Q1.講師をはじめたきっかけを教えてください
兵庫県でのお話。祖父の家が京都にあり、高校時代ときどき遊びに行きました。すると近所の中学生や(その親御さんから)勉強を教えてほしい、という話になり教え始めました。受験に合格された生徒・親御さんからは、大変な感謝をされ教えることのやりがいを思い知りました。その後、嫌いだった英語を好きに変えられたことから慶應義塾大学・文学部・英米文学科に進みました。大学時代は週6で塾講師、日曜日に家庭教師を2~3件、掛け持ちするような生活を3年続けました。大学の単位はギリギリで卒業、一般企業への就職活動も行いましたが、上述の原体験が忘れられず塾に就職しました。
Q2.どんな授業を心がけていますか
自分が勉強が嫌いだったこともあり、勉強が苦手な人や、嫌いな人でも継続できるような授業を心がけています。かつては私立文系志望の生徒を多く担当しておりましたが、理系、特に医学部・歯学部・薬学部・獣医を教えるようになって、英語が苦手、または英語への興味が薄い人が多いことに気づきました。一般の塾・予備校では英文の内容が文系に偏りがちで、それも一因です。しかし入試問題の多くは理系的なセンスが必要ですし、とりわけ医療・健康に関する分野(一会塾には「メディカル英語」という授業があります)は、文系にも必要ですので内容的な観点から偏りのない教材を選ぶようにしています。また、項目学習を“たんたん” と教えるような、いわゆる「教科書先生」にならないようにしています。最新情報を常にアップデートし、現在の社会時事的な内容を取り込んで塾生の興味・関心に寄り添いつつ、問題意識を啓発するような授業を心がけています。
Q3.授業を進めていく中で大切にしていることを教えてください
具体的な、予習の方法、復習の方法、や単語の覚え方なども伝えています。反応を見ながら、そのクラスそのクラスで内容を変えます。授業は生き物であり、あるクラスでとても反応が良かった授業内容でも別のクラスには、まったく通用しないことも多々あります。今、塾生は何に関心を持っていて、どういう環境設定(学年・時期・志望校・家庭環境)で勉強しているのかによっても授業に取り組む姿勢は大きく変わります。今、困っていること・悩んでいることにできる限りタイムリーに対応し、様子を見ながらなるべく対話をするよう心掛けています。
Q4.授業をしていて楽しいと感じる瞬間を教えてください
授業をしているときは常に楽しいです。内閣府が行った若者の「自己肯定感」に関する国際比較において、日本の中高生は、最下位でした。「褒められる」ことが少ない日本の教育現場の中で、自信を与えることはもっとも大事なことだと思います。自信を失いかけている生徒が、授業を通じて自信を獲得し、質問も増えて、質問の内容も良くなっていく、そんな姿に出会えるときがとてもうれしいです
Q5.この生徒は「伸びる(た)!」と感じる生徒さんの「特徴」(具体的な「指導例」等もあれば)を教えてください
言われたことを素直に実行する気概を持っていることも大事ですが、言われたことを鵜呑みにせずに、試しながらアレンジしていく力も必要です。やる気が長続きしない人の特長は、話しているときの返事の返しが、機械的だったり、すぐに「はい、わかりました」と答える人が多いです。新しい習慣が定着するまでは最低3週間は必要と言われています。じっくり考えたり、かみしめたりして反芻する時間がどうしても必要です。自分の得意・不得意を冷静に把握して、うまく行っている人のまねをしたり、毎回の復習テストを利用して謙虚に愚直に繰り返す人は必ず伸びます。人を馬鹿にしない、と同時に必要以上に自分を卑下しないことも大事です。具体的な指導例は一会塾の合格体験記をご覧ください。
Q6.一会塾の良いところはどんなところですか
一会塾の強みは人です。集まってくださっている講師・スタッフ・アルバイトの方が、塾の方を見て仕事をしているのではなく、きちんと塾生の方を向いて仕事をしているところも良い点だと思います。あとは(大きな塾では言いにくいことでも)小さな塾なので、改善すべき点などをどんどんと指摘してくださるところでしょうか。改善の繰り返しが今の一会塾です。「惰性」という言葉は一会塾にはありません。
Q7.受講される方へのメッセージをお願いします
復習してください。授業を聞いたあとは、語彙の整理を行い、授業の要点をまとめて自分のアタマで解きなおすこと。いつも学期の最初に言うことですが、人間はすぐに実行しなくなります。この復習の習慣こそが差がつく部分です。また、今さら聞けないこと、聞いて恥ずかしいと思うことでも、遠慮せずに聞いてください。時には学校であったうれしかったことや、楽しかったことなども話してくれるとありがたいです。講師に親しみを感じると授業に前のめりになって、吸収も良くなります。あと英和辞書は必要です。同時に辞書を引く習慣も必要です。教科書の巻末の語彙リストや、単語帳の索引を引いて済ませている人は、あとあと伸びません。
Q8.受講を検討されている方へのメッセージをお願いします
一会塾のHPを読んでやる気になった人は、クラス授業の体験や、個別指導の体験を受け付けています。なるべく早く授業に参加することが、合格には近道です。