【合格体験記】岐阜薬科大学 薬学部 現役合格 山本蒼さん 横浜サイエンスフロンティア高校 ~数少ない薬学部の国公立へストレート合格。後期で長崎大学に合格。2次は英語なし、共通テストで高得点を出す秘訣と”創薬”も学べる岐阜薬科大の魅力を紹介します~
山本蒼さん
岐阜薬科大学 薬学部 中期日程 進学(現役合格)
長崎大学 薬学部 後期日程 合格
横浜サイエンスフロンティア高等学校
― 一会塾に入塾されたのはいつ頃ですか。
高3年の前期も終わるころだったと思います。
― インターネットで探してくださったんですよね。どういうキーワードで検索したかって覚えてますか。
オンラインとか映像授業じゃないところを見つけたかったので、“集団”とか入れた気がします。
武蔵小杉校 受付
―ありがとうございます。山本さんはいつ頃から薬学部を志望するようになったんですか。
高校に入る前ぐらいから興味はあって。そこから色々志望変わったりもしたんですけど、最終的に高3の秋ぐらいには、薬学部に絞っていました。
―じゃあ本当に決心したのは3年になってから。それまでは理系だけは決まっていたんですか。
色々やりたいことがあって、悩んでた感じです。
「大学生から学ぶ会」
: さまざまな学部の大学生と呼んで大学生活を紹介するイベント
―そうですか。私立はどこも受けなかったんですよね?滑り止めなどはどのように考えていましたか?
はい、私立は受けてないです。私立の代わりに、後期日程をレベル下げて受けようかなと思っていました。
―なるほど。長崎大学に合格されたんですか、後期で。どのくらいの得点率でしたか?
87~88ぐらいだったと思います。
一会塾 自習室(武蔵小杉校)
一会塾 自習室(恵比寿校)
―素晴らしいね!そこまでしっかり取れた理由は何だと思います。
理系のわりに文系科目が得意だったっていうのはあると思います。国語と英語で結構稼げた感じはあります。
―リスニングはいかがでしたか。英語は何か特別なことをなさったりしたんですか。
リスニングは大丈夫でした。英語は、学校の授業を受けて、とりあえず出てきた単語は全部覚えるっていうのだけやっていました。
―岐阜薬科の薬学部を受けようと思ったのはいつ頃ですか。
多分一会塾に入塾した時にはもう決めてたと思います。色々調べていて、実際に行ったのは、試験の時がはじめてです。
―調べた結果、岐阜薬科がいいと思った理由はありましたか?
薬剤師の免許が欲しかったんですけど、創薬もやりたくて。創薬コースがあって、どちらもできる学校っていうので、岐阜薬科を志望しました。
―なるほど。山本さんは薬学科ですが、創薬もやれて資格もしっかりと取れるのは、確かに私立では難しいですね。
はい。6年制で、創薬ができる国公立を探したんです。
―薬の研究が面白そうだなって思ったきっかけってあるんですか。癌の治療薬に興味があったとか、認知症の治療薬に興味があったとか。
色々興味あるテーマはあるんですけど、もともと小学校、中学校ぐらいから化学の元素とかが好きで、元素が生体に与える影響みたいなところにすごく感動したので、そういう研究領域に関わりたいなと思って。
―すごいですね。その思いから、国公立に絞って、遠くまで行って。やり続けて受かるって並大抵じゃない。では、今大学は楽しいですか。
はい。楽しいです。
恵比寿校 受付
―岐阜薬科大のことを知らない高校生に、国公立の薬学部って全然イメージがわかないんですけどどんな感じですか?って聞かれたらどんなふうに答えますか。
岐阜薬科は多分国公立の中だと唯一の単科大学で薬学部しかないので、1学年が100数十人、私たちの学年がちょっと多くて140人、それでキャンパスもあんまり広くないですし、人数も少ないので、みんな結構仲良かったりします。それが楽しいですね。
―100人ぐらいが6学年いて、700~800人。
さらに3年生までと4年生からがキャンパスが違うので、すごい少人数で。自分は今は三田洞(みたほら)キャンパスに通っています。4年生からは岐阜大学の医学部の中にキャンパスが変わります。
―岐阜大学医学部と連携しているんですね。
そうですね。物理の先生とかは、薬学部で物理の研究室とかもないので、岐阜大から、ドイツ語の先生とかも来ている感じです。あと附属病院で実習とかあります。
―距離はどれぐらい離れているんですか。
車で20分ぐらいだと思います。
恵比寿校 教室
―今は三田洞キャンパスの近くで一人暮らしですか。それとも寮ですか。
三田洞と岐阜大のどちらにも行けるような、ちょっと離れたところで一人暮らしをしています。引越ししたくなくて(笑)。
―まだ1年生なんで先はわからないと思いますが、研究志向だとすると、現時点では大学に残ろうと思ってますか。
いえ、そのつもりは。就職して、薬剤師になるか、製薬メーカーに行くかみたいに思っています。
―なるほど。では、今度は少し昔に遡ってお話を伺いたいんですけど、小学校は公立でしたか。その後、中学高校は。
小中公立でした。高校受験のために塾に1年弱ぐらい通って、横浜サイエンスフロンティアに。そこは市立なんですけど、他の私立も書類選考だけでした。
―横浜サイエンスフロンティアが第一志望だったんですね。じゃあ高校のことを教えてほしいんですが、どんな特徴のある高校なんでしょうか。
神奈川県の公立の中ではかなり変わっている公立だと思います。理数科でSSHとSGHの指定を受けているところで。
武蔵小杉校 外観(1F~4F)
恵比寿校 外観(3Fに一会塾)
―SSHとSGH。それは国の基準を満たしたら認定されるみたいなものですか。
そうです。重点校で。SSHはSuper Science Highschool。SGHはSuper Global Highschool。
―では神奈川県の中で理系に強い子、且つ公立がいいっていう子が集まって来てるんですね。
理系の中ではトップの方だと思います。あと、市外からも来れるようになっているので、結構遠い所からも来てます。
―何クラスあるんですか。
6クラスだったと思います。途中で文系になる人もいて、1.5~2クラス分ぐらい文系になったかと思います。
―そうなんですね。医薬系学部志望者がどのくらいるかってわかりますか。
医学部はいました。薬学部も医学部とあまり変わらないぐらいかなって感じたんですけど、理科大の推薦とかで薬学部があったんで、それでっていう人もいました。
―学校は、理系が強いってことでやっていると思うんですが、授業もユニークだったり、実験が多かったりするんですか。
まぁ設備がすごくいいので、2年生の時に自分で研究をやって、ポスター作って、マレーシアとかの海外研修で発表したり、横浜市立大と連携してそこの先生に来てもらったりとか。
―殻に閉じこもってないから、山本さんも岐阜薬科に出かけていったんじゃないですか。志が高い人もいるし、東工大とか目指す人もいらっしゃるんですか?
そうですね。多分、東工大が目指す人が一番多かったと思います。
―なるほど。で、そういう所から山本さんは一会塾には高3で来たって仰ってましたよね。高1~2はどんなふうに過ごしていたんですか。
高1は特に受験の事とか考えていなくて、部活をやってた感じです。天文部だったんですけど、岩石とか化石とかそっちの方をやってました。
―地球物理学部みたいな。
そうですね、地学みたいな。
恵比寿校 教室
―リケジョですね!星見に行ったりはしないんですか。
しました。ただついて行って、昼間やることないんで石を取るみたいな(笑)
―じゃあ高1~2の時は、勉強ばかりやっていたわけじゃないんですね。
そうですね、家で勉強したことなかったと思います。
―どこで主に勉強はされていたんですか。
いや、してなかったです。苦手で。(笑)高校受験であまり勉強せず受かっちゃって、勉強の習慣が本当に無くて、3年までまったく自習するとかは無かったです。
武蔵小杉校 教室
―高校受験であまり勉強せずに受かっちゃったっていうのは、短期で勉強して上手く行っちゃったって感じ。
いや、もう本当に、中学の範囲やったら行けるでしょみたいな感じで。なんか行けちゃったんですよ。めちゃめちゃ勉強してサイエンスに入った人は、そのまま毎日続けて勉強してたんですけど、私は全然って感じでした。
―全然違うタイプだったんだ。そして高3になって塾探して、しかも年度の途中でいらしたんだよね。
ついて行けましたか。
最初、数学を上のクラスにしちゃって、ちょっとついて行けなくて下げました。
―数学ⅠAⅡBでしたかね。
あと、数Ⅲも取っててαとβとあって、上の方取ってたんですけど、下げました。
―河合塾模試は、学校で受けましたか、塾で受けましたか。
学校で河合塾と駿台ベネッセ模試と受けていました。
―共通テストマーク式模試では、本番で87%取れてるってことは、多分9割ぐらい取れる状態で共通テスト突入してるのかな。
いや、やっと本番直前で8割いったぐらいで。共通テストプレでやっと8割乗ったぐらいで、最終的に本番と共通テストプレの間で70~80点ぐらい伸びたんですよ。
―すばらしい。その伸び方をご自分で分析するとどんな感じでしょうか?必死で努力してやっと結果に繋がったのか、そこの間で何かやったのか。
多分そこからが一番勉強してたとは思うんですけど、数学が伸びましたね。
―全部の範囲学習が終わったから繋がってきたのかな。
一瀬先生の授業が良かったですね。ⅠA・ⅡBほんと最初塾に入った時は40点取れないぐらいだったんですけど、最終的に9割取れたので、それが大きかったです。
数学科 一瀬講師
―おお、それはすさまじい伸びだ。本番のⅡBは何点だったの。
70点後半ぐらいだったんですけど。それでも自分の中ではかなりいい方でした。
―じゃあ一会塾は通って良かったと思ってくれているんですか(笑)
はい。一会塾が無かったら数学があれだったんで、文転してた可能性あります。
―数学Ⅲは受験で使ったんでしたっけ。
2次試験で使いました。2次試験は数学、化学のみでした。ただ岐阜薬科は共通テストの理科は2科目でした。数学と、生物・化学・物理から2つで科目指定は無かったです。
―さすが横浜サイエンスフロンティア生だけあって、理科は学校だけでやったってことですね。
そうですね。生物はもともと得意なのもあって学校の授業だけで。化学は計算が苦手で、まぁ数学も苦手で、自習室で問題集をやってました。
―なんかおすすめの問題集ってありますか。
私が使っていたのは、化学の「新標準演習」です。それだとレベルが低いかなって思ってたんですけど、薬学部でも通用するレベルだったので、あまりその重要問題集とか手を出すよりそっち1冊完璧にした方が結構効果はあったなと思っています。
授業風景(恵比寿校) 英語科 鍋谷講師
―なるほど。英語の勉強は何を使ってましたか。
英語は得意な方というか、学校の授業がすごい楽しかったんで、ほとんど自分でやってなかったです。けど、単語はやっぱりやらないといけないなっていう感じだったので、mikanっていうアプリを使って、無料のやつを片っ端からやっていました。
―学校の英語が楽しかったというのは、先生が良かったんですか、素材が良かったんですか。
先生が良かったのもありますし、授業が長文読解がメインで、(文法とかは別のライティングの授業とかでやってたので、)1日1コ長文を読むようなのを週3~4回ぐらいやっていて、それも良かったです。入試問題を多くやってました。
―やっぱりサイエンスフロンティアだけあって、理系チックな入試問題をやってくれる。医療系の英文もそれなりに出てきましたか。
どちらも(文理両方)やっていたと思います。ただ題材は科学的なものを多くやっていた気がします。医療系も…そうですね。まああんまり専門的な、医学部で出てくるようなものはやってないんですけど、心理学系とか、理学部、工学部で出てくるようなのはやってました。
―色々と聞きたいことが出てきちゃいますが、岐阜薬科大学の2次試験の問題とか、大変だったこととか、当日のことは覚えていますか。
国公立薬学部の2次試験っていうよりは、私立で出てくるような問題に近かった気はします。
武蔵小杉校 自習室
―過去問は、赤本買って、ある程度やったんですか。
赤本は買ってなくて、ホームページに2年分載ってたので、直前にやりました。
―受けた科目順に、こんな感じだったきがするっていう、何か傾向みたいなものってありますか。
数学は記述メインだったと思います。あと、問題と解答用紙が別々ではなくて同じ紙でした。なので計算スペースも無いですし、あまり迷わずに(練習しておいて)一発でスパッと書けるようになっていると楽かなぁと思います。
―問題と解答用紙が1枚になっていると。ちょっと珍しいかもね。途中式とかあまり書かなくてよかったってこと。小問ごとにパンパンパンって解いていくって感じですか。
そうですね、記述式なので、ある程度は書かないとだめなんですけど、そんなにスペースも無くて。問題は大問が1個あって、カッコが3つぐらいって感じです。
―数Ⅲまで出る範囲の中でやったってことですよね。化学は。
化学は用語を埋める問題が出て、計算はまあちょっとだけ出て、あと特徴的だなと思ったのは、選択肢問題で理由も一緒に書かなきゃいけないっていうのがありました。問題自体は基本的な問題で、その「新標準演習」をやっておけばまぁ大丈夫かなっていう感じでした。新標準演習の解説もちゃんと読めば、理由を書くところも大丈夫かなとは思いました。
―岐阜薬科大は2次試験に英語が無いんですね。それも面白いですね。
使いたかったんですけどね。自分にとっては、どちらもあまり得意じゃなかった数学と化学だけでした(笑)
―そうか。(笑)全部終わった時に、行けたかなって思いましたか。
一応、共テリサーチで1位とか2位とかだったので、大丈夫だろうと思ってはいました。
講師からのメッセージ(校舎 掲示板より)
―えっ!そうなの。
その時点でもう、共テで行ったろ!とは思ってました(笑)よっぽどコケなければ大丈夫だろうとは思って。共テですごい稼いだというか、共テ(のウエイト)が6割ぐらいだったので。
―それでもう87%取ってるから、もう行けるかなと。普通は前期がだめだった時に後期出すんだけど、どうして後期も受けたんですか?
はい。岐阜薬科が中期なので、合格がわかる前に後期の試験が終わってしまうからですね。
―岐阜薬科は前期募集をしてなったね。だから後期は普通に出せた。それで長崎を出して、長崎まで受けに行ったんですか。
行きました、1人で。まあ地元が九州だったので、行き慣れてはいたんですけど。
―そうだったんですね。長崎大学の出来はどうでしたか。
英語があって、しばらく英語をやっていなくて感覚を忘れていた部分があったので、ちょっとマズかったかもしれないとは思ったんですけど、化学が結構簡単だったので、プラマイゼロかなーと思って。で、面接があったんですけど、面接が怖くて、ちょっとやらかしたかなーとは思ったんですけど、大丈夫だったみたいです。
―面接は10分ぐらいですよね。形だけという感じではなかったんですか。
いやー、結構つっこまれました。なんで長崎なのかとか。
―ひるまず話したのね。
努力はしました。(笑)結構怖かったです。3人ぐらい革靴、スーツのおじさまが足を組んでて。
―この子は本気なのかなみたいな感じだね。(笑)
―また塾で岐阜薬科志望の人がいたら、色々と相談に乗っていただけますか。
はい。私でよければぜひ。
―今日は、本当にありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
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