまと初めて面談させていただいた時のことを覚えています。うちの息子が受験して一体どれぐらいの可能性がありますかって言われて・・・これについてはよく面談で確認されるんだけれども。何とも言えませんと答えるのが 毎回、悩ましいところなんですよ。こればかりは本人が本気になってやってみないと分からない。これが受験ですからね。でも本当によく頑張ってくれました。この国際医療福祉大学の帰国生特別選抜は現在海外に住んでいる人や日本のインターに通っている人たち、たくさんの人たちの希望の入試方式になっています。数学や理科がほぼ0ベースから始めてそして半年で受かっていたS.Jさんの経験は、そんな人々への価値ある実績だと思います 。そういう方たちへ何かメッセージを頂けますか。
もちろん結果って、最初からわかってるわけじゃないからそこはなんとも言えないと思うんですけれども、でもやってみないと何も変わらないっていう気持ちは強かったです。
自分の場合は 医学部を志望した時の納得感というのが大きかったと思います。自分は アメリカの大学にも行って、日本に戻ってきてインターンも経験して いろいろ試してみて やっぱり違うな、やっぱり医学部に行きたいなっていう思い(=納得感)に至っていました。途中でいろいろ「 こっちのほうがいいかな、あっちのほうがいいかな」って迷いが出ちゃうと勉強にも影響が出ると思うんですよ。でもその点で納得感が自分にはあったので迷いなく勉強に集中できたんだと思います。もうやるしかないっていう気持ちが最後は効いていたと思います。
― 今日は貴重な 体験話してくださって本当にありがとうございました
こちらこそありがとうございました。