島田咲愛さん
鹿児島大学 医学部 現役合格
東京学芸大学附属高校
【その他の合格大学】
昭和薬科大 薬学部
星薬科大 薬学部
~模試はすべてE判定、共通テスト・リサーチで自分史上最高のD判定でも合格を確信できた理由とは?!行きたいところに行きたい!数Ⅲ・生物は高3時でのゼロスタート。妥協はしたくないという芯の強さが生んだ、現役国立医学部合格への軌跡(奇跡)?!~
―国立医学部、合格おめでとうございます。合格したときの気持ちを教えてください。
ありがとうございます。医学部に行けるという喜びと、鹿児島に行くことの不安と両方ありました。
―鹿児島大学を選んだ理由は。
もともと国立医学部志望だったのですが、受験前の9月に、台風が鹿児島を直撃するという報道があって、鹿児島におばあちゃんや親戚がいるんですけど、何もできないっていうもどかしさがあって。医者になるのに大事な人さえ救えないのはおかしいなと思って。それで鹿児島に行こうと思いました。
―医学部を目指したきっかけはありましたか?
2つありました。1つは、小学校3年生の時に生命倫理の本を読んで、その中で、命は長ければ長いほどいいというわけではなくて、どれだけ健康でいられるかとか、どれだけ周りから大切に思われるかというのが重要だということを初めて知って、命について深く考えるようになりました。
―生命倫理。小3でそんな難しい本を読んだのですか。
はい。漫画でしたけど(笑)。もう一つは、小学校4年生の時に、眼窩底(がんかてい)骨折をして病院に通ったことがあって。その時にお医者さんに憧れを持ちました。
―その2つがきっかけとなって医学部を目指して、最終的には親戚がいるから鹿児島大を選んだというわけですね。
それもあるんですけど、実際に鹿児島大へ見に行ったんですよ。もう1つの国立とずっと迷っていて。それで、もう1つの方は学校のために町が作られているんですけど、鹿児島大学は、鹿児島の町の人たちのための大学という感じでした。だから社会と深く接点を持ちながら勉強できるし、地域の人たちとも交流できるのがいいなと思って、鹿児島大学にしました。
―鹿児島大学は町と一体化して溶け込んでいると。なるほど、地域との繋がり、人との繋がりを大切にする鹿児島大学の在り方には、島田さんが生命倫理の漫画を読んだ時に得た思いと、どこか通じるところがあるのかもしれないですね。ところで島田さんは小・中学校は公立で、高校から学芸大附属高校でしたね。中学では塾は行っていましたか。
小4から中高まで、ずっと湘南ゼミナールでした。その中で、小学校は武蔵中原駅の湘南ゼミナール、中学になって難関高校受験コースがある武蔵小杉校に変えました。また高1からは難関高校志望の生徒だけが集まる横浜校に通っていました。
―高校から学芸大附属高校に入る難しさってどれぐらいなんですか。偏差値で言うと・・・・。
77だから、多分慶應女子の1つ手前ぐらいだったかと思います。
―すごいですね。失礼ですが、どうして合格できたと思いますか?
完全に運です(笑)。その年の倍率が低かったから。最後の1月でやっと合格率が20%を超えたぐらいでしたので。
同じ高校の先輩合格例はこちら
―ははは(笑)。それでもひるまずに受けて正解でしたね。行きたいところに行きたい、妥協はしたくないっていう島田さんの強さが勝ったんだね。学芸大附属高校では中学からの内部生と高校からの外部生では、学力差ってありましたか。
全くないです。ただタイプが違う。内部生は、ずっと勉強ができる人たちに囲まれているからコツコツタイプで、外部生は、パワーでやり遂げる体育会系みたいな感じでした。
―先生たちのタイプはどんな感じでしたか。国立の高校だから、そんなに受験受験という感じではないのでしょうか。
そうですね。みんな研究者タイプの先生が多かったと思います。受験にはあまり興味が無い。もちろん(合格を)喜んではくれましたけど(笑)
―そうか。じゃあ生徒は自立している子が多くて、自分で考えて自分で塾に行ってという感じだね。塾はだいたい大手に行っていましたか。
大手予備校が多かったですね。
―では一会塾に来た島田さんはきっと異端児ですね。
学校が東京で、塾が横浜だったので、学校帰りに家を通り越して塾に行くのがちょっと辛くて。それで家の近くの塾を探していました。一会塾に初めて来たときの印象・・・・机が大きくて嬉しかった(笑)。学校の机が狭かったので、ここのは広々と使えていいなと思いました。
―高2、高3時の塾での受講科目を教えてください。高3のときは毎日塾でしたね?
高2は数学ⅡBと化学、高3は月火水木金土、ほぼ休みなしで来ていましたね。でも全然問題なかったですね。学校も皆勤賞で、鹿児島大学の面接で褒められました。学校が受験勉強などには無頓着だったので。生物も化学も数Ⅲも3年生まで手を付けたことがありませんでした。
★島田さんの高3時 受講科目
(月)英文読解 /英文法・語法
(火)受験生物
(水)受験数学Ⅲ
(木)受験数学ⅠAⅡB
(金)受験化学
(土)メディカル小論文/共通テスト総合国語
―受験勉強的なものは3年のスタート時にほぼゼロから始めたというところがすごいところですね。全国にいる国立医学部志望者の希望になりますから。それでは(笑)どんな気持ちだったんですか。こんなに覚えなきゃいけないのかみたいな感じかな。
実は、受からないかもしれないという不安でいっぱいでした。間に合うのかなって半信半疑で。何を言われても「それは2年生からやっている人の前提でしょ、みたいに感じてしまって。
―そんな自分がなぜ合格できたと思いますか。
皆勤賞もそうですけど、全部全力でやってはいたから、最終的には鹿児島大学にそういうところを評価してもらえたのかなと思います。
―共通テストの得点率(5教科7科目)は何%でしたか。
80%です。河合以外は全部Eです。河合だけDでした。
でも、こんなもんかなと思っていました。1年間の模試でDがで初めて出たので、どちらかというと嬉しかったです。受かったなと思いました。(笑)
―えぇっ?もう1回言って(笑)
Dは高校受験でも出たことが無かったので、受かったなと思ったんです。
―受かったなと思ったんですね。(笑)そこが咲愛さんのすごいところです、心臓は強いというか芯がありますね。
Aを見たら、その学校はやめようと思ってました。刺激が足りないから。
―2次試験の試験科目は何でしたか。
英語、数学、理科2科目、面接です。
配点は学科は全部200点ずつで、面接は120点でした。
―面接はどんなことを聞かれましたか。
医師志望理由を聞かれました。面接の1時間前に着いてしまって、雨の中、外でおにぎりを食べながら待っていたんですよ。そしたら、試験監督とか前を通って行って、その時に「お弁当それだけ?」「寒くないの?」とか、皆さん声を掛けて下さって。優しい人たちなんだなぁと思いながら待っていたので、面接で全然緊張しなかったです。
―早く行って良かったね。他にも何か聞かれましたか。
最近気になっているニュースとか、あとはオリンピックは開催すべきかどうか。
―どう答えたんですか。
どんな形になるかはわからないけど、開催するべきだと。なぜなら、オリンピックはアスリートの為だけのものではなくて、平和の為のものでもあるから、平和を願う人々の為に開催するべきだと思うので。
―立派でしたね。ひるまずに思ったことを言うってなかなか難しいと思います。島田さんの長所ですね。
では振り返ってみて、一会塾に通ってここが良かったなと思う所はどんな所でしょうか。
環境ですね。第2の家みたいな感じで、落ち着いて勉強できたので。あと、いい友達もできましたし、規模が小さいのでプレッシャーを感じずにいられました。
―良かったです。年間2回やっている、メディベート(メディカルディベート)は参加しましたか。
はい、周りも医学部志望で、みんな個々で考えがあるので、自分の考えって意外に丸め込まれるんだなっていうショックがありましたね。なので出ておいて良かったです。
―なるほど。ここまでお話を聞かせてもらってやっぱり島田さんは個性的ですね!その個性を発揮して、大学でも独自の存在感でいてほしいですね。将来は何科のお医者さんとか、目指す方向性って今の時点であるんですか。
できるだけ多くの人を救いたいと思っているので、総合診療医や内科を考えています。
―素晴らしい。ぜひ頑張って下さい。今日は色々とお話を聞けて勉強になりました。
こちらこそありがとうございました。
次回の合格体験記は安田愛菜さん
鹿児島大学 理学部 理学科 宇宙・物理プログラム 現役合格
田園調布学園卒
「合」格の喜びを、指で表してもらいました(鹿児島へ旅立つ前 一会塾にて)
2人は、同じ塾だったのですが、偶然にも(?!)、鹿児島大学の試験会場で出会い、同じ大学に通うことに・・・・
そこで2人のキャンパスライフの写真を送っていただきました!
鹿児島大学 キャンパス写真
郡元キャンパスです。ここから歩いて10歩くらいのところにある学食が1番美味しいです。郡元キャンパスは全学部の1年、水産学部と医療系学部を除く学部のキャンパスです。
同じく郡元キャンパスです。一年生がよく使う共通教育棟や図書館があります。キャンパスの中で1番鹿児島に来たな、と感じる場所です。
郡元キャンパスの植物園です。関東では見られないような植物が多くあり、新鮮です。
桜ヶ丘キャンパス、鹿児島大学の大学病院です。一年生は週に一度ほどこちらに通います。医療系学部は2年生からは主に桜ヶ丘キャンパスです。