
駒場東邦中学校・高等学校を卒業後、医学部を目指して浪人生活を送った佐藤悠真さん(仮名)。浪人1年目は大人数の講義形式が自分に合わず、勉強へのモチベーションを保てなくなった時期もありました。二浪目に選んだのが、少人数制で朝の点呼から夜の自習まで学習状況を見守る一会塾でした。朝から塾へ通い、授業・質問・自習を重ねて夜まで勉強する生活を一年間継続。苦手だった英語を克服し、基礎から学び直した結果、昭和医科大学医学部に合格しました。今回は、二浪目の塾選び、朝から夜までの浪人生活、少人数授業やWeekly・Monthlyテストの活用法、医学部入試本番までを振り返ってもらいました。
数ある予備校の中から、一会塾を選んだ理由・決め手は何でしたか?
私は中学3年生から高校3年生まで鉄緑会に在籍し、浪人1年目は大手予備校に通っていました。現役受験を終えた時点でも、自分には得意科目がなく、すべてが苦手だと感じていました。浪人1年目に通った予備校では、周囲が授業内容をある程度理解している中で、自分は「何が分かっていないのか」さえ整理できず、授業についていくことができませんでした。また、大人数の講義形式では質問することにも難しさを感じ、次第に勉強へのモチベーションを維持できなくなってしまいました。
二浪目の塾選びでは、①少人数制で授業中にも質問できること、②分からないことを早めに質問・解決できること、③自分一人では緩んでしまう部分まで見てもらえること、の3つを重視しました。自分がしてほしいことを理解したうえで、必要な時には厳しく指導してもらえると感じ、一会塾への入塾を決めました。
中学・高校生活、部活動や課外活動について教えてください。
中学・高校ともにバレーボール部に所属し、中学でも高校でも部長を務めました。中高一貫校だったため、中学生と高校生が同じ時間帯に体育館を使い、お互いの練習を見ることができました。中学生は高校生のプレーから刺激を受け、高校生は中学生に教えるために自分のプレーを言語化することで理解が深まります。この部活動や部長としての経験は、自分の性格や考え方の形成に大きく関わったと思います。
駒場東邦では、周囲に東大・京大・医学部を目指す生徒が多く、一般選抜で受験する生徒が大半でした。また、駒東といえば体育祭というくらい体育祭にも力を入れています。高校2年の秋に部活を引退した後も、高校3年の5月までは体育祭の準備にかなりの時間を使いました。多くの同級生は体育祭後にきちんと受験勉強へ切り替えていましたが、私は夏頃までお祭り気分が抜けず、本格的に勉強を始めたのは夏休みからでした。今振り返ると、切り替えの遅さも現役受験で苦戦した一因だったと思います。
医学部を志望した理由と、昭和医科大学について教えてください。
小学生の頃、身近に重い病気を抱えている子がいたこともあり、初めて医師になりたいと思いました。医学部進学を意識して理系に強い中高を選びましたが、現役、一浪と受験を重ねる中では、「医学部にこだわらず大学生になるか、それでも医師を目指すか」で悩んだ時期もありました。それでも医師になることを諦めることができず、二浪目も医学部を目指しました。
昭和医科大学には、1年次の寮生活という他大学ではなかなか得られない経験があります。また、入学後に知ったことですが、カリキュラムの変更によりOSCEやCBTを従来より早い時期に行い、より長く臨床実習に取り組める仕組みになっています。研修医になった時に即戦力となれる医師を育てようとする姿勢にも魅力を感じています。

昭和医科大学は1年間寮生活(富士吉田キャンパス)、医系総合大学である昭和医科大は他学部の学生と同部屋になり、寮生活はチーム医療を担う医師のトレーニングも兼ねている。写真は佐藤さんの寮の同フロアの学友たちとの写真。

春の体育祭で集まった昼休憩の時の写真、ピンク団で奮闘中!
一会塾の授業で特に印象に残っているものは何ですか?
私は国公立医学部志望だったので、個別指導以外の既卒生向け授業はほぼすべて受講していました。一会塾では基本から徹底して確認し直してくださったので、それまで基本と応用がバラバラで「解法暗記」のようになっていた自分にとって、さまざまな問題がつながっていく感覚を得られたことが大きかったです。
一番印象に残っているのは、化学の後藤先生の授業です。春から冬頃までは一から丁寧に講義してくださり、質問にも早く、分かりやすく答えていただきました。冬からの過去問演習では、生徒側が答えを求められることもあり、程よい緊張感を持って授業に臨めました。また、「目指すのは満点」という姿勢を繰り返し伝えられたことで、ある程度点数が取れた時にも気を緩めず、間違えたところと真摯に向き合う習慣がつきました。この授業のおかげで、最後には化学を好きになることができました。
受験勉強で苦労したこと、それをどう克服しましたか?
一番苦労したのは、ずっと苦手だった英語と向き合うことでした。高校生の頃から、少し勉強したくらいでは成績がなかなか伸びず、英語そのものが嫌いになっていました。ただ、医学部受験では英語の比重が大きく、避けて通れない科目だということも分かっていました。
一会塾の既卒生には毎週英単語のWeeklyテストがあり、週2回の英語の授業(英文読解・医療英語)では、当初は全文訳も宿題になりました。英語を後回しにしがちな私でも、半ば強制的に毎週英語に触れる環境ができたことが良かったです。最終的には、英語で大きく足を引っ張らないところまで克服することができました。
成績が伸びたきっかけや勉強方法の工夫を教えてください。
私はとにかく「基本」を大事にしました。基本事項にも抜けがあり、応用問題は解法暗記になっていて、基本と応用がつながっていない自覚があったからです。
授業を聞く時には、ただ板書を写すのではなく、「ここまでは自分でも同じように説明できる」「ここまでは理解できている」「これはなぜだろう」の3つに分けて考えるようにしました。一会塾は少人数制なので、「なぜ?」と思ったことをその場で質問しやすく、授業後の復習ではそこを重点的に見直し、自分の言葉で理由を説明できるか確認しました。
また、毎週1週間の学習予定と実績を紙に書く仕組みも、勉強のリズムを作るうえで役立ちました。科目ごとに色分けしてみると、思っていた以上に学習量の偏りが見えました。好き嫌いによる偏りを自分で調整できるようになるまでは、計画を「見える化」することがとても有効でした。
浪人生活のリズムやモチベーションをどう維持しましたか?
私は、起きている間ずっと勉強だけを続けられるタイプではなかったので、メリハリを大切にしていました。冬以降はさすがに詰め込みの時期でしたが、それを1年間続けるのは自分には無理だと思い、意識的に休む時間も作りました。
具体的には、往復の電車をスマホの時間にしていました。本当なら英単語や化学の暗記に使う方が効率的かもしれませんが、塾に着いたらスマホを預け、朝から夜9時まで自習室に残る。その分、帰りの電車ではゲームや動画を楽しむ、という形で誘惑と付き合っていました。たまに高校の同級生と電話したり、ご飯に行ったりすることも気分転換になりました。
浪人1年目は、朝寝てしまって授業に行かないこともありました。一方、一会塾では既卒生に朝の点呼があります。朝起きる理由ができたことで塾へ行き、そこから夜まで勉強する生活を続けられました。家に帰ったら授業の復習以外は基本的に何もしない。自由時間を楽しみ、翌朝また塾へ行く。このリズムを作れたことは非常に大きかったです。
受験当日のことを教えてください。
国立志望だったため、最初の大きな本番は共通テストでした。1日目は苦手な地理から始まりましたが、想定の範囲内でした。英語と国語は手応えがあり、1日目を悪くない感触で終えました。2日目は得意だった物理が難しく、思った以上にできず焦りましたが、その気持ちを引きずらず化学へ切り替え、そこでしっかり点を取れたことで持ち直しました。数学も普段通りに解くことができました。
私立医学部の入試では、大学ごとに科目の難易度や手応えが大きく違いました。英語で時間が足りなかった大学、物理が予想以上に難しかった大学もありましたが、試験中に「失敗した」と感じても次の科目へ切り替えることを意識しました。昭和医科大学では数学・理科とも比較的手応えがあり、落ち着いて試験を終えることができました。
二次試験では、最初の面接はかなり緊張しました。ただ、複数校の面接を経験するうちに慣れ、昭和医科大学や東邦大学ではほとんど緊張せずに受け答えすることができました。
今回の合格のポイントは何だったと思いますか?
一番のポイントは、一会塾の環境が自分に合っていて、先生方が自分のことをよく見てくださったことだと思います。私は周囲の環境に流されやすく、誰も注意しなければ自分に甘くなってしまうところがあります。一会塾では朝から塾に来て自習室に残るよう声をかけてもらい、適度な休憩は認めてもらいながらも、緩んでいる時にはきちんと注意してもらえました。
また、少人数制で先生に質問しやすく、夕方からはチューターもいるため、自習中に分からないことが出ても一週間待つことなく解決し、すぐ次へ進める環境だったことも大きかったと思います。
講師・スタッフとはどのように関わっていましたか?
講師の先生方には、特に入塾したばかりの頃はいろいろなことを質問しました。分からない問題に出会った時だけでなく、何をどのくらいのペースで進めればよいか分からない時や、模試の自己採点・結果が出た時にも相談しました。大きくメンタルを崩したことはありませんでしたが、親身に話を聞いてくださる先生と雑談する時間も、よい気分転換になりました。
スタッフの中では、担任の新保さんとよく話しました。入塾時の相談から、定期面談での模試成績の確認、学習状況への助言、時には厳しい指摘、受験校の選定まで、一年間を通して一緒に考えていただきました。
質問対応・面談・Weekly/Monthlyテストはどう役立ちましたか?
特に大きかったのは、講師やチューターにすぐ質問できることです。分からないことをそのままにせず、その日のうちに解消しやすい環境でした。担任との定期面談では、日頃の勉強の進捗や模試結果を客観的に分析してもらえました。自分一人では気づけない偏りや遅れを定期的に修正できたことで、良いレールに乗りやすかったと思います。
Weeklyテストは、英語が苦手だった私にとって「毎週必ず英語を勉強する」きっかけになりました。特に英文法を毎週詰め直すという短期目標を作り、習慣化できたことが良かったです。Monthlyテストでは、毎回全科目1位を取ることを目標にしていました。後期からは順位そのものに一喜一憂するのではなく、「なぜ満点ではなかったのか」「どうすれば満点を取れたのか」を考えるためのテストとして活用していました。
最後に、受験勉強全体を振り返って感じたことを教えてください。
あれだけ勉強したのに、不思議と苦しかったという記憶はあまりなく、本当に楽しい一年間でした。浪人1年目は、がむしゃらに勉強しても成績が上がらない自分が嫌になり、途中から勉強そのものから逃げてしまいました。二浪目に入ると分かった時に、悔しいとさえ思えなかったことをよく覚えています。
それでも気持ちを切り替え、一会塾の人たちに支えられながら、もう一度勉強に集中できて本当に良かったと思います。大人数の環境では孤独を感じることもありましたが、一会塾ではクラスが数人なので講師に質問しやすく、クラスメートとも仲良くなり、教え合うことができました。講師、スタッフ、チューター、クラスメートと雑談する時間も、私にとって勉強を続ける原動力でした。
二年間の浪人生活を振り返ると、単に医学部合格という結果を得ただけではなく、人としても成長できたと思います。自由人な私を手厚くサポートし、最後まで勉強に集中できる環境を作っていただき、本当にありがとうございました。

一会塾の受付で記念撮影。受験直前、背景には講師・スタッフからの応援メッセージボード。
佐藤さんの体験記で特に印象的なのは、「勉強時間を増やす」だけではなく、自分に合った環境を選び直したことで浪人生活そのものが変わったことです。一会塾の既卒生コースでは、少人数授業、朝の点呼、自習室、講師・チューターへの質問、担任面談、Weekly・Monthlyテストなどを組み合わせ、学習を継続しやすい環境づくりを行っています。


