【合格体験記2022】東京医科歯科大学・特別選抜Ⅰ(学校推薦型選抜) Tさん ~小さな塾から最難関国立大学への現役合格!? どのような経緯をたどって合格されたのか、インタビューさせていただきました~

Tさん

東京医科歯科大学 医学部 医学科 特別選抜Ⅰ(学校推薦型選抜)現役合格

私立共学校 卒

 

 

-この度は、東京医科歯科大・医学部医学科への合格、まことにおめでとうございます。最終的に合格された大学・学部を教えていただけますか?

 

(取材日202233)

まず出願は、医科歯科の合格発表前までに出願〆切がある大学にし、一次を通過した大学は、杏林大学・聖マリアンナ医科大学・昭和大学・東京医科大学・順天堂大学でした。その途中で推薦の合格を頂きました。最終合格を頂いたのは、杏林大学と聖マリアンナ医科大学、順天堂大学です。昭和大学と東京医科大学は二次試験を辞退しました。

 

Tさんが一会塾へ入られたきっかけを教えて下さい。

 

大手A予備校に通っていたのですが、医学部受験は情報戦ということもあり、医学部の情報が詳しく提供されたり、先生方との距離が近く、一人一人をしっかりと見ていただける塾を検討し始めました。そういった環境は、大手より個人塾の方が整っていると思い、ネットで検索したところ、一会塾に巡り着きました。一会塾では、苦手な数学を個別授業で受講しました。

 

 

―(数学の)山本先生の授業ではどんなことをやりましたか。

 

1学期から2学期の中盤にかけて、数学の全範囲を一周し、基礎から医学部で頻出の応用問題まで幅広い難易度で演習を重ねました。主に国公立二次試験対策です。共通テスト直前期までは、自分が苦手に感じた箇所を先生と共有して、追加で演習を重ねました。共通テスト直前期は共通テストに準拠した問題集を一周するといった流れで授業が進みました。

 

 

 数学科 山本講師 

 

小人数クラス指導 / 個別指導  教室(恵比寿校)

 

 

Tさんが通っていた学校と言えば・・・特別なカリキュラムを実践し、校長先生はじめ先生方が素晴らしいと聞きました。どういったカリキュラムなのでしょうか。

 

私が通っていたコースには、自分たちが興味のある分野について研究を行う研究活動があります。中1から、それぞれのチームに指導教官がついて、調べものをしたり、大学の研究室にあうような実験装置を使って進めます。

 

 

―なるほど。実際にTさんが行った研究内容を教えてもらえますか。

 

私は、環境科学分野の光触媒という科学技術を研究しました。光触媒とは、光が当たった時のみ触媒として周りの化学反応を進行させる物質のことで、水から水素と酸素を生成できます。一見すると素晴らしい技術ですが、現段階での性能は燃料電池に及びません。そこで、実用化に向けて、光触媒の既存の手法に改良を重ねていく研究を行いました。その中でも私は、光触媒の表面に着目し、触媒に異なる種類の金属を添付するなどして研究を進めていました。研究を発表する機会もあり、専門家でない人には難しい内容を分かりやすく伝える方法も学びました。医療分野で例えるとインフォームド・コンセントなどにあたると思います。病状や治療法を患者さんに分かりやすく説明することは、本当にその内容を理解していないと出来ない事です。自分の研究分野に関して何度も調べて伝え方を考えたりしました。

 

 

 

 

―東京医科歯科大の話に戻りますが、推薦入試は周囲の積極的な協力も欠かせません。そのあたりはいかがでしたか?

 

東京医科歯科大の特別選抜は提出する資料の数が膨大なので、学校や家族の協力が欠かせないと思いました。志望理由書を書く時も提出期限ギリギリまで粘り、満足のいくまで何度も書き直しました。

 

 

 

―その志望理由書の原形は一会塾の高橋優子先生とともに、夏頃から作成したと思いますが、“COM個別”(コミュニケーション個別指導)の優子先生と最初に面談したのはいつでしたか?

 

コミュニケーション個別を夏に3回受講させていただきました。たくさんの質問から自分の個人史を組立て、長所や短所、アピールしたいポイントなどを掘り下げました面接の基本だけでなく、戦略的なこともたくさん学び、早い段階で二次試験の心構えを得ることが出来ました。例えば、「自己PRを1分でお願いします」と言われた時に、自分の経験の中で何を得たのかを大まかに伝えると、試験官の先生方に質問してもらえるように自分で誘導できるようになるというアドバイスを頂きました。

 

 

―授業を取る前と取った後では変わりましたか。

 

とても変わりました。面接で聞かれる主要な質問に、自分なりのしっかりとした答えを出せるようになりました。先生との練習をたくさん重ね、質問に応じた答え方などを十分に準備できたので、焦ることなく本番に挑めました。

 

 

―東京医科歯科大の試験の当日はどのように進んでいきましたか。

 

1日目は小論文に加えて、30ページほどある英語の論文2本を読んで設問に答えます。それに加え、就職試験で使われているSPIもありました。詳細は東京医科歯科大のホームページに掲載されています。次の日の面接試験は、受験者が数人のグループに分かれて行われています。最初に集団討論を行い、その後に個人面談が行われます。

 

 

―集団討論はどういったものでしたか。

 

議題は「配られた資料を読み、医療が向き合うべき課題は何だと思いますか」というものでした。5人の試験官の先生方の前で5人の受験生が話し合います。発言者に頷いたり賛同したり、時には質問したりして自分の意見を述べていきました。

 

(毎年一会塾で開催されるメディベイト[医学部集団討論対策メディベイト] 中央にTさん)グループに分かれての討論

 

(毎年一会塾で開催されるメディベイト[医学部集団討論対策メディベイト] 中央にTさん)グループごとに発表

 

2022年のメディベイトの様子はこちらからもご覧いただけます   

 

―周囲の受験者の様子はどうでしたか。

 

私たちのグループでは、進行役に立候補した生徒が議論を回していました。終始和やかな雰囲気だったので、議論も進みやすかったです。話している間に緊張が解けてきて、言いたいことをしっかりと伝えあえる様な雰囲気でした。

 

 

-個人面接での質問内容は覚えていますか。

 

最初に聞かれた質問は、医師志望理由、本学志望理由です。その他の質問は、自己分析がしっかりできているかどうかを見るものが多かった様に感じます。初めての面接試験という事もあり、解答に時間がかかってしまう場面もありました。

 

 

-見事合格されたわけですが、振り返ってみて、何が良かったと思いますか。

 

等身大の自分で戦ったことだと思います。辛くて絶望的な気分にもなったし、自分が本当に東京医科歯科大学が求めている人材としてふさわしいのか、とても不安になりました。そんな時は、同じ目標を持つ仲間と励まし合いました。自分が辛くてくじけそうになった分だけ強くなれた気がします。

 

 

―そこから共通テストはどのように準備されましたか。

 

ひたすら机に向かい続けました。数学は学校で購入した共通テスト予想問題集をこなしていました。理系科目は、教科書を復習し直して基礎的思考の反復練習を行いました。リスニング対策として、毎日昼食後にTOEICTOEFLのリスニングセクションを聞く習慣を身につけました。リーディングは、本番3日前までお休みして、今まで英語に充てていた時間を文系科目に使いました。苦手意識が強かった国語に焦りを感じ、漢文の教科書や古文単語を何周もして、頭に叩き込みました。

 

 

―あらためて、高橋優子先生に対する印象はいかがでしたか。

 

とてもためになるアドバイスを温かい言葉で頂けるので、自分の自信に繋がります。高橋優子先生の面接対策の授業を受けて本当に良かったです。私立医学部の2次試験対策なども行っていただきましたが、その場面でも先生の授業が活かせたと思います。また、高橋先生から、東京医科歯科大は研究者を育成する大学だから、明確な目的意識とできるだけ具体的な研究テーマを特定しながら、私に適した問題意識と現在の医療が抱える課題について、一緒に、時には夜遅くまで掘り下げていただき、自分自身の目標にしっかりと向き合うことができました

 

 

―最後に一会塾の良かったところを教えてください。

 

自習室(恵比寿校)

 

自習室が自由に使えたことが一番良かったです。学校から近いので、移動時間を短くしてその分沢山勉強することが出来ました。授業も分かりやすくスムーズで、分からない所は丁寧に教えて頂きました。ありがとうございました。

 

 

 

髙橋優子先生からのメッセージ

 Tさん、東京医科歯科大学・特別選抜Ⅰ(学校推薦型選抜)入試、合格まことにおめでとうございます。この入試は、評定平均値4.7以上の出願条件を有し、TMDUサマープログラムからスタート。出願書類の志望理由書(自己の活動成果及び将来像)2000字、国際感覚に優れていることを示す具体的な活動、経験などについて2000字、小論文、個別、グループ面接で一次選考があり、その後、条件付き合格を手にしたことから、共通テスト5教科7科目、8割以上を課すという、推薦入試の中でも非常に価値がありますが、大変な入試です。Tさんは、幼少期から様々な豊かな経験を積み、世界や社会へと視野を広げ、探求心、向学心を持ち、並々ならぬ努力をし続けていらっしゃいました。高校生活では、学習と研究、委員会、習い事と、タイトな日々の中、偏りのないバランスの取れた優れた人格と、英明果敢な力を身につけられました。授業時のメモ力、また、出願書類に向けて、寝る間を惜しみ研究論文を翻訳し、入試に挑む姿は見事なものでした。

 

 

 面接・志望理由   高橋優子講師    詳しくはこちらをクリック 

 

 

高橋優子先生が連載執筆 医歯薬進学8月号でお読みいただけます。

 

 

下記は参考までにお読みください。(東京医科歯科大HPより抜粋)

 2021年度 TMDU医学科サマープログラム開催について(ご案内)

 少子高齢化や医療の高度化が急速に進む我が国において、次世代を担う「The Professionalとしての医師」には、高い資質・見解と高度な知識・情報を自在に操る能力が求められています。また、世界に先駆けて、人工知能、再生・創成技術、ゲノム編集などを活用した革新的な医療技術を開発するために、優れた「イノベーション能力」を備えた医師・医学研究者を継続的に育成していくことは本学の重要な使命と考えています。

 このような使命を育成するため、東京医科歯科大学(TMDU)では高校までの学校生活を通じて多様な能力を身につけ、将来医師・医学研究者として活躍するための高い資質と潜在能力を備えた人を幅広く、また積極的に受け入れたいと考えています。そのため、平成29年度より学校推薦・国際バカロレア・帰国生等の新たな選抜方法による特別選抜を実施しています。

 TMDUにおける医学教育・研究の特長や魅力について理解及び経験していただき、かつ本学の特別選抜Ⅰ(学校推薦型・国際バカロレア)及び特別選抜Ⅱ(帰国生選抜)の受験を強く志願する高校生を対象に「TMDU医学科サマープログラム」を本年度も企画いたしました。

 新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、昨年度と同様オンラインでの実施となります。このため、遠方の生徒様にも参加しやすく、かつ、本学の医学教育や医療現場の最前線等を知ることが可能となります。

 なお、実施内容の詳細については、別途掲載のスケジュールをご確認ください。

 本学特別選抜Ⅰ(学校推薦型・国際バカロレア選抜)、特別選抜Ⅱ(帰国生選抜)への出願を検討している高等学校3年生の皆さまにおかれましては、ぜひ今回の「TMDU医学科サマープログラム」を積極的にご活用、ご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

東京医科歯科大 推薦入試要項は、「医学部入試研究所みらい」HPから閲覧可能です。

 

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