Aさん
東京薬科大学 薬学部 総合型選抜AO(専願制)現役合格
都立S高校
―本日はAさんの推薦合格ストーリーをお伺いさせていただきます。よろしくお願いします。
はい、こちらこそよろしくお願いします。
―この度は、本当におめでとうございます。合格された瞬間のお気持ちをお聞きしても良いですか?
正直、受かるとは思っていなかったので自分でも驚いています(笑)
―なるほど、それは何か理由がありましたか?
化学の試験がそんなにできていると思っていなくて・・・(笑)
―手ごたえがあまり無かったのですね?
はい。喜びというよりは驚きが強かったんですけど、今はだんだん実感に変わってきました。
―本当に良かったですね。おめでとうございます。Aさんは入塾はいつごろでしたか。
高3の7月です。
―7月に塾に来ていただいてから、あっという間の入試でしたね。
入試データ
東京薬科大学 薬学部 総合型選抜AO(専願制)
定員 男子部25名 女子部25名
出願期間 9/15(水)~10/2(土) ※郵送は10/4必着
試験日 10/23(土)
試験内容
基礎学力試験(化学)※ |
課題型小論文 |
面接試験 |
80点 |
10点 |
面接と書類審査で30点 |
※「高分子化合物の性質と利用」は除く
― 一会塾をお知りになったきっかけを教えて下さい。
元々は、別の塾に通っていて、面接だけでお世話になろうと思っていました。面接対策に力を入れている塾がないかなって思っていた時に、母がネット検索で見つけてくれました。
―薬学部を目指されたのは、いつごろからですか。
高1の時に大学のことを考えるにあたり、母と祖母から、「薬剤師というのは一生ものの資格だし、安定している」と勧められました。あとは大伯母が薬剤師だったというのこともありました。また昔から漢方にも興味がありました。
―ありがとうございます。薬学部に決めてからは、なにか具体的な行動は起こされましたか。
はい、薬学部のある大学のオープンキャンパスに行きました。
星薬科、明治薬科、武蔵野大、あと日大も行きました。高1の時は、薬学部以外のところも行ったりもしました。
―それはかなり、しっかり行かれた方かと思います!すばらしい。
―ところで、東京薬科大学は第一志望でしたか。
はい、そうです。
―東京薬科大学のオープンキャンパスにも行かれましたか。
はい、でも・・・正直、すごく田舎だなと思ってしまいました・・・(笑)
―なるほど。(笑)たしか八王子の方ですよね。
中央線の豊田駅です。そこからさらにバスでした(笑)。でも大伯母が東京薬科大学出身だったことと、薬学部で一番歴史があるということで就職に強いかなと思いました。また、国家試験の合格率の高さや、研究棟入口の実験器具や薬用植物園などを実際に見て、素晴らしい大学だと思いました。
―家からは遠いのですか。
1時間半ぐらいです。
―やっぱりそれぐらいはかかりますよね。そのあたりは覚悟を決めて。
そうですね(笑)
―高校では部活はされていましたか。
はい。生物部に入っていました。ヘビやアカハライモリなどの生き物のお世話と、あとは畑仕事です。野菜を育てていて、料理部と共にカレー作りのコラボをしていました(笑)
―何か作ったりするわけですね。素敵ですね。学校は楽しかったですか。
はい、とても楽しかったです。
―では、お通いの都立S高校について少し教えて下さい。
医療系の志望者はどれぐらいでしたか。
周りの雰囲気を見ると、看護系は結構多いです。でも薬学志望は少なかったと思います。
―理系は何クラスぐらいあるんですか。
私は一応、特進クラスだったんですけど、理系・文系では分かれていないです。先生とかによると、文系の方が多いとは聞きます。
―ありがとうございます。高3から地元の塾に通われて、面接対策ということで一会塾に来て下さったわけですが、最初説明を聞いた時、どんな印象でしたか。
すごく手厚そうだなと思いました。
―そこで気に入ってくださって、高橋優子先生の個別指導を取られたんですよね。トータルで何回ぐらいですかね。
90分6回と、あとから追加もさせていただき、合計で10回の個別指導を受けました。
―7月から10月まで定期的に推薦対策をされたのですね。授業の方はいかがでしたか。
基本的には、薬学部の志望理由を繰り返し固めていただきました。志望理由は毎回、必ず確かめられました。あとは、私があまり世間の医療ニュースを知らなかったので、それについて毎回少しずつ教わりました。
―質問されたりして、自分でも調べるようになりましたか。
そうですね。新聞を読む機会があまり無かったんですけど、ニュースアプリみたいなのを携帯に入れて、それでコロナ関連のニュースや、最近話題のニュースとかを読むようになりました。
―他にはどんなことを勉強しましたか。
志望理由や他の大学で出た過去問を使っていろいろと対策していただきました。
高橋優子講師からのコメント①
「実は、大学側の提出書類の中には、正面切っての志望理由は必要ありませんでした。しかしながら、総合型選抜入試では、必ずここ(志望理由)で差がつくものですから、どうやって書類の中に、大学への熱意を入れていくかがポイントになります。そこに焦点をあてながらAさんの熱い思いをしたためていきました。また、過去問対策としては、宿題として、推薦入試当日の小論文予想問題(600字)を毎回提示させていただきました。」
面接・志望理由 高橋優子講師 ↑詳しくは写真をクリック
1つめの提出書類(小論文) ”初めての人にとってはかなりの難問である”
2つ目の提出書類(自己推薦書)何も書くものがない場合も、どうやってすべてを埋めていくべきかを一緒に考える
―自分が最初に書いた志望理由書と、最終的に出した志望理由は違いましたか。
はい!違いました(笑)
―どんなところが変化していましたか。
『なぜ薬剤師になりたいのか』っていうことについての中身はあまり変わっていないんですけど、『それを文章でどう表すか』というのは高橋先生にかなり時間をかけて鍛えていただきました。
―表現の方法で優子先生の視点が入ったのですね?自分が思ってもみなかったような要素を加えたりとかはありましたか。
家族についてとか、病気だった私の祖父について、高橋先生が深く聞きだしてくださったので、自分が当たり前に思っていたことが人から見ると結構、珍しいことだったり、特筆すべき内容だったということがわかりました。またその都度「その点は必ず入れた方がいいよ」というアドバイスをいただきました。
―自己アピールは自分では、なかなか難しいですよね。面接では、対策したこと、これを言おうと思っていたことはある程度伝えられましたか。
はい。マナーというか、入室の仕方は、あまり上手くはできなかったんですが、志望理由はちゃんと自分の言いたいことを言えました。
―それはなによりです。面接時間は10分ぐらいですかね。面接や志望理由を聞かれるということについて、やっぱり(練習しておかないと)怖かった部分はあったのでしょうか。
そうですね。私はあまり人と話すことが得意ではないというか、拙くなってしまうので、面接の練習というのはすごく大切だなと思いました。
―それはそれはお役に立てたようで、安心しました。
こちらこそありがとうございます。
―本当に短期決戦で仕上げていかれたということですね。優子先生から、これは聞かれるかもしれないから調べておいてね、とか、これは詳しくなっておいてねとか、そういうのってありましたか。
漢方についてとか、病気だった自分の祖父についてとか、災害時の医療についてとか、結構毎回テーマがきちんとあって、それについて深掘りするように言われ、実行していきました。他にも超少子高齢化社会について、緩和ケアについて、予防接種予防薬についても教えていただきました。
高橋優子先生からのコメント②
「授業内で深堀りを繰り返すにつれて、Aさんは前よりも成長されているな、と実感することができました。」
―なるほど。
―あと小論文は、過去問では小論文を要約する問題があったと思いますが、本番では出題されなかったのですね。今年はいきなり意見を書きなさいという形で出てきたんですね。
そうなんです。
―「若者の大麻使用が社会問題化している中、薬学部生、薬剤師として何ができるか」という読売新聞の記事を読んで、問いに答える形式だったと(Aさん受験レポートより)。ざっくりとどんなことを書いたか覚えていますか。
「誤った知識が広がっているので、インターネットなどを利用して正しい知識を広めていった方がいいと思う」というようなことを書きました。
―何字ぐらいでしたか。
600字で、過去問と同じでした。
―過去問はオープンキャンパスとかで入手したんですか。
いえ、高橋先生の用意されたものでやりました。
―なるほど。メディベイト(メディカル・ディベイト、集団討論対策)には参加しましたか。
はい。参加した人の多くが医学部志望だったので、少し圧倒されたんですけど、隣の人が親切にしてくれて助かりました。(笑)
メディベイトでの写真(最初の説明をする高橋講師)
医大生が各グループのMCとしてリードする
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高橋優子先生からのコメント③
「今回のメディベイトのテーマは“生命の尊厳について”でした。Aさんも医学部志望者と切磋琢磨しながら、しっかり議論に参加されていました。メディベイトは医療系受験の面接などで求められるエモーショナルな素養を鍛えます。いくら頭脳明晰でも人との協調性・親和性・コミュニケーション能力がなければ臨床医をはじめ医療従事者としてやっていくことは不可能です。合格に必要な、医療人としての職業意識や高い倫理観、チームとしての行動力や共感力をディベイトを通じて磨き上げていきます。」
―ところで、10月に合格しているっていうのは幸せですね。お正月の心の持ち方が全然違いますよね。受かったらこれをやろうっていうのとかはありましたか。
名古屋にいる父方の祖母の家にもう3年ぐらい行っていないので、報告に行こうと思います。
―それはそれは孝行ですね!
―薬学部は6年間ありますが、覚悟のほどはいかがですか。
自分の興味のある分野なので、頑張りたいと思います。
―今日は、とても貴重はお話をいただきありがとうございます。
こちらこそ、ありがとうございます。
Aさんのお母さまよりメッセージをいただいております。
『7月から娘がお世話になりました。初めてお電話させていただいたときの親身なご対応から初回の面接、その後も一貫して「受験生に寄り添う」ご指導でした。とても安心しました。通塾を重ねるうちに、自信の無さそうな姿が徐々に変わり、進んで学びに取り組めるようになってきました。
東京薬科大学は開学が古いだけあり、入学後に知ったことですが、親戚以外にも身の周りの方々に出身者がたくさんいました。みなさん母校に誇りをもっていらっしゃいます。良い意味で先生と学生の垣根が低く、悉皆のアドバイザーグループでは400名以上の1年生が在籍しているのにもかかわらず、1年生4人に1名の教授が担当して、学校生活の相談に応じてくださいます。少し遠いですが、友達もできて楽しく通学をしています。
憧れていた大学生活を送ることができるのも、ひとえにお世話になった高橋優子先生や職員のみなさまのおかげです。本当にありがとうございました。』