丸森春菜さん
麻布大学 獣医学部 獣医学科(2022年 推薦合格)
恵泉女学園高等学校
入試データ 麻布大学 獣医学科 推薦入学試験(専願)
出願資格:現役
定員:28名
試験日:11/20(土) 合格発表:12/1(水)
試験:基礎学力試験100点(英語・数学・化学基礎または生物基礎)、小論文50点、口頭試問(段階評価)
―合格おめでとうございます。一般入試を想定してやってきて、この早い段階で合格が決まって、今どんな気持ちですか。
信じられないような感じです。正直、受けた感覚として、ペーパーテストは緊張しすぎてしまって、なんかもう記憶がなくて。小論文は全然予想してなかったところから、何の知識も無い問題が出て、正直戸惑って、いつも通りの文章が書けなかったんじゃないかなと思っていて。ペーパーと小論文で8割取れないと受からないというのを入試広報の方から聞いていたので、厳しいなと思っていたんです。
―解いた感じ、とても8割には達していそうにないと。どんな感触でしたか?
ペーパーは、数学はそんなに難しくなかったので、計算ミスしていなければ大丈夫かなと思っていたんですけど、英語があまり・・。
―なるほど。朝は何時集合だったんですか。
9時集合で、10時スタートです。家は7時ぐらいに出ました。
―最初は何の科目でしたか。
全科目で1冊になっていて最初から解いたんですけど、最初は生物基礎でした。その後が英語、数学です。全部で60分でした。
―生物基礎は20問出て、生物基礎全般の中の色んなことを1つずつ聞かれた感じ。
丸森さんを担当した生物科 高橋靖講師
そうです。
―この出来はいかがでしたか?
1周目早く解いて2周目しようと思っていて。1周目解いたときは、躓いた問題が2問ぐらいあって。配点が40点で数学・英語よりも高くて、その分リード文とかが数学や英語よりも長くて、ちょっと難しい問題も挟むような感じだったので、そのあたりはちょっとてこずったんですけど、基礎知識みたいなのも結構出たので、しっかりやっていればそんなに悪くはならない感じでした。
丸森さんの「受験報告レポートより」 麻布大学 獣医学部 獣医学科
麻布大学 獣医学部 獣医学科 公募推薦 学科試験 マーク式 60分(100点)
生物基礎 |
20問(40点) |
腎臓濃度、ミクロメーター、体温調節・・・・・ |
英語 |
10問(30点) |
英文法(4択空所補充)、整序英作文、中文程度の長文・・・・ |
数学ⅠA |
10問(30点) |
因数分解、データの分析、命題・・・・ |
―20問というのは、解答用紙はどんな感じでしたか。
マークシートなんですけど、選択肢が8択ぐらいあったりしていました。
―過去問って手に入りましたか。
過去問は見てないです。獣医の入試専門のサイトで、大学の紹介文の中に数学の1問だけあって、こういう感じかと思ったりはしました。(笑)
―英語は10問。何が出たんですか。
あまり記憶が無いんですけど10問ぐらい。大問1が穴埋めで、選択し4つの文法問題で5問ぐらいありました。大問2が並べ替えで4問ぐらい。
―並べ替えは日本語訳付きでしたか。
付いてなかったです。
―じゃあ全体を見て意味を想像した。
そうです。
―内容は理系っぽかったですか。
いや、普通の感じです。
―長文は300字ぐらいで、栄養についての文章が1つ出たと。
はい。
―じゃあ英語は易しそうだね。
でも英語は苦手なので。(笑)塾でやっていた問題の方が断然難しかったです。
丸森さんを担当した英語科 石井講師
―数学の範囲はⅠAに限られていたんですか。
そうです。数Ⅰは全体の範囲からで9問、残り1問だけが数Aで「場合の数」と「確率」でした。
―数Ⅰは因数分解、データの分析とかが出たと。まあまあ出来ましたか。
まあまあ出来たとは思っているんですけど。(笑)
丸森さんの数学を担当した数学科 佐藤悠太講師
―小論文も学科と同じく60分あるから、同じぐらいの配点なのかな。
小論文は800字で60分、配点は50点でした。
―じゃあ学科と合わせて150点と面接で決まるわけですね。1日で行われて。午前中は学科と小論文、午後は面接。
そうです。
―小論のテーマは「災害時のペットについて、獣医師として飼い主にアドバイスをすること」。これが想定外だったと仰ってましたね。なんとか埋めましたか。
はい。
―小論文の練習はどれぐらいしたんですか。
過去問は一通り解いて、夏だけ一会塾で宮下先生の授業を取っていて、その時にコロナだったり一般的なテーマを1問やったぐらいで、あとは他の大学のを1問解きました。
―過去問というと、学科の問題は出てないけど、小論文だけは推薦の問題もホームページに出ていたんですか。
そうです。
―ちなみに前年はどんなテーマだったか覚えていますか。
前年のものは著作権の関係で、リード文みたいなものはあまり出ていなかったんですけど、“コロナのワクチンが開発されたけれども課題がまだたくさん残っていて、その解決のためにはどうするか”みたいな。
―コロナの問題が出たんだね。そして昼食をはさんで、面接は1時からスタートぐらいの感じですね。待たされましたか。
待たされました。私は2時半ぐらいからでした。
―それって受験番号の順番だった感じがしますか。
受験番号のかたまりずつですね。私は受験番号が13番だったんで、早く呼ばれる気でいたんですけど、受験番号順に何人かずつのかたまりに区切られていて、その中から3人ずつ呼ばれる感じで、普通に前から順にという感じではなかったですね。
―なるほど。そして、4問ぐらいしか聞かれなかったと。形式は集団面接で向こうが3人、学生も3人。これについて練習はどれぐらいしたんですか。
4回ぐらいですね。学校の先生と数回やったのと、一会塾で佐藤雄一郎先生とも直前に1回やっていただきました。
―佐藤雄一郎先生との練習はどうでしたか。
めちゃめちゃ緊張しました。
丸森さんの担任 校舎長 佐藤雄一郎講師
―緊張したんだね。試験も迫ってるし。その時、佐藤先生が、丸森さんがやばい、固まってるみたいなことを言っていたの覚えています。(笑)
でも最後は褒めてもらえたので、一応自信を持って受験できました。
―そうだったんだ。良かったね。それで、本番は上手くいきましたか。
全部で4つしか質問されなかったんですけど、最初の3つは、準備してきてるよねっていう感じの質問で、それはちゃんと準備していたのでつっかえないで言えたんですけど、最後の1問が全然考えていなかったような話で。1問目は私から、2問目は次の人からみたいな感じで、質問ごとに最初に喋る人が変わるんです。それで4問目が私からで、全然考えられなくて、すごい適当に見繕って言っちゃったんです。私以外の2人にはすごく相槌が大きくて、私には軽く頷くぐらいの反応だったので、失敗したかもって思いました。
―1番目の質問は、麻布大学を選んだ理由。これは志望理由書に書いた内容の要約を話したんだよね、きっと。他の人の志望理由を聞いてどう感じましたか。
1人すごい人がいて。私は、獣医学を学びたいというところで止まっていたんですけど、その人は、地球環境にも目を向けて獣医学と結び付けて学習していきたいみたいな結構深いことを言っていて、すごいなぁと。
―思ったんだね。(笑)推薦は現役生だけで、男女比は女子が多いのかな。
はい。面接も私のグループは全員女子でした。
―その中で地球環境にまで言及した人がいたと。でも志望理由書を見ると丸森さんもしっかり描いているから、ちゃんと発揮できたんじゃないですか。これを書くのにはどれぐらい時間をかけましたか。
宮下先生の個別指導の3回で大体は仕上げていて、そのあと直前に手直しで結構練りました。
―なるほど、これはすごい。これだけ書けていたらきっと自分でも誇らしいですね。ところで、宮下先生の授業はどんな授業でしたか。
引き出し方が上手でした。自分の言葉を引き出そうとして色々聞いてくださったので、志望理由書もよく書けたんだと思います。
―なるほど。結構、予備校の先生ってのは、自分の色に染めて指導する先生も多いかもしれないけど、宮下先生の場合は、なるべくその本人の意図とかいいところを見つけて、自分の言葉で書かせる方針ということですよね。
小論文・面接・志望理由 宮下講師
―そして2番目の質問は、安楽死について聞かれた。これは想定内だったんだね。
結構獣医学部では、殺処分に対してとか実験動物に対してどう思うかとかはよく聞かれることで、それは肯定的に答えた方がいいというのが前提にある感じだったので、みんな同じような答えでした。(笑)
―そっかそっか。みんな準備してきていたんだね。次に、高校生活で頑張ったこと、誇りに思っていることを聞かれた。そして最後の困った質問が、理科のどの分野が好きか。これは困ったんですか。
生物基礎しか勉強していなかったので、生物の分野って何があったっけとすごく頭を回転させたんですけど、何も出てこなくて。
―周りの人は比較的答えられてたんですか。
はい。
―順番後ろの方が考える時間があるし有利ですよね。そっか、一番嫌な質問が1番目で回ってきちゃったのか。だけどまぁなんとか切り抜けたんですね。
―じゃあもう少しお話を伺いたいのですが、一会塾に入塾されたのはいつ頃でしたか。
高2の9月です。
―それまでは個別指導の塾に行かれていたんですよね。個別塾に行ったきっかけは何でしたか?
その頃、数学の出来があまり良くなくて、個別の塾を探していて体験にいったんですけど、その時の先生が医学部のとてもいい先生で、その授業がすごくよくて入りました。結局その先生は担当には付いてもらえなかったんですけど(笑)。そこに高1の10月から通ってました。
―中学生の時はどこにも通っていなかったの。
中学の時は英語がすごく苦手だったので、週5で1日2時間詰め込むみたいな感じの塾に行ってました。
―週5で1日2時間。そんなシステムのところがあるの。
だけどちょっとキツすぎて。まあある程度伸びたところでやめました。
武蔵小杉校 教室
―中学受験の時に通った塾は。
日能研です。
ーそして恵泉に決まって、学校は楽しかったですか。
はい。
―獣医っていうのはどの学年のあたりで意識したんですか。
高1ぐらいで一度進路を決める時には、行きたいなとは思ってたんですけど、結構周りから否定されることが多くて。難しいよって。それで一時期は色んな進路を彷徨っていて。
―なるほど。でもまぁ高1の時に何となく獣医というのが決まって、そうするとあまり数学がよくないから個別指導に通ったと。
はい。
―それで、個別にプラスで一会塾に入ろうと思ったきっかけは何だったんですか。
専門性の高いところでプロの先生に習った方がいいかなと思い始めて、それで母がまず一会塾さんに話を聞きに来ました。
ー一会塾で獣医の先輩と話したことってありますか。
はい。勉強方法とか聞けました。
丸森さんの受講科目
高2 |
高校英文法、数学ⅠA |
高3 |
受験英文法・英文読解、生物、数学ⅠAⅡB |
武蔵小杉校 ラウンジ
―なるほど。一会塾から獣医に行った人はたくさんいるので、またこれから色々と繋がりも持てるといいですね。今後ですが、獣医師国家試験が待っていて、実質医師国家試験と変わらないっていう噂もありますし、人間を診るのも動物を診るのも理屈は同じですから結局は全部勉強しなくてはいけないから大変だと思いますが、6年間頑張って下さい。あと入学までも気を抜かずに勉強を続けて下さいね。本当におめでとうございました。
私が合格できたのも先生方のおかげです。こちらこそ、ありがとうございました。