【2024】早稲田大 先進理工学部 応用化学科 再受験合格 生形響さん(東京都市大付属)

早稲田大 先進理工学部 応用化学科 

再受験合格 生形響さん(東京都市大付属)

 

 

現役時 合格大学 

 

早稲田大学 教育学部

明治大学 理工学部

芝浦工業大学 工学部

法政大学 生命科学部

 

現役時に一会塾に通い早稲田大に進学されましたが、その後、再受験へと至る経緯について教えてください

 

はい。私は、昨年度、早稲田大学教育学部の理学科・地球科学専修というところに1年間通っていました。地球科学専修は、主に地質学や火山学、堆積学などを学ぶところです。未来の地球環境のために大切な学問だとは思うのですが、私はその地球科学よりも、もともと学びたかった薬学や応用化学への夢をどうしてもあきらめることが出来ず、春学期が終わって夏休みに入った7月の終わり辺りから再受験を決意しました。両親には大学の単位もきちんと取ることを約束し、了承してもらいました。

 

そもそも、応用化学科を志すようになったきっかけは、私が小学生の時から現在まで長期に渡って入院している祖母です。祖母の病気は進行性の病気で、現代の医学ではまだ薬が開発されておらず、治らないと言われています。毎回祖母に会いに行くたびに、ただ声を掛けてあげること以外何もしてあげられないことが苦しかったので、祖母のように病で苦しむ人を減らしたいと思い、薬学に興味を持ち始めました。ただ次第に薬学だけでなく、役立てる化学を学び、研究したいと考えるようになり応用化学科を志望するようになりました。

 

一会塾での受講科目について教えてください。また特に印象に残っている授業はありますか

 

〈高校3年生〉

受験英文読解

受験数学Ⅲ

受験物理

受験化学

数学個別指導(夏から)

 

3では英語は鍋谷先生の英文読解、数学は佐藤悠太先生の数と夏頃から数ヶ月間、増子先生の個別指導を受講して、数学以外の苦手分野を一つ一つ潰していました。また、物理は真木先生の受験物理、化学は川原先生の受験化学をとっていました。

中学受験の時から受験塾には通っていたので、「塾」というとあまりいいイメージがなかったのですが、母の勧めで通い始めた一会塾は、始めに想像していた「塾」とは大きく違っていて、どの先生の授業も面白く、「塾」に対するイメージがプラスに大きく変わりました。

 

そんな中、特にお世話になったと感じているのは、増子先生と川原先生です。

 

数学科 増子先生

 

増子先生には、高12の時にも数学を教わっていました。元から数学が好きだったのもあるとは思いますが、増子先生の授業だけは毎回ほんとに楽しみで90分と長めの授業にも関わらずいつも、「え、もう終わりなの!?」って感じで一瞬に思えてしまう魔法のような授業でした。

 

板書がとても見やすくて、11つの問題で重要なポイントを整理してくれていたので、基礎〜応用問題まで解法のインプットがしやすかったです。また、先生と生徒の距離が近かったので、質問もしやすくていつも授業が終わった後に数十分残っていました。なので、増子先生の授業の曜日はいつも帰る時間が数十分遅かったです。今思えば少し申し訳なかったです。先生の授業を受けてから、模試では偏差値80を超えることもありました。明らかに自分の数学の土台を作ってくださった先生です。

 

化学科 川原先生

 

川原先生には、特に無機と有機を助けてもらったなと感じています。高校の化学の先生の授業スタイルは、導入をサッと終わらせて、とにかくたくさん問題を解かせるものというやり方で、私は理論化学は得意だったのでなんとかなりましたが、暗記多めの無機と有機は完全に置いてかれてしまっていました。

一方で、川原先生の授業は講義がメインで、かつ丸暗記がなるべく少なくなるように図を用いて説明してくれたり、反応式の作り方を教えてくれたり、頭に残る語呂合わせなどで忘れようにも忘れられないような状況を作ってくれて、整理しながら頭に入れることができました。

また、川原先生にいただいた「有機の付録」は本当に神です!入試でまんまそこから出てくることが多かったです。全部写真をとって、電車やお風呂などの隙間時間で常に見て覚えるようにしていました。

 

 

 

孤独な仮面浪人生だったと聞いています()、秋から川原先生の個別指導を受講されましたね

 

再受験を決意したのは、夏休みが始まる直前の7月の終わりの頃でした。親に大学の授業料を払ってもらっている分、再受験の勉強は塾には通わずに一人でやろうと決意しました。秋ごろから川原先生の化学の個別授業を受けることになりましたが、それまでは完全に一人でした。

 

夏休み前までは、まだ悩んでいたので、大学受験の勉強は数学を多少やっていたくらいでした。具体的には、直近の旧帝大の問題を片っ端から解くことです。正直あまりおすすめは出来ませんが、自分はそのおかげで数学の勘みたいなものが、現役の時と比べても衰えずにいることができたと思います。

 

物理はどのように勉強されましたか

 

ただ理科は全くやっていなかったので、夏休みは理科(特に物理)を中心に勉強しました。

物理は、現役の時に使った真木先生の力学、電磁気、熱、波のテキストを講義問題中心に解きなおしました。真木先生のテキストは、自分にとってバイブルのようなもので、ぼろぼろになるまで使いました。本当に網羅性が高くて、講義問題を完璧にするだけでも、入試の標準的な問題はあっさり解けるようになれるんです。現役の時の授業はついて行くのが大変でしたが、塾の授業で扱った問題だけは、しっかり導入を聞いてきっちり復習していたので、そのうち、物理では敵なしと思えるほど自信をつけることができるようになりました。

 

YOU TUBEなども利用されたようですね

 

はい。また、秋頃から数学は、Mathematics Monsterというサイトの問題と動画で勉強していました。無料で提供されているサイトです。このサイトは、東工大で頻出な数の回転体・非回転体の求積の問題が特に豊富で、また解説もとても分かりやすかったので重宝していました。今年は出題されませんでしたが(笑)。

 

それ以外の分野も、扱っている問題がとても良問でかつ、自分の数学の力を伸ばすのに適切な難易度だったのでほんとにやって良かったと思います。一通り数学を学んでいる人には、本当にオススメです。

 

実際、本番では会場の異様な雰囲気と緊張感、時間的制約の中でやるわけなので、柔軟な発想をすることは難しいです。特に医学部は時間的制約が厳しい大学が多いと思います。なので、日々の学習で身につけた原則を用いれば解ける典型的な問題や、発想があまり求められない計算主体の問題を見抜いていかにそこで得点できるかが合否に関わってくると思っています。そういった力を効率的に伸ばせるのがこのサイトの良いところだと思います。

 

 

 

数学は難問も多いですね、困ったときはどうされましたか ~スタッフ講師へ質問~

 

はい。ただ、欠点として講義が動画なので質問のしようがないということがありますが、その頃から再び通い始めた一会塾で、スタッフの松村さんに聞いて解消できました。スタッフ講師の松村さんに丁寧に話を聞いてもらえたことも、とても良かったです。

 

 

追い込みは化学を強化されたと伺いました

 

10月から、化学のヤバさに気付き始めて、川原先生に東工大対策の授業を個別で受けさせてもらうことになりました。それまで全く化学をやってなかったわけでは無いですが、夏に物理ばかりに時間を割きすぎてしまったことに後悔していました。東工大の問題は、複雑な設定の問題が多く、予習の時はイマイチ状況が掴めないこともあったんですが、川原先生のおかげで図などを用いて短時間に状況を整理できるようになりました。

 

また川原先生の言葉のおかげで、下がり気味のモチベーションが帰る時には最高潮になっていました。一人で孤独にやっていた時は、一度落ちるとなかなかモチベーションを上げることが難しかったのです。そんな中、毎週、川原先生にお会いして様々な話をすることで、自分が受験生である自覚と自信を持つことができたと思います。実際、自分の合格要因は化学にあると思っていて、川原先生の講義とプリントのおかげで基本的な事項をもれなく押さえられていたことがとても大きかったと思います。

 

最近の早慶、特に早稲田の化学は基本的な問題が本当に多いです。また、早稲田理工には理科の傾斜配点がある学科があって、応用化学科は化学と物理の配点が21でした。この入試方式も自分に合っていたなと思います。入試方式の下調べは本当に重要です。

 

ただ、東工大は他の科目で大失敗してしまって、川原先生の個別を活かす事はできませんでした。しかし、1年間早稲田に通っていて愛校心も出てきていたので、この結果に後悔はないですし、とても満足しています。

 

 

 

今回の再受験(仮面浪人)を経験されていかがでしたか

 

振り返ってみると、私は他の受験生と比べれば明らかに勉強時間は少なかったなと思います。ましてや私が本格的に勉強を始めたのは8月からです。なので、勉強効率を上げるために、捨ての科目と点を取りに行く科目を作るしかありませんでした。

私は英語にかける時間を減らして、数学と化学を得点源にすることに決めました。英語が大の苦手なのもありましたが、東工大は英語の配点が低く、早慶理工の英語は難易度が異常に高いため、今から勉強してもいざ入試当日にすらすらと解けている姿が想像出来なかったからです。なので、英語は、大学のTOEICの授業とターゲット1900を隙間時間にやったぐらいです。これは、私が再受験で東工大と早慶しか受けないと決めたからできた、かなり限定的な方法なので、ほかの人にはあまりお勧めできません(笑)。

 

さらに言えば、受験にはどうしても運が必要です。特に私は英語が易化したら絶望的な状況でした。難しければ、普段英語ができる人でも点数が低くなるけれど、易化してしまうと英語の平均点が上がってしまうからです。  

 

今年も、早稲田の英語は例年通りの難易度だったので、ラッキーでした。

そして、本当に運が良かったのは、早稲田の試験会場が教育学部で普段から日常的に使っている教室だったということです。このバフのおかげで、誰よりも落ち着いて取り組めたんじゃないかなと思いますし、空いているであろうトイレも分かっていたので優越感に浸ってました(笑)。

 

大学生として早稲田に通ったこの1年間の感想を教えてください

 

早稲田の教育学部は早稲田キャンパス(通称「本部キャンパス」、以下「本キャン」)にあるのですが、本キャンでの学生生活は、ほんとに刺激的なものでした。志の高い人が多くて、とにかく色んな人と出会いました。例えば、フェンシングの日本代表に選ばれて、毎月のように海外に行って大会に出ている人や、冬休みに週6でスタバのバイトに入っていた人、学科で一番仲良くなった友人は、私の小学校の知り合いと奇跡的にバンドを組んでいたり(世間は狭い!)。

 

また私は、教育学部の授業以外に、第2外国語で韓国語の授業をとっていました。早稲田にあるグローバルエデュケーションセンターという、学部を越えた学びの場です。その授業がほんとに楽しくて、不安定な心の癒しになっていました。逆にこの授業によって、なんで仮面浪人なんてやってるんだろうという気持ちになってしまうこともあったのですが、自分の将来を考えた時にやっぱり自分が興味を持っていることを学びたいという気持ちが強かったので、途中で諦めることはありませんでした。

 

 

塾講師のアルバイトも経験されたそうですね・・・

 

また、5月あたりから、個別指導の塾講師バイトを始めました。この頃はまだ仮面浪人のことは考えていなかったので、週2回くらいでやっていました。中3〜高2の生徒を教えることが多かったのですが、自分で言語化して生徒が理解できるように説明するのは、結構難しくてとてもいい勉強になりました。仮面浪人をしていることはもちろん秘密にしていましたし、やめてしまうのは生徒にも、バイト仲間にも申し訳なかったので、1月まで週1で続けて2月だけお休みをもらいました。

 

どうしても、この1年間は人との会話が少なくなりがちで、精神的にも苦しかったので、生徒と話したり、バイト仲間とバイト終わりにご飯に行って談笑したりしたのはかなり癒しになりましたし、何より頑張ってる生徒を見ると、自分もやんなきゃって思うきっかけになりました。

 

バイトがない日、大学の授業が終わった後は、たいてい大学の図書館で21時くらいまで勉強するのが日常でした。仮面浪人をしていることは誰にも言ってなかったので、いつも端の方の席を確保して黙々とやっていました。昼間の賑わっている本キャンも好きですが、夜のライトアップされた静かなキャンパスと大隈講堂が私はとても好きでした。ぜひ色んな人に見てもらいたいですね。

これからは、本キャンから1kmくらい離れた西早稲田キャンパス(リコキャン)に通うんですが、どうしても本キャンに行きたいので、また韓国語を履修しようと思っています(笑)。

 

受験生へのメッセージをお願いします

 

最後に、当然のことながら、仮面浪人はおすすめできません。学部選びは本当に注意してやってくださいね。周りは楽しそうな大学生ばかり。そんな中、仮面浪人は相当な覚悟が必要なのです。最善を尽くしてやり切ったとしても、合格が保証されている訳ではありません。もし失敗したら貴重な大学1年生という1年をドブに捨てることになるという最悪な想像で毎日苦しめられる訳です。

 

そんな中で私は、自分は応用化学をどうしても学びたいんだという強い意志と、なるべく人との関わりを持つことを重視しました。仮面浪人においては、その限られた時間でどれだけ生産性を生み出せるかが大事なので、勉強に集中するための精神状態を保つことが私は重要だと思います。今振り返れば本当に充実した1年間でした。

 

受験生の皆さん、目標に向かって本気で頑張ってください。応援しています。

 

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