
Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください
私は慶應大(商)を卒業後に大手商社マンとなり、さらに公務員を経て医学部を再受験生しました。実際に医大にも通っていたため、各医学部の受験問題の傾向だけでなく、忙しい医大生活も体感しています。そういった私の知識・経験等を活かしながら生徒をサポート出来るのは、大学受験対策の予備校、特に医学部専門予備校であると思えたことがきっかけです。
また、最近の受験事情や各医大の出題傾向等にも精通している為、実際に講師として教えるだけでなく、例えば現状の生徒の学習状況から見てどの参考書や、どの勉強方法がベストかという深い所までアドバイスが可能です。
また、苦手科目だった物理においては、電気回路をよくある問題集の解答のように回路方程式で解くのではなく、電位の設定で解く方法を見つけるなど色々と解法を工夫する事で得意科目に変える経験などを重ねて参りました。さらには再受験生時代には他塾さまの授業をいろいろと受講した際に感じた、受験生からの視座(苦手な科目は丁寧に、得意な科目はとことん効率を追求する視点)をしっかりと持って指導に当たれるのではないかと思ったのが講師を選ぶ契機となりました。
Q2.どんな授業を心がけていますか
授業では特に、対話型の授業になるように心がけています。このことによって生徒のちょっとした反応から、授業内容に対する理解度を感じ取る事が出来るからです。そして授業中に、生徒から例えばこの項目についての授業をして欲しいという要望があったり、ここの分野が苦手という声を聞いたときは、その項目に関する問題等を集めてきて、すぐにその項目の授業をするように心がけています。さらに、対話型の授業にすることで、生徒が気軽に何でも質問出来る環境を整えられるようにも気を配っています。
複数年の過去問に目を通し良い問題例を授業中に適宜紹介できるように、日々、授業がない日でも様々な医学部の過去問等を解いて研究しています。こうすることで例えば化学の授業でCODの分野の授業をして欲しいという依頼を受けたときでもすぐ、何年のどこの大学の過去問にCODの出題があるから、そこから問題を持ってこようなどというアイデアが生まれてきます。授業の半ば、少し生徒の集中力が落ちてきたときには、少し自身の経験などの雑談を入れて生徒をリラックスさせています。
また数学の授業であれば、数式で強引に解く方法と、図形を使って視覚的に解く方法を紹介したりするなど、別解を提供するようにも心がけています。こうすることで苦手分野である複素数の問題にも興味がわいてきたり、あるいは理解度が深まったりすると思えるからです。
Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください
生徒の個性をしっかりと把握した上で原則としては褒めて伸ばす授業を行っています。ただ出来る生徒には少し厳しいことも言ってプライドを刺激し、闘争心に火をつけさせたりするなど、生徒の個性や特性に合わせて指導方針を変えています。
「ここの分野が弱い、ここの授業をして欲しい」という声を逃さないことです。要望や生徒の弱点をこちらが見つけた場合は、すぐにそこの分野の問題等を集めて、授業で基礎の講義から行うようにしています。
今までの講義内容がしっかりと身に付いているかの確認テストを、少し時間をあけて行っています。テストを通じて理解が足りなかったと感じたときは、翌週の授業で、しっかりと補足説明をするようにもしています。
Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください
1点目は、授業中に色々な説明をした後、最後に納得したという生徒の顔を見られたときです。特に苦手意識の強い科目を教えていた際に「今日の授業を聞いて、はじめて得点が取れそうな気がしてきました。」という生徒の生の声を聞けたときです。
2点目は生徒から質問を受けるときです。『質問をする』ということは授業に積極的に参加したいという意識の表れだと思います。「こんなこと質問したら先生にどう思われるか・・・」と躊躇してはいけません。もし気になることが出てきたら、臆せず、どんどん質問してください。
Q5.受験勉強をしていく上で一番大切なことはなんだと思いますか
1点目は目標の第一志望校を早めに選択し、そして過去問を最低でも5年間分は解いてみることだと思います。そうすることによって出題傾向や難易度が分かり、自身が選択する問題集等や勉強方法等も決まってくるからです。(例えば、慶應医学部や日本医大、国立医学部志望であれば、英語の自由英作文の勉強を早めに取り入れなければいけない。あるいは、慈恵会医科大や大阪医科薬科大学であれば、数学の勉強に整数問題を取り入れなければいけない等)
2点目は、競争相手を身近に作ることだと思います。直近の模擬試験等で彼らと競い合う事で、常にモチベーションを維持できるからです。
3点目は得意科目を伸ばす事よりも、苦手科目の克服の方に時間を割くことだと思います。
Q6.一会塾の良いところはどんなところですか
一言で言うと、非常にアットホームな環境であることだと思います。特にスタッフ、講師、学生のチューターさんが一体になって指導にあたっているところだと思います。私が経験してきた都内激戦区の医学部予備校(市ヶ谷や新宿、渋谷のように、ほぼ隣接する形でいくつかの医学部専門予備校が互いにしのぎを削っている場合)にありがちな「ギスギスした」雰囲気が一会塾にはありません。そのせいか、通っている塾生さんも、少しおっとりしているが、真面目で素直な良い子が多いという印象を受けます。また一会塾は自由な発言がしやすい環境にあり、この点も良いところだと思います。
Q7.受講される方へのメッセージをお願いします
もし授業や自習で分からないところがありましたら、どの先生でもまた学生チューターさんでも構いませんので、気軽に質問してみて下さい。一会塾の講師の人は皆、個性的で面白い人が多いように感じます。ですので色々な先生に、質問してみると面白いと思います。