佐藤雄輝さん
東京歯科大学 歯学部 歯学科 学校推薦型選抜(一般公募制)合格
桐蔭学園高校 既卒合格
入試データ:『医学部入試研究所みらい』より
東京歯科大学 歯学部 歯学科 学校推薦型選抜(一般公募制)
募集人員:50名(指定校推薦を含む)
条件:1浪まで、評定条件なし
試験:小論文、英語、数学、理科1科目、面接
試験日:2022年11月20日(日)
歯学部の入試要項はこちらからご覧いただけます。
当日の時間割はこちら
―まず、お名前と進学される学校名をお願いします。
佐藤雄輝です。進学先は東京歯科大学の歯学部です。
―改めて、合格おめでとうございます!
ありがとうございます。
【実は一般入試しか考えていなかった!?】
―入試方式は。その方式を選んだきっかけもあれば、併せて教えてください。
一般公募推薦で一浪まで受験の資格があったので受けました。最初推薦があることを知らなかったんですけど、夏に、オープンキャンパスにいったときに推薦があるっていう話を聞いて、じゃあ受けてみようっていう気になって…。
―なぜ推薦は考えていなかったのですか。
出せるような評定でもなかったので最初からあきらめていた感がありました。でも評定がいらない推薦があるんだ!って、驚きでした。
―チャンスですよね。
そうだったみたいですね(笑)
*東京歯科大学歯学部は、定員の半分を推薦入試枠から取るので、50推薦、50一般という割合。推薦入試は絶対受けた方が良い!と思われる理由は以下の体験記でも
【一会塾へ入塾されたきっかけは・・・】
―一会塾に来たきっかけは覚えていますか。
まず、時期的に言うと(高校3年生の)2月に色んなところの入試を受けて、それで全部だめで・・・・後期もあったんですけど、歯学部。でも後期は受けるの辞めよう、だったら一足先に浪人して勉強したいって思ったんです。そのときに、親が近所で、歯学部に、医歯薬に強いところはどこだって色んなところを探してくれたときに、一会塾が出てきて。近いしって思って、体験行ったら『とても良かった』という流れです。
―英語の体験してみてどんな印象でしたか。
そうでした!(笑) 印象ですか。あ、でも学校の先生の知り合いっていう話も聞いていて、桐蔭高校のことをよくご存じだったので、すごい、って思いました。キャッチーというか、ユーモアのある方だなあって思って。一会塾全体もアットホームだし、良かったです。結局、山口先生には、1年間、既卒生専用の英文法のクラスで1年間お世話になりました。
―ありがとうございます。他の予備校とかは見に行かなかったんですか。
行ってないですね。他で考えてた場所 (渋谷にある個別指導専門の医系専門予備校)は、ちょっと遠いし人が多い駅だし…って思うところもあったので。自宅から近くて、ちっちゃいって言ったらあれですけど、「こういう良いところがある」って分かったから、もうそこに思いきって、感性で『バンッ!』って決めちゃおうって思って一会塾にしました。
―迷わない。体験した上で自分を信じて突き進む。
それで(周りの浪人生より)早く勉強に入れたので、それが良かったと思ってます。
【浪人生活がスタート 予備校での生活に戸惑い・・・】
―学校と予備校って全然違うと思うんですが、何か戸惑うことなどはありましたか。最初の4月5月とかはどう過ごしていましたか。
最初、予備校のイメージが、『ただ勉強する』みたいな感じ…で思っていました。医学部志望の方の時間割りや高校の拘束時間と比べると、割と自由な時間があったと思うんですね。急にできた浪人生としての自習時間の多さを目の前にして学習計画を立てなきゃ!っていう戸惑いがありました。・・・・最初は予習と復習のバランスを考えるのに苦労しました。「何すればいいんだろう」って。でも、とりあえず、最初から最後まで一貫してたのは、『絶対に朝から起きて9時に塾に来て(塾が閉まる)最後まで自習する』っていうのを徹底してやりました。
―えらい。
それで、どんどん4月5月と過ごしていくうちに、授業の予習をやって、授業を受けてそのあとに復習をして、後は自分の足りないところの補強とかやるようになったら、逆に時間がちょっと足りないくらいになっていきました。ああこれが一会塾の理想としている形(=自立学習)なのかなって感じました。他の塾のお友達は、ぎっちり授業で埋まってしまって特に後期に自分の時間がなかなか取れなかったりしているのを聞いていました。
―なるほど。確かに、授業が、朝から晩まで入っていたら、自分でいろいろやりたいときの自由が利かなくなるみたいなところはありますね。
そう、だから周りの浪人の友達ともちょくちょく連絡とったときに、「もう全然授業についていけなくてさあ、自分でフィードバックする時間もないし…」みたいな話を聞いて。ほんとに、良く聞こえちゃうかもしれないですけど、予備校選びってほんとに大事だなって(笑)
自分は本当に一会塾を選んで良かったなって思います。
〈佐藤さんの受講科目〉
※下記の授業を34週間繰り返すと年間授業となります。
・年間クラス授業
英文法・語法(90分) 山口先生
英文読解(90分) 石井先生
受験数学ⅠA(90分) 小田広喜先生
受験数学ⅡB(180分) 竹之内先生
演習数学ⅠAⅡB(90分) 小田広喜先生
受験生物(90分) 高橋靖先生
演習生物(60分) 高橋靖先生
・個別指導(スポット)
英語個別指導(90分) 石井先生
面接・小論文指導(90分) 宮下先生
〈佐藤さんが一会塾で受けたテストカリキュラム〉
英語基礎力診断テスト(3月)
河合塾共通テスト模試(5月・7月・10月)
記述模試(5月・8月・10月)
学力到達度テスト(3月・8月 一会塾のオリジナル模試)
英語ウィークリーテスト(4月~12月まで毎週実施)
数学マンスリーテスト(4月~12月まで毎月実施)
理科マンスリーテスト(4月~12月まで毎月実施)
※この他にも各授業内での復習テストが随時実施されている
【一会塾での日々 競争できる仲間から刺激を受けて・・・・】
―テストのサイクルはどうでしたか。一会塾の場合、数学でテストがあったり、英語もね、最初は・・・逃げ気味だった記憶があるけど(笑) 暗記テストがあったり。そのへん全部本気でやろうとしたら結構時間取られると思うんだけど、自分ではどう活かしてましたか。
あはは!英語のウィークリーテストは全然良い点とってなかったから偉そうに言えないですけど(笑) でも、仲間たちと受ける授業内のテストとかは点数競ったりしてて。それで負けるの嫌だなって気持ちになっていったんですよ、そこで初めて勉強の競争心みたいなのを掻き立てられました。今まで高校だと人数が多かったのとやっぱ頭いい人たちしかいないから、土俵に立つことすら…って思っていたんですよね。だから、こういうところは少人数制の良い部分だなって感じました。それに、テストの順位とかも貼り出されるじゃないですか。あれもプレッシャーになって、最初はええーって思っていたんですけど(笑) 後々、勝ったら楽しいって実感にもなるし、本当に良い心構えができたなって思います。
―良い刺激を受けていたってことだね。
はい、周りの人からの影響は大きかったですね。
―たしか佐藤さんは 英語のウィークリーテストで 英単語・英熟語・英文法・メディカル英単語の4種類があるんだけど、途中で山口先生が掲示板に貼り出されている佐藤さんのテスト結果を見て、「あれ、佐藤君、歯学部志望なのにメディカル英単語のテストを受けていないんじゃない」ってツッコミを入れられていたのを覚えていますか。
はい、はっきりと覚えています。塾のみんなと昼ご飯を食べていた時でした。山口先生の発言で、自分はもちろん、周りのみんなも、凍ってしまいました。「やばい!ばれてる」って。でもその後は、一大奮起してメディカル英単語も受けるようにしました。(笑)
↑一会塾のラウンジ(食事スペース)、後ろに掲示板があり、日々のテスト結果などが貼り出されている。
掲示板
赤本コーナー
コピー機 自由にコピーできる
ロッカーも完備
↑自習室はゆったり56席
【印象に残っている授業と講師の先生は・・・・】
―習った先生の中で特に印象に残っている先生はいますか。
数学だと、まとめちゃうんですけど増子先生、竹ノ内先生、小田先生…です。数学の先生たちは、授業受けていく中で、こういうことできるんだね、すごいじゃん、これ解けるなんてってほめてくれたのが印象的でした。自分でいうのもあれですけどほめて伸びるタイプなんで(笑) なので、あ、勉強楽しいなって途中から思いだして。じゃあ次の授業までにこれ解けるようになって、先生に褒めてもらおう、って思いました。そういうのが刺激になって、逆に小テストとかで、解けない問題が本気で悔しくなりました。今までこんなに勉強に対して真面目な姿勢を向けたことはなかったので。そういう意味では本当に、すごく“数学を楽しくしてくれた先生たち”だと感じています。
↑数学科 増子講師
↑数学科 竹之内講師
↑数学科 小田広喜講師
―勉強で悔しがれるようになれたっていうことは大きな変化だね。
そうですね。あと、石井先生に最後個別で英語を教えてもらっていたんですけど、最後の最後まで英語の伸びが怪しくて(笑) でも、なんか石井先生の…話し方っていうか、わりと超越した感じで「ああ大丈夫ですよ」みたいに言われて・・・(笑)、そのままやれば大丈夫かなって思えるようになりました。
↑英語科 石井講師
―飄々とした感じみたいだったのかな。
そう、能天気じゃないけど、落ち着いた感じで、「佐藤くんなら大丈夫だと思いますよ」って言ってもらえて、それで実力はあまりなかったと思うけど自信だけはついた(笑)
それで、生物は最後に(成績が)上下してたんですけど、上がりきったんですよね。それは高橋先生に最後、ちょくちょく授業前に質問して教えてもらった部分が大きかったかなって思います。あとは大学生の木原さんにも、とてもお世話になりました。生物の授業が火曜日で、その日以外高橋先生がいらっしゃらなかったので、土曜日に木原さんが来るとき、特に最後の1・2か月くらいは毎週土曜日に質問してました。
一会塾卒業生のKさん(東邦大医学部 洗足学園卒)。現在は一会塾大学生スタッフとして活躍中。「K先輩は毎回、毎回一生懸命教えてくれた」(佐藤さん)
【 東京歯科大学 歯学部 推薦入試本番では・・・】
―では入試本番の話を伺いたいと思います。まず、面接はどうでしたか。
面接官が2人いらして、生徒側は1人の形式でした。実は質問されたときに意識が飛んじゃって・・・(笑)
―頭が真っ白になっちゃったってこと。
はい。歯学部とか、医学部って「親が医者だから」っていう理由が結構メジャーじゃないですか、志望動機として。自分は、それに加えて、手先が器用っていう理由がありまして、そのことを付け足そうとしてたんです。そしたら、「親が歯医者で」ってだけ、その王道だけで答えちゃって。受け答えしている最中は気づかなかったんですけど、ありがとうございましたって終わった後に、あって思って。受験会場から出るときは落ち込んで“とぼとぼ”と歩いてました(笑)
―落ち込んでたんだね(笑) でも、面接全体の中でそれって一部なわけで。
まあ、そうですね。思ったより短くて面接が。質問もたくさんはしてこなかった気がしました。対策の中で、一応、現代社会についての課題とかも見たんですけど、一切聞かれなくて。「今日の試験どうだった?」とか、そういう試験に関することが主に聞かれました。
―あとは、「東京歯科大学の魅力はどこだと思いますか」。って聞かれていますね。この点はどう答えたか覚えていますか。
千葉にある口腔がん研究センターにとても興味がありました。口腔がんについて学びたいっていうのと、同じく千葉に市川総合病院を東京歯科大学さんが持っているところが引かれますと答えました。それは大きくてとても優秀な病院だと親からも教えられていたので。とても伝統のある歯学部だからぜひ学びたいです、という話をしました。
その他の質問
「高校時代どのように過ごしていましたか」
「去年は、東京歯科は受けていないんですか」
など詳細は、推薦受験レポートに書かれています。
―学科の試験の方はどうでしたか。東京歯科は内容があまり表にも情報が出ていないですが。
たしか、一限目から英語で、長文…中文くらいのものが2個くらい、あと並び替え英作文でした。時間が50分だったんですけど、2個目の中文解いている最中に、「残り10分です」って言われて、あれ!?って思って(笑) やばいと思いながら、自分は並び替えの方がまだできるって自信があったので、先に並び替えやっちゃおうって、ばーってやった後に、やばいやばいって必死こいて中文解いたおぼろげな記憶があります。
―解き終わりましたか。
ギリギリ終わりました(笑) でも1時間目がそれだったので、ちょっと後々引きずりながら…。
―次は、数学?
数学は、自信あったので。直前まで小田先生と時間を増やして対策もしていました。東歯の数学って難しいのがちょっと出るというよりも、簡単なのを全部制限時間内に解けるかっていう問題なんですよね。だから、いかに計算ミスしないで、ちゃんと正確に解けるかっていうのが重要な中で、頑張って10分残しくらいで全部終わって。残りの時間で確認して、「これはいけたんじゃないかな」って思いました。
―おお、数学はやりましたね!
間違いないと思います、それは。満点か、1ミスくらいだったんじゃないかなと。
―努力が実ったね。さっきの話ともつながるけど、数学の力が一年間でぐんとあがった。
一番伸びましたね、一度も落ちることなくて感じで。1つ武器があるっていうのは大きかったと思います。
―なるほど。次は生物。
生物は…。さっきも話した通り、ちょうど伸びかけの時期だったんですよ。だから、最後やり切れるかな?って思っていたんですけど。まあ結果合格なのでまずまず良かったと思うんですけど、実感はないです。でも、聞かれていたのは基本的なことだったし、ちゃんと教材とかやっていればっていう感じで。暗記系が多くて、記述とかもちょっとはあったんですけど、やっぱり基本問題で点とらせに来てるなって感じでした。
―全科目50分。英語、数学、生物。午前中からお昼をまたいでやってる感じで。
そうです、生物と小論文の間にお昼休憩がありました。そのあとが面接・・・
―小論文はどうでした、予想通りの問題でしたか。
予想通りでした。最初が漢字の書き取り、その次に、常識問題っていう のかな、クイズみたいなのが出て、自分は4個中1個しか解けなかったですけど…(笑) あとは、作図の説明、論理立ててどう説明をうまくできるかっていう。
―これは数学得意だからよかったんじゃないですか、普通の小論文の問題より。過去問で対策していたんですか。
そうですね、これは時間をかけて解きました。過去問では去年1年だけ出てて、最近出し始めてる傾向なのかな。
―最後の小論文の問題が、「歯科大学の学生として自覚すべきことは何だと思いますか」。良い問題ですね。
そうですね…なんかあったのかな(笑) これが200字くらいで、図の説明が字数フリーでした。小論文では、確実に宮下先生に習った小論文の書き方の『いろは』が役に立ったと思います。
↑面接・志望理由 宮下講師
―ぜひ『いろは』。教えてください。
まず題に対して自分がどう思ったのかをイメージした後に、自分の経験だったりの情報を、主観を除いて根拠として挙げる、それで最後に以上のことからこう考えますっていう感じでまとめていく。間違いなく小論文の授業受けてなかったら変なこと書いてたと思います(笑)
【いよいよ面接試験では・・・】
―本番では事前アンケートあったんですよね。
はい、面接の予備資料として、通っていた予備校だったり、歯学部の情報をどうやって入手していましたか?というのが聞かれました。
自分は、医歯薬進学を昔から読んでいたので、それを書きました。
↑医歯薬進学 2023年 2月号 一会塾の講師4人が連載講義を執筆、詳しくはこちらから
―良かった(笑) 最後に面接ですね。面接は呼ばれるまでけっこう待ちましたか。
多分、申し込むのが早かったので、呼ばれるのが早かったです。グループ分けされて、机に、『〇群』っていうのが貼られてて、〇群の〇番の方っていう風に呼ばれます。シャッフルはされていると思うんですけど、比較的早い方でした。ただ、帰国枠や学士編入の方もいたので、人数はかなり多かったと思います。
【苦手科目:英語との向き合い方は・・・】
英語の授業は、今だから言えるんですけど、予習しても、わからないところが多すぎて。こんなところ聞くのも恥ずかしいっていうか…結構、仲の良い男子組もできる人が多かったっていうのもあって(笑)
―でも一生懸命、いつも一番前に座って授業を受けてましたよね。確かに、扱っている内容は、暗記するところとかは、基礎的な問題にも通ずるようなものだったけど、難しいものが多かったと思います。
そうですね。なので、夏くらいにスタッフの新保さんと相談して、自習で英語の特訓をしてもらっていました。中学英語の教材から自分なりに、これやります!っていうのを決めて、チェックしてもらう感じで。自分、課題を課せられないとできないタイプなんですよ(笑) フォーマットはスタッフの成美さんが作ってくれました。すごくありがたかったです。
↑ 一会塾スタッフの新保(しんぼ)
↑同じく一会塾スタッフの成美(なるみ)
―こんなにやったの!?
はい、3周しました。毎日チェックしてもらって。もちろん、これは夏にやった分なんですけど、これだけやったわけじゃなくて、後々は違う教材も同じようにやりました。
―底上げのきっかけにはこんな努力があったんですね。
初心に帰ることを恥ずかしがらずにやることってすごい大事だなと思いました。じゃないと、根本から理解できないし。そして、こういう積み重ねをしていく中で、難しかった英語の授業も身に入るようになってきました。「あ、今こういうこと言ってるんだな」って。
―自らこうしてやったことが、血となり肉となり具現化していった。すごい良い気づきをされましたね。
【合格発表の日は・・・・】
―では合格発表時の様子について聞かせてください。
すごく鮮明に覚えてます。合格発表の日は、午前中は普通に授業受けていて、そのとき先生に「どうだったの」って聞かれても、「いや、郵送だし、たぶん無理なんで」って(笑) 自分は落ちたつもりだったんで、全然気になってなかったんですよ。推薦受けた後はもう、スタッフさんにも「(推薦合格は)無理なんで、次の対策させてください」って言ってて、東歯は一般じゃ受からない前提だったので、昭和の赤本解いてる状態だったんです。もう過去問ノートまで作って、解き始めててっていう感じ。それくらいほんとに無理だと思ってたんですよ。でも結果発表当日、先生と、スタッフさんと、受けたことを知ってた友達に聞かれて、そんなに言われたら少し気になってきちゃって・・・・(笑)
―あはは。
だから、いっそ、落ちた結果を見てから午後の自習に臨んだ方が身に入るわ!って、親に電話かけたんです。そしたら、親は「今スーパーだからわかんない」って(笑) 確かに、親にも言ってたんですよ、「落ちたから見ないで」って。だから、親も「分かった」って言ってスーパー行ってたんです、まさかの。「あ、分かったいいわ」って言って、まあ午後の自習臨むか―ってときに、高校の担任から電話がかかってきて。「なんすか」って出たら、「合格おめでとう」って(笑) 「なんの話すか!?」って!
―ええ、ドラマティックだね。
「え、嘘…じゃないすか?」ってなったんですけど、それで、電話切った瞬間に、まずスタッフルーム駆け込んで、「受かったんですけど!」って新保さんとガッツポーズして。親より先に、でしたね(笑) それで「親御さんに連絡したの?」「してないです」「しなさい」ってなって、電話をかけました。「だから今スーパーだって」って言うから、「受かった」って。
親はその場で泣き崩れたらしいんです・・・・(笑)
―お母さま、スーパー行ってる場合じゃなかった!(笑) でも、こっそり見て、とかはされなかったんですね。さすが!です。
そうですね、そういう意味で良い親でした。普段通りに接してもらえたのでそれも良かったです。(自分が)言ったことも守ってくれて本当にありがたい限りです。そんな中で合格出来て・・・・それをとても喜んでくれた。本当に嬉しかったです。
―自然体のままでいてくれたことで、救われる部分が大きかったんだね。
【最後までE判定の模試、そのときのスタッフと親の態度にも救われました・・・】
それと合わせて、ちょっとした受験前のエピソードがあるんですけど、ちょうど本番直前の模試が返ってきたときかな。結果はまあE判だったんですけど、新保さんに普通に渡されて、「どうですか、何かありましたか」って聞いたら、「いや特に何もないよ」って言われたので開いたらE判なんですよ(笑) やばいじゃん!って、こんなんダメじゃないかなって思ったんですけど、まあ新保さんが言うなら大丈夫かなって。だから、いつものように家帰って、お父さんに「どうだったの」って聞かれて見せたんです。お父さんとは、あんまり成績の話をすることはないんですけど、普通に見せて。今思えばE判の結果なのに、それを当たり前のように見せるってありえないんですけど、悪びれもなく、「あ、こうだったよ」って (笑) そしたら、後でお母さんに、「なんであんなの見せたの」って言われて、「ああまあ、新保さんが良いって言うから…」て。信じられないんだけど!って言われましたけど(笑)
―あはは。塾なのに!?大丈夫ってなるよね。
模試の結果だけしか伝えていなかったらきっと、やばいことになっていた気がします。
だけど、毎日小テストとかで良い点とったっていう話はずっとリビングでしてたので、父も模試の結果見ても、「いや、こんなもんじゃない」って思ってくれていたらしくて。何も咎めることはしなかったですね。終わった後に、「最後E判だったのにね」って話をしたんですけど、「本当に最後はスタッフさんの分析力だよね」って父もよく言ってくれています。
―東京歯科は私立歯学部の中でもトップだし、そう簡単に良い判定を出せないという予備校側の意図もあるでしょうからね。でも、基礎が本当に出来ていたからこその結果だと思います。それにしても、お父さんもお母さんも太っ腹というか、大きく構えていらして・・ご家庭の良い雰囲気がよく伝わってきました。
―一会塾スタッフの関わりはいかがでしたか。
実は、9月にコロナにかかってしまって、2週間ちょっと勉強できなかった時があって。本当に一度心折れかけてたんですけど、そのときにスタッフさんがちょくちょく「大丈夫?」って連絡をとってくれて、教材も送ってくれて、そういう面で本当に支えられたなと思います。もちろん、毎日勉強のペースを見てもらったり、新保さんにはオープンキャンパスの資料とかから東歯の分析をしてもらったり、やり取りしていく上で絆が深まるというか(笑) 培われていくものがあったと思います。こういうのは、少人数制の良いところなのかなって思います。
【後輩へのメッセージは・・・・応援される人になれ!】
一番心に残っていることがあって。本番の3日前くらいに、いつも通り塾で自習を9時に終えて、帰ったら最寄り駅に高校時代の親友が会いに来てくれたんですよ。ちょっと顔見たいからって。
―えっ、入試の前だから?
そうです。全然他愛のない話をしてたんですけど、「お前は、俺の知ってる浪人生の中で一番勉強してるよ」て言ってくれて、その言葉がすごく胸に響いて。お守りもくれたんです。試験本番中も、手震えることがあっても、「勉強してきたし」って思えて頑張れました。
スタッフの佐藤雄一郎さんが開講式のときに言った言葉を今でも覚えています・・・「応援される人になりなさい」って言われたんですよね。まさに、講師の人たちも、スタッフの人たちも、家族も、もちろんその親友も、“応援してくれる人”がいるって本当に大事だと思うし、自分ひとりで勝ち取った合格じゃないのでこの言葉は、間違いないなって。そこは本当に恵まれた環境だったなって思います。ありがとうございます。
―随分と1年で成長されましたね。
そうですね(笑) 本当に、濃い時間だったと思います。
―ここからまた勝負ですけど、きっと大丈夫でしょう。これまでの経験を踏み台にして、次の新たな難関(国家試験)に向けて挑んでもらえたらと思います。ありがとうございました!本当におめでとうございます。
こちらこそ、本当にありがとうございました。
佐藤先輩からのメッセージ(合格アンケートより抜粋)
自分は高校を卒業した段階で全科目の偏差値が40台でした しかし周りより一足先に浪人する覚悟を決めて 手始めに自習室に向かい 勉強する習慣をつけようとしました。最初浪人に対して「うまくいかない、続かない」などのイメージを持ってしまっており机に向かうことすら地獄のように苦しかったのを覚えています ですが一会塾のスタッフの温かさや少人数制だからこそ出来た友達に支えられて勉強が「苦しい」から「楽しい」に変わりました。