北里大学 薬学部 学校推薦型選抜
現役合格 S.Hさん(横浜平沼高校)
・数ある予備校の中から、一会塾を選ばれたのはなぜですか?決め手はどこでしたか。
一会塾を選んだ一番の理由は、少人数制での授業という点に惹かれたからです。私は小・中学生の頃、地元にある高校受験専門の少人数制指導塾に通っていました。高校一年生に上がると同時に大手の予備校に通い始めましたが、教室には大人数の生徒がいて、テンポの速い授業を聞き続ける受け身の授業体制が自分には合わないと感じていました。そんな時、母が一会塾をネットで見つけ、小・中学生の頃通っていた塾と似た少人数制での授業を行なっている一会塾は通いやすいのではないかと思い、高校2年に上がる直前に入塾を決めました。また、私は薬学部に入りたいと考えていたので、理系学部の合格者を多く輩出しているところも魅力に感じました。
・高校での文系・理系の割合などについて教えてください。
私の学年では、文系の方が理系より少し多いくらいでした。クラスは、2年次では文理別に分かれ、3年次では選択科目別で分かれていました。総合型・指定校・公募などの推薦によって大学を決めた人は1クラスに10人前後で、あとは一般受験でした。私の周りはかなり総合型や推薦で合格した人が多かったです。指定校の校内選抜では、一次の時点ですでに上位校の枠が埋まっていたのを覚えています…。
・部活や課外活動について教えてください。
部活動は弓道部に入っていました。選手として大会に出ることはほとんどありませんでしたが、基本的にはサボらず部活に参加して、段審査でも弓道弐段を取りました。
週5で活動がありなかなか忙しかったので、正直塾と両立させるのは体力的にも時間的にも大変でした。特に定期テスト前は、テスト勉強との両立もあり、塾の授業が頭に入ってこないこともしばしば…笑
それでも、学校で理解できなかった部分を塾でまかない、定期テストの1ヶ月前には勉強を始めてなんとか成績をキープしていました!
・薬学部を志望した理由について きっかけとなる出来事はありましたか。
両親から聞いた話になりますが、私が小学校を入学する前、医者が薬の量を子供用の量ではなく、間違えて大人用の量で処方してしまったのを薬剤師が気づいて、対処してくれた事があったそうです。その話を小学生の時に聞き、薬剤師という職業に憧れを抱いたことが最初のきっかけでした。それから小学校高学年の時には薬科大学の薬剤師体験にも参加し、調剤体験などを通してさらに興味を引かれました。中学で真面目に将来の職業について考えた時に、資格のある仕事に就いて安定した職を得たいと考えていたので、薬剤師は自分にとってぴったりだと思い薬学部を目指していこうと決めました。
・一会塾に通っていただいた感想をお聞きしても良いですか。
やはり、少人数制の授業がよかったです。先生に当てられて生徒が答える…といった少人数制ならではの強制的に授業に参加できるシステムが、自分にとって勉強習慣をつける要因になったと思います。授業の途中で当てられるのが怖くて、授業前に必ず予習・復習をする習慣がいつの間にかできていました…。
また、大手の予備校に通っていた時はチューターさんが一人担当してくれるだけで、周りに友達もいなかったので一人で勉強している寂しさが少しありましたが、一会塾は色々なスタッフさんや先生からアドバイスをもらえたり、同じクラスで同じ学部を目指す人と話したりできて、それが勉強へのモチベーションにもつながったので、こういった環境や、人との距離の近さがよかったと思います。
・特にお世話になったスタッフや講師の先生はいますか
スタッフさんでは成美さんと新保さんです。成美さんは、私が苦手科目は英語だと言うと、オススメの参考書を教えてくれて、大まかな勉強計画も練ってくれました。新保さんは日頃からよく声をかけてくれて、私が指定校推薦の小論文や面接対策で悩んでいる時はアドバイスをくれたり、相談に乗ってくれました。
講師は、小論文・面接対策で面倒を見てもらった宮下先生です。当時は小論文に苦手意識を持っており、また個別授業を受けるのが初めてだったため、初回の授業では非常に萎縮してしまい、ダメ出しが多くて心が折れそうになりました…。でも、いつも的確なアドバイスをくれて、励ましてくれたので最後まで続けることができました。試験本番まで時間がない中で、基本的な文章の構成から必要な資料、注意事項など、様々なポイントを教えてもらいなんとか間に合わせることができたので、先生にはとても感謝しています。
S.Hさんの塾での受講科目
【高2生】クラス授業・・・・英文法・数学・化学
【高3生】クラス授業・・・・英文法・英文読解・数学ⅠAⅡB・化学
個別授業・・・・小論文と面接対策
・入試本番での様子と手ごたえはいかがでしたか。
入学試験では小論文の1週間後に面接が行われました。
小論文では、大学のこれまでの傾向で考えると、英語の文章を読んで要約し、その文章の内容について小論文を書くという方式で出題される可能性が高いと考えていました。しかし、本番ではグラフを読み取って簡単な問題に答え、そのグラフに関するお題で小論文を書くという方式に変わっていて非常に面を食らいました…。当日のお題は個人的には書きやすく、最後に数分ほど時間を残して書き終えることができました。会場の教室には受験生の半分ほどが集められていて、女子が多い印象でした。
面接は、2対1の個人面接でした。どちらの先生も優しく、10分程度で6個の質問を受けました。面接官が小論文を読んでいるようで、小論文のことについても軽く触れていました。奇抜な質問は特になく、堅苦しい雰囲気でもなかったので答えやすかったです。受験番号が後半の人たちは小さい部屋にそれぞれ通されましたが、同じ試験を受けた友人によると受験番号が前半の人たちは、パーテーションで区切られた大きな教室でそれぞれ面接が行われたそうです。
・どのような対策が効果的だと思いましたか
小論文は、自分の主張や、それを裏付ける根拠となり得る知識をつけることと、とにかく医療に関する様々な題材で書いて、添削してもらうことが一番効果的だと思います。私の場合は、そもそも文章を自分で考えてまとめること自体に苦手意識を持っていたので、指定校推薦の校内選抜が通ってから毎日一つは新しい題材で小論文を書くようにしていました。先生や親に添削してもらいながら書き直しを重ねていくと同時に、慣れてきたら時間制限をつけて書いてみるなど、徐々に本番を想定して取り組むことも意識しました。また、過去の傾向から考えると英文要約が出題されるかもと思っていたので、参考書に載っていた短めの英文で要約の練習にも取り組みました。結局出ませんでしたが…
面接は、緊張しすぎないように慣れるまで色々な人に練習を見てもらうのがいいと思います。私の場合は、塾だけでなく学校の先生にも見てもらえる機会があったので、そこで先生や友人に対して堂々と話す練習をし、時にはアドバイスをもらいながら所作や話す内容の修正を重ねて自信を持てるようになりました。
・なぜ推薦を受けようと思いましたか。
高校に入学してから自分の高校に薬学部の指定校推薦募集枠が毎年たくさん来ていることを知り、そこで指定校推薦も受験方法としてアリかもと思い始めたのがきっかけでした。その流れで北里大学の薬学部も知りました。高校1年の時に自分が想定していたよりもいい成績が取れたので、このままキープすれば指定校推薦での合格も夢ではないと分かり、2年、3年で目標の成績が取れたので推薦を受けることにしました。
・北里大学へ出願する決め手は何でしたか。
一番の決め手は、やはり高校の指定校推薦で毎年枠を取ってくれていたことです…が、その数ある大学の中でも北里大学を選んだ理由は、大きく3つあります。
1つ目は、漢方について詳しく学べる環境が整っていたからです。北里大学のオープンキャンパスに行った際に、漢方研究会の方々に漢方に関する歴史や研究など、様々なことを教えてもらい、それがきっかけで興味を持つようになりました。漢方研究会のようなサークルから履修プログラム、研究室というように、漢方を学べる機会が揃っていて魅力に感じました。
2つ目は、2年生からのキャンパスが電車で1本で行けてアクセスが良い上に、とてもキレイな建物であったからです。
3つ目は、北里大学が総合大学だからです。単科大学と異なり様々な学部が集まっているため違う学部の人とも交流できるというところが楽しそうだと感じ、志望校に決めました。
・今回の合格は何がポイントだったとご自分でお考えですか。
指定校推薦の校内選考については、高校2年の頃から指定校推薦への意識はしていたので、提出物や定期テストを真面目に取り組み、授業にもなるべくへばらずに参加して成績をキープし続けたことがポイントだったと思います。
また、校内選考通過後については、当たり前になりますが小論文と面接の対策がポイントだったと思います。指定校推薦で落ちる確率は低いといえども、あまりにもひどい態度や内容だと落ちる可能性もあるため、気を抜かずに受験に向けての準備を進めていくことが大切だと思います。
・これから受験する人にひとことお願いします!
指定校推薦で私が一番良いと感じたのは、第一志望の大学が、一般受験でのレベルは高くても、指定校推薦では日々の頑張りで入学できるかもしれないというところです。
高校生の中でも、特にこれから指定校推薦を目指す人は、志望する大学の評定基準よりも上の成績をとることを目標にして頑張って欲しいです。基本的には満遍なく良い評定を取るのが大事だと思うので、定期テストや小テストでは、どんなにやる気が起きない科目でも、一夜漬けやノー勉で本番を迎えないように準備しておくのがポイントです…。それと、万が一に備えて一般受験の勉強も並行して取り組めると、なお良いと思います。日々の授業や部活で忙しい方も多いと思いますが、私の場合は合格すれば受験戦争を12月に終えることができるということをモチベーションにして、なんとか気を保ちながら頑張っていました。笑
一般受験とは違い学力一発勝負ではないところが指定校推薦の苦しいところでもあり、良いところでもあると思うので、めげずに突き進んでください!