Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください
大学受験時代に予備校で教わっていた英語の先生の影響です。講義を受けて「わかりやすい!」と感動し、自分も同じように教えられる人になりたいと思ったことがきっかけです。英語ではなく国語の講師になったのは、当時国語は才能やセンスで解くものだと思われていたから。そうした考え方に対して「それは違う!」と声を大にして言いたかったことがきっかけだと思います。
Q2.どんな授業を心がけていますか
「教師は五者(学者・医者・役者・易者・芸者)であれ」という言葉が自分の中での信念になっています。学者のように知識を持ち、医者のように問題点を見つけて処方箋を提示し、役者のように生徒をひきつけ、易者のように生徒のことを理解して導き、芸者のように楽しい講義を行うことだそうです。最初に言い出した人は誰かわからないくらい、教育の世界では有名な言葉ですが、自分の中ではこの言葉を常に大切にしています。
Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください
生徒にとっての「コーチ」「監督」となることです。ただ教えるだけではなく、ただ指示を出すだけでなく、ただ叱咤するだけでもなく、その時の「最適解」を提示できる存在でありたいと思っています。そのために必要なことは画一化しないで生徒をよく見ることだと思っています。どうすれば成果が出せるのか、その答えは、時期によって、生徒によって、変わるものです。それを意識しながら授業をしているつもりです。
Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください
受講生の皆さんと設問の解答について話し合う時です。特に、私が想像もしていなかった解法で受講生が正解にたどり着いていた時に、楽しさと嬉しさを感じます。また、最初は「なんかこれが一番正解っぽい感じがしたから」としか言っていなかった生徒が、数ヶ月後には「私はこのように考えました」と筋道立てて説明しているのを聞いた瞬間も嬉しいです。やはり、生徒の成長を実感できた瞬間に楽しさを感じます。
Q5.受験勉強をしていく上で一番大切なことはなんだと思いますか?
暗記することを軽視しない、考えることを放棄しない。極論すれば、合格に必要な姿勢はこの2つのみです。きちんと単語テストで毎回結果を出し、予習課題で(たとえ見当違いであっても)悩んで悩んで自分の解答とそこに至るプロセスを用意してくる、これを継続できる人が合格します。逆に言えば、その2つの姿勢のどちらかが欠けている限り、成績は上がりません。暗記を面倒がる人も、暗記さえすれば何とかなると思っている人も、残念ながら結果は出せません。
Q6.一会塾の良いところはどんなところですか
本当の意味での「少人数講義」ができるところだと思います。こちらが思考過程や知識を提示するいわゆる「一方通行的な講義」と、受講生の皆と対話しながら解答のプロセスを考えるいわゆる「双方向講義」の両方が1回の講義内でできるところだと思います。この両者の良いとこどりができるのは、少人数講義でなければ不可能です。これは、少人数講義にこだわるカリキュラム、高め合える仲間、サポートするスタッフ、このどれか1つでも欠けるとできません。全てを備えているのは一会塾だけでしょう。
Q7.受講される方へのメッセージをお願いします
この講義で学ぶことは、国語のみならず、あらゆる科目の成績を上げていきます。それだけではなく、大学生になった後にも、この能力は皆さんの財産となるはずです。講義では「読解力」と「思考力」をつけることにこだわります。
先ほども申し上げましたが、「暗記することを軽視しない」「考えることを放棄しない」私が望むのはこの2つです。今現在(学習スタート時)の成績は一切問いません。何も知らない状態であれば、「これから頑張ろう」という決意のみで大丈夫です。あなたが何をすべきかはこちらで提示します。あなたはひたすらに愚直に「暗記すること」と「思考すること」を続けてください。
Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします
他科目とは異なり、国語は「0点の恐怖」がありません。他の科目は何も知らないと0点になってしまう可能性はありますが、国語で0点をとるのはなかなか難しいと思います。だから、勉強しないでも「何とかなる」と思ってしまいます。
他科目とは異なり、国語は「勉強の方法」を多くの人が知りません。他の科目は「単語覚えて」「公式覚えて」と道筋がわかりますが、国語はその道筋がわからないと思います。だから、勉強しても「才能がないと無理だ」と思ってしまいます。
そのような理由から、国語は最も独学が難しい科目とされています。ただ、国語だって方法さえ間違えなければ伸びる科目です。国語の成績を伸ばしたいと思った方はぜひ受講してみてください。