講師自己紹介:水谷 留美(担当:小論文/志望理由/面接)

Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください

学生時代に社会保障を学び、とりわけ医療制度に関心を抱きました。もともと少子化等、子供に関する社会問題を学んでいたことがきっかけでしたが、子育てがひと段落したころ、日本の未来を担う若者たちと向きあい、大学受験の一助となれればと考え講師を始めました。医学部のみならず、社会科学を含めた幅広い学部の推薦入試総合対策なども行ってきましたが、特に医学部は社会人の方や海外からの帰国生等多様なバックグラウンドを持つ方々の受験が目立ちます。そのような方々の特性や個性を存分に引き出し、面接でもうまく個性を発揮することで医学部に合格してもらいたい、そのような思いを抱き日々の指導に取り組んでいます。医師は医療の要であることは勿論ですが、社会のライフラインをも担います。そのため医師という職業には高い人間性と倫理観が求められます。だからこそ「病める人」の心の支えともなり、多くの医療スタッフの鑑ともなります。そのような責任を自覚し向上心に富む学生の資質を伸ばし、医学部合格に導きたいと考えています。

Q2.どんな授業を心がけていますか

小論文の授業では、答案作成の際に最も重要とされる思考力の養成に力を入れています。そのためにも生徒が答案の書き方といった表層的な側面のみを追い求めてしまう授業にならぬように心がけています。医学部入試で出題される小論文の内容は多岐に渡ります。受験生自身の体験事例を交えて書くことを要求するものやヤングケアラーなどの社会課題について問うもの、そして医療系の課題(こちらは医師不足などのベーシックテーマからゲノム医療など先端医療について問うものまで幅広く出題されます)から倫理等の抽象的な内容を問うものまで実にバリエーションに富みます。内容だけではなく出題スタイルも多様です。テーマ型から課題文型、そして写真や詩を読んで書く発想型小論文もあります。そのような様々な内容や出題形式に対応するには確固たる思考力が必要です。何事も構造的かつ多面的に捉え思考する、そのような視野を養える授業を大切にしています。小論文の授業で学習した内容や考え抜いて書く力は、おのずと面接試験や集団討論の礎にもなります。思考力の養成と同時に小論文の採点官に訴える力、つまり説明力の養成も不可欠です。思考が幼いと客観性に欠ける文章を作成しがちです。常に自分自身を俯瞰しながらわかりやすく説得力に富む文章を作成するには心の成長、精神的な成熟も必要です。そういった心の成長を促し自分で考え文章を組み立てていくことが出来る授業に重きを置いています。故に生徒たちの探求心を刺激できるような解説や課題文の選定を行い、また文章要約を通し筆者の言いたいことをつかむ練習を重ねていきます。小論文の授業で学習したことや得られた知見は面接や集団討論等で間違いなく発揮されます。そのような深みと厚みのある授業を心がけています。

Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください

特に一方的に解説するだけの授業にならないように気をつけています。生徒自身が意見を発言する場を設けることが必要だと常に考えていますので、意見を述べてもらう機会を多く設けるようにしています。確かに人前で発言することが苦手な生徒さんもいらっしゃいますが、実際の医学部受験では、見知らぬ面接官の前や集団討論の場で、自分自身のことを熱く語ったり再生医療等の医療課題について発言したりすることが求められます。書く力と発言する力は表裏一体です。文章をわかりやすく「書く」ことはわかりやすい「説明」が出来ることにも繋がります。それは医師になった際のインフォームドコンセントにおける説明力にも繋がりますね。自分の意見を表明するには自己を客観視することが不可欠です。それは小論文作成力にも繋がります。多様な医療系課題のインプットだけにとどまらず、考える力を養成し論理的かつ具体的に説明する実践力を育むことを大切にしています。

Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください

生徒たちの意見を聞いているときです。実にフレッシュで思わぬ見解が出てくるとき、教室内に暖かく包み込むような笑いが生じるとき、とても楽しいと感じます。この瞬間、きっと体内の免疫力もアップしているのではないかと勝手に微笑んでいます。また、生徒からこれまで自明だと考えていたことが違うのだと気付いたといった報告を受けたり、なぜそうなるのかといった疑問をぶつけてもらったりした時も、彼らの視野の広がりとその一助になれたことに対して大変嬉しさを感じます。

Q5.受験勉強をしていく上で一番大切なことはなんだと思いますか

常日頃から何事もおろそかにしない姿勢をもつことだと思います。受験勉強に対する姿勢は勿論ですが、日常生活を送る中で何時に起きて何を食べてどう過ごすのか、一日一日を愛しみ自分を見つめることが大切だと思います。それは他者との友好的な関係構築にも繋がり、何よりも自分を信じる力、受験を乗り切るパワーに繋がります。

Q6.一会塾の良いところはどんなところですか

医学部受験クラスを見る限り控えめな生徒さんが多い印象ですが、逆に言えば、謙虚であり素直に物事を考える生徒さんが多いのだと思います。塾や予備校には、自然とカラーが出るものですが、一会塾は生徒達がおおらかでいられる環境が整っているのだと思います。勿論、そのような環境が可能になるのも一会塾のスタッフたちが温かく見守り、主体性を引き出すような対応をしているからに他なりません。生徒とスタッフや講師の距離が近くどんな小さな疑問や質問でも投げかけやすいのも大きな魅力の一つですね。

Q7.受講される方へのメッセージをお願いします

医学部入試突破を目指し、二次試験にゆとりをもって対応できる力(二次力)を養いましょう。小論文や面接試験を点数化する大学も増えています。一次試験の点数だけでは合格には及ばない、二次試験での逆転も多々あります。教科だけ強くても合格できないのが医学部入試の特色の一つです。だからこそ二次力全般の鍛錬が必要です。それは精神的な成長をも促します。小論文の授業を通し社会課題について考え、その際に必要な医療系の知識を学び深めていきましょう。そして日本や世界の在り方について思考を巡らし人間的にも大きく成長しましょう。最後まで決して諦めずに取り組んでください。

Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします

医学部入試合格には小論文は不可欠です。小論文で学習した内容は、面接試験や志望動機書作成、更には集団討論対策にも直結します。小論文や面接等の二次試験で出題された内容、例えば地域医療について、その言葉や概念を知っているか知らないか、あるいは適切に現状を理解できているか否かでも明暗を分けることもあります。また、先端医療を含めそのような複雑な課題に対して医師を目指す者としての考え方や幅広い知見が受験では求められます。本試の直前期に焦ることのないように意識し十分な対策を行うことが大切です。小論文や面接を点数化しそのまま教科の点数に足す大学があることも心得ておきましょう。また、二次試験では何が問われどのような力が必要なのか、どんな試験が行われるのかといった全体像を把握することも戦略的には必要です。

※校舎未定の場合は武蔵小杉校へご相談ください。

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