講師自己紹介:長谷川源(担当:小論文・志望理由・面接)

Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください

講師としては、大学時代に「外国人への日本語教育」に期せずして出会ったことで、日本語講師として始まり、国内の教育機関やベトナムのハノイ工科大学で教鞭をとりました。大学受験の小論文指導も日本語教育と並行して教えたり、小論文と現代国語の指導に専念したりした期間もあり、気がつけば長く教えてきた分野になりました。

私の経歴で少々異色なのは、慶応の医学部の関連財団に、医・薬学領域の翻訳やデータ作成などを扱う情報センターがあるのですが、その情報センターの営業部門の課長として多くの医薬学系のプロジェクトに関われたことです。医薬のプロのクライアントに対して信頼されるカウンターパートナーになるために、医薬系の論文に自分で目を通しておく必要も少なからずあります。そんな業務上の必要性に迫られて医薬論文に向き合ったことで、私自身が本当に鍛えられました。

教育分野とビジネス分野で大きく異なるのは確かですが、「言葉で表現する」という点では共通しており、その点にプロ意識を持って関わってきました。これらの幅広い人生経験が、医学部受験の志望理由書作成などの指導で私の土台になっているのを感じます。たとえば、営業職としての経験が「指導する生徒の良い面をどのようにうまくアピールするか」や「面接にどう対応していくか」などにとても活きていますし、面接を想定しつつ志望理由書の文章をスキのない表現に生徒と練り上げていく作業も、営業職の経験値がプラスに働いています。そして、個性豊かな生徒一人一人に向き合う点でも、これまでの様々な人生経験がかなり役立っているように感じます。

Q2.どんな授業を心がけていますか

志望理由書作成と小論文のそれぞれに共通するのは、読む者を納得させられるような文章を作成する点でしょう。指導においては、生徒が意図した内容が第三者にしっかりと、それも好ましい形で伝わるように、少なからず修整をすることになります。そんな修整をするときに、「どのような理由でそれを修整した方がよいのか」を、生徒が腑に落ちるように、「わかりやすく的確に説明すること」を心がけています。志望理由書作成と小論文のそれぞれに共通して強く意識していることは、まずこの点でしょうか。

志望理由書の作成においては、志のそもそもの原点から将来の大きな夢や目標まで、生徒自身が意識していなかった部分にも生徒に寄り添って掘り下げていき、最終的に大きなストーリーの文章になるように指導することを心がけています。そのためには、生徒に自分の内面に深く向き合うような課題も出しますが、それに応えてしっかりやってくる生徒は、一緒になって深掘りして考えてきた内容が的確に文章化されたときに、何かとても深い感情を感じてくれているようにも思います。

Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください

授業の進め方として大事にしていることは、前の質問で答えた内容と同様なのですが、授業の中で大切にしていることでは、当たり前と言えば当たり前ですが、生徒との双方向のコミュニケーションです。どれほど生徒のためになるような内容であっても、生徒がずっと受け身になっているような状態ですと、その内容の吸収の度合いが落ちてしまう面を感じます。生徒の個性を受け止めつつ、授業中の会話のキャッチボールを大切にしていて、生徒が自分の取り組みにモチベーションを持てるようなボールを投げられたらと思っています。そして、授業を進めるペースでしょうか。どんどん先へと進みたい生徒もいれば、じっくり取り組みたい生徒もいますので、そんなことも感じとりながら指導しているつもりです。

Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください

出願の締切に向けて生徒と必死になって志望理由書に取り組んでいるようなケースでは、「楽しい」と感じるのはなかなか難しいでしょうね。ただ、生徒と一つ一つを考え抜いていき、最後に満足できる志望理由書が出来たときに、自然と大きな達成感を生徒と共有している瞬間があります。その感覚は、すごく高い山に登山チームとして一緒に登り切ったような達成感、解放感、爽快感みたいなものでしょうか。登る過程で、生徒が悩み、苦労した場合はその分だけ、それらの感覚が深い余韻になって残るようにも感じます。

以前に指導した生徒が、スタッフの方を通して合格後にこんな一文をメールで寄せてくれたことがありました。『志望理由書の作成過程では、問題意識を持つこと、さらにそれを追求する姿勢が身についたと思います。ここで、大学に行ってからやりたい事が明確になり、勉強のモチベーションにもなりました。そして、謙虚に問題に取り組むという考え方の面でも成長を感じました。』

何かに無我夢中になって、成長をとげているその過程では、生徒の方も成長を実感する余裕はないものかもしれません。でも、時間を経てなお、自分はこんなにも成長できたんだと感じられる実感は、まぎれもなく本物で、その生徒のこれからの人生の支えにもなるように思っています。

後から生徒のこんな文章にふれるとき、私の中にも深い余韻を感じますし、そんな余韻が感じられる時間は、きっと講師ならではの「楽しい」時間なんでしょうね。

Q5.一会塾の良いところはどんなところですか

何気ないことも含めて、いろいろとあると思います。例えば、他の予備校だと校舎の雰囲気がけっこう緊張感があったりもしますが、一会塾の校舎にはそんな感じがありませんね。素朴さ、落ち着き、気楽さみたいなものが適度に混じり合った居心地の良い雰囲気があります。講師の立場でも、スタッフの方に丁寧に接してもらっている気持ちがあるのですから、それは生徒に対しては、より一層あるように思います。あと、これは講師の立場で言うのは気も引けるのですが・・・講師陣が選びに選ばれているのも、感じます。いろんな先生方を実際に体験してみてはいかがでしょうと、お伝えしたいですね。

Q6.受講される方へのメッセージをお願いします

最初の質問の回答の中でも書いていた、ハノイ工科大学で2年ほど教えた経験は、私の人生にとってとても大きな出来事でした。教え子の中からは今、社員数1000人を超える会社の社長など、ベトナムの経済を支える起業家が多く生まれています。当時ベトナムのそんな若き俊英たちを教えていて、私も彼らから多くの刺激をもらいました。そして、その経験が「自分のキャリアの最後は、日本の若者たちに自分が培ってきたことを教えたい」という思いを強くさせて、一会塾で教える現在に至ります。

私が受講される方に一番お伝えしたいことは、とにかく遠慮なんかいりませんよ、全力でぶつかってきてくれて大丈夫ですよ、ということです。海外にいて強く思うのは、「こんな場面では遠慮してはダメだな」ということだったりします。一会塾のどの講師の方も、皆さんが進もうとする大きな目標までの道を、途中にどんな困難があっても良き伴走者として最後までサポートできると思います。私もその1人です。そんな講師陣を前にして、遠慮なんかしていたらもったいないですよね。質問でも相談でも、遠慮しないで、積極的に聞いてください。そんなやりとりから、得られるものがきっと多くあるはずです。

※校舎未定の場合は武蔵小杉校へご相談ください。

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