【2021】金沢工業大学 工学部航空システム工学科 3年 (2024年現在) 福澤慧さん(川崎市立橘高校)大学院への進学や地方での生活についてもインタビュー

金沢工業大学 工学部航空システム工学科 3年(2024年現在)

福澤慧さん(川崎市立橘高校)

大学院への進学や地方での生活についてもインタビュー

 

 

 

 

 

 

 

数ある予備校の中から、一会塾を選ばれたのはなぜですか?決め手はどこでしたか

 

大学受験に向けて動き始めた頃、高校の授業だけでは不安であったためインターネットで塾を探した際に一会塾を知りました。当時は、できて間もない塾でしたが、医学部をはじめ理系に強い塾であったこと、数学や物理に不安のある僕にとって魅力的であったことなどの理由で入塾を決めました。高校や武蔵小杉駅周辺の施設からも近いことも決め手のひとつでした。

 

一会塾では授業とは別に英単語や数学や理科のMonthlyテストがあり、復習の助けになっていました。少人数の授業のため、苦手な箇所を踏まえた授業や理解できるまで説明してくれました。授業のテキストは講師の経験と知識が詰まった洗練された内容になっており、大学受験だけでなく技術系の国家公務員採用試験(例:自衛隊貸費学生)でも通用します。特に川原先生の化学の授業テキストや岩佐先生の物理の授業テストを活用して勉強し、合格に繋げました。

 

川崎市立橘高校について教えてください

 僕が通学していた川崎市立橘高校はどちらかといえば、部活動や行事に力を入れる生徒が集まる高校でした。したがっていわゆる進学校に通っていた友達に聞いたところ難関大学への進学に適したカリキュラムであったとは断言できません。普通科は5クラスありましたが、理系クラスは2クラスでした。さらに物理と化学を選択するクラスは1クラス分です。一般と推薦の比率は半分程度だったと記憶しています。高校の特色上、部活動で成績を残した人がその活躍を対象とした推薦入学制度を活用している人も多々いました。

 

 

学部卒業後のプランは決まっていますか

 金沢工業大学の大学院進学率は全体の1/4程度です。僕も大学院進学を決めています。

わざわざ大学院まで進学したいと考えた理由や工学部航空システム工学科に進学を決めた理由は航空機について深く知りたかったからです。小さい頃から乗り物が好きでその中でも航空機は機体の形状や音速を超えることもできるかっこいいものだとずっと考えていました。見ているのもいいですが、飛行原理や機体の仕組みを知りたいと考えたため航空工学が学べる大学を選びました。実際に入学後は希望通りに航空工学を学べ、仕事も航空機に関わる仕事ができるため、これからも勉強を続け、航空工学を極めていきたいと考えています。

 

金沢工業大学について詳しく教えてください

 金沢工業大学は石川県の理系大学であり、関東の方には馴染みのない大学かもしれません。しかし、面倒見の良さや入学後に力を伸ばせること、就職力で特徴がある大学でもあります。受験時に偶然見つけた大学であり、住んだこともない石川県でひとり暮らしをする不安もありましたが、街中にキャンパスがあることから学生アパートやスーパー、病院がいくつもあり生活には困りません。メインの『扇ヶ丘キャンパス』は金沢駅からバスで30分ほど兼六園や近江町市場はバスで20分ほどの位置にあります。

 金沢工業大学は2つのキャンパスがあり、野々市市(ののいちし)にある『扇ヶ丘キャンパス』で講義やサークル活動を行っています。一部研究室が少し離れた『やつかほキャンパス』にありますが、『扇ヶ丘キャンパス』から無料のシャトルバスが出ており引っ越す必要はありません。

 

 

 

 

金沢工業大学には地方生も多いと聞きました・・・・

約半数の学生が全国から集まり、たいていは『扇ヶ丘キャンパス』周辺の学生アパートなどでひとり暮らしをしています。そのため学生アパートは大家さんが親代わりになっている場合も多く、知らない地で一人暮らしをする人も少しは安心できるかもしれません。それでも家事をこなすことは大変で、掃除や洗濯をしているときは親のありがたさを痛感します。高校生まで過ごした川崎市と比べ交通の便が悪いことや飲食店の数が少なく不便に感じることもありますが、車を持つことや自炊をすることが金沢でひとり暮らしをしたことで感じた楽しみでもあります。

 

 

 

 ひとり暮らしを始めたことで親からの視線がなくなり趣味に没頭する人が続出します。サイクリングやドライブ、ゲームなど好きなことに全力で取り組む人も多いです。僕もその中のひとりです。飛行機と写真撮影が好きだったことからほぼ毎週小松空港に行き、一日中航空自衛隊の戦闘機や東京や沖縄から来る旅客機の写真を撮っています。

アルバイトで稼いだお金で車を買ったことで行動範囲も広がり、授業がない日があれば友達と弾丸旅行へ行っています。 

 

金沢工業大はいろいろなランキングで常に上位に出たりしていますね、通ってみてそうした実感はありますか

 金沢工業大学は工学部、建築学部、情報フロンティア学部、バイオ化学部の4つの学部があり、それに関わる講義棟や実験施設があります。ライブラリセンター(図書館)の蔵書数は理系単科大学では世界最大級だそうです。また、プリンピキア(ニュートンの著書)など物理や化学の教科書でお馴染みの法則を公表した書物の初版を複数所蔵している図書館です。他にも学食やトレーニングジムなど一般的な施設がありますが、その中でも特徴的なものが夢考房です。夢考房は学生が自由にものづくりを行える施設です。旋盤や3Dプリンタなどライセンスを取得すれば自由に利用可能です。また、夢考房にはNHKロボコンや鳥人間コンテストに参加するプロジェクトが複数あり、僕は宇宙開発にチャレンジする活動を行っていました。

 プロジェクトの名前は人工衛星開発プロジェクト。僕が行ったことは土星の衛星エンケラドスを探査するための装置の提案です。エンケラドスは氷に覆われており、その下には海と生命が期待されています。海を探査するためには氷の対処が必要であり、そのための装置を衛星設計コンテストと呼ばれるコンテストにアイデアを提案し評価され、天文学会賞をもらうことができました。

 

※医学部入試研究所『みらい』のブログ記事でも金沢工業大学を紹介しています

 

金沢工業大での4年間での学びについても教えてください

授業は1年生で数学や英語、設計、航空機の歴史を学びます。2年生から四力学(機械力学、流体力学、熱力学、構造力学)の授業があり本格的な工学の授業が始まります。3年生は選択授業が増え、興味のある分野を定めつつ、論文の書き方やリサーチ能力を強化する授業があり卒業研究の準備が始まります。特に専門実験・演習と呼ばれる様々な航空工学に関わる実験を行いレポートと口頭発表を行う授業があり、学生たちは苦労しながら研究を行う能力を鍛えています。4年生は基本研究活動を行いますが、希望者はアメリカの世界的航空機メーカー” Boeing ”が行う英語の授業にも参加できます。

 

 

本当に実践的なことが学べるのですね。現在はどんな研究をなさっているのですか ~研究室(航空システム工学科)について~

大学4年生になるにあたり、卒業研究に取り組みます。指導教授は前職でH-2Aロケットの開発に従事しており、次世代航空推進機が専門の研究室です。僕はスクラムジェットエンジンと呼ばれるマッハ5以上の速度で飛行するためのエンジンの研究に取り組んでいます。JAXAのスーパーコンピュータを使った燃焼流れの解析や将来的には燃焼実験を行う予定です。さらにこの研究室は世界で活躍できる研究者になるという方針のため、ミーティングが英語であったり学部生の頃から国際学会への参加だったり英語を扱うことにも力を入れています。

航空システム工学科の先生はJAXAや大手重工業メーカー出身で、経験と知識が織り交ざった実践的な航空機開発を学べます。学内には小型航空機やヘリコプター、ジェットエンジンがあり本物から学ぶことも可能です。

 

 

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