平津李野さん
帝京大学 医療技術学部 診療放射線学科
日本大学櫻丘高校
―第一志望合格おめでとうございます!
ありがとうございます!
―平津さんは、帝京大学の入試では同じ学部を3日間受験されたそうですね。受験料も3回分かかりますが、3日とも受験したほうが有利と聞きました。その仕組みについて教えて頂けますか?
はい、3日間受験すると、3回のうち一番点数のよかった試験を合否判定の対象にしてくれるんです。
―合格発表みるときは、3回分確認するのでしょうか?
はい、3回とも受験番号が違うので、全て確認するんですけど、合否判定に使わなかった試験の結果は「不合格」と表示されます。私は3日目の試験で合格したので、1日目から確認していくと2回連続不合格が表示されて、もうダメかと思いました。
―それはドキドキしましたね!
1日目の試験は、時間配分ミスをやらかしちゃったので、不合格でも仕方ないと思っていました。でも、2日目と3日目の試験は、同じくらいの手応えだったんです。だから2日目の結果が不合格とわかったあとは、こわくて30分くらい3日目の結果を確認できませんでした。
―なるほど!お家でみていたのですか?
外にいてスマホで確認しました。なので、3回目の結果を見るときは、悲しくて泣いてもいいように、トイレで確認したんです(苦笑)トイレで、恐る恐る目を開けて、合格の文字をみたときは、人知れず大喜びしました。
―すぐにお母様にも報告を?
はい。母は仕事だったんですけどLINEをいれて、仲のいい友達にもLINEで報告しました。
―ドラマチックですね!平津さんは、杏林大学保健学部診療放射線技術学科も受験されていますね?
杏林大学も同じく3日受験のシステムで、3日目の試験が補欠で結果待ちです。でももう、帝京に進学しようと思っていますが・・・
―3日目で力を発揮するタイプなのかな?
たぶん、そうだと思います。1日目は試験に慣れていないので、焦ってしまって、数学の難しい問題に時間を使ってしまったり、時間配分ミスが多いんです。なので、2日目は1日目の倍、3日目は2日目の1.25倍くらい、と、試験に慣れるにつれて実力を発揮できていると思います。
―そういう意味でも、3日受験は有効なんですね。一般の前に、推薦も受験されていますか?
はい、ただ推薦は最初だったし、チャンスが1回しかないので、やはり焦ってしまって。数学・国語・化学・生物で受験したんですけど、案の定数学に時間をとられてしまって生物を解く時間がありませんでした。
―緊張しやすいのですね。
そうですね。かなりテンパってしまったので、推薦はダメだと思っていました。
―一般受験の3日受験は、平津さんに合った受験方法だったんですね。
はい、そう思います。
― では、入塾のきっかけを教えて頂けますか?
医療系に強い予備校を、母が探してくれました。もともと強制されないと勉強できないタイプなのでオンライン授業は苦手で、対面で授業してくれて自習室もある一会塾に決めました。
―入塾して頂いたのは、いつ頃ですか?
私は大学生だったので、浪人という言い方が正しいのかわからないけれど、受験を決意した7月ごろに入塾しました。
―そうでした、平津さんは再受験生でしたね。どちらの大学に通われていたのですか?
附属校の内部進学で、日本大学薬学部に通っていました。
―たしか・・・ご自宅からは遠いですね。
家は神奈川寄りで、大学は船橋なので、東京横断して2時間かけて通っていました。
―別大学の受験を決意した理由、お伺いしてもよろしいですか?
高校の頃から放射線科に興味があったんですけど、内部進学の選択肢に放射線科がなかったので、医療系というくくりで薬学部を選びました。でも、いざ入学してみると、授業の詰め込み方がすごくて。例えば文系だと1日3限くらいで、授業のない日もあったりするみたいですが、薬学部は4限まで毎日あって、選択できる授業もほとんどないので、自分でスケジュールを組むこともできませんでした。同じ日の同じ時間で、中国語かドイツ語か選べるくらいで。友達とは仲も良くて楽しかったんですけど、正直、思い描いていた大学生活と全然違いました。
―薬学部は特に忙しそうですよね。なぜ放射線科を希望されていたんですか?
医療職は、安定しているので親にも勧められていました。でも、人のお世話をするのが得意じゃないので看護は無理、医学部や歯学部に行くほど勉強ができるわけでもない。そのように消去法で考えてみて、放射線科にたどり着きました。放射線科は検査もあれば、癌治療などもあり、幅広く様々な分野で貢献できそうだと思い興味を持ったんです。でも、内部進学を利用しないのももったいない気がして、とりあえず薬学部に入学してみましたが、甘かったですね。
―薬学部へ内部進学するのに、必要な成績や条件などはありましたか?
特にありませんでした。高校の成績は、本当にど真ん中で。薬学部は無理だと思っていたら、先生に、この成績なら薬学部は普通に行けると言われ、嬉しくなって進学してしまいました。
―そこからの再受験は、勇気ある決断ですね。日大はとても大きな学校だと思いますが、薬学部の全体の人数はどのくらいなのですか?
コロナもあり、全員で集まる機会がなかなかないので、どのくらいか分からないんです。大きい会議室での授業も、2部屋使っているみたいなので、もう片方の部屋に何人いるのか分からなくて。ただ、武道館で行われた入学式は、学部関係なく集まっていたので、とてつもなくスケールが大きかったです。
入試データ
令和3年 5月1日 日本大学 薬学部1年次 入学者数は257名
―日大の武道館入学式は、人数の多さに圧倒されそうですね。
一会塾に話を戻して、塾では何の授業を受講されていましたか?
石井先生の英文読解と英文法、千葉先生の化学を受講していました。
英語科 石井講師 ↑写真をクリック
―たまに受付の横で黙々と・・勉強する姿をお見掛けしましたが。
大学生の方に、数学と化学の分からないところを質問し、教えて頂いていました。
―大学生のフォローも受けてくれていたのですね。塾にはどのくらいの頻度でいらしてましたか?
平日は毎日なので、週5で通っていました。試験直前は、土曜日も行くように親から言われ、自習室で勉強していました。
自習室の様子
―自習室も使ってくれていたんですね!
はい。高校の時は、自習なんて全然できていなくて、ギリギリ赤点回避している感じで(苦笑)テスト前さえも勉強せず、苦手な文系科目を理系科目でカバーしながら、なんとか真ん中の順位をたもっていました。その頃と比べると、自習時間は格段に増えましたね。自習環境含め、一会塾が私を受験生にしてくれたと思います。
―ありがとうございます。化学は、千葉先生の授業受けてみて、いかがでしたか?
もともと化学は大好きで、学校でも化学を選択していました。でも、高3の途中で授業がオンラインになってしまって・・・。性格上、監視がないと本当に手を抜いてしまうので、オンライン授業の範囲になってしまった有機化学の分野が、まるっと抜けているというか、ものすごくあやふやな知識しかなかったんです。
―オンラインになると、急に苦手になっちゃうんですね(笑)。
そうですね。特に高3の3学期は、学校でのテストもなかったので、強制力もなければ勉強する意味も見いだせず、勉強しなくても大丈夫という環境に慣れてしまいました。
―でも、まるっと有機化学が抜けているのに医療系へ行くのは、ちょっと怖いですよね。
そうなんです。でも、千葉先生の授業で有機化学の分野を全て習って、得意分野というか、有機化学が大好きになりました。
化学科 千葉講師 ↑写真をクリック
―そうなんですか!それはよかったですね!
試験科目は3科目?
はい。英語と数学と化学です。
―英語は苦手とお伺いしていますが、実際の試験はいかがでしたか?
帝京大学の英語はすごく簡単なんです。英文もけっこう読めて、赤本でも8割くらいとれていました。
―素晴らしい。数学は?
数学はもともと得意だし、好きだったので、そこまで苦労はしませんでした。
―お家から塾も遠く、一人で頑張っていた印象ですが、寂しくはなかったですか?
一人で楽しむことには慣れているので大丈夫でした。毎日のお昼ご飯を『ぼっち飯』として、インスタのストーリーにあげたりしていましたね(笑)あとは、新保さんや成美さんが親身になって話しかけてくれたり、友達とも連絡を取り合って励ましてもらっていました。
進路指導スタッフ 新保(しんぼ)
進路指導スタッフ 成美(なるみ)
―楽しみながら通って頂けてよかったです。新しい環境でスタートし、4年後には国家資格ですね。これからも引き続き、頑張ってください!本日は貴重なお話、ありがとうございました。
ありがとうございました。