村上奈穂さん
カリタス女子高等学校
明治大学 農学部
明治大学 農学部 現役合格 村上奈穂さん ~数学が苦手なのに理系に進んでしまった菜穂さん。その危機感から塾の数学の授業で苦手を克服。農学部受験の王道である、農大・日大・明治の御三家を見事に制覇!~
―お名前と進学先をお願いします。
村上奈穂です。明治大学農学部農学科に進学します。
―おめでとうございます。
―村上さんは、一会塾に入った際のことは覚えていますか。入塾はいつ頃。
高校一年生の夏ごろでした。理系が強いという看板を見て、母が見つけてくれました。
―ご自宅から塾は通学範囲外でしたが、そこに抵抗はなかったんですか。
特にありませんでした。
―高1の夏に塾に通おうと思ったのは、何か危機感があったからですか。もしくは、行きたい大学が決まったから勉強を始めようといった感じでしたか。
私は理系を選んだのに数学が本当に苦手で、いつも学校の定期テストでも追試に引っかかっていたので、学校だけじゃ足りないなというのは自分でも感じていました。その危機感から塾に通おうと思いました。
―数学が苦手な人は理系に行かないケースも多いと思いますが、そんな中でも理系を選択したのはなぜですか。
兄が同じ農学系を目指しているのを見ていて、すごい楽しそうだなと思っていたのがあって。それに、私自身も家庭菜園、花とか植物系が好きだったので、個人的に勉強したいなという気持ちがすごいありました。
―なるほど。農学にはなじみがあったんですね。
―それで塾に入って、一番初めに何の授業を取ったとか覚えていますか。
佐藤雄一郎先生の数学です。確かⅠAだったと思います。最初の授業の印象は、私が幼稚園からずっとカリタスにいて、こういう塾自体初めてだったので、「あ、こういう感じなんだ!」ってなりました。当てられたりもして、こんな感じで授業していくんだっていう驚きと不安みたいなのがあったように思います。でも佐藤先生はすごく優しくて、授業後も質問対応してくださったので、数学が好きになれました。
校舎長 数学科 佐藤雄一郎講師
―苦手意識がちょっとずつ減っていったと。『解かる』っていうのはこういう感じなんだ、みたいな?
はい、もうほんとにそんな感じでした。
―他の科目はどうでしたか。
体験のとき英語の授業も入らせていただいたんですけど、英語は違う塾の方に一旦移って。でも、高2からまたこちらで取ることにしました。
―そうなると、高2で取っていた授業は。
増子さんの数学ⅡBと鍋谷先生の英文法と長文。英語は、一回自分のレベルと相談して、石井先生の方のクラスの授業にも参加させていただいたんですけど、やっぱりまた戻って。
数学科 増子講師
―高3になって何か授業は増やしましたか。
高橋先生の生物を。高2の冬から新しい教科の授業が始まるっていうので、高3にあがる前の期間取って、そのまま継続で高3に入りました。あと、数学ⅠAⅡBの先生が佐藤悠太先生に変わりました。
生物科 高橋靖 講師
数学科 佐藤悠太講師
―英語は文法長文両方取り続けたんですね。どっちとも鍋谷先生。すごいハイレベルだったんじゃないですか。
はい、ハイレベルでした。(笑) 高校三年生にあがる時、最初はもう文法取らなくていいかなって思っていたんですけど、自分の受験校の過去問を見た時に文法とか基本的な問題を出す学校が多かったので、そこは落としちゃだめだなと思って続けました。
英語科 鍋谷講師
―意外と理系の大学は文法問題を長文で聞いてきたりしますからね。
―模試の成績的には志望校の合格可能性は高かったですか。
明治に関してはずっとそんなに良くなくて…。最後にC判定くらい。それまではずっとEとかでした。
―そうだったんですね。やっぱりMARCHのブランドは壁がありますね。
―農大はⅠAだけで、しかも珍しい出願方式で受験されてますね。
はい。お金を払えば、全学科出願できるという方式です。私の受験校は偏差値に差があって、とにかく農大はどうして受かりたいという気持ちだったので。少し不安もあったので、多めに出願して、受験しました。二日間受けて、二日間とも四学科ずつ出しました。
―合格したのは。
全部、二日間とも四学科ずつ受かりました。
―じゃあ件数としては八件受かったってことですね。学科名って言えますか。
農学部農学科、国際食糧情報学部国際バイオサイエンス学科・国際農業開発学科、応用生物科学部農芸化学科です。共通テストの前に出願はしていて、共通テスト利用の方も出したんですけど、それはダメでした。そのときは私は共通テストの生物がすごい苦手だったので、今年から導入された二科目型っていう自分の得意な二科目を出せるという方式を使いました。それで出願できる学科は国際バイオサイエンス学科だけでしたが。
―なるほど、明治大学の方の受験の話に移りますが、今年は結構傾向が変わったそうですが、どうでしたか。
英語は長文が今まで2題出ていたんですけど、それが1題になりました。しかも、今回文章の内容が哲学の話だったので、理系には難しかったのかな、という感じでした。文量は長くはなっていないんですけど、何言ってるんだろうみたいな内容で…。全体的に難化したみたいです。数学は、問題数とかは今までと変わらずで、2、3題解答を筆記で書かせる問題がありました。
―英語と数学、それぞれの出来はどうでしたか。
英語は、長文の方が全然できた気がしなくて、最後の方の文法と語彙問題で稼いだ感じです。数学は、自己採点した結果は一問間違いでした。
―すごいじゃないですか。じゃあもう、明治は結構手ごたえあったんじゃないですか。
うーん…数学はできたなって感じだったんですけど、英語と生物もそれなりに点が取れないともちろん合格には行かないなっていうのがあって、数学が出来ただけでは全然安心できなかったです。
―生物は苦手でしたか。
はい、一番苦手でした。勉強の仕方とかも、書いたり声に出したりしてひたすら覚えるっていうのがあると思うんですけど、個人的にはそういうのが苦手で。数学みたいに書いて解いてやりまくるっていう方が好きだったので、生物はすごい後回し後回しにしてて、直前になって大変なことになりました。(笑)
―でも農大でも明治でも生物は使ったんですよね。他にはどこか受けられましたか。
日本大学の生物資源科学部、生命農学科。
―結果は。
受かりました。英語はすごく簡単で、数学も時間に余裕があって見直しまでできて。生物は他の受験校に比べたら易しかったと思いましたが、例年ではでないような顕微鏡の問題が今年は珍しく出て、それは難しかったです。
―なるほど。英語と数学がかなり高いレベルまで仕上がっていて、多少生物が出来なかった部分があっても上手くカバーできたから、どこの大学でも合格まで達することが出来たんですね。
―スタッフの中で一番話したのは誰ですか。
雄一郎さんですね。高1から習っていたのもあって、志望校の相談もしていました。でも、雄一郎さんが忙しいときは新保さんに話して、相談に乗っていただきました。
―自習室は使っていましたか。
はい。授業前に勉強したり、土日とかの授業がない日にもよく使っていました。
―塾で一番伸びた科目って、やっぱり数学ですか。
そうですね。
―佐藤悠太先生の授業についていけるようになったってすごいですよ。
過去問やっても、悠太先生の問題よりも簡単だなって思うことも多かったです。悠太先生が授業で扱う内容の方がもっと高度な問題を扱っていたので。
―では、塾に入る前の話を聞いていきたいと思いますが、幼稚園からカリタスだったんですよね。
はい。お姉ちゃんがカリタス幼稚園に通っていて、それについていった感じです。
―じゃあ幼稚園、小学校、中学校、高校と、ずっとカリタス。
はい、15年。(笑)
―長いですね。でも中高以外は、それぞれ先生は違いますよね。段々生徒数が増えていくということは小学校は2クラスとかですか。
3クラスです。受験して入ってくる分増えて、中学では5クラスになります。
―幼稚園からいるっていう人は珍しいですか。
いや、そんなに珍しくもないです。
―そうなんですか。長くカリタスにいらっしゃったということですが、カリタスはどんな雰囲気の学校ですか。
のんびりですね。競争してピリピリすることもなく。居心地は良かったです。
―大学受験にあたって、高校一年生くらいに文理選択があったりすると思うんですが、学校の進路指導等はどうでしたか。
外部から講師の方を招いて、講演会がありました。そこで、理系・文系それぞれ進むとこういう道が将来ある、みたいな話を聞きました。
―まだそんなに明確には決まっていないと思うんですが、進路はどういう方向で考えていますか。やっぱり、専門の内容を活かせるような仕事に就きたいと思っていますか。
そうですね。まだはっきりこれがやりたいという風には思っていないんですけど。
―農学の勉強で何か興味のある内容はありますか。
農学科の研究室に興味のあるところがあります。
―研究室まで調べて農学科を選んだんですか。
はい。実は明治でも、元々は農芸化学科の方を高2の頃は目指していたんです。でも、関さんに「研究室とか、そういうのも色々見て決めてみたら?」という風にアドバイスいただいて。それで自分で調べてみたら、農学科からじゃなきゃ入れない研究室も多くて、それで農学科に切り替えました。
―例えば、どんな研究室があるんですか。
私が見たのは、黒川農場が生田キャンパスは近くにあるので、そこで野菜を育てる研究室があったり、花弁園芸学の研究室があったりしたので、そういうのに惹かれました。
―面白いですね。ぜひ大学入ってからの話も今度聞かせてください。今日はありがとうございました。
ありがとうございました。